大人の女性なら誰もが耳にしたことがある「危険日」。
危険日とはどういう日なのか、いつのことを言うのか、また危険日の妊娠の可能性や確実に避妊する方法についてここで詳しく説明します。
危険日はいつのこと?
危険日とは、女性の生理周期の中で、最も妊娠しやすい排卵日の前後のことを指します。
オックスフォード大学が研究して発表した内容によると、排卵日の2日前の性交渉が一番妊娠する確率が高いと報告されています。
逆に生理の直前や生理直後の妊娠しにくい日のことを「安全日」と言います。
危険日に避妊失敗してしまった場合、シャワーで膣をよく洗い流す・精子をかきだすなどしても妊娠は阻止できません。
唯一の方法となるのが、アフターピルによる避妊法です。
何故排卵日に妊娠しやすくなる?
何故排卵日付近になると妊娠しやすくなるのか、妊娠の仕組みから解説します。
妊娠とは卵子と精子が出会い受精卵となって、子宮内膜に着床することを言います。
卵子と精子、どちらもタイミングよく女性の体の中で出会わないと妊娠は成立しません。
そのため、1ヶ月に1回卵巣の中にある卵が外へ飛び出す「排卵日」は、卵子が精子と出会いやすい「妊娠しやすいタイミング」となります。
このタイミングで性交渉を行い、女性の膣の中に精子が入ると、卵管で待機していた卵子と出会い受精、その後受精卵となった卵が子宮内膜に着床することで妊娠成立となります。
危険日に避妊に失敗した場合は?
・ゴムをつけずに性交渉した
・ゴムが途中で破けてしまった
・膣内に射精してしまった、されてしまった
・低用量ピルを飲み忘れた
もし危険日に上記のようなケースで避妊に失敗した場合、妊娠する可能性があります。
その場合は、すぐにクリニックへ行きアフターピルを処方してもらいましょう。
アフターピルは、飲むタイミングが早ければ早いほど効果が高くなるため、可能な限りすぐ服用することが推奨されています。
・性交渉後12時間後に服用:99.5%
・性交渉後24時間後に服用:98.2%
・性交渉後72時間後に服用:84%
72時間を過ぎても、120時間(5日)以内であれば効果があるとされているため、時間が経ってしまった場合も医師に相談するといいでしょう。
アフターピルは通販購入できる?
アフターピルは通販でも購入できますが、海外通販のみとなります。
当サイトでも取り扱いがありますが、届くまでに2週間ほど時間がかかってしまうため今アフターピルを飲みたい方には向いていません。
ただし、事前に購入しておくことで「仕事や学校ですぐ病院へ行けない」「出先で避妊に失敗した」などの状況に備えることも可能です。
価格も病院処方より安いため、何かあった時のお守りとして購入される方が多いです。
病院処方 1錠(1回分) 約15,000円
海外通販 1錠(1回) 約745円~
万が一の時に焦らないためにも、事前購入しておくと安心できるでしょう。
危険日の妊娠の確率は?
危険日における妊娠の確率は、29歳以下の女性で30~50%とされています。
そしてその確率は26歳をピークに、徐々に下降していきます。
もし今妊娠を望まないなら、危険日の性交渉は避けるか、避妊効果の高いピルやコンドームを使用してしっかりと避妊対策を行うことが重要です。
一番安全な時期は?
安全日とされている生理の前後では、妊娠する確率が0~5%と言われています。
しかし女性の体はデリケートなので、排卵のタイミングがずれる、予定外の排卵が起きるなどして、実際には妊娠の可能性がゼロではありません。
妊娠を確実に避けたいなら、コンドームの使用はもちろんですが、ピルの服用でほぼ確実に避妊することが可能です。
危険日を知る方法
確実に避妊するためには、危険日の性交渉を避ける必要があります。
その危険日を知る方法として、以下の3つを紹介します。
オギノ式計算方法
生理周期から14日を引くことで、生理の予定日から何日目に排卵が起こるのかを特定する計算方法です。
生理周期(30日)-14日=16日後
上記の通り、生理周期から14日を引くと「生理開始予定の16日後」を排卵日と予想できます。
ただし排卵日は前後2~3日ズレる可能性があるため、危険日は
ということになります。
基礎体温
排卵日を知るために基礎体温を測るのは有名な方法です。
基礎体温とは、朝目が覚めてすぐ、起き上がらずに眠っていた体制のまま測った体温のことです。
排卵期に近づくと基礎体温が下がるため、その前後を排卵日と予想します。
普通の体温計では微妙な体温の差が確認できないので、婦人用の基礎体温計を使用するのが一般的です。
①朝目が覚めたら起き上がらず、眠っていた状態の姿勢で婦人用基礎体温計を取り出す
②口をあけ、体温計の先を舌の下側に入れる
③「36.50」「36.70」などのコンマ以下の数値まで日々記録を取り、変化を見る
排卵した後は高温期に入り、体温の高い期間が約2週間続きます。
2週間経過しても体温が下がらず高温期のままの場合は、妊娠の可能性があります。
排卵検査薬
尿の中に含まれている黄体ホルモンの量によって、いつ排卵が起きるかを予測する検査薬を「排卵検査薬」と言います。
通常妊活中の方が使うものですが、排卵を予測できるため危険日の予測にも役立つでしょう。
検査薬に尿をかける、浸すなどをして数分放置し、出てきたラインの本数や色で24~48時間以内に排卵が起こるかどうかを予測します。
排卵検査薬はドラッグストアでも販売されているので簡単に手に入れることができますが、購入の際は薬剤師の説明が必要となります。
当サイトでも排卵検査薬の取り扱いがあります。
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排卵検査薬 5個:1,900円~ |
危険日に起こる体調の変化
危険日とされる排卵期は、ホルモンの変化が急激におこる時期です。
卵を育て、排卵の準備のために増えていた「エストロゲン」が、排卵後には分泌量が減り、代わりに体温を上げる作用のある「プロゲステロン」が分泌されます。
この急激なホルモンの変化によって身体に負担がかかり、むくみや冷え、腰痛、眠気やだるさを感じる人もいます。
先ほど説明したオギノ式や基礎体温の計測、排卵検査薬などの方法と一緒に覚えておくと良いでしょう。
排卵期特有の症状
排卵期には、排卵によって起こる特有の症状があります。
精子を受け入れやすくするためにおりものの量が増えます。
・粘り気のあるおりものが出るようになる
精子を受け入れやすくするために、粘り気のあるおりものが出るようになります。
・排卵痛(下腹部や子宮周辺の痛み)
卵子が排出される際に、卵胞が破れてしまい、血液と卵胞液が流れ出て腹膜を刺激、お腹や下腹部に痛みが出ます。
また排卵の時期は少し卵巣が炎症を起こしている状態なので、お腹が張るような痛みや、子宮周辺に痛みを感じることがあります。
・出血
卵胞が破れた際に、血液が流れ出たものが「出血」という形で現れますが、不正出血とは違い病気ではないので安心してください。
しかし、血液の量が多い出血は病気の可能性があるので、すぐに婦人科へ相談に行きましょう。
頭痛やめまいなど生理痛に似た症状
人によって起きる症状は様々ですが、排卵日に生理痛と似た以下の症状が表れる場合があります。
・吐き気
・冷え
・肌荒れ
・便秘
・胸の張り
先ほど紹介したオギノ式の計算方法と照らし合わせ、毎月同じタイミングで似たような症状が表れる場合は、危険日のサインと読み取って良いでしょう。
上記のような症状が現れるのは、いずれもホルモンバランスの変化によるものなので、あまり無理せず体調がすぐれない時は安静にして休みましょう。
妊娠を望まないなら避妊しよう
妊娠する可能性の低い安全日でさえ、妊娠してしまう可能性はゼロではありません。
今現在妊娠を望んでいない場合は、性交渉を行うたびに不安にならないようしっかりと避妊を行いましょう。
低用量ピルを服用する
「今日は安全日だからOK・・」「今日は危険日だからNG・・」と生理周期に振り回されることから解放されたいなら、低用量ピルの服用がおすすめです。
低用量ピルは99%の確率で避妊することができ、PMS(月経前症候群)やニキビの改善、生理周期を安定させるなど避妊以外にも多くのメリットがあります。
また低用量ピルは基本的に病院での処方となりますが、毎月かかる費用は2,400円ほど。
年換算だと28,800円と痛い出費になってしまうため、費用を抑えて避妊したい場合は海外通販サイトでの購入がおすすめです。
トリキュラー![]() |
マーベロン![]() |
ヤスミン![]() |
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主成分 | レボノルゲストレル | デソゲストレル | ドロスピレノン |
世代と相性 | 第2世代/3相性 | 第3世代/1相性 | 第4世代/1相性 |
特徴 | 自然なホルモンバランス 体に負担をかけたくない方におすすめ |
ニキビでお悩みの方 飲み忘れが気になる方におすすめ |
ニキビでお悩みの方 副作用を抑えたい方におすすめ |
価格(1ヵ月分) | 1,800円~ | 1,420円~ | 2,430円~ |
ピルは世代や相性など様々な種類があるため、はじめて低用量ピルを服用する方は以下のページも参考にしてください。
コンドームをつける
コンドームは男性性器に装着するだけで使用できる手軽さから、避妊方法として定着しています。
装着方法や装着するタイミングなど正しい方法で使用すると85%の確率で避妊効果を得られますが、間違った方法で装着してしまうと、行為中に脱落したり、精液が漏れる、コンドーム自体が破れるなどのトラブルを引き起こし、避妊に失敗する可能性があるので正しく装着することが大切です。
コンドームは性器同士を直接接触させないことから、性病予防効果も期待できるため、性交渉のたびに毎回使用することをおすすめします。
99%の避妊率を誇る低用量ピルと合わせて使用すると、ほぼ完璧な避妊効果が期待できます。
避妊器具をつける
低用量ピルのように毎日継続して薬を服用したり、コンドームのように性交渉の際に使用するなど煩わしいことが一切ない避妊をしたい場合は、避妊器具を付けるという方法もあります。
子宮内に、直接合成樹脂やプラスチックでできた小さな避妊器具を入れる方法で、IUS(子宮内避妊システム)とIUD(子宮内避妊用具)の2種類があります。
どちらもクリニックで装着してもらう必要がありますが、1度装着すると最長5年避妊効果を発揮してくれます。
低用量ピルとは違い副作用のリスクがなく、避妊効果も99.8%とほぼ100%に近い効果があります。
周期に関わらず避妊すると安心
女性の生理周期の中で最も妊娠しやすい「危険日」と、妊娠の可能性や確実に避妊できる方法について説明しましたが、いかがだったでしょうか。
避妊は男性まかせにしておくと、いざ失敗した時に女性だけが苦しい思いをする可能性があります。
自分やパートナーの未来を大切にする意味でも、危険日や安全日に関わらず、普段から自分に合った方法で避妊を行いましょう。