避妊していない性行為や避妊に失敗した時に使うアフターピルですが、性行為後いつまでに飲めば避妊効果を得られるのか気になる方が多いと思います。
本記事では、アフターピルの服用時間による避妊率、適切な服用方法について詳しく解説していきます。
望まない妊娠を避けるためにもぜひご覧ください。
- アフターピルの時間について
- 避妊失敗の経過時間に応じた3つの対策と優先度
- アフターピルに関する質問
- アフターピルを服用してからどのくらいの時間が経てば消退出血がでますか?
- アフターピルを服用してからどのくらいの時間が経てば生理がきますか?
- アフターピルを数時間後に飲んだら、生理予定日よりも前に生理のような出血が数日間続きました。これは避妊に成功したということでしょうか?
- アフターピルは72時間以降でも効果はありますか?
- アフターピルはいつ飲めばいいですか?飲むタイミングを教えてください
- 避妊失敗から1時間後にアフターピルを服用すれば避妊率は上がりますか?
- 避妊失敗から120時間が過ぎた場合はどうすれば良いですか?
- 病院では120時間以内に服用するアフターピルは処方されていますか?
- 性行為をしてから4日目に120時間用のアフターピルを服用したら、翌日に出血がでました。これは避妊に成功したということでしょうか?
- アフターピルを服用してから何時間後だと、避妊成功がわかりますか?
- まとめ
アフターピルの時間について
アフターピルは、リスクのある性行為や避妊の失敗があった時に使う医薬品ですが、効果を最大限発揮するためには服用するタイミングが大切です。
性行為後、72時間以内の服用が推奨されていますが、早く飲めば飲むほど高い避妊効果を期待できます。
アフターピルは種類や服用時間によって避妊効果が変わる
アフターピルは大きく分けて、「レボノルゲストレル」と「ウリプリスタール酢酸エステル」の2種類です。
種類や服用時間によって、避妊効果が異なるため注意しましょう。
それぞれの特徴や服用時間、避妊率、服用対象者について、詳しく解説していきます。
購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
レボノルゲストレルの服用時間・避妊率・服用すべき対象者
レボノルゲストレルの特徴を以下の表にまとめてみました。
商品名 | ノルレボ | ナイピル | アイピル |
---|---|---|---|
画像 | |||
成分 | レボノルゲストレル | レボノルゲストレル | レボノルゲストレル |
効果 | 緊急避妊 | 緊急避妊 | 緊急避妊 |
副作用 | 吐き気、頭痛、消退出血 | 吐き気、頭痛、消退出血 | 吐き気、頭痛、消退出血 |
飲み方 | 性行為後の72時間以内に1回1錠 | 性行為後の72時間以内に1回1錠 | 性行為後の72時間以内に1回1錠 |
服用時間制限 | 72時間以内 | 72時間以内 | 72時間以内 |
避妊率 | 84%(性行為後72時間以内の服用) | 84%(性行為後72時間以内の服用) | 84%(性行為後72時間以内の服用) |
服用対象者 |
・避妊失敗からの経過時間が72時間以内の人 ・病院で処方されているアフターピルがいい方 |
・避妊失敗からの経過時間が72時間以内の人 ・財布やポーチなどに入れて持ち運びしたい方 |
・避妊失敗からの経過時間が72時間以内の人 ・コストを抑えて避妊したい方 |
ボタン |
レボノルゲストレルは、日本国内で初めて承認されたアフターピルであり、多くのクリニックや病院で処方されています。
服用制限時間は性行為後72時間で、72時間以内に服用することで高い避妊効果を得ることができます。
避妊していない性行為や避妊失敗からの経過時間が72時間以内の場合は、レボノルゲストレルの成分を含むアフターピルがおすすめです。
ウリプリスタール酢酸エステルの服用時間・避妊率・服用すべき対象者
ウリプリスタール酢酸エステルの特徴を以下の表にまとめてみました。
商品名 | エラ | エラワン |
---|---|---|
画像 | ||
成分 | ウリプリスタール酢酸エステル | ウリプリスタール酢酸エステル |
効果 | 緊急避妊 | 緊急避妊 |
副作用 | 消退出血、吐き気、頭痛、胸の圧痛、経血量の増加 | 消退出血、吐き気、頭痛、胸の圧痛、経血量の増加 |
飲み方 | 性行為後の120時間以内に1回1錠を服用 | 性行為後の120時間以内に1回1錠を服用 |
服用時間制限 | 120時間以内 | 120時間以内 |
避妊率 | 85%(120時間以内の服用) | 85%(120時間以内の服用) |
服用対象者 |
・避妊失敗からの経過時間が72時間以上120時間以内の人 ・避妊成功率の高いものがいい方 |
・避妊失敗からの経過時間が72時間以上120時間以内の人 ・副作用が少ないものがいい方 |
ボタン |
日本では認可されていない医薬品ですが、安全性が高く120時間以内の服用で高い避妊効果を得ることができます。
また、レボノルゲストレルと比べて避妊効果が高く副作用のリスクが低いのも特徴です。
避妊していない性行為や避妊失敗からの経過時間が120時間以内の場合は、ウリプリスタール酢酸エステルの成分を含アフターピルがおすすめです。
アフターピルを服用するまでの時間で妊娠率も変わる
アフターピルは高い避妊効果を期待できますが、100%妊娠を防げるわけではありません。
性行為後、服用するまでの時間による妊娠率は以下のとおりです。
・24時間以内の服用:妊娠率1.8%
・72時間以内の服用:妊娠率16%
12時間以内に服用した場合、妊娠率は0.5%と1番低く、時間が経過するごとに妊娠率は高くなります。
アフターピルは性行為後、早く飲めば飲むほど高い効果を発揮することがわかります。
そのため、妊娠率を低くするには性行為後すぐの服用が大切です。
アフターピルを服用してから生理(月経)が来るまでの時間
服用してから生理(月経)が来るまでの時間は、服用したタイミングや生理周期に関係しており個人差があります。
服用後7日前後が多く、遅くても3週間以内には来ますが、消退出血の可能性もあるため見分けがつきにくいです。
消退出血とはアフターピルの副作用であり、女性ホルモンのプロゲステロンとエストロゲンが減少して子宮内膜が剥がれ落ちて出血します。
そのため、不正出血や生理とは異なり自然に起きることはありません。
消退出血は、アフターピル服用後、2日~3週間までに起こる可能性があります。
生理と比べて出血の日数が短く、粘性のない少量の出血が特徴です。
アフターピルを服用してから副作用が出るまでの時間
アフターピルを服用して副作用が出るまでの時間には個人差があります。
アフターピルを服用後、2~3時間ほどで体内に成分が吸収されるため、数時間以内に副作用が起こる可能性が高いです。
副作用の症状は、頭痛や吐き気、眠気、下痢などがありますが、多くの場合は24時間以内に改善されます。
副作用は一時的なものであり、安静にしていればさほど問題にはならないでしょう。
ただし、服用後2時間以内に嘔吐した場合は、成分が体内に吸収されておらず避妊効果を得られない可能性があるため追加の服用が必要です。
アフターピルの購入手段別と服用時間別の料金
アフターピルの購入手段は、主に以下の3つとなります。
それぞれの特徴や費用について、詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
病院
アフターピルを病院で処方してもらう場合の費用相場を、以下の表にまとめましたのでぜひ参考にしてみてください。
病院 | |
---|---|
保健適用 | 適用外につき全額負担 |
交通費 | 0~1,000円 |
診察代 | 3,000~5,000円 |
配送料 | 0円 |
72時間タイプ | 8,000~12,000円 |
120時間タイプ | 10,000~16,000円 |
アフターピルを受け取るまでのおおよその目安時間 | 30分~2時間程度 |
合計 | 22,000~34,000円 |
病院で処方してもらう場合は、婦人科や産婦人科を受診して診察を受ける必要があります。
アフターピルは保険適用外のため、診察代や薬代を含めると高額になりやすいのが特徴です。
費用はかかりますが、受診から2時間ほどでアフターピルを受け取れます。
オンライン診療
アフターピルをオンライン診療で処方してもらう場合の費用相場を、以下の表にまとめましたのでぜひ参考にしてみてください。
オンライン診療 | |
---|---|
保健適用 | 適用外につき全額負担 |
交通費 | 0円 |
診察代 | 0~5,000円 |
配送料 | 550~1,000円 |
72時間タイプ | 8,000~12,000円 |
120時間タイプ | 10,000~16,000円 |
アフターピルを受け取るまでのおおよその目安時間 | 当日から数日程度 |
合計 | 18,550~34,000円 |
近年では、オンライン診療が普及しており、自宅にいながら医師による診察を受けることが可能です。
病院と同様に保険適用外ですが、交通費がかからず、クリニックによっては診察代が無料の場合もあります。
オンライン診療の場合は配送料が必要であり、地域によっては届くまでに数日程度かかる可能性があるため注意が必要です。
個人輸入(ネット通販)
アフターピルを個人輸入(ネット通販)で購入する場合の費用相場を、以下の表にまとめましたのでぜひ参考にしてみてください。
個人輸入(ネット通販) | |
---|---|
保健適用 | – |
交通費 | 0円 |
診察代 | 0円 |
配送料 |
0~1,000円 ※10,000円以上で送料無料 |
72時間タイプ | 745~3,320円 |
120時間タイプ | 4,950~5,300円 |
アフターピルを受け取るまでのおおよその目安時間 | 10~14日前後 |
合計 | 5,695~9,620円 |
処方箋が不要のため診察代がかからず、病院を受診する手間もかかりません。
自宅にいながら手軽にネット注文でき、10~14日ほどで自宅に到着します。
時間はかかりますが薬代が低価格であり、コストパフォーマンスに優れています。
費用を抑えたい方や念のために常備しておきたい方におすすめです
病院・オンライン診療・個人輸入(ネット通販)の料金比較表まとめ
病院・オンライン診療・個人輸入(ネット通販)の料金比較を以下の表にまとめました。
個人輸入(ネット通販) | オンライン診療 | 病院 | |
---|---|---|---|
保健適用 | – | 適用外につき全額負担 | 適用外につき全額負担 |
交通費 | 0円 | 0円 | 0円~1,000円 |
診察代 | 0円 | 0円 | 0円~1,000円 |
配送料 |
0~1,000円 ※10,000円以上で送料無料 |
550~1,000円 | 0円 |
72時間タイプ | 745~3,320円 | 8,000~12,000円 | 8,000~12,000円 |
120時間タイプ | 4,950~5,300円 | 10,000~16,000円 | 10,000~16,000円 |
アフターピルを受け取るまでのおおよその目安時間 | 10~14時間 | 当日から数日程度 | 30分~2時間程度 |
合計 | 5,695~9,620円 | 18,550~34,000円 | 22,000~34,000円 |
病院やオンライン診療の場合、トータルの費用は高いですが即日処方が可能です。
また、医師による診察があるため、副作用や妊娠について不安や疑問があれば相談ができます。
個人輸入の場合、アフターピルが到着するまでに時間はかかりますが、費用が安く家族に知られることなく購入できます。
アフターピルは処方箋が必要な医薬品であり、ドラッグストアや薬局などでは購入できないため注意しましょう。
避妊失敗の経過時間に応じた3つの対策と優先度
避妊に失敗してからアフターピルを服用するまでの経過が異なり、効果を最大限発揮するためにも急を要する場合があると思います。
すぐに欲しい方、備えておきたい方のためにそれぞれ避妊対策をご紹介します。
ぜひ、参考にしてみてください。
急を要する人は病院に行ってその日に処方してもらう
避妊に失敗して早くアフターピルを服用したい方は、病院に行って処方してもらいましょう。
医師による診察を受ければ即日処方が可能であり、その場で飲むことができるため1番避妊効果が高い12時間以内に服用できます。
ただし、保険が適用できず費用が高額になる可能性があるため注意しましょう。
近くに処方できる病院があり急を要する方は、すぐに服用できる病院処方がおすすめです。
オンライン診療で即日発送をしてもらう
オンライン診療の場合、即日発送にも対応しているクリニックがあり、24時間以内に服用できる可能性があります。
病院に通院する必要がなく待ち時間もありませんが、ビデオ通話で医師による診察を受ける必要があります。
費用面では、病院と同様に高額になる可能性があるため、事前に確認しておきましょう。
自宅で診察を受けることができるため、病院が近くにない、恥ずかしくて病院に行きたくないという方におすすめです。
時間がある人は海外通販(ネット通販)で余裕を持った避妊を
時間がある人は海外通販(ネット通販)での購入がおすすめです。
海外通販であれば、処方箋が不要なため診察を受けずに購入することができます。
また、病院やオンライン診療と比べて薬代以外の費用がかからないため、安く入手することができるのでお得です。
アフターピル1錠あたりの価格も低価格でコストパフォーマンスに優れています。
スマホやパソコンから簡単に注文ができ、配送は郵便局留めを指定することも可能です。
そのため、実家に住んでいても親に知られることなく購入できます。
ただし、届くまでに10~14日ほどかかるため、急を要している人には不向きです。
事前に備えておくことで、きちんと避妊できているか、妊娠するのではなどの不安を取り除くことができます。
郵便局留めやネット通販の手順について知りたい方は、以下のページにて詳しくご紹介しております。
アフターピルに関する質問
アフターピルについて、よくある質問と回答をご紹介します。
アフターピルを服用してからどのくらいの時間が経てば消退出血がでますか?
消退出血はアフターピルを服用後、数日~7日ほどで起こる可能性が高いです。
女性ホルモンが減少することによって、子宮内膜が剥がれ落ちて出血しますが、生理とは異なり自然に起きるものではありません。
また、消退出血の場合は粘性がなくサラサラとしており、出血量が少ないのが特徴です。
アフターピルを服用してからどのくらいの時間が経てば生理がきますか?
アフターピルを服用後、7日前後で生理が来る場合が多いです。
服用のタイミングや個人差もありますが、アフターピルによって生理周期が変わり、通常の予定日とは異なる場合があります。
避妊に成功していれば、遅くても3週間以内に生理がきます。
ただし、生理予定日から10日以上経過しても生理が来ていない場合は、避妊に失敗している可能性があるため、病院や妊娠検査薬で検査しましょう。
アフターピルを数時間後に飲んだら、生理予定日よりも前に生理のような出血が数日間続きました。これは避妊に成功したということでしょうか?
アフターピルを服用すると生理周期がずれるため、予定日よりも早く生理がくる場合があります。
服用後、数日から3週間以内に消退出血または生理が来ていれば避妊に成功している可能性が高いです。
ただし、これらの出血は着床出血とも似ており見分けがつきにくいため、心配な場合はきちんと検査をしましょう。
アフターピルは72時間以降でも効果はありますか?
72時間タイプの場合は、72時間を過ぎると避妊率が下がる可能性が高いため、120時間タイプを服用しましょう。
120時間タイプであれば、72時間を経過していても高い避妊効果を得ることが可能です。
アフターピルはいつ飲めばいいですか?飲むタイミングを教えてください
アフターピルの飲むタイミングは、避妊していない性行為や避妊に失敗した後すぐの服用が望ましいです。
早く飲むことによって最大限効果を発揮し、性行為後12時間以内であれば99%という高い避妊効果を得ることができます。
アフターピルには72時間タイプと120時間タイプがあり、性行為後の経過時間に応じて服用します。
避妊失敗から1時間後にアフターピルを服用すれば避妊率は上がりますか?
アフターピルは早く服用することで避妊率が上がりますが、一定の時間内であればさらに上がるということはありません。
避妊率は、12時間以内・24時間以内・72時間以内・120時間以内で異なります。
12時間以内の避妊率は99.5%のため、避妊失敗から1時間後でも5時間後でも99.5%の避妊率は変わりません。
また、アフターピルをどんなに早く服用しても避妊率は100%にならないため注意しましょう。
避妊失敗から120時間が過ぎた場合はどうすれば良いですか?
避妊失敗から120時間が経過している場合、避妊率は下がりますが一定の効果があるため、120時間以内に服用するアフターピルを飲みましょう。
服用後は、避妊できているかを生理や消退出血、妊娠検査薬などでしっかり確認してください。
避妊できているか心配な場合は、病院を受診して検査しましょう。
病院では120時間以内に服用するアフターピルは処方されていますか?
病院でも120時間以内に服用するアフターピルは処方されています。
ただし、保険適用外のため薬代や診察代などを合計すると高額になる可能性が高いです。
詳しくは「アフターピルの購入手段別と服用時間別の料金」をご覧ください。
商品名 | エラ | エラワン |
---|---|---|
画像 | ||
成分 | ウリプリスタール酢酸エステル | ウリプリスタール酢酸エステル |
効果 | 緊急避妊 | 緊急避妊 |
副作用 | 消退出血、吐き気、頭痛、胸の圧痛、経血量の増加 | 消退出血、吐き気、頭痛、胸の圧痛、経血量の増加 |
飲み方 | 性行為後の120時間以内に1回1錠を服用 | 性行為後の120時間以内に1回1錠を服用 |
服用時間制限 | 120時間以内 | 120時間以内 |
避妊率 | 85%(120時間以内の服用) | 85%(120時間以内の服用) |
服用対象者 |
・避妊失敗からの経過時間が72時間以上120時間以内の人 ・避妊成功率の高いものがいい方 |
・避妊失敗からの経過時間が72時間以上120時間以内の人 ・副作用が少ないものがいい方 |
ボタン |
性行為をしてから4日目に120時間用のアフターピルを服用したら、翌日に出血がでました。これは避妊に成功したということでしょうか?
アフターピルを服用後、3週間以内に消退出血または生理が来た場合は、避妊に成功している可能性が高いです。
ただし、出血をしていても不正出血や着床出血の可能性があるため、気になる方は妊娠検査薬などで検査することをおすすめします。
アフターピルを服用してから何時間後だと、避妊成功がわかりますか?
避妊が成功したかどうかについては、時間では確認できません。
消退出血または生理が来たかがポイントになりますが、3週間経過しても見られない場合は妊娠検査薬で検査しましょう。
まとめ
アフターピルはすぐに服用することで、より高い避妊効果を得ることができます。
72時間タイプと120時間タイプの2種類がありますが、性行為後の経過時間によって選ぶと良いでしょう。
急を要する場合は、病院処方またはオンライン診療がおすすめですが、保険適用外のため費用は高額です。
海外通販であれば、病院やオンライン診療と比べて低価格のため、コストを抑えて購入できます。
万が一に備えて購入を検討してはいかがでしょうか。