「楽しいはずのイベントが、生理の日とかぶって台無し…」そんな経験はありませんか。
生理はおおよそ28日の周期で訪れますが、生理周期の調整や、早めに終わらせることができたら良いですよね。
この記事では、生理を早く終わらせる方法があるのかという疑問について、生理の悩みに対する解決策を交えながら詳しく解説していきます。
生理を早く終わらせることはできるのか
結論からいうと、生理を通常よりも早く終わらせることはできません。
ただし、生理を避けたい日がある場合、事前にピルを服用することで生理周期を調整し、生理の開始日を早めることが可能です。
生理は子宮内膜が剥がれることで起こるため、内膜が薄い場合は経血量が少なく、内膜が厚い場合は経血量が多くなる傾向があり、生理の日数にも影響します。
ピルは子宮内膜を薄くする働きがあるため、経血量を少なくし、生理日数をコントロールすることが期待できるのです。
また、生理が通常よりも長く続く場合や生理不順などの場合も、ピルの使用によって正常な状態に保てる可能性もあります。
なお、生理が通常より長く続く場合、身体に異常があるサインであることがあります。
2週間以上おさまらない場合は、病気の可能性も含めて早めに医師へ相談しましょう。
生理周期コントロールにおすすめのピル
ピルにはさまざまな種類が存在し、大きく分けて、医療用ピルと避妊用ピルに区分されます。
医療用ピルの場合、月経困難症や子宮内膜症の治療や症状の緩和を目的に投与され、この場合には保険が適用されます。
一方、女性ホルモンをコントロールし、月経痛の緩和や生理周期の調整などの目的で服用する避妊用ピルは、全額自己負担です。
以下では、避妊用ピルである中用量ピルと低用量ピルについて紹介します。
プラノバール(中用量ピル)
プラノバールは、生理周期をコントロールできる代表的な中用量ピルです。
プラノバールは、黄体ホルモンと卵胞ホルモンで構成されており、排卵の抑制や子宮内膜の変化を通じて生理周期をコントロールします。
子宮内膜が厚くなるのを防ぐため、経血量を抑えるとともに、生理痛の軽減などにも期待できます。
ただし、中用量ピルであるプラノバールは女性ホルモン量が多く含まれているため、副作用が発現しやすいともされています。
マーベロン(低用量ピル)
マーベロンは、黄体ホルモンであるデソゲストレルを含む、第3世代に分類される低用量ピルです。
マーベロンを服用することで月経不順の改善が期待でき、この仕組みを利用して生理周期を調整することも可能です。
さらに、高い避妊効果や生理痛の緩和、生理前後に発生しやすいニキビの改善にも効果的とされています。
低用量ピルには保水作用があるエストロゲンが含まれているため、体内の水分量が増えることでむくみが生じやすくなる可能性があります。
トリキュラー(低用量ピル)
トリキュラーは、卵胞ホルモンであるエチニルエストラジオールと、黄体ホルモンであるレボノルゲストレルを含む、第2世代に分類される低用量ピルです。
自然なホルモン生成と同等なバランスを維持することで、安定した生理周期への改善とともに、生理周期をコントロールすることも可能です。
さらに、ホルモンバランスを安定させることにより、生理前後に起こりやすいイライラ感や抑うつ感などのPMSや、生理痛の緩和にも期待できます。
終わりかけの生理は膣洗浄が効果的
生理は、事前にピルを服用することで周期を調整することが可能ですが、始まってからは、調整することも、期間を短縮させることもできません。
ただし、生理が終わりかけの場合、膣を洗浄することで経血を出し切り、早く終わらせることが可能とされています。
通常、生理は5日前後続きますが、最後の2〜3日は膣に残った経血が少量ずつ排出されているだけの場合があります。
膣内を洗浄することで、少量ずつ出血している経血を洗い流し、結果として出血の期間を短縮することにつながるのです。
プチシャワーセペ
プチシャワーセペは、殺菌成分や防腐剤を含まず、純粋な精製水のみでつくられた膣内洗浄液です。
膣内洗浄は、お風呂やトイレでおこなうことが望ましく、以下の手順で洗浄することで膣を清潔に保つことができます。
②ノズルを優しく膣へ挿入する
③容器を一気に押し出して洗浄
ただし、過剰な洗浄は常在菌を減らすリスクがあるため、膣内洗浄のしすぎには注意しましょう。
インクリア
インクリアは、精製水を主成分としたジェルタイプの洗浄液です。
ジェル状のためすぐには排出されず、しばらく腟内に留まり、腟の奥にある汚れを絡めとり洗い流すことができます。
インクリアも、お風呂場やトイレでの使用が推奨されます。
以下の手順で洗浄しましょう。
②体をリラックスさせた状態で、シリンジの先端から5cm~8cmを腟に挿入
③ピストンを押してジェルを膣に注入し、ゆっくりと抜く
ジェルは腟口から徐々に排出されるため、洗浄後はナプキンかライナーの使用がおすすめです。
解明!生理を早く終わらせる方法、噂の5選
インターネット上などで、生理を早く終わらせる方法がいくつか掲載されていることがありますが、実際のところこれらは本当なのでしょうか。
以下では、生理を早く終わらせる方法として挙げられている5つの噂について解説していきます。
いきむと早く終わらせるのは本当?
結論として、いきむだけでは生理の血を完全に出し切ることはできません。
生理の周期や出血量は、身体の状態や女性のホルモンバランスが影響しています。
いきむことによって膣の筋肉が鍛えられても、子宮の内膜が剥がれる量をコントロールすることはできないため、生理を早く終わらせる効果をもたらすことはありません。
タンポンだと生理を早く終わるのは本当?
タンポンやコットンナプキンなど、生理用品の種類が生理周期や期間に直接的な影響を与えることはありません。
ただし、タンポンは子宮から出た経血を素早く吸収する特徴があり、しっかり吸収できていれば、経血が少量ずつ排出されることを防ぐことできます。
したがって、時間をかけずに経血を早めに出し切ることで、生理期間の短縮につながる可能性はあります。
ジャンプすると早く終わるのは本当?
生理は子宮の内膜が剥がれ落ちて引き起こりますが、ジャンプなど重力の影響で剥がれ落ちることはありません。
瞬間的に出血することはあっても、単純に膣内に溜まった経血が出ているだけと考えてください。
また、生理中の激しい運動やジャンプなどの動作は貧血のリスクを高めてしまう可能性があるため、避けてください。
子宮を温めると早く終わるのは本当?
生理が早く終わることに直接的な影響はありませんが、子宮を温めることで血流が促進され、経血が排出されやすくなると考えられています。
したがって、少量の出血が長引かず、生理期間が短縮できる可能性があります。
また、子宮を温めることで、血管を拡張させて筋肉を緩める効果が期待できるため、生理痛の緩和にも効果的です。
生理中は積極的に腹巻やカイロを使用し、お腹周りを温かく保つように心がけましょう。
膣トレーニングで早く終わるのは本当?
いきむだけで生理の血を出し切ることはできないことと同様に、膣トレーニングだけで生理を早く終わらせることはできません。
ただし、膣トレーニングをおこない筋肉を活性化することで、腟やお腹まわりの血流が促進され、子宮の動きが活発になる可能性があります。
膣トレーニングは生理の周期に直接的な影響はありませんが、生理不順やPMSなどの不調を緩和する効果が期待できます。
まとめ
生理は通常、5日前後つづくことが正常な状態であり、極端に早く終わらせることはできません。
ただし、終わりかけに膣を洗浄することで、膣内に付着した残血を一気に洗い流すことができ、少量ずつの出血を防ぐことで生理期間を短縮できる可能性があります。
生理周期を調整する解決策としては、ピルの服用がおすすめです。
ピルを服用することで生理周期をコントロールでき、生理不順やPMSなどにも効果的なため、選択肢のひとつとして検討するのも良いでしょう。