低用量ピルの効果はいつからいつまで?服用時期ごとの避妊効果

女性医師と男性医師

低用量ピルの避妊効果を得られるタイミングは、服用を始めた時期により異なります。

避妊目的で服用する場合、いつからいつまで効果を得られるのか把握していないと望まない妊娠につながるかもしれません。

また既に服用中の方でも、効果の持続期間を知っていると計画的に妊活を始めることもできます。

この記事では低用量ピルの効果が得られるタイミングについて解説していきます。

  1. 低用量ピルの避妊効果はいつから?
    1. 生理1日目に服用した場合は服用当日から避妊効果がある
    2. 生理2~5日目に服用した場合でも服用当日から避妊効果がある
    3. 生理以外の時に服用した場合は7日間連続服用した後に避妊効果が現れる
  2. 低用量ピルの避妊効果はいつまで持続する?
    1. 低用量ピルは休薬期間(偽薬期間)も避妊効果は持続する
  3. 低用量ピルの避妊以外の効果
    1. ニキビの改善効果
    2. PMS(月経前症候群)の改善効果
    3. 生理日の調整効果
    4. 生理痛を緩和する効果
    5. 女性特有のがん予防の効果
    6. 妊活力向上の効果
  4. 低用量ピルの効果が弱まるケース
    1. 低用量ピルの飲み忘れ
    2. 低用量ピルを服用してからすぐに嘔吐や下痢が出る
    3. セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)との併用
  5. 低用量ピル以外のピルの種類と効果
    1. 超低用量ピル
    2. 中用量ピル
    3. アフターピル
    4. ミニピル
  6. ピルを服用した方の口コミ
  7. ピルの効果に関する質問
    1. Day1スタートとSundayスタートの意味を教えてください
    2. 低用量ピルのトリキュラ―やマーベロンは生理初日に飲んだ時の避妊効果はいつから出ますか?
    3. ヤーズって避妊効果がないピルなんですか?
    4. ヤーズを生理初日に飲んだ時の避妊効果はいつからでますか?
    5. 性行為後に避妊に失敗した時も低用量ピルを飲めば避妊ができますか?
    6. ピルの服用適正年齢は何歳から何歳までですか?
    7. 避妊効果がない低用量ピルはあるんですか?
  8. まとめ

低用量ピルの避妊効果はいつから?

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低用量ピルの避妊効果が得られるタイミングは、生理周期のいつから服用を始めたのかによって異なります。

以下では、低用量ピルの効果が得られるタイミングと生理周期の関係について説明していきます。

生理1日目に服用した場合は服用当日から避妊効果がある

生理の初日から低用量ピルを飲み始めた場合、服用した当日から避妊効果を得られます。

生理の初日から低用量ピルを飲み始めた場合、服用した当日から避妊効果が得られる(カレンダー)

また生理の初日から低用量ピルを飲み始める方法は「Day1スタート」と呼ばれ、初めてピルを服用する方は生理の1日目から服用を開始することを原則とされています。

生理2~5日目に服用した場合でも服用当日から避妊効果がある

生理の2~5日目に服用を始めた場合も、生理初日から低用量ピルをスタートした時と同様に飲んだその日から避妊効果を得られます。

生理の2~5日目に服用を始めた場合も、生理初日から低用量ピルをスタートした時と同様に飲んだその日から避妊効果が得られる(カレンダー)

すぐに避妊効果を発揮させたい方は、生理が始まった5日以内に低用量ピルを飲み始めることがおすすめです。

ただし7日間連続で服用しないと、避妊効果がリセットされるため飲み忘れには注意してください。

生理以外の時に服用した場合は7日間連続服用した後に避妊効果が現れる

低用量ピルを生理1日目から服用した場合、当日から避妊効果を得られますが、飲み始めたのが生理以外のタイミングだった場合、避妊効果を得られるのは7日間連続で服用した後です。

低用量ピルを生理1日目から服用した場合、当日から避妊効果を得られる(カレンダー)

シートの8日目が避妊効果が現れる目安となるため、それまでの期間は他の避妊方法を併用してください。

低用量ピルの避妊効果はいつまで持続する?

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低用量ピルによる避妊効果は、基本的に服用を中止すると無くなります。

しかし、服用を中止した後もある程度避妊効果は維持され、いつまで持続するかは中止したタイミングにより異なります。

1シートを飲み切ってから中止した場合 その他のタイミングで中止した場合
7日間の休薬期間の最終日まで 最後に服用した時から48時間

低用量ピルは休薬期間(偽薬期間)も避妊効果は持続する

低用量ピルの避妊効果は、休薬期間(偽薬期間)の間も持続します。低用量ピルによるニキビの改善効果は、服用を開始してからおおよそ2~3ヶ月ほどかかることがほとんどです。

ピルを服用していないからといって、避妊ができなくなるということはありません。

しかし、避妊効果が持続されるのは、休薬期間の7日間のみです。

休薬期間を空けてから低用量ピルを飲み忘れた場合、避妊効果はリセットされるため注意してください。

低用量ピルの避妊以外の効果

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低用量ピルは避妊効果に注目されがちですが、服用することにより得られる効果はそれだけではありません。

以下では、避妊以外に得られる低用量ピルの効果について説明していきます。

ニキビの改善効果

低用量ピルによるニキビの改善効果は、服用を開始してからおおよそ2~3ヶ月ほどかかることがほとんどです。

低用量ピルによるニキビの改善効果は、服用を開始してからおおよそ2~3ヶ月(カレンダー)

生理前や生理中に起こるニキビや肌荒れは、「プロゲステロン」が原因です。

通常、生理の時期になるとプロゲステロンの分泌が増加します。

プロゲステロンには皮脂の分泌を増やす作用があり、過剰に分泌された皮脂が毛穴に詰まることでニキビなどの皮膚症状につながるのです。

さらに生理中は、別の女性ホルモンである「エストロゲン」の分泌が減少します。

エストロゲンには保湿効果があり、減少すると肌が乾燥し肌荒れにつながる要因となります。

そこで、低用量ピルを服用すると女性ホルモンのバランスが整い、ニキビを改善することができます。

PMS(月経前症候群)の改善効果

低用量ピルを飲み始め、PMSの改善を実感できるのは基本的に服用を始めた翌月の生理から妊活力を上げるために低用量ピルを服用するなら、1ヶ月の間服用を続けると妊活に向けて体の調子を整えることができます。

とされています。

低用量ピルを飲み始め、PMSの改善を実感できるのは基本的に服用を始めた翌月の生理から(カレンダー)

PMS(月経前症候群)とは、生理が始まる3~10日前から心身に現れる症状のことです。

症状の現れ方は精神症状には苛立ちや不安、抑うつ、身体症状には頭痛や腹痛、さらに自律神経の症状として食欲の変動やめまい、だるさなど多岐に渡ります。

こうした症状が生理前になると定期的に現れ、生理が始まると緩和されるのがPMSの特徴です。

PMSがなぜ起こるかは明らかにされておらず、排卵後に分泌量が増加するプロゲステロンが一因と考えられています。

低用量ピルは排卵が止まり、プロゲステロンの分泌が抑えられることでPMSの症状を和らげます。

低用量ピルによる効果を得るためにも、飲み忘れないように注意してください。

生理日の調整効果

旅行やスポーツ、試験などの大事なイベントに生理が重なるのは避けたいものです。

低用量ピルは、生理日を調整するために使用することもできます。

まず低用量ピルには、1ヶ月に飲む21錠の全てが同じ成分量の1相性と呼ばれるタイプ、21錠の中で成分量が変化する2相性や3相性と呼ばれるタイプが存在します。

生理日の調整に用いるのは、この中で1相性と呼ばれるタイプの低用量ピルです。

予定日から早めることも遅らせることも可能ですが、目的により低用量ピルの飲み方は異なります。

生理日を早めたい場合は生理が始まってから5日以内に低用量ピルを飲み始め、10~14日間飲み続けてから服用を中止すると、2~3日で生理になります。

反対に遅らせたい場合は生理予定日の5日前から服用を始めると、ピルを飲んでいる期間は生理が起こらなくなります。

この時に服用を中止すると2~3日で生理が始まりますが、遅らせることができるには最大7~10日ほどです。

生理痛を緩和する効果

低用量ピルは生理痛や月経困難症を和らげる効果が高く、普段痛み止めを飲んでいる方も飲む必要が無くなるほどに痛みが軽減されると言われています。

そもそも生理痛の原因は、プロスタグランジンという痛みのもととなる物質にあります。
プロスタグランジンは生理の際に厚くなった子宮内膜が剥がれ落ち、血液と共に体外に押し出す働きをします。

しかし子宮を収縮させ、下腹部の痛みや腹痛などを引き起こしてしまうのです。

そこで低用量ピルを飲むと子宮内膜が厚くなりにくくなり、プロスタグランジンの生成量も少なくなることで痛みや経血の量が減少していきます。

低用量ピルによる生理痛の軽減が実感できるのは服用を始めた翌月の生理からとなるため、飲み忘れないようにすることが大切です。

女性特有のがん予防の効果

低用量ピルは、一部のがんの予防にも効果的であることが臨床試験により明らかにされています。

効果的なのは、女性特有である卵巣がんや子宮体がんです。

卵巣がんに対しては、5年間服用を継続することで約30%、10年間服用を継続することで約40%も発症率が下がるとされています。

また子宮体がんに対しては、4年間の継続服用により約60%も発症率が低下し、またがんを発症した場合の死亡率も下がることが分かっています。

さらに子宮体がんへの予防効果は、服用を中止してから15年ほど持続するとされています。

血縁者にがんの既往歴を持つ方がいる場合や、今後子供を産むことを考えている場合などは低用量ピルをがん予防に取り入れることが可能です。

妊活力向上の効果

避妊を目的とする低用量ピルですが、妊活力の向上にも有効性があります。

妊活をする上でまず重要なのは、女性ホルモンがバランスよく分泌された状態を維持することです。

例えば基礎体温を測った時に高温期と低温期が分かれない方の場合では、ホルモンバランスが乱れている可能性が考えられます。

そこで低用量ピルを服用すると、ホルモンバランスを整えることができます。

また低用量ピルは卵巣を休ませることにもつながり、卵巣の働きを活発化させることも可能です。

妊活力を上げるために低用量ピルを服用するなら、1ヶ月間服用を続けると妊活に向けて体の調子を整えることができます。

その後服用を中止すると2~3日ほどで生理が始まり、1ヶ月以内に排卵も再開します。

基本的に服用を中止してからすぐに妊娠することも可能なため、妊活に向けた準備として低用量ピルがおすすめです。

低用量ピルの効果が弱まるケース

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低用量ピルは様々な効果が得られるメリットが大きいホルモン剤です。

しかし場合によっては効果が弱まってしまい、飲んでいる実感が得られないことがあります。
ここでは低用量ピルの効果が弱まるケースをご紹介します。

低用量ピルの飲み忘れ

1日1錠、毎日服用する低用量ピルですが、飲み忘れがあると避妊率が低下してしまいます。

特に服用を始めてから1週間以内に飲み忘れてしまうと、避妊効果がリセットされてしまうため十分に注意してください。

万が一飲み忘れた場合は他の避妊方法を併用、あるいは性行為を控えるなどの対策が必要です。

なお、飲み忘れた場合は服用を再開すると再び避妊効果を得られますが、この時は7日間連続で低用量ピルを服用するまでは避妊ができないことも覚えておきましょう。

また低用量ピルを飲み忘れた場合の対処方法は、飲み忘れてからの経過時間により異なります。

詳しい対処方法は別の記事で解説しているため、こちらも参考にしてください。

低用量ピルを服用してからすぐに嘔吐や下痢が出る

低用量ピルを服用してすぐに嘔吐や下痢が出た場合、成分が体内に吸収されずに出てしまうため効果が弱まってしまいます。

特に服用を始めたばかりの時期は副作用による吐き気が現れやすいため、注意が必要です。ただし嘔吐や下痢が24時間以上続いている場合、服用を中止して病院を受診してください。

服用してから3時間以内に嘔吐や下痢が出た時は、低用量ピルの効果が弱まる恐れがあるため、追加でもう1錠を服用します。

ただし、嘔吐や下痢が24時間以上続いている場合、服用を中止して病院を受診してください。

セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)との併用

低用量ピルは飲み合わせの注意が少ないホルモン剤ですが、セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)には注意しなくてはなりません。

セントジョーンズワートとは軽~中等度のうつ病に有用とされるハーブであり、その成分を配合したサプリメントも登場しています。

しかし、セントジョーンズワートは低用量ピルの代謝に関わる酵素の働きを促進する働きがあるため、低用量ピルの効果が弱まる可能性があるのです。

低用量ピルの服用中は、セントジョーンズワートを含むサプリメントなどの併用は避けるようにしてください。

低用量ピル以外のピルの種類と効果

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ピルと呼ばれるホルモン剤には、低用量ピル以外にも複数の種類が登場しています。

低用量ピル以外のピルにはどのような種類があるのか、またそれぞれの効果や低用量ピルとの違いなども併せて解説していきます。

超低用量ピル

商品名 ヤーズ セラゼッタ ロエッテ
画像 ヤーズ セラゼッタ ロエッテ
効果 月経困難症の改善 避妊 避妊
服用方法 1日1錠、毎日同じ時間帯に服用 1日1錠、毎日同じ時間帯に服用 1日1錠、毎日同じ時間帯に服用
服用のタイミング 生理が始まった初日 生理が始まった初日 生理が始まった初日
避妊効果が現れるタイミング 服用した当日(※生理初日に服用した場合) 服用した当日(※生理初日に服用した場合) 服用した当日(※生理初日に服用した場合)
避妊効果の持続時間 最後に服用した時から48時間まで 最後に服用した時から48時間まで 最後に服用した時から48時間まで
避妊率 99.7% 99.7% 99.7%
服用すべき対象者 ・低用量ピルが合わない方
・生理痛やPMSを改善したい方
・低用量ピルが合わない方
・生理痛やPMSを改善したい方
・低用量ピルが合わない方
・生理痛やPMSを改善したい方
ボタン

ヤーズを筆頭に、超低用量ピルには様々な種類が登場しています。

超低用量ピルとは、卵胞ホルモンの配合量が非常に少ないピルのことです。

卵胞ホルモンの量が0.05mgより少ないピルを低用量ピルと呼びますが、超低用量ピルのホルモン量は0.03mg未満になります。

超低用量ピルは一般的に子宮内膜症や月経困難症の治療薬として用いられますが、低用量ピルと同様に生理痛やPMSの改善、ニキビ治療などの効果も期待できます。

避妊目的での使用は推奨されないものの、生理に関する心身のトラブルや肌荒れなどを改善したい方には副作用が起こりにくいとされる、超低用量ピルがおすすめです。

中用量ピル

商品名 プラノバール・ジェネリック
画像 プラノバール・ジェネリック
効果 月経困難症の改善、緊急避妊など
服用方法 1日1錠、毎日同じ時間帯に服用
服用のタイミング 服用した当日
※生理初日に服用した場合
避妊効果が現れるタイミング 服用した当日(※生理初日に服用した場合)
避妊効果の持続時間 最後に服用した時から48時間まで
避妊率 99.7%
服用すべき対象者 ・低用量ピルでは効果が不十分な方
・生理痛やPMSを改善したい方
ボタン

プラノバールは、婦人科などでも処方される代表的な中用量ピルです。

中用量ピルは、2種類の女性ホルモンを配合したホルモン剤です。

ホルモンの種類は低用量ピルと同様ですが、中用量ピルの方が卵胞ホルモンが多く配合されています。

月経困難症の治療や生理不順の改善、生理日の移動、また緊急避妊などが中用量ピルの主な使用例です。

ただし効果や安全性を考慮すると生理トラブルの改善には低用量ピルの使用が主流となっています。

従って中用量ピルは生理日の調節、緊急避妊などの目的での使用がおすすめです。

アフターピル

商品名 ノルレボ ナイピル エラ
画像 ノルレボ ナイピル エラ
効果 緊急避妊 緊急避妊 緊急避妊
服用方法 1回1錠を服用 1回1錠を服用 1回1錠を服用
服用のタイミング 性行為後の72時間以内 性行為後の72時間以内 性行為後の72時間以内
避妊効果が現れるタイミング 服用した当日 服用した当日 服用した当日
避妊効果の持続時間 服用時のみ 服用時のみ 服用時のみ
避妊率 84%% 84%% 85%%
服用すべき対象者 性行為に失敗してしまい、望まない妊娠を避けたい方 性行為に失敗してしまい、望まない妊娠を避けたい方 性行為に失敗してしまい、望まない妊娠を避けたい方
ボタン

ノルレボやノルレボ・ジェネリック、エラなど3種類のホルモン剤がアフターピルとして登場しています。

アフターピルとは、避妊に失敗した場合などの緊急時に服用される緊急避妊薬です。

危険行為から72時間以内に服用すると、85%の確率で望まない妊娠を阻止することができます。

避妊や生理にまつわるトラブル改善などの目的で使用される低用量ピルとアフターピルとでは、使用目的が大きく異なります。

計画的に避妊をするには低用量ピルが適していますが、緊急時に望まない妊娠を阻止したい場合はアフターピルを服用しましょう。

ミニピル

ミニピルとは、1種類の女性ホルモン(プロゲステロン)のみを配合したピルのことです。

低用量ピルの服用として知られる血栓症のリスクが極めて低く、また正しく服用することで低用量ピルと同等の避妊効果や生理トラブルの改善なども期待できます。

さらに低用量ピルが服用できない40歳以上の方や、喫煙者の方なども使用可能であることもミニピルの大きな特徴です。

ピルが飲みたいけど血栓症が不安な方や、年齢や体調などの都合により低用量ピルが服用できない方などは、ミニピルがおすすめです。

ピルを服用した方の口コミ

ここからは実際にピルを服用して効果を実感している方々の口コミを紹介していきます。

口コミは個人の感想であるため、すべての女性にとって効果があるわけではありません。

また、ピルには吐き気や頭痛、血栓症などの副作用もあるため、服用する場合はこれらのリスクも覚えておきましょう。

ピルの効果に関する質問

ここでは、ピルの効果に関してよくある質問をQ&A形式で解説していきます。

Day1スタートとSundayスタートの意味を教えてください

Day1スタートとSundayスタートは、どちらも低用量ピルを飲み始める際の方法を現す言葉です。

まずDay1スタートは生理が始まった初日から飲み始める方法であり、飲んだ当日から避妊効果が得られます。

一方のSundayスタートは、生理が始まった週の日曜日から低用量ピルを飲み始める方法です。

避妊効果が発揮されるのは服用開始7日目以降となりますが、週末に消退出血が重ならなくなるため土日はデートや旅行などを楽しみたいという方におすすめされます。

Day1スタート Sundayスタート
特徴や意味 生理1日目からピルの服用を開始する方法で、飲んだ当日から避妊が可能 生理が始まった週の日曜から服用を開始する方法で、生理が週末に重ならないメリットがある
飲み方 生理の初日からピルを飲み始める 生理が始まった週の日曜日からピルを飲み始める

低用量ピルのトリキュラ―やマーベロンは生理初日に飲んだ時の避妊効果はいつから出ますか?

トリキュラーやマーベロンなどの低用量ピルは生理の初日に服用した場合、飲み始めた当日から避妊効果を得られます。

この場合の初日は、生理が始まってから24時間以内を指します。

尚、生理開始から2~5日目以内に飲み始めた場合でも、服用当日から避妊効果を得ることが可能です。

ヤーズって避妊効果がないピルなんですか?

ヤーズとは、バイエル薬品から販売されている超低用量ピルです。
日本では避妊薬としての認可は受けておらず、婦人科などでは子宮内膜症や月経困難症の治療薬として処方されています。

しかし、ヤーズは排卵や月経を抑える作用があり、避妊薬としての効果を期待することも可能です。

海外においては、避妊薬やニキビ治療薬としてヤーズが承認されています。

ヤーズを生理初日に飲んだ時の避妊効果はいつからでますか?

トリキュラーなどの低用量ピルと同様に、ヤーズも生理初日から服用した場合、飲んだ当日から避妊効果を得ることが可能です。

ただし、生理の2~5日目以内にヤーズを服用した際の避妊効果は、7日間連続で服用した後でなければ発揮されません。

それまでの1週間は性行為を控える、あるいはコンドームなど別の避妊方法を併用するようにしてください。

性行為後に避妊に失敗した時も低用量ピルを飲めば避妊ができますか?

性行為の際に避妊が失敗してしまった場合、低用量ピルでは効果が期待できないためアフターピルを服用するようにしてください。

低用量ピルは毎日継続して飲むことで避妊効果を得られるものであり、アフターピルの代用にはなりません。

ピルの服用適正年齢は何歳から何歳までですか?

世界保健機構(WHO)の定めによると、生理が始まっていればピルを服用できるとされています。

低用量ピルに当てはめると、おおよそ12歳前後から閉経に近い50歳まで服用することが可能です。

ただし、医師の判断によっては、低用量ピルの重大な副作用である血栓症のリスクを考慮し、40歳以上の方は服用を中止するよう説明される場合もあります。

血栓症は命に関わることもある副作用のため、不安な場合は40歳以上になったらミニピルを服用することも選択肢の1つです。

避妊効果がない低用量ピルはあるんですか?

全ての低用量ピルには、基本的に避妊効果があります。

一部の低用量ピルでは避妊効果がないと言われることもありますが、それらのピルは日本において避妊薬としての承認を受けていないことが理由です。

黄体ホルモンと卵胞ホルモンを含む低用量ピルであれば、理論上は全ての種類に避妊効果があるとされています。

まとめ

低用量ピルは正しく服用するとほぼ確実に避妊をすることができるホルモン剤です。

さらにニキビ治療や生理トラブル改善などにも効果があり、広い用途で使用されています。
しかし避妊効果に関しては飲み方によって得られるタイミングが異なるため、すぐに効果を発揮させたい場合には生理の初日に服用を開始する必要があります。

また飲み方によって効果が弱まる場合もあるため、服用を継続している最中も注意しなくてはなりません。

望まない妊娠を防ぐためにも、正しい知識を持って低用量ピルを服用するようにしましょう。

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