ニキビ跡に効くおすすめ市販薬!自力で綺麗な肌に改善させる方法

ニキビの治療薬は多く存在しており、市販薬でも治せる場合もあります。
では、皮膚に残ったシミのようなニキビ跡や、凸凹としたクレーターなどは改善できるのでしょうか。

結論、ニキビ治療と同様でニキビ跡も医薬品で改善できます。

実際に外用薬で治療した方は、赤みや色素沈着が落ち着き綺麗な肌へと改善されています。

ただし、ニキビ跡にはさまざまな種類があるため、患部の状態によっては治らない場合もあります。

本記事では、ニキビ跡に効果的な市販薬やスキンケア用品、治療方法などをご紹介していきます。

ニキビ跡には種類がある

一口に「ニキビ跡」といっても、赤くなったり陥没していたりとさまざまな種類があります。

症状によっては皮膚科や美容クリニックで処置してもらわなければ治せない場合もあります。

ニキビ跡を改善するために、まずはご自分のニキビ跡がどの種類に当てはまるか確認してみてください。

代表的なニキビ跡の種類と治療法をご紹介します。

赤いニキビ跡(炎症後紅斑)

赤いニキビ跡は「炎症後紅斑」と呼ばれ、メラニンが少ない方に起こりやすい症状です。

ニキビの炎症によって毛細血管が傷つき、血液が集中するために赤く見えます。

赤いニキビ跡
引用:ニキビ跡治療 | 美容皮膚科タカミクリニック(東京 表参道)

炎症がひどい場合や細菌感染を起こした場合は症状が長引くため注意しましょう。

赤いニキビ跡の予防法や治療法は以下の通りです。

摩擦を避ける
ニキビを潰さない
薬で治療する

また、ニキビができた初期段階から炎症が治まるまで、継続して外用薬や内服薬で治療することでニキビ跡の予防が可能です。

茶色い色素沈着のニキビ跡(炎症性色素沈着)

茶色いニキビ跡は「炎症後色素沈着」と呼ばれ、メラニンが生成されやすい方に起こりやすい症状です。

シミの原因であるメラノサイトがニキビの炎症によって活性化し、メラニンが過剰に生成されてシミのような茶色い跡が残ります。

茶色いニキビ跡
引用:ニキビ・ニキビ跡の種類 | 美容皮膚科タカミクリニック(東京 表参道)

茶色いニキビ跡の治療法は以下の通りです。

薬で治療する
ケミカルピーリングやレーザー治療

茶色いニキビ跡の治療はシミ対策と似ており、メラニンの生成を抑制する外用薬や内服薬で治療します。

また、ホームケアだけで改善しない場合は、皮膚科や美容クリニックでケミカルピーリングやレーザー治療を受ける方法もあります。

クレーター状のニキビ跡

ニキビ跡の皮膚に凹凸ができた状態を「クレーター」と呼びます。

膿を伴う黄ニキビや赤ニキビの悪化が原因である場合が多く、皮膚の真皮層が破壊された状態です。

クレーター
引用:ニキビ跡(赤み・クレーター)治療・ニキビケア|美容皮膚科の品川ニキビクリニック

クレーターの予防法や治療法は以下の通りです。

薬でニキビの悪化を防ぐ
ニキビを潰さない
レーザー治療やダーマペン

クレーターは、ニキビの悪化を防ぐことで予防できる可能性があります。

初期段階から薬で治療したり、皮膚に刺激や摩擦を与えないように心掛けましょう。

また、クレーターをセルフケアだけで治すのは難しいため、綺麗に治したい方は皮膚科や美容クリニックでの施術がおすすめです。

レーザー治療やダーマペンでクレーターの改善が期待できます。

ケロイド(肥厚性瘢痕)状のニキビ跡

ニキビ跡の皮膚がやけど跡のように傷ついた状態を「ケロイド」と呼びます。

皮膚の真皮層が破壊され、欠損した箇所が修復される段階で皮膚組織が過剰に作られた状態です。

ケロイド
引用:ケロイド|相澤皮フ科クリニック

ケロイドの予防法や治療法は以下の通りです。

薬でニキビの悪化を防ぐ
ニキビを潰さない
ステロイド治療

ニキビの炎症が皮膚の奥深くまで到達しないよう、薬でニキビの悪化を防ぐことが大切です。

また、クレーター同様にセルフケアで綺麗に治すのは難しいため、皮膚科や美容クリニックでステロイド治療や施術を受けることをおすすめします。

赤いニキビ跡(炎症後紅斑)におすすめの薬

赤いニキビ跡には、ニキビ治療薬である外用薬のアダパレンと、トラネキサム酸やビタミンなどの内服薬の併用がおすすめです。

身体の内側と外側からケアすることで、高い効果が期待できます。

赤いニキビ跡におすすめの薬

市販薬

市販薬では、ビタミンやトラネキサム酸を配合した内服薬、またはスキンケア商品で改善が期待できます。

赤いニキビ跡におすすめの市販薬を3種類ご紹介します。

シナールEX

シナールEX シナールEX
300錠:2,120円~

シナールEXは、4種類のビタミンを配合したビタミン剤です。

顆粒タイプとチュアブルタイプがあり、メラニンの生成を抑制するビタミンCを1日に最大2,000mg摂取可能です。

また、皮膚のターンオーバーを促すビタミンB5やビタミンE、バリア機能をアップさせるビタミンB2などが配合されています。

赤いニキビ跡がシミにならないよう、シナールEXで予防しましょう。

メラノCC美容液

メラノCC美容液 メラノCC美容液
30錠:1,071円~

メラノCC美容液は、ビタミンE誘導体のトコフェロール酢酸エステルやビタミンCの他、抗炎症作用のあるグリチルリチン酸ジカリウムなどを配合した美容液です。

独自技術によってビタミンCが角質層まで浸透しやすいよう工夫されているため、角質層の色素沈着の予防も期待できます。

また、保湿効果もあるためニキビができにくい肌を作りたい方におすすめです。

トランシーノⅡ

トランシーノⅡ トランシーノⅡ
240錠:6,930円~

トランシーノⅡはトラネキサム酸やL-システイン、ビタミンCなどを配合した内服薬です。

OTC医薬品で唯一肝斑の改善効果が認められており、ニキビ跡にも効果が期待できます。

ニキビ跡と肝斑はいずれも同様のメカニズムでシミが作られるため、メラニンの生成を抑制することでシミの発生を予防します。

処方薬

処方薬は、過酸化ベンゾイルやアダパレンを配合した外用薬やトラネキサム酸を配合した内服薬がおすすめです。

ここでは過酸化ベンゾイルやアダパレン、トラネキサム酸の効果や特徴をご紹介します。

過酸化ベンゾイル

過酸化ベンゾイルは、幅広いニキビの治療に用いられる外用薬です。

抗菌作用のほかにもターンオーバー促進やピーリング作用を持ち、初期ニキビから炎症を起こした赤ニキビ、ニキビ跡改善に効果的です。

日本の皮膚科では、過酸化ベンゾイルを主成分とした「ベピオゲル」や「エピデュオゲル」が処方されています。

商品名 ベンザックACジェル パーソルACジェル
画像 ベンザックACジェル パーソルACジェル
価格 1本:4,000円~ 1本:3,400円~
有効成分 酸化ベンゾイル 酸化ベンゾイル
特徴 強力な抗菌作用で、ニキビの原因であるアクネ菌や表皮ブドウ球菌、黄色ブドウ球菌などを殺菌し、増殖を防ぎます。 強力な抗菌作用で、ニキビの原因であるアクネ菌や表皮ブドウ球菌、黄色ブドウ球菌などを殺菌し、増殖を防ぎます。
ボタン

アダパレン

アダパレンはニキビ治療に用いられる外用薬です。

角質を剥離して毛穴詰まりを解消する作用があり、ニキビの炎症の悪化を防ぐことができます。

商品名 エピデュオフォルテ
画像 エピデュオフォルテ
価格 1本30g:7,700円~
有効成分 アダパレン:0.3%
過酸化ベンゾイル:2.5%
特徴 ニキビに効く2種の成分が含まれた外用薬
成分濃度が濃く効果が高い
※送料無料
ボタン

ただし、既に炎症が進んでおり、赤みが増したニキビや膿が多い場合にはあまり効果が現れないため、ニキビの初期段階から使用することをおすすめします。

トラネキサム酸

トラネキサム酸は、炎症を抑制する内服薬です。

炎症や出血に関係しているプラスミンという物質の働きを阻害することで炎症が鎮まり、赤いニキビ跡が改善されます。

商品名 トラネミック トランサミンカプセル Dr.Venusトラネキサム酸
画像 トラネミック トランサミンカプセル Dr.Venusトラネキサム酸
価格 240錠:6,800円~ 100錠:3,980円~ 120錠:9,000円~
特徴 250mg、500mgから選べる
※送料無料
250mg、100錠から試せる
※送料無料
500mg、120錠から試せる
※送料無料
ボタン
美白インナーケアセット
飲む白玉点滴×トラネキサム酸 1セット:8,000円
【セット内容】
・L-グルタチオンサプリ(飲む白玉点滴)
・BIHAKUENトラネキサム酸
飲む白玉点滴×トラネキサム酸の2種の美容内服薬のセット!

茶色いニキビ跡におすすめの薬

茶色いニキビ跡が治るまでの期間には個人差がありますが、半年から数年かかる場合があります。

完全に跡が消えるまでに時間がかかる分、市販薬より効果が高い処方薬がおすすめです。

茶色いニキビ跡におすすめの薬

市販薬

市販薬では、メラニンの生成を抑制するアットノンやケシミンクリームEX、ナイアシンアミドを使用したスキンケア商品がおすすめです。

茶色いニキビ跡におすすめの市販薬を3種類ご紹介します。

アットノン ニキビあとケアジェル

アットノン ニキビあとケアジェル アットノン ニキビあとケアジェル
1本10g:1,073円~

アットノン ニキビあとケアジェルは、ニキビ跡の改善に特化した外用薬です。

ビタミンC誘導体のL-アスコルビン酸2-グルコシドや抗炎症作用のあるグリチルリチン酸ジカリウムなどが配合されています。

メラニンの生成を抑制する効果があるため、ニキビ跡の色素沈着を予防可能です。

ケシミンクリームEX

ケシミンクリームEX ケシミンクリームEX
1本12g:1,344円~

ケシミンクリームEXは、メラニンの生成を抑制して色素沈着を予防する外用薬です。

ビタミンC誘導体のL-アスコルビン酸2-グルコシドと、メラノサイトにあるチロシナーゼの働きを阻害するアルブチンなどが配合されています。

ただし、既に色素沈着を起こしているニキビ跡に対する効果は低いため、色素沈着を起こす前に予防目的で使用してみてください。

極潤薬用ハリ化粧水

極潤 薬用ハリ化粧水 極潤 薬用ハリ化粧水
1本:945円~

極潤薬用ハリ化粧水は、エイジングケアに特化した化粧水です。

ナイアシンアミドやヒアルロン酸などが配合されており、メラニンの生成を抑制します。

また、保湿効果が高く、肌の調子を整えることができるため、ニキビ予防にもおすすめです。

ニキビ跡だけでなく、顔全体のシミをまとめて防ぎたい方はぜひ試してみてください。

処方薬

茶色いニキビ跡には、ファーストチョイスとしてトレチノインやハイドロキノンを配合した外用薬がおすすめです。

おすすめの処方薬の効果や特徴をご紹介します。

トレチノイン

トレチノインはニキビ跡やシミ、黒ずみを改善する外用薬です。

肌のターンオーバーを促進することで、茶色いニキビ跡の原因であるメラニンを排出します。

また、皮脂の過剰分泌を抑制する効果もあるため、ニキビの予防効果も期待できます。

商品名 Dr.Venusトレチノインジェル エーレットジェル Obagiトレチノインクリーム
画像 Dr.Venusトレチノインジェル エーレットジェル Obagiトレチノインクリーム
価格 1本20g:1,980円~ 1本20g:1,980円~ 1本20g:11,000円~
有効成分 トレチノイン
0.025%、0.05%の2種
トレチノイン
0.025%、0.05%、0.1%の3種
トレチノイン
0.025%、0.05%、0.1%の3種
特徴 低価格で圧倒的なコスパを求める方向け
※送料無料
3種の濃度から選べる
※送料無料
有名なオバジシリーズ
ボタン

トレチノインを使い始めて間もない頃に皮むけが起こる場合がありますが、ターンオーバーによる副作用のため1ヶ月程度は様子を見てみてください。

また、肌の弱い方は低い濃度から試すことをおすすめします。

ハイドロキノン

「肌の漂白剤」と呼ばれるハイドロキノンは、メラノサイトの量を減少させてシミの発生を予防・改善させる外用薬です。

すでに色素沈着を起こした箇所にも作用するため、茶色いニキビ跡を薄くする効果が期待できます。

商品名 メラライトフォルテクリーム ユークロマクリーム メラケアフォルテクリーム ユークロマプラス
画像 メラライトフォルテクリーム ユークロマクリーム メラケアフォルテクリーム ユークロマプラス
価格 1本30g:1,800円~ 1本20g:1,380円~ 1本25g:2,580円~ 1本15g:1,700円~
有効成分 ハイドロキノン4% ハイドロキノン4% ハイドロキノン4%
トレチノイン0.025%
ハイドロキノン2%
トレチノイン0.025%
特徴 人気のハイドロキノン外用薬
※送料無料
人気のハイドロキノン外用薬
※送料無料
ハイドロキノンとトレチノインが含まれた外用薬
※送料無料
ハイドロキノンとトレチノインが含まれた外用薬
※送料無料
ボタン

より高い効果を期待する方は、ハイドロキノンと前述のトレチノインの併用がおすすめです。

どちらも塗るのが面倒な方は、ハイドロキノンとトレチノインがどちらも含まれたメラケアフォルテやユークロマプラスなどのクリームがおすすめです。

アゼライン酸

アゼライン酸は穀物類から抽出される成分で、美白効果がある外用薬です。

メラノサイトにあるチロシナーゼという酸化酵素の働きを抑制することで、ニキビ跡の色素沈着を防ぎます。

商品名 アジダームクリーム スキノレンクリーム アジダームジェル エザニッククリーム エクストラライトマイルドクリーム
画像 アジダームクリーム スキノレンクリーム アジダームジェル エザニッククリーム エクストラライトマイルドクリーム
価格 1本15g:2,260円~ 1本30g:5,100円~ 1本15g:1,980円~ 1本15g:2,180円~ 1本20g:2,980円~
有効成分 アゼライン酸20% アゼライン酸20% アゼライン酸20% アゼライン酸20% アゼライン酸10%、トレチノイン0.025%
特徴 人気の外用薬 30gでたくさん使いたい方向け ジェル状で軽い使い心地 お得なアゼライン酸クリーム トレチノイン配合で
より色素沈着を改善できる
ボタン

また、ニキビの原因菌であるアクネ菌の増殖を防ぐ効果もあるため、炎症の悪化も予防可能です。

ニキビ予防やニキビ跡の改善におすすめの成分です。

グリコール酸

グリコール酸はフルーツに含まれる成分で、ケミカルピーリングの薬剤などに用いられています。

表皮の角質層を分解し、表皮にできたニキビ跡を角質と一緒に剝がし取ります。

商品名 グライコクリーム デメランクリーム
画像 グライコクリーム デメランクリーム
価格 1本30g:2,180円~ 1本20g:3,500円~
有効成分 グリコール酸 グリコール酸、アルブチン、コウジ酸など
特徴 グリコール酸6%を含んだ外用薬
※送料無料
グリコール酸以外にも
シミ予防成分も含まれた外用薬
※送料無料
ボタン

また、乱れたターンオーバーを正常化させる働きもあるため、表皮より深い位置にできたシミの排出を促すことができます。

肌のキメ・弾力セット
肌のキメ・弾力セット 1セット:3,980円
【セット内容】
・グライコクリーム
・ヒトプラセンタジェル
SNSで話題!併用使いで、翌日つるつるのツヤ肌へ!

ニキビ跡の市販薬を選ぶ際のポイント

医者が笑顔で指を立てている
ニキビ跡の市販薬を選ぶ際のポイントは主に以下の2点になります。

選ぶ際のポイント
  • 殺菌成分を含んだ薬を選ぶ
  • ヘパリン類似物質やビタミンC誘導体を含んだ成分を選ぶ

上記の通りとなります。

ニキビの元となるアクネ菌は、毛穴に溜まった皮脂を餌にして増殖し、ニキビを悪化させます。そのため、そのアクネ菌を殺菌するための殺菌成分を含んだ薬を使用し、アクネ菌の増殖を防ぐことが重要となります。

また、殺菌だけでなくニキビを増やさないための予防や、ニキビが治った時に重要なビタミンを含む薬を使用することも重要です。

以下、それぞれのビタミンの効能を知り、それらを含んだ薬を使用するようにしましょう。

各ビタミンの効能
ビタミンA 皮膚の健康維持
ビタミンE 抗酸化作用で皮膚を外部のダメージから保護
ビタミンC コラーゲンの生成を促進し、皮膚の健康をサポート
ビタミンB群 皮脂の分泌を調整し、毛穴詰まりを防ぐ。
特にビタミンB5のパントテン酸が有効。

皮脂や古い角質の毛穴詰まりも解消できるため、ニキビ予防にもおすすめです。

ニキビ跡は市販薬で治るの?

医者が考えている
ニキビ跡には、市販薬で改善できるタイプと改善できないタイプがあります。
ここから、それぞれのタイプの治療方法や市販薬でも改善できるのか解説していきます。

赤いニキビや茶色い色素沈着のニキビ跡なら改善できる

赤みがあるニキビ跡や茶色く色素沈着したニキビ跡は、市販薬でも改善できます。

抗酸化作用や、ニキビ跡の原因であるメラニン色素の生成を抑える作用を持つ「ビタミンC」が有効です。

ただし、患部の状態によっては治りが遅かったり、一時的に治ってものニキビの元が消えないこともあります。

症状が深刻な場合は、病院での外科的治療や処方薬などでの治療をおすすめします。

クレーター状のニキビ跡は市販薬で治すことはできない

クレーター状のニキビ跡は、肌の真皮層の組織まで破壊されているため、市販薬での治療は難しいです。

真皮層は新陳代謝機能が備わっていないため、赤みや茶色い色素沈着によるニキビ跡とは異なり、セルフケアでの改善は期待できません。

そのため、凸凹としたニキビ跡の場合は、美容皮膚科でケミカルピーリングやレーザー治療など外科的治療をおこなう必要があります。

ケロイド(肥厚性瘢痕)状のニキビ跡も市販薬で治すことができない

ケロイドは、ニキビ跡の修復過程でコラーゲンが過剰に生成されることで、しこりのように皮膚が盛り上がっている状態です。

ケロイドもクレーターと同様、真皮層の組織まで破壊されているため、市販薬での治療は難しいです。

そのため、皮膚科などで炎症を抑えるステロイド注射や、処方薬などでの治療が必要になります。

ほかにも、保険適用外ですが筋弛緩作用を持つボトックス注射での治療もおこなわれています。

ニキビ跡を消したいなら処方薬や美容皮膚科で治すのが適切

ニキビ跡を綺麗に消したい場合は、処方薬や美容皮膚科での外科的治療をおすすめします。

軽度のニキビ跡に対しては市販薬でも対処できる場合もありますが、あくまでも応急処置や症状の悪化を防げる程度です。

患部の状態によっては、肌の奥深くまで傷つき、市販薬では完全に治せないこともあるため、皮膚科や専門のクリニックで適切な治療を受けましょう。

ニキビ跡にならないための日頃のセルフケア

手をケア
ニキビやニキビ跡は、生活習慣やホルモンバランスの乱れ、ストレスや体質が原因で発生しやすくなります。

基本的には治療薬で改善や予防をおこないますが、日頃のセルフケアを徹底することもニキビやニキビ跡の予防につながります。

ここからは、日常生活で取り入れられるセルフケア方法をいくつがご紹介していきます。

洗顔

正しい洗顔手順とポイントを簡単にご紹介します。

洗顔手順
流れ① 洗顔前に手を洗い、手を清潔にする
流れ② ぬるま湯で軽く顔をすすぐ(目安:1~2回)
流れ③ 洗顔料を泡立て、キメが細かい泡をつくる
流れ④ 目周りを避け、密度の濃い泡で大きな円を書くように顔全体を優しく洗う
流れ⑤ ぬるま湯ですすぐ(目安:7~8回)
流れ⑥ 清潔なタオルで水分を優しくふき取る

洗顔前に手を洗い、手を清潔な状態にしておきます。
力強くゴシゴシこすったり、摩擦で肌を刺激しないよう優しくマッサージするように洗います。

すすぎ残しは肌トラブルにつながるため、ぬるま湯で汚れや泡をしっかり落としましょう。

とくに、生え際や小鼻はすすぎ残しが多いため、丁寧にしっかり洗い流してください。

水分をふき取る際は、優しく押さえるようにすると摩擦を起こさずふき取ることができます。

おすすめの洗顔料

正しい洗顔方法も大切ですが、ニキビ肌に適した洗顔料を選ぶことも重要なポイントです。

まずは、ニキビが発生しにくい商品であるかチェックしている「ノンコメドジェニックテスト」済みの洗顔料を選びましょう。

さらに、抗菌・殺菌作用や毛穴のつまりを改善する作用を持つ洗顔料を選ぶことで、ニキビができにくい肌環境へ整えることができます。

商品名 オパシー石鹸 プロポリス石鹸 ロート製薬 メンソレータム アクネス 薬用クリーム洗顔
画像 オパシー石鹸 プロポリス石鹸 ロート製薬 メンソレータム アクネス 薬用クリーム洗顔
価格 1個:2,500円~ 1個:2,800円~ 1個:363円~
有効成分 石ケン素地、水、スクロースなど プロポリス、はちみつ、石鹸ベースなど イソプロピルメチルフェノール、グリチルリチン酸ジカリウムなど
特徴 13種類の天然有効成分配合。ニキビの予防や乾燥を防ぐ保湿成分配合 天然の抗菌・抗アレルギー効果の成分を持つプロポリス配合 イソプロピルメチルフェノール配合で、ニキビの元になるアクネ菌を毛穴の奥まで殺菌
ボタン

スキンケア

ニキビ肌には、保湿重視のスキンケアが大切です。

肌が乾燥すると、ターンオーバーが乱れ古い角質や皮脂をうまく排出できなくなるため、毛穴がつまり肌荒れを起こしやすくなります。

保湿性の高いスキンケア用品を使用して乾燥から肌を守ることで、皮脂の分泌量もコントロールできます。

ニキビやニキビ跡におすすめの化粧水、乳液、美容液の選び方をご紹介します。

おすすめの化粧水

ニキビ跡を抑えるためには、ニキビ跡のタイプに適した成分を配合している化粧水を選ぶのがポイントです。

  • トラネキサム酸
  • アラントイン
  • ビタミンC
  • ナイアシンアミド

また、ニキビができやすい肌やニキビができた後の肌には、以下のような刺激が少ない化粧水を選びましょう。

  • パラベンフリー
  • アルコールフリー
  • オイルフリー
  • アレルギーテスト済み
商品名 イハダ薬用ローション メラノCC薬用しみ対策美白化粧水 オードムーゲ スキンケア
画像 イハダ薬用ローション メラノCC薬用しみ対策美白化粧水 オードムーゲ スキンケア
価格 1個:1,890円~ 1個:900円~ 1個:2,385円~
有効成分 アラントイン、グリチルリチン酸ジカリウムなど 3-O-エチルアスコルビン酸、グリチルリチン酸ジカリウムなど イソプロピルメチルフェノール、グリチルリチン酸ニカリウムなど
特徴 肌あれ・乾燥の再発を防ぐ高精製ワセリン配合薬用化粧水 抗炎症成分と3種のうるおい成分を配合。 肌荒れ・ニキビ肌・乾燥肌・混合肌など肌質・年齢・性別を問わず全身にお使いいただける薬用ローション
ボタン

おすすめの乳液

乳液は、「ニキビ肌用」や「アクネケア用」と記載されているニキビ肌向けのものを選ぶのがポイントです。

特に、抗炎症やメラニン色素の生成抑制作用などを持つ以下のような成分がおすすめです。

  • アラントイン
  • グリチルレチン酸ステアリル
  • トラネキサム酸
  • ビタミンC

また、ニキビが発生しにくい「ノンコメドジェニック」の乳液を選ぶと、肌トラブルの起きにくい肌へ導くことができます。

商品名 キュレル皮脂トラブルケア 肌ラボ 白潤プレミアム 薬用アクネケア ミルク
画像 キュレル皮脂トラブルケア 肌ラボ 白潤プレミアム 薬用アクネケア ミルク
価格 1個:1,980円~ 1個:961円~ 1個:2,200円~
有効成分 アラントインなど ホワイトトラネキサム酸など アミノカプロン酸、グリチルレチン酸ステアリルなど
特徴 セラミドの働きを補いながら皮脂による肌荒れを防ぐ 抗炎症有効成分と、ナノ化ヒアルロン酸(うるおい成分)配合 バリア機能が低下しがちな肌を守りながら洗い、うるおいで満たして、すこやかに美しく保つ
ボタン

おすすめの美容液

美容液を選ぶポイントは、有効成分を重要視することです。
赤みや色素沈着のニキビ跡には、抗炎症作用や美白効果がある以下の成分が適しています。

  • グリチルリチン酸2K
  • ビタミンC誘導体
  • ビタミンE

また、防腐剤やアルコールを含まない美容液を選ぶことで、敏感な肌にも刺激を与えずにニキビ跡の改善が期待できます。

商品名 資生堂 アクネケア美容液 キュレル 潤浸保湿 美容液 DR.CI:LABO薬用アクネレスクールセラム
画像 キュレル皮脂トラブルケア 肌ラボ 白潤プレミアム 薬用アクネケア ミルク
価格 1個:2,750円~ 1個:2,530円~ 1個:3,630円~
有効成分 トラネキサム酸、グリチルリチン酸ジカリウムなど アラントインなど グリチルリチン酸2kなど
特徴 大人ニキビができやすい部分にいつでも速攻ケア 「セラミド」の働きを補い、肌荒れしにくい潤い肌に保ちます メイクの上からでも使える薬用ニキビ予防集中美容液
ボタン

紫外線対策

ニキビ跡に、紫外線は大敵です。

紫外線を浴びるとメラニン色素が過剰に生成されるため、ニキビ跡の悪化につながります。

外出時には、日焼け止めクリームや日傘、帽子などで紫外線対策をおこないましょう。

また、肌荒れが起きている場合は、敏感肌用やアレルギーテスト済みの刺激が少ない日焼け止めクリームがおすすめです。

摩擦や刺激を極力与えないこと

スキンケア時の摩擦や刺激で、ニキビ跡が残ってしまうケースも少なくありません。

洗顔料の量が少なすぎたり泡立ちが不十分だと摩擦が起きやすくなるため、肌に手が触れないくらいにしっかり泡立てて洗いましょう。

また、洗顔後に水分を拭き取り際には、強くこすらず優しく押しあてるように拭き取り、なるべく刺激を与えないようにします。

化粧水や乳液なども擦るように塗り込まず、優しく手で押し当てながら浸透させます。

ニキビ跡に関するQ&A

ここからは、ニキビ跡の治療に関する質問にお答えします。

市販薬で治したい方や治るまでの期間が気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。

ニキビ跡は市販薬で治せますか?

ニキビ跡の状態によっては市販薬で治せる可能性もあります。

しかし、症状や肌質には個人差があるため、効き目も人それぞれ異なります。

また、市販薬は誰でも安全に使用できるよう、効果がマイルドなものが大半です。

より早く、より綺麗に治したい方は処方薬を試してみてください。

どれくらい使用すれば治りますか?

ニキビ跡が治るまでの期間は、種類や症状の度合いによって異なります。

治るまでの期間の目安
  • 赤いニキビ跡:数週間から数ヶ月
  • 茶色いニキビ跡:数ヶ月から数年
  • クレーター、ケロイド:1年から4年ほど

あくまで目安のため、症状が悪化している場合は更に時間がかかるでしょう。

また、クレーターやケロイドを綺麗に治すためには、皮膚科や美容クリニックを受診する必要があります。

いずれも、肌のターンオーバーを促してニキビ跡を改善させるため、よほど軽症でない限りは長期間を要します。

ニキビ跡を早く治したい方や予防したい方は、ニキビの初期段階から処方薬を使用して適切にケアすることが大切です。

アットノンはニキビ跡に効く?

市販薬のアットノンは傷跡・やけど跡の改善に使用される医薬部外品で、ニキビ跡のシミ予防にも効果が期待できます。

しかし、医薬部外品は治療ではなく予防目的で作られているため、必ずしもニキビ跡が治るとは断言できません。

SNSの口コミでも効き目に関しては賛否両論の意見があったため、使用しても効き目が感じられない場合は違う薬を試してみましょう。

ニキビ跡を病院で治す際は皮膚科ですか?美容皮膚科ですか?

ニキビ跡を改善するには、美容皮膚科を受診しましょう。

基本的に一般の皮膚科では、ニキビ跡の治療は受けられません。

治療薬を用いたニキビの治療は可能ですが、ニキビ跡の治療は保険適用外であるため、美容皮膚科での治療が一般的です。

まとめ

赤みのあるニキビ跡や茶色い色素沈着であれば、市販薬でも改善できる可能性があります。

ただし、患部の状態によっては市販薬では改善が難しいケースもあるため、根本的な治療をおこないたい場合は、処方薬や病院での外科的治療をおすすめします。

費用を抑えたい方や処方薬をストックしておきたい方は、海外通販で購入してみてください。

また、正しいスキンケア方法、ニキビに効果的な成分のスキンケア用品を選び、ニキビ跡を残さず綺麗な肌を保ちましょう。

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