生理中の性行為は妊娠しない、避妊しなくても大丈夫だと思っていませんか。
実は、生理中であっても生理周期や精子の生存期間によって、妊娠する場合があります。
本記事では、生理中の性行為の妊娠確率や妊娠以外のリスクについて、詳しく解説していきます。
また、避妊に失敗した時の対処法や妊娠希望の方に向けての妊活方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
生理中の性行為による妊娠確率
生理中の性行為による妊娠確率は低いですが、生理周期や排卵日は個人差があり、ストレスや生活習慣、過度なダイエット、体調によっても異なります。
生理中の妊娠確率が低い理由や確率が高まる場合について、詳しく解説していきます。
基本的に生理中にする性行為の妊娠確率は低い
基本的に生理中の性行為による妊娠確率は低いです。
生理は、排卵が終わって子宮内膜が剥がれ落ちて起こるため、生理中は排卵がありません。
生理周期が安定している場合は、生理から排卵されるまでに14日ほど期間が空きます。
また、精子の一般的な寿命は2~3日と言われており、生理中に性行為をしても排卵日まで生存する可能性が低いです。
そのため、受精する可能性が低く妊娠する確率は低いと言えます。
中出しや我慢汁でも妊娠する可能性はあるけど確率は低い
中出しや我慢汁でも妊娠する可能性はありますが、生理中は可能性が低いです。
我慢汁とは「カウパー腺液」または「尿道球腺液」のことであり、透明な液体で精液は含まれていません。
我慢汁で妊娠する場合、尿道に残っていた精液が混ざり膣内に入っている可能性が高いです。
また、生理中は排卵がなく次の排卵日まで14日ほどあるため、我慢汁に精液が混じっている、中出しをした場合でも排卵日まで精子が残る可能性が低いです。
生理から排卵日までの周期間隔が短いと妊娠する確率が高まる
生理から排卵日までの間隔が短い方は、生理中の性行為によって妊娠する可能性が高まるため注意が必要です。
生理周期は個人差がありますが、一般的に25~38日間隔が正常です。
生理周期から14日を引くオギノ式計算方法を使って、生理開始から何日目に排卵が起きるか特定することができます。
例えば、25日周期と30日周期の場合、14日を引いた11日と16日が排卵日と予想が可能です。
排卵日の4日前~1日後は妊娠する可能性が高い時期、よく聞く「危険日」と言われており、25日周期の方は生理開始予定の7~12日、30日周期の場合は12~17日です。
そのため、周期間隔が短い方が生理中に性行為をした場合、生理から危険日まで日数が空いておらず妊娠する可能性が高まります。
精子の生存期間が長いと妊娠する可能性が高まる
通常、精子の生存期間は2~3日と言われていますが、中には7日間も体内で生存する場合があります。
生理4日目以降や終了間近に性行為をすると、排卵日まで精子が残っており受精して妊娠する可能性があります。
生理中は妊娠しないと思っている方が多いと思いますが、精子の生存期間や生理の経過日数によって妊娠率が高まるため注意が必要です。
妊娠を望んでいない方は、生理中の性行為を控えるまたはセーフティセックスを心がけましょう。
生理中の性行為は妊娠以外にも様々なリスクがあるので要注意
生理中の性行為は、妊娠だけでなく以下のさまざまなリスクがあるため注意が必要です。
それぞれのリスクについて、わかりやすく解説していきますのでぜひご覧ください。
リスク①:子宮内膜症の発症や悪化
生理中に性行為をすることで、子宮内膜症を発症・悪化する恐れがあります。
子宮内膜症とは通常、子宮内部にできる子宮内膜組織が子宮以外にできる病気です。
若い女性に多い病気であり、腰痛や下腹部痛、激しい月経痛などを引き起こします。
子宮内膜症の原因はさまざまですが、月経が逆流することが主な原因と考えられています。
生理中の性行為は排出される経血が逆流しやすく、逆流するときにウイルスや雑菌が子宮内に入りこむ可能性が高いです。
子宮内膜症は自覚症状がないこともありますが、放置していると不妊にもつながるため注意しましょう。
リスク②:HIVなどの性感染症
生理中の膣内は血液が集中しており、性行為のわずかな刺激でも傷ができやすいため、傷口から性感染症に感染する恐れがあります。
性感染症は性器や口などの粘膜、皮膚から感染する感染症であり、種類や症状はさまざまです。
膣内は自浄作用があり感染力の弱い細菌やウイルスから感染を防いでいますが、傷口があると細菌やウイルスが容易に体内に侵入します。
特に、淋病やクラミジア、HIVのリスクが上昇する可能性があり危険です。
また、生理中は経血が付着しやすい状態のため、女性側だけでなくパートナーも性感染症のリスクが高まります。
リスク③:尿道関連の疾患
生理中の性行為は、膀胱炎や尿道炎、腎盂腎炎などの尿道関連の疾患を引き起こす恐れがあります。
生理中は膀胱内に入りこんだ細菌が繁殖しやすい状態であり、膀胱炎を発症するリスクが高まります。
特に、女性は男性よりも尿道が短く、細菌が膣内で繁殖して近くにある尿道口から膀胱に入り、膀胱炎を発症しやすいです。
生理中の性行為で避妊に失敗した時の対処法
生理中の性行為で避妊に失敗した場合、どのように対処したらいいのでしょうか。
すでに避妊に失敗している方、これからのために準備しておきたい方に向けて、それぞれ詳しく解説していきます。
病院処方の流れや相場についても紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
すぐに病院へ行ってアフターピルを処方してもらいましょう
避妊に失敗した場合、生理中でも妊娠する可能性あるため、すぐに病院を受診してアフターピルを処方してもらいましょう。
アフターピルを常備している方は、避妊失敗からできるだけ早めに服用することで、より高い避妊効果を得られます。
アフターピルの種類によって、72時間以内、120時間以内に服用するものがあるため、しっかり確認しておきましょう。
病院でのアフターピル処方について、流れと費用相場を紹介しますのでぜひご覧ください。
病院でアフターピルを処方してもらうまでの流れや費用
初めて病院で処方を受ける方に向けて、流れと費用相場をご紹介します。
流れ | |
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①医療機関を受診 | |
②体調やアレルギーなど問診票の記入 | |
③医師の診察 | |
④検査(血圧・血液、尿など) | |
⑤医師から服用方法の説明をうける | |
⑥アフターピルの処方 | |
⑦会計 | |
⑧アフターピルの受け取り |
病院の料金相場 | |
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交通費 | 変動 |
診察代 | 0~1,000円 |
診察代 |
初診:2,000~5,000円前後 再診:500~1,000円前後 |
配送料 | 0円 |
アフターピル | 10,000~20,000円前後 |
支払い方法 |
現金 クレジットカード決済 |
病院処方の場合、おおまかな流れはどの病院も同様ですが、検査代や診察代、アフターピル代は病院によって異なるため注意しましょう。
また、保険適用できず全額自己負担になるため費用は高額になりやすいです。
病院での処方は自由診療のため保険から親にバレることはありませんが、クレジット決済をしている場合は明細書でバレる可能性があります。
アフターピルの処方について、下記のコラムでより詳しく解説していますので興味のある方ぜひご覧ください。
今後も生理中に性行為をする可能性があるならピルを常備しておくのも◎
今後も生理中に性行為をする可能性がある場合は、ピルを常備しておくことをおすすめします。
ピルは全部で4種類あり、超低用量ピル・低用量ピル・中用量ピル・アフターピルの4種類です。
中でも低用量ピルとアフターピルは避妊効果がありますが、低用量ピルは毎日同じタイミングで服用することで高い避妊効果を期待できます。
ピルの種類 | アフターピル | 低用量ピル |
---|---|---|
特徴 | 性行為後、早めの服用で高い避妊効果が得られる | 避妊効果だけでなく生理痛やPMSを改善する |
成分 | 黄体ホルモン |
黄体ホルモン 卵胞ホルモン |
効果 | 緊急避妊 |
避妊 PM改善 生理痛の改善 ニキビの改善 |
飲むタイミング | 性行為後の72時間以内または120時間以内 | 毎日決まった時間 |
服用方法 | 1回1錠 | 1回1錠 |
ボタン |
アフターピルは72時間、120時間以内に服用する2つのタイプがあり、避妊失敗から早めに服用するほど避妊効果が高まります。
ピルは海外通販でも購入できるため常備しておくと安心です。
ネット通販の場合、病院と比べて診察代や検査代がかからず、薬代も低価格のため費用を抑えることができます。
ただし、到着までに時間がかかるため事前に注文しておく必要があります。
妊娠がしたくなった時の妊活力を高める方法
これまでは避妊について紹介してきましたが、妊娠したい方に向けて妊活力を高めるタイミング法や妊活サプリメント、排卵誘発剤をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
タイミング法や性行為の頻度を上げる
妊活でよく聞くタイミング法とは、最も妊娠しやすい時期に性行為をおこなうことです。
タイミング法では、排卵日を予測することが大切であり、生理周期が安定している場合はオギノ式計算方法を利用して排卵日を予測しましょう。
また、基礎体温表や排卵日検査薬を利用して予測する方法もあります。
特に、排卵日2日前が一番妊娠しやすいタイミングであり、妊娠希望の場合は排卵日付近での性行為が望ましいです。
排卵日は変動する可能性もあるため、2~3日おきに性行為することで妊娠可能性を高めることができます。
妊活サプリや排卵誘発剤を服用して妊娠率を高める
妊娠をサポートする妊活サプリメントや排卵誘発剤を服用して妊娠率を高める方法もあります。
商品名 | クロミッド(排卵誘発剤) | 葉酸サプリメント | スペマン(精子増量) |
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画像 | |||
価格 | 10錠:2,200円~ | 100錠:2,980円~ | 60錠:1,350円~ |
有効成分 | クロミフェン | 葉酸 |
ハッショウマメ ゴクシュラ(ハマビシ) |
特徴 |
卵の誘発 卵胞の成長 |
妊娠する確率が上がる 胎児の先天異常リスク低下 胎児の栄養不足予防など |
ED改善 精子増量 |
ボタン |
妊活サプリメントは、不足している栄養素を補い、精子増量や妊娠確率の向上を目的としています。
排卵誘発剤は、排卵を誘発したり卵胞の成長を促したりする効果があり、排卵がされていない方やタイミング法で妊娠しなかった方におすすめです。
排卵誘発剤は服用方法に特徴があるため、飲み忘れに注意しましょう。
また、男性向けの妊活サプリメントもあるため、女性だけでなく男性も協力して妊活をおこなうことが大切です。
生理中の妊娠確率に関する質問
生理中の妊娠確率について、よくある質問をまとめました。
わかりやすく回答していますのでぜひ参考にしてみてください。
生理前と生理中はどちらの方が妊娠する確率は低いですか?
生理前と生理中を比べると、生理前の方が妊娠する確率が低いです。
生理前は、排卵が終わって受精卵が着床するための子宮内膜が剥がれ落ちているため、着床しづらい安全日です。
安全日は主に生理前から生理中の期間を指しており、どちらも比較的妊娠する可能性が低い時期と言えます。
ただし、排卵は個人差があり、体調や生活習慣、ストレスやダイエットによっても変動します。
生理が終わると約14日前後で排卵が来ますが、排卵が早まった場合、生理中の性行為で妊娠する可能性が高まるため生理前の方が妊娠する可能性が低いです。
なぜ生理中は妊娠しにくいと言われているのでしょうか?
生理中が妊娠しにくいと言われているのは、受精するための排卵がないためです。
また、子宮内膜が剥がれ落ちて経血と一緒に排出されるため、受精卵が着床しにくい時期でもあります。
生理中は妊娠するための胎内環境を整える黄体ホルモン、卵子を成長させる卵胞ホルモンが低下するため、生理周期の中でも妊娠しにくいタイミングです。
ただし、100%妊娠しないことはないため、望まない妊娠を避けるためにも避妊具をつけるようにしましょう。
生理が来たのに妊娠している場合ってありますか?
通常、生理が来ている場合は妊娠していません。
ただし、生理が来たのに妊娠したという方は、出血が生理ではなく着床出血や不正出血だった可能性が考えられます。
着床出血の場合は生理と比べて出血日数が短く、経血量が少量で血の塊が出ないのが特徴です。
不正出血は生理と見分けがつきにくく、自分では判断しにくいと言えます。
妊娠している可能性がある場合、病院や妊娠検査薬を使って検査しましょう。
妊娠検査薬は早くに使うと正しい判定が出ない場合があるため、生理予定日の1週間後から使用してください。
早期妊娠検査薬 5個:1,900円~ |
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生理の周期が27日で、生理4日目で性行為をしましたが、妊娠する確率は低いですか?
生理周期27日、生理4日目での性行為は妊娠する確率が高まるため注意が必要です。
生理周期が27日の場合、排卵予定日は生理開始から13日後になります。
妊娠しやすい危険日は排卵日の4日前~1日後であり、生理開始から9日~14日と予測できます。
通常、精子の生存期間は2~3日と言われていますが、中には7日間生存する場合もあり、生理4日目の性行為でも十分に受精が可能です。
妊娠しにくい生理中でも、生理周期によって妊娠する可能性があるため注意しましょう。
生理中に中出しはしませんでしたが我慢汁は出ていました。妊娠する確率はありますか?
生理中に我慢汁が膣内に入った場合でも、妊娠する可能性は低いです。
我慢汁とは、性行為中に性的興奮を受けて尿道球腺から分泌される透明な液体であり、精子が含まれていることはありません。
そのため、生理中の我慢汁による妊娠はほとんどないと言えます。
ただし、尿道に精子が残っていた場合、我慢汁に混ざって膣内に入り妊娠する可能性があるため注意しましょう。
生理の経過日数によって妊娠する確率は変わりますか?
生理中は妊娠しにくい時期ですが、経過日数によって妊娠する確率が高まる可能性があります。
例えば、生理周期が28日の場合、排卵予定日は生理開始から14日後です。
排卵日の4日前~1日後は妊娠しやすい時期であり、28日周期の方は生理開始から10日~15日が妊娠しやすいです。
精子の生存期間は2~3日前後ですが、7日間生存している場合もあるため、生理5日目に性行為をすると10日まで精子が生存している可能性があります。
生理の経過日数によって妊娠する確率は変わるため注意が必要です。
まとめ
生理中の性行為は妊娠しにくいと思われがちですが、生理周期や精子の生存期間によって妊娠する可能性があります。
生理中の性行為は妊娠だけでなく、子宮内膜症や尿道関連の病気、性感染症のリスクが高まるため注意が必要です。
妊娠を希望していない場合は、避妊具をつけたりピルを服用したり避妊対策をしっかりとおこないましょう。
ネット通販では、避妊効果のあるアフターピルや低用量ピルを多数取り扱っていますので、ぜひ検討してみてください。