アフターピルに代わる市販品は?薬局では買えない理由も解説

アフターピルは、避妊に失敗してしまった時や、望まない性行為があったときに72時間以内に服用することで80%以上の確率で妊娠を防ぐことができる緊急避妊薬です。

病院で処方してもらうのが一般的ですが、診察時間や金銭に負担がかかってしまう、性被害に遭い受診をためらっているなど薬局で購入したいという方も多くいらっしゃると思います。

また、アフターピルの代わりとなるものが薬局などで市販化されているのかを解説していきます。

アフターピルの代わりになる市販品はある?

アフターピルの市販
アフターピルの代わりになる市販品はありません。

アフターピルは医薬品なため、市販では販売されておらず、その代わりとなる医薬品やサプリも販売されていません。

妊娠を望んでおらず急いで妊娠を回避したいのであれば、やはりアフターピルが必要になります。

市販薬を探しても該当する薬はありませんので、迷わずアフターピルを選んでください。

しっかり避妊をしたいなら低用量ピル

コンドームが破れてしまった、彼氏が避妊してくれない、望まない性行為があった、、
自分が気をつけていても望まない妊娠をしていしまう女性は多くいます。

低用量ピルは正しく服用すれば99%以上の避妊効果があり、さらに避妊だけでなく、ニキビや肌荒れ、生理痛などを軽くする効果もあります。

しっかり避妊を行いたい方には低用量ピルがおすすめです。

通販であれば低価格で購入できるため、長期間続けやすいです。

トリキュラー マーベロン ヤスミン
画像 トリキュラー マーベロン ヤーズ
主成分 レボノルゲストレル デソゲストレル ドロスピレノン
世代と相性 第2世代/3相性 第3世代/1相性 第4世代/1相性
特徴 自然なホルモンバランス
国内クリニックでも処方
ニキビでお悩みの方
国内クリニックでも処方
月経困難症でお悩みの方
国内クリニックでも処方
価格 6ヶ月分:5,380円
1ヶ月分:896円
6ヶ月分:6,970円
1ヶ月分:1,366円
6ヶ月分:12,960円
1ヶ月分:2,160円
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低用量ピルをアフターピルとして代用できる?

低用量ピルをアフターピルとして代用することはできません

低用量ピルは7日間連続で服用し、8日目から避妊効果を発揮します。
そのため、緊急避妊用としては機能しないのです。

中用量ピルのプラノバールであればアフターピルとして代用することも可能ですが、一般的に使用されているノルレボ法と比較すると避妊成功率は低くなります。

商品名 ノルレボ プラノバール エラ
画像 ノルレボ プラノバールジェネリック エラ
価格 1錠:3,320円 1箱(20錠入り):1,700円 1錠:4,950円
有効成分 レボノルゲストレル ノルゲストレル
エチニルエストラジオール
ウリプリスタール酢酸エステル
効果 避妊率:98%
妊娠阻止率85%
避妊率:96%
妊娠阻止率:57%
避妊率:98%
妊娠阻止率:85%
ボタン

アフターピルは薬局で買える?

2023年現在、日本国内でアフターピルは市販されておらず薬局で購入することはできません

医師による処方が必要な処方薬に該当するため、病院を受診する必要があります・

アフターピルは避妊して失敗してから72時間以内に服用することが大切です。

そのためすぐに病院を受診するか、または事前に海外通販で準備しておくと安心です。

病院では予備としてのアフターピルは処方してもらえないため、事前に備えておきたい方は、海外通販でしか備えることができません。

処方せんがあれば買える薬局も

アフターピルは市販薬ではないため薬局の商品棚に並ぶことはありませんが、処方せんがあれば購入できる薬局があります。

処方せんは病院を受診しなければ出してもらえませんので、まずはお近くの病院(婦人科など)を受診してください。

しかし、全ての薬局で対応しているわけではなく、処方せんの受付を行なっているツルハドラッグ、なの花薬局など一部の薬局の調剤店舗に限られていますので注意しましょう。

また、アフターピルを処方している婦人科を探して受診すれば院内処方しているところがほとんどなので、処方箋を持って薬局に行く必要がありません。

アフターピルはどこで買える?

ネットショッピング日本国内でアフターピルを手に入れる方法は大きく分けて2パターンあります。

病院を受診して医師に処方してもらう方法と、個人輸入の海外通販で手に入れる方法です。

価格はそれぞれ以下の通りです。

製品名 海外通販 病院
ノルレボ(先発薬) 1錠:3,320円 1錠:15,000~20,000円
ノルレボジェネリック 1箱4錠入り:2,980円 1錠:10,000円前後
エラ・エラワン(海外製) 1錠:4,950円 1錠12,000~25,000円

病院で処方してもらう

アフターピルは避妊薬のため、産婦人科や婦人科で処方してもらう方法が一般的です。
検査や内診を受けずに問診のみで処方してもらえることがほとんどで、保険適用外のため保険証が無くても処方してもらえます

また、近年ではオンライン診療によってアフターピルを処方してもらうこともできるため、病院を受診することへのハードルが下がってきています。

オンライン診療であれば、お住まいの地域により異なりますが最短で翌日には手元にアフターピルが届きます。

これらを踏まえて、病院で処方してもらうのがおすすめの人は以下の通りです。

・すぐにアフターピルを服用したい人
・家族や同居人に気付かれずに服用したい人

海外通販で購入する

アフターピルは海外通販でも購入することができます。病院で処方してもらうよりも価格が安いのが特徴で、5分の1程度の価格で購入できる薬もあります。

ただし、アフターピルは性交渉から72時間以内に服用しなければ十分な避妊効果が得られません。

近年では120時間以内の服用で効果が得られるアフターピルも販売されていますが、いずれにせよ3~5日以内の服用が必要です。

海外通販は、注文から手元に届くまでに数週間かかる場合もあるため、緊急時に注文したのでは間に合いません。

これらを踏まえ、海外通販での購入がおすすめの人は以下の通りです

・安く手に入れたい人
・アフターピルが必要な時に備えて、常備しておきたい人
商品名 ナイピル アイピル エラ
画像 ナイピル アイピル エラ
価格 4錠:2,980円 1錠:1,200円 1錠:4,950円
特徴 ノルレボ最安値 病院でも処方されている海外ジェネリック 性行為後120時間後でも85%の避妊率がある
ボタン

アフターピルはなぜ市販化されないのか

アフターピルの市販化に関して、厚生労働省や医師によってこれまでに何度も議論が交わされています。

これまでの議論では、気軽に手に入るようになると「知識不足の女性、特に若い世代の女性が悪用する恐れがある」として市販化が見送られてきました。

しかし2020年以降、アフターピル市販化に関する考え方が変わってきています。

昨今の新型コロナウイルス流行により在宅時間が増えたためか、10代の妊娠相談が増加していると言います。このような時代の変化に伴い、法改正に向けて流れが変わり始めました。

ただし現状は、「緊急避妊薬に関する専門の研修を受けた薬剤師が十分な説明の上で対面で服用させることを条件に、処方箋なしに緊急避妊薬を利用できるよう検討する。」と検討段階に過ぎません。

つまり法改正が行なわれても、薬剤師が常駐する薬局でなければ購入できないでしょう。

アフターピルは正しい知識で服用することが大切なため、市販化するのは難しいという結論に至ります。

海外における市販化状況

海外では、約90の国と地域で医師の処方せんが無くてもアフターピルを購入することができます。

レボノルゲストレルというアフターピルは、イギリス・ドイツ・フィンランド・インド・アメリカでは一般用医薬品として承認されており、処方せん無しで購入可能です。

ウリプリスタル酢酸エステルというアフターピルは、イギリス・ドイツ・フィンランドで一般医薬品に該当します。

しかし、イギリス・ドイツ・フィンランドといった国ではいずれも薬剤師による販売が必要で、イギリスでは16歳以上の年齢制限が設けられているため、誰でも自由に買えるというわけではありません。

日本と同様にシンガポールや韓国でも処方せんが必要ですが、処方せんが無くても購入できる国が増えている現状を考えると、日本はアフターピル後進国と言わざるを得ないでしょう。

海外を参考に薬剤師の関与や年齢確認といった制限を設ければ、日本でも処方せん無しで購入できるようになるかもしれません。

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市販化されるとどうなる?

アフターピルが市販薬化され、薬局で購入することができるようになることで、考えられる一番の要素は、「望まない妊娠をこれ以上増やさない」ということです。

現在、アフターピルは医師の処方がなければ購入できず、性行為後から72時間以内(できれば24時間以内が好ましい)に服用することで高い避妊効果が得られるという薬が一般的で、時間との兼ね合いで病院へ行くことができない方にとってはハードルが高いという一面がありました。

そこで薬局でも購入できるようにすることで、今までよりも多くの望まない妊娠を防げるといった期待があります。

地方の産婦人科では受診された方のプライバシーが守られない場合が多く、もしもの状況になったときに薬を処方してもらいづらいといった声も多くあげられているようです。

また、年末年始や休日などの病院の受付を行っていない期間にアフターピルの服用が必要になった場合には、避妊が間に合わないといったケースもあります。

そのような多くの状況を、アフターピルを市販薬化にすることで打破できるのです。

試験的に医師の処方箋なしで販売開始(薬局)

厚生労働省では専門家の検討会で、一定の要件をみたす薬局で試験的に医師の処方が無くても販売できるかを検証する方針を示しました。

現在分かっている要件

・研修を修了した薬剤師
・緊急避妊薬を調剤した実績がある薬局
・地域ごとに選定

試験的に販売し、今後市販化できるかなどを検証することが目的なようです。

意図しない妊娠をふせぐ「緊急避妊薬」を医師の処方箋がなくても購入できるようにすることについて、厚生労働省は一定の要件を満たす薬局で早ければ夏ごろから試験的に販売を行う調査研究を始める方針を示しました。

緊急避妊薬“処方箋なしで”一部薬局で試験的販売へ【詳しく】 | NHK | 医療・健康

上記検証は日本でもアフターピル市販化の大きな第一歩となります。

アフターピルは女性の心強い味方

アフターピルは昔と比べて入手しやすくなっていますが、自分が処方してもらったアフターピルを他人に譲ったり(売ったり)、他人から譲ってもらう(購入する)ことは法律で禁止されています。

個人間でやり取りすることがないよう注意しましょう。

アフターピルをより気軽に購入できるように市販化を望む声は多く、時代の変化と共に有識者による議論も変化してきています。

望まない妊娠を防ぐことができますから、女性にとって心強い味方です。

また、アフターピルによる避妊は妊娠する前に手を打つ方法ですから、妊娠中絶を行なうよりも心身の負担を抑えることができるでしょう。

日本でも処方せん無しでアフターピルが購入できるようになるか、今後の動向に注目です。

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