アフターピル飲んだのに陽性!?実はそれ陰性かもしれません

妊婦
アフターピルは、万が一の事態に服用すると望まない妊娠を阻止できる緊急避妊薬ですが、服用したのに妊娠検査薬で陽性反応が出たと言う人もいます。

しかし、実際には陰性であり、勘違いだったというケースも少なくありません。

そこで、この記事では緊急避妊をしたにも関わらず陽性になる原因や確率、また陽性になった場合の対処法などを説明していきます。

  1. アフターピルを飲んでも陽性になる確率(妊娠する確率)
  2. アフターピルを飲んでも陽性となってしまう原因
    1. 原因1:アフターピルの服用後に嘔吐をした
    2. 原因2:アフターピルの服用後に性行為で避妊をしなかった
    3. 原因3:アフターピルを他の薬と併用してしまったから
    4. 原因4:アフターピルを制限時間内に服用しなかった
  3. アフターピルを飲んだのに陽性だったと勘違いしてしまうケース(実は陰性だったパターン)
    1. ケース1:アフターピルの作用で生理が遅れているだけ
    2. ケース2:妊娠検査薬で1分以内に線が消えた場合は陰性の可能性がある
    3. ケース3:妊娠検査薬の判定窓に出てきた線が「蒸発線」だった
    4. ケース4:妊娠検査薬で判定時間を大幅に過ぎてから線が出てきた場合は陰性の可能性がある
  4. アフターピルを飲んだのに陽性だった場合にやること
    1. 妊娠検査薬でもう一度検査をしてみる
    2. 病院に行って検査をしてもらうこと
  5. アフターピルを飲んだ後に避妊に成功したかを確認する方法
    1. 確認方法1:生理(月経)が来たかどうかで確認する
    2. 確認方法2:消退出血が来たかどうかで確認する
    3. 確認方法3:妊娠検査薬で確認する(服用3週間後)
  6. アフターピルを飲んだのに陽性になった人達の体験談
  7. アフターピルの陽性に関する質問
    1. アフターピルを飲んだ人でも妊娠した人はいますか?
    2. アフターピルを飲んで避妊に成功したサインはなんですか?
    3. アフターピルを飲んで陽性だった場合の胎児への影響はありますか?
  8. まとめ

アフターピルを飲んでも陽性になる確率(妊娠する確率)

妊婦
まず、アフターピルを飲んでも陽性になる確率は極めて低く、その確率は1.34%です。

アフターピルは、コンドームが外れてしまったなどして避妊に失敗した場合に望まない妊娠を回避するために服用する緊急避妊薬です。

現在では2種類のアフターピルが登場し、それぞれ避妊ができる有効時間が異なります。

アフターピル 有効時間
レボノルゲストレル 性行為から72時間以内
ウリプリスタール 性行為から120時間以内

どちらも有効時間内に服用した場合の避妊率は約98%、いざという時には非常に頼れる緊急避妊薬です。

ただし、有効時間を過ぎると避妊率は大きく低下するため、早めの服用が不可欠です。

また、病院で処方してもらうのが一般的ですが、近年では海外通販で購入することもできます。

商品名 ノルレボ エラ エラワン
画像 ノルレボ エラ エラワン
成分 レボノルゲストレル ウリプリスタール酢酸エステル ウリプリスタール酢酸エステル
避妊率 性行為後12時間以内:99.5%
性行為後24時間以内:98.2%
性行為後72時間以内:84%
性行為後72時間以内:95%
性行為後120時間以内:85%
性行為後72時間以内:95%
性行為後120時間以内:85%
飲み方 性行為の72時間以内に1回1錠服用 性行為の120時間以内に1回1錠服用 性行為の120時間以内に1回1錠服用
ボタン

アフターピルを飲んでも陽性となってしまう原因

女性が驚いている
優れた避妊効果があるアフターピルですが、服用しても陽性になってしまう場合には4つの原因が考えられます。

以下では、それぞれの原因について説明していきます。

原因1:アフターピルの服用後に嘔吐をした

1つ目は、アフターピルの服用後に嘔吐をしたことが原因です。

アフターピルの服用後2~3時間以内に嘔吐をした場合、陽性になってしまうことがあります。

服用後すぐは緊急避妊薬の成分が体に吸収されていないため、避妊率が低下してしまうのです。

また、副作用として、悪心(気持ち悪さ)や吐き気が起こることもあります。

これらの症状は服用後24時間以内に起こることがほとんどのため、不安な場合は吐き気止めの併用も検討しましょう。

原因2:アフターピルの服用後に性行為で避妊をしなかった

2つ目は、アフターピルの服用後に性行為で避妊をしなかったことが原因です。

アフターピルの服用後に避妊をしないまま性行為をすると、妊娠しやすくなります。

受精卵の着床を阻害し、また、新しい排卵を止めることで妊娠を防ぐのがアフターピルの作用です。こうしたアフターピルの作用は、服用後5日間ほど持続するため、その期間内は避妊をしなくても大丈夫だと誤解されることがあります。

しかし、場合によってはアフターピルの効果が切れたタイミングで排卵が起こる場合もあります。その時に避妊をしない性行為を行うと最長で7日間生存する精子が受精し、陽性判定となってしまいます。

原因3:アフターピルを他の薬と併用してしまったから

3つ目は、アフターピルを他の薬と併用してしまったからが原因です。

アフターピルを服用する際に飲み合わせの悪い医薬品などを併用すると、避妊効果が得られないことがあります。

同時に、服用した医薬品などに含まれる成分が相互作用を起こし、緊急避妊効果を低下させることが原因です。

アフターピルの併用禁忌薬とされている医薬品などには、次のような種類があります。

併用禁忌薬
  • 抗けいれん薬
  • HIVプロアテーゼ阻害剤
  • 非ヌクレオシド系逆転酵素阻害剤
  • 抗生物質
  • セイヨウオトギリソウ

セイヨウオトギリソウに関しては、ハーブティーなどに含まれていることもあるため特に注意が必要です。

原因4:アフターピルを制限時間内に服用しなかった

4つ目は、アフターピルを制限時間内に服用しなかったことが原因です。

制限時間に服用が間に合わなかった場合、陽性になる確率が高まります。

アフターピルの避妊効果は、飲むタイミングで避妊率が変動し、服用が遅れるほどその避妊率が低下するためです。

十分な避妊効果が得られる制限時間は種類によって異なり、ノルレボは性行為から72時間(3日)以内、エラは120時間(5日)以内となります。

より確実に避妊するためには早めに入手し、早めに飲むことが最も重要です。

アフターピルを飲んだのに陽性だったと勘違いしてしまうケース(実は陰性だったパターン)

女性が驚いている1
アフターピルを服用した方の中には、実際は妊娠していないのに陽性だったと勘違いしてしまうこともあります。
ここでは勘違いされがちですが、実は陰性だった4つのケースをご紹介します。

それぞれ解説していきます。

ケース1:アフターピルの作用で生理が遅れているだけ

アフターピルの服用後は通常時と比べて生理が遅れることがあり、それが理由で妊娠したと勘違いされることがあります。

アフターピルを服用した場合、アフターピルの作用によって通常よりも10日ほど生理が遅れてしまうのです。

また、服用から2日~2週間ほどで、生理に似た出血(消退出血)が起こることがあります。

出血量が生理に比べて少量であるのが特徴で、避妊に成功したサインとなります。

ケース2:妊娠検査薬で1分以内に線が消えた場合は陰性の可能性がある

妊娠検査薬を使用し、判定窓に浮かび上がった線が1分以内に消えてしまうことがあります。

こうしたケースでは、陰性の可能性が高いと考えられます。

一時的に線が現れる理由は、検査薬に尿が染み込む段階で試薬が仕込まれている部分が浮き出して見えるためです。

不安な場合は、医師に相談しましょう。

ケース3:妊娠検査薬の判定窓に出てきた線が「蒸発線」だった

妊娠検査薬の判定時間が経過した後に、判定窓にぼんやりと線が浮かび上がることがあります。

これを「蒸発線」と呼び、陰性の可能性が高いケースとなります。

蒸発線とは、検査薬にある尿の水分が蒸発し、成分だけが残ることで現れるものです。

グレーの薄い線が表示されている場合は、陽性反応ではなく蒸発線の可能性が考えられます。

ケース4:妊娠検査薬で判定時間を大幅に過ぎてから線が出てきた場合は陰性の可能性がある

妊娠検査薬を使用した際、判定時間を大幅に経過してから線が表示されることがあります。

この場合、陰性の可能性が高いと考えられます。

妊娠検査薬は、妊娠すると増加するhCGというホルモンの量を測定することで妊娠の有無を判定する検査薬です。

しかし、尿の中のhCGが極めて少ない場合、判定時間を過ぎてから表示線が現れることがあります。

この時は検査をするタイミングが早すぎることも考えられるため、後日再検査を行うことがおすすめです。

アフターピルを飲んだのに陽性だった場合にやること

看護師が指を立てている
アフターピルを飲んだのに陽性だった場合、どうしたら良いか分からず慌ててしまう方も少なくありません。

ここでは、万が一の場合に迷わず行動できるように、陽性と判定された時にやることを整理していきます。

妊娠検査薬でもう一度検査をしてみる

妊娠検査薬を使用して陽性だった場合は、もう一度検査をしてみましょう。

使用するタイミングが早かったり、また使い方が間違っていたりすると、妊娠検査薬を使用しても正しい結果が分からないことがあります。

陽性と判定された場合でも、実は陰性である可能性もゼロではないため再検査をしてみることをおすすめします。

妊娠検査薬の正しい使い方やタイミングは以下で詳しく解説しておりますので、早速見ていきましょう。

妊娠検査薬の正しい使い方と使うタイミング

妊娠検査薬の一般的な使い方は、以下の通りです。

一般的な使い方の流れ
  • 流れ①:妊娠検査薬を尿に浸す、あるいは所定の位置に尿をかける。
  • 流れ②:検査薬を水平に置き、所定の時間が経過するまで待つ。
  • 流れ③:結果を確認する。

製品によって細部は異なりますが、基本的に上記の流れとなります。

手軽に使用でき、正しいタイミングで使用すると99%以上の精度で妊娠の有無を検査できます。

妊娠検査薬の大半は、生理予定日の1週間後以降になると妊娠の有無を判定することができるようになりますが、近年では早期妊娠検査薬も登場し、こちらは受精後9~12日と早いタイミングで検査することが可能です。

早期妊娠検査薬 早期妊娠検査薬
5個:1,900円~

病院に行って検査をしてもらうこと

妊娠検査薬を使用して陽性反応が出た場合でも、病院に行って検査を受けるようにしてください。

タイミングや使い方次第では高い精度での検査が可能ですが、陽性反応が出たからと言って必ずしも正常に妊娠しているとは限りません。
より確実な結果を得るためにも、必ず病院で検査を受けましょう。

また、病院処方のアフターピルを服用して陽性だった場合に、代金が返金される返金制度を採用している病院もあります。

医師の指示通りに正しくアフターピルを服用し、それでも妊娠した場合に薬代を返金してもらえる制度です。

全ての病院で返金制度を採用している訳ではないため、事前に確認しましょう。

アフターピルを飲んだ後に避妊に成功したかを確認する方法

看護師が手をあげている
アフターピルを服用してから、避妊に成功しているか確認する方法は大きく3通りがあります。
それぞれの方法について、順番に解説していきます。

確認方法1:生理(月経)が来たかどうかで確認する

アフターピルの服用後、生理が来たかどうかで妊娠の有無を確認することができます。

通常であれば服用から3週間ほどで生理が始まり、この際の経血量が十分であれば避妊に成功していることになります。

ただし、女性ホルモンを大量に補充することや、妊娠したかもしれないというストレスなどが原因で生理周期が乱れることも少なくありません。

生理周期が乱れた場合でも、数日であれば問題はないとされます。

確認方法2:消退出血が来たかどうかで確認する

消退出血の有無により、避妊が成功しているかを確認することもできます。

アフターピルの服用後に薄くなった子宮内膜が剥がれ落ちることが消退出血であり、通常の生理よりも少量の出血が2~3日見られます。

服用から3日~3週間ほどで消退出血が始まり、このサインが見られると避妊成功の証となります。

ただし、人によっては避妊に成功していても消退出血が起こらないこともあるので注意してください。

確認方法3:妊娠検査薬で確認する(服用3週間後)

妊娠検査薬を使用して、避妊に成功しているか確認することもできます。

消退出血や生理が来たかどうかで妊娠の有無を判定することもできますが、これらは妊娠した時に起こる着床出血と区別が難しく、確実ではありません。

従って妊娠検査薬を使用すると、より確実に避妊に成功しているかどうかを確かめることができます。

正しい結果を得るためにも。妊娠検査薬で検査をする際は、アフターピルの服用から3週間後を目安としてください。

アフターピルを飲んだのに陽性になった人達の体験談

ここでは、実際にアフターピルを飲んだのに陽性になった人達の体験談になります。

アフターピルの陽性に関する質問

アフターピルを服用したのに陽性となるケースについて、関連性のある質問をまとめました。

Q&A形式で解説していくため、以下の内容も参考にしてみてください。

アフターピルを飲んだ人でも妊娠した人はいますか?

アフターピルを服用した人でも、妊娠してしまったというケースはあります。

しかし、多くの場合、正しく服用していないことが原因です。

正しい服用方法やタイミングを守ると、約98%もの高確率で避妊をすることができます。

アフターピルを飲んで避妊に成功したサインはなんですか?

避妊に成功したサインは、生理や消退出血の有無、また妊娠検査薬の判定結果など主に3つの方法で確認することができます。

詳しくは「アフターピルを飲んだ後に避妊に成功したかを確認する方法」の項目で解説しているので、こちらを参考にしてください。

アフターピルを飲んで陽性だった場合の胎児への影響はありますか?

アフターピルを服用して陽性だった場合でも、胎児への影響はありません。

まとめ

アフターピルは高い確率で避妊をすることができますが、どんなケースでも必ず妊娠を阻止できる訳ではありません。

服用方法やタイミングなどを間違えると、服用しても妊娠してしまうことがあります。

また、一度陽性だと思っても実際には陰性である可能性もゼロではありません。

妊娠検査薬の使用、また病院で検査を受けるなどして、必ず妊娠の有無を確認するようにしましょう。

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