アフターピルの金額は?購入手段別の料金相場と安く買える方法

アフターピルは、避妊に失敗した性行為の後からでも避妊を行うことができる緊急避妊薬です。

アフターピルの料金は、種類によっても金額が違いますが、病院や通販など、購入場所によっても違います。

ここではアフターピルの種類と購入場所ごとの料金相場を紹介します。

自分にあった種類と購入手段を選んで、早めに対応できるようにしましょう。

アフターピルの金額はいくら?

女性がお札を数えている
アフターピルは、大きく分けて以下の3つの購入場所があります。

アフターピルの購入場所
  • 病院
  • オンライン診療
  • 通販

アフターピルは保険がきかない自由診療のため、医療機関側が自由に金額を設定でき、各病院やオンライン診療ごとに金額が違います。

また、アフターピルには2種類の成分があり、成分によっても金額の違いがあります。

アフターピルの種類と購入手段別の金額

女性がスマホを見ている

アフターピルは、以下の2種類の成分に分けて作られています。

種類 効果 避妊率
レボノルゲストレル 主に排卵抑制作用により、避妊効果を示します。 性行為後、72時間以内の服用により、98%の割合で避妊効果に期待ができます。
ウリプリスタル酢酸エステル 主に排卵抑制作用により、避妊効果を示します。
BMIが30を超える女性でも服用可能です。
性行為後、120時間以内の服用により、95%の割合で避妊効果に期待ができます。

アフターピルは種類によっても金額が違いますが、購入場所によっても違いがあります。

次の項目では、病院で処方されている以下のアフターピルを基準に、特徴や購入場所別の料金相場などを詳しく紹介します。

病院で処方されているアフターピル

上記以外のアフターピルも見たいという方は、以下のページから確認できます。

アフターピル①:ノルレボ

ノルレボは緊急避妊を目的として開発され、日本国内で初めて認可された医薬品です。

次の項目ではノルレボについて詳しく説明します。

それでは見ていきましょう。

ノルレボの特徴

商品名 ノルレボ
画像 ノルレボ
特徴 排卵抑制作用により受精の機会を喪失させ、妊娠を防ぎます。
有効成分 レボノルゲストレル
効果 性行為後12時間以内の服用で妊娠阻止率99.5%
性行為後24時間以内の服用で妊娠阻止率98.2%
性行為後72時間以内の服用で妊娠阻止率84%
服用方法 性行為後の72時間以内に1回1錠服用
ボタン

ノルレボは、緊急避妊薬として作られた先発薬で、世界中で使用されています。日本国内でも認可されており、病院でも処方されている処方薬です。

ノルレボの主成分であるレボノルゲストレルの作用機序は解明されていませんが、女性ホルモンの1種である黄体ホルモンが含まれているため、その効果は主に受精卵の着床の阻害よりも排卵を抑えたり、排卵を遅らせる効果があるものと考えられています。

ノルレボの購入手段別の料金相場

交通費 診察代 ノルレボ/1錠あたり 合計金額
病院 約500円~2,000円 約500円~3,000円 約15,000円~20,000円 約16,000円~25,000円
オンライン診療 約0円~3,000円 約7,500円~15,000円 約7,500円~18,000円
海外通販(ネット通販) 3,320円~ 3,320円~

病院で処方してもらうと1錠あたり約15,000円~20,000円とかなり高額です。少し安くなるとはいえ、オンライン診療でも約7,500円~15,000円かかります。

しかし、ネット通販なら交通費や診察代も必要なく、1錠約3,320円と病院処方の約1/6の金額で購入できます。病院やオンライン処方だと1回分しかもらえませんが、通販なら複数回分購入可能です。

ただし、商品の到着に約2週間かかるため、事前購入をおすすめします。

アフターピル②:レボノルゲストレル

レボノルゲストレルは、緊急避妊を目的として開発されたノルレボのジェネリック医薬品です。

次の項目ではレボノルゲストレルについて詳しく説明します。

それでは見ていきましょう。

レボノルゲストレルの特徴

商品名 ナイピル アイピル ノルパック
画像 ナイピル アイピル ノルパック
特徴 Asle pharmaceuticals社が開発したアフターピル(緊急避妊薬) Piramal Healthcare社が開発したアフターピル(緊急避妊薬) ABCA Pharma社が開発したアフターピル(緊急避妊薬)
有効成分 レボノルゲストレル レボノルゲストレル レボノルゲストレル
効果 性行為後12時間以内の服用で妊娠阻止率99.5%
性行為後24時間以内の服用で妊娠阻止率98.2%
性行為後72時間以内の服用で妊娠阻止率84%
性行為後12時間以内の服用で妊娠阻止率99.5%
性行為後24時間以内の服用で妊娠阻止率98.2%
性行為後72時間以内の服用で妊娠阻止率84%
性行為後12時間以内の服用で妊娠阻止率99.5%
性行為後24時間以内の服用で妊娠阻止率98.2%
性行為後72時間以内の服用で妊娠阻止率84%
服用方法 性行為後の72時間以内に1回1錠服用 性行為後の72時間以内に1回1錠服用 性行為後の72時間以内に1回1錠服用
副作用 消退出血、吐き気、頭痛、胸の圧痛、経血量の増加など 消退出血、吐き気、頭痛、胸の圧痛、経血量の増加など 消退出血、吐き気、頭痛、胸の圧痛、経血量の増加など
ボタン

レボノルゲストレルは、従来の緊急避妊法であるヤッペ法と比べて、避妊の成功率の高さや副作用の軽減、服用の手間が少なくなったのが特徴です。

世界保健機関のWHOのエッセンシャルドラッグにも指定され、日本のみならず国際的にも緊急避妊法として使われている緊急避妊薬の1つになります。

また、レボノルゲストレルには国内製(レボノルゲストレル錠)と海外製があり、上記の商品は海外製ですが国内製と同成分のため、同じ効果でありながら安く購入することができるメリットがあります。

レボノルゲストレルの購入手段別の料金相場

交通費 診察代 レボノルゲストレル/1錠あたり 合計金額
病院 約500円~2,000円 約500円~3,000円 約7,000円~11,000円 約8,000円~16,000円
オンライン診療 約0円~3,000円 約8,000円~11,000円 約8,000円~14,000円
海外通販
(ネット通販)
745円~
※レボノルゲストレルの成分で作られたジェネリック医薬品「ナイピル」での料金
2,980円~

ノルレボのジェネリックのため、病院やオンライン診療でも多少は安く購入できますが、それでも1錠約7,000円~11,000円とかなり高額です。

しかし、ネット通販なら1錠約745円からと、約1/10の金額で購入できます。

また、ネット通販は商品の到着までに約2週間かかりますが、1回分しか購入できない病院やオンライン診療とは違い、複数回分の購入ができるため携帯が可能です。

アフターピル③:エラ

エラは、ノルレボとは違う有効成分を使用した緊急避妊です。

次の項目ではエラについて詳しく説明します。

それでは見ていきましょう。

エラの特徴

商品名 エラ エラワン
画像 エラ エラワン
医薬品 ジェネリック 先発薬
特徴 排卵抑制作用により、受精の機会を喪失させ妊娠を防ぐ 排卵抑制作用により、受精の機会を喪失させ妊娠を防ぐ
有効成分 ウリプリスタル酢酸エステル ウリプリスタル酢酸エステル
効果 性行為後72時間以内の服用で避妊率95%
性行為後120時間以内の服用で避妊率85%
性行為後72時間以内の服用で避妊率95%
性行為後120時間以内の服用で避妊率85%
服用方法 性行為後の120時間以内に1回1錠服用 性行為後の120時間以内に1回1錠服用
副作用 吐き気、消退出血、胸の圧痛、頭痛、経血量の増加など 吐き気、消退出血、胸の圧痛、頭痛、経血量の増加など
ボタン

エラは、ノルレボとは違う有効成分「ウリプリスタル酢酸エステル」を使用しており、日本国内では認可されていませんが、海外では広く流通している緊急避妊薬です。

ノルレボやレボノルゲストレルが72時間以内の服用を推奨されているのに比べ、エラは120時間以内までなら95%の高い避妊効果が期待できるとされています。

尚、エラはエラワンのジェネリック医薬品になります。

エラの購入手段別の料金相場

交通費 診察代 エラ/1錠あたり 合計金額
病院 約500円~2,000円 約500円~3,000円 約8,000円~20,000円 約9,000円~25,000円
オンライン診療 約0円~3,000円 約8,000円~17,000円 約8,000円~20,000円
海外通販(ネット通販) 5,300円~ 5,300円~

病院やオンライン診療の1錠あたりの金額は約8,000円~20,000円と高額です。

日本国内では認可されていないため、処方されているエラは海外で流通しているものと同じ商品となります。

ネット通販なら個人で直接購入できるため、1錠約5,300円とお得に購入可能です。また、事前に複数回分購入しておけば、いざという時のために携帯しておくことができます。

アフターピル④:マドンナ

マドンナは、緊急避妊を目的として開発されたノルレボのジェネリック医薬品です。

次の項目ではマドンナについて詳しく説明します。

それでは見ていきましょう。

マドンナの特徴

商品名 マドンナ
画像 マドンナ
特徴 ノルレボと同じく排卵抑制作用により、受精の機会を喪失させ妊娠を防ぎます。
有効成分 レボノルゲストレル
効果 性行為後12時間以内の服用で避妊率99.5%
性行為後24時間以内の服用で避妊率98.2%
性行為後72時間以内の服用で避妊率84%
服用方法 性行為後の72時間以内に1回2錠服用
副作用 吐き気、消退出血、胸の圧痛、頭痛、経血量の増加など
ボタン

マドンナは、ノルレボと同じ有効成分レボノルゲストレルが使用されたジェネリック医薬品のため、安く購入できます。

効果もノルレボとほぼ同じですが、ノルレボが72時間以内の服用で約98%の避妊成功確率に対し、マドンナは約95%とやや低めの効果となります。

マドンナの購入手段別の料金相場

交通費 診察代 マドンナ/1錠あたり 合計金額
病院 約500円~2,000円 約500円~3,000円 約7,000円~12,000円 約8,000円~17,000円
オンライン診療 約0円~3,000円 約7,000円~10,000円 約7,000円~13,000円
海外通販(ネット通販) 1,350円~ 1,350円~

マドンナは病院やオンライン診療で処方してもらえますが、国内未承認薬のため、海外で流通しているものと同じ商品が処方されます。

病院やオンライン診療だと1錠約7,000円~10,000円ですが、ネット通販なら1錠約1,350円と1/5の金額で購入可能です。

通販で事前に複数分購入しておき、必要な時にすぐ使用できるよう携帯することをおすすめします。

アフターピル⑤:プラノバール

プラノバールは中用量ピルですが、ヤッペ法では緊急避妊薬として使用されます。

次の項目ではプラノバールについて詳しく説明します。

それでは見ていきましょう。

プラノバールの特徴

商品名 プラノバール・ジェネリック
画像 プラノバール・ジェネリック
特徴 月経困難症や月経周期異常などの治療に用いられる中用量ピルですが、ヤッペ法では緊急避妊薬としても使用されます。
有効成分 ノルゲストレル
エチニルエストラジオール
効果 性行為後24時間以内の服用で避妊率77%
性行為後48時間以内の服用で避妊率36%
性行為後72時間以内の服用で避妊率31%
服用方法 緊急避妊薬として:性行為後、72時間以内に2錠服用。
最初の服用から12時間後に、再度2錠服用(合計4錠)。
月経周期異常、月経困難症などの治療薬として:生理開始から5日目を服用開始日1日目とし、20日間連続服用を1周期として服用する。
副作用 嘔吐、悪心、食欲不振など
ボタン

プラノバールは、厳密には中用量ピルに分類され、腹痛や下痢、嘔吐など主に生理の際におこる月経困難症の治療に用いられます。

しかし、性行為後72時間以内に2錠服用、その服用から更に12時間後に再度2錠服用することで緊急避妊がおこなえます(ヤッペ法)。

プラノバールの購入手段別の料金相場

交通費 診察代 プラノバール/1錠あたり 合計金額
病院 約500円~2,000円 約500円~3,000円 約3,000円~8,000円 約4,000円~13,000円
オンライン診療 約0円~3,000円 約4,000円~8,000円 約4,000円~11,000円
海外通販(ネット通販) 85円~
※プラノバールジェネリックでの料金
1,700円~

プラノバールは、ノルレボのような緊急避妊薬がない頃に、中用量ピルを流用した緊急避妊の「ヤッペ法」に使用されていた医薬品です。

避妊率は24時間以内の服用で77%、48時間以内で36%とされており、72時間以内の服用で約98%の避妊が期待できるノルレボに比べると低い確率となっています。

また、中用量ピルは有効成分濃度が高い分、副作用も強いため、現在では緊急避妊薬としてノルレボが第一選択薬です。

しかし、病院やオンライン診療での処方金額は、1錠15,000円~20,000円もするノルレボに比べると安く済むため、好んで選択する人もいます。

ネット通販では、中用量ピルとして販売されているため、最小20錠入り1箱を1,700円で購入することになりますが、1錠あたりの金額は85円です。

ヤッペ法では4錠必要なため、合計340円で緊急避妊ができることになります。

アフターピルに関する質問

ここでは、アフターピルに関する質問とその回答について紹介します。

アフターピルを病院で処方してもらったら20,000円もしましたが、これは妥当な金額でしょうか?

アフターピルは自由診療のため、保健が適用されません。そのため、全額自己負担となり、1錠あたり約7,000円~20,000円が相場のため、妥当な金額です。

ネット通販なら、アフターピルを1錠約1,000円~10,000円と、病院やオンライン診療よりも安く購入できます。

お薬なびでも、ノルレボやマドンナ、エラなどアフターピルを各種取り揃えているため、自分に合ったものを選ぶことができるためおすすめです。

アフターピルの金額が高いものから安いものまでありますが、これらの違いはなんでしょうか?単純に料金設定の問題ですか?

アフターピルは自由診療により医療機関側が自由に金額を設定できるため、料金設定の問題で金額にばらつきがある場合も。しかし、それ以外に効果時間や有効時間の違い、また病院やオンライン診療、ネット通販など購入する場所によっても違いが出てきます。

病院では、ノルレボが1錠約15,000円~20,000円するのに対し、ネット通販なら同じ効果のものが1錠3,320円で購入可能です。

アフターピルの金額は20,000円はかかると友人から聞きましたが、実際の料金はいくらでしょうか?

病院やオンライン診療、通販など購入場所やアフターピルの種類によって金額が違いますが、病院処方の際の料金相場は1錠約7,000円~20,000円ほどかかります。

アフターピルを病院で処方してもらおうと思ってるのですが、処方してもらう理由を色々聞かれるんでしょうか?

内診等は必須ではないため、詳細をあれこれ聞かれることはありませんが、処方するうえで必要な内容は聞かれる可能性があるため、以下に関しては答えを用意しておくことをおすすめします。

・いつ避妊に失敗したのか
・月経周期
・最終月経の時期

アフターピルの医薬品代と診察代を合わせていくらになりますか?保険は適用されますか?もし保険証が使えた場合、3割負担で購入することができますか?

アフターピルは自由診療のため、保健が適用されません。
そのため、3割負担では購入できず、全額自己負担の10割となります。

アフターピルの医薬品代と診察代を合わせた金額に関しては、アフターピルの種類によっても異なるため、詳しくは「アフターピルの種類と購入手段別の金額(ページ内ジャンプ)」をご確認ください。

アフターピルを処方してもらう際は婦人科と産婦人科どちらにいけばいいですか?

基本的には婦人科でも産婦人科でも問題ありません。しかし、病院によってはアフターピルを処方していないところもあるため、事前に電話などで確認してから向かうとよいでしょう。

アフターピルを買う際に親にバレたくないのですが、バレない方法はありますか?

アフターピルを買う際に、親や一緒に住んでいる家族にバレないようにする方法があります。詳しくは以下の記事でご紹介していますので、気になる方はぜひご一読ください。

※リンク先添付予定※

アフターピルは薬局やドラッグストアで売られていますか?

アフターピルは基本的に、病院やオンライン診療、ネット通販でしか購入できないため、薬局やドラッグストアでは販売していません。

詳しくは以下の記事でご紹介していますので、あわせてお読みください。

まとめ

アフターピルは病院やオンライン診療、ネット通販で購入可能ですが、購入場所や種類によってそれぞれ金額が違います。

すぐにでもアフターピルが欲しい方は病院やオンライン診療が適していますが、事前に購入して携帯したい方には、ネット通販がおすすめです。

自分の状況に合った適切な購入手段と、適切な避妊を行うことが重要となります。

お薬なびでもいろいろな種類のアフターピルを取り揃えているため、自分に合ったものを探すためにご活用ください。

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