利尿剤ダイエットはほんとに痩せる?効果や体験談をご紹介

利尿剤ダイエット
利尿剤は体内の余分な水分を排出することで、短時間で体重が減少します。

一時的にすっきりさせることができ、簡単に体重が落ちることでダイエットが叶ったと誤解されがちですが、実際には危険も潜んでいるのです。

本記事では、利尿剤を使用したダイエットに関する体験談を元に、その効果や実態について詳しく解説していきます。

利尿剤ダイエットは痩せる?

利尿剤ダイエットは痩せる?
利尿剤は、体内の余分な水分を尿として排出させることにより、高血圧や心不全、むくみなどの症状を緩和させる医薬品です。

水分が抜けたあとは、一時的に減量し、むくみが緩和することで痩せて見えることがあり、これをダイエットとして捉える方も多くいます。

以下の項目では、利尿剤によるこのような減量が、本当にダイエットとして効果的なのかについて、詳しく解説していきます。

一時的に体重は減るが使うべきではない

利尿剤は体内の余分な水分を尿として排出させる効果があります。

そのため、服用することで一時的に体重が減少する可能性がありますが、これは主に体内の水分量が減少することによるものです。

体重が一時的に減少しても、水分を補給することで体内の水分量が回復し、体重も元に戻ります。

そのため、利尿剤による体重減少は、実際には脂肪の減少を意味するわけではなく、単なる水分の排出による一時的な減量といえます。

これらの理由により、利尿剤の服用による体重減少は、ダイエットの手段としては効果的ではありません。

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利尿剤はやめたら太る?

利尿剤を服用しているあいだは、水分の排出が促されるため、体重が減少する可能性があります。

しかし、服用を中止すると、体内に再び水分が蓄積される可能性が高まり、体重は元に戻ることが一般的です。

つまり、利尿剤をやめたら太るというよりも、体内の水分量が元の状態に戻り、それに伴い体重も元に戻るという解釈が正しいです。

体重減少が臨床試験で認められた利尿剤

利尿剤で体重が減少するのはあくまでも一時的であり、ダイエット目的での使用はあまりおすすめできません。

しかし、むくみによって太ってみえる方が使用すると、余分な水分が排出されるためスッキリと痩せて見える可能性はあります。

次の項目では、臨床試験によって体重の減少が認められた利尿剤を2つご紹介します。

トラセミド

トラセミドは、日本のクリニックでもよく処方されるループ利尿剤のひとつです。

腎臓での水分の再吸収を抑える作用により、尿量を増加させ体内の余分な水分を排出させます。

過剰に溜まった体内の水分が尿として排出されることで全身のむくみが解消し、体重の減少効果が期待できます。

ループ利尿剤の中でも強力な利尿作用を持ちますが、カリウムの排出は少ないため、低カリウム血症のリスクが少ないのが特徴です。

臨床試験データ

トラセミドによる体重減少効果は、臨床試験においても認められています。

浮腫性疾患の方を対象に、トラセミド2~16mgを1日1回、最長20日間服用する臨床試験が実施されました。

3日ごとにむくみの改善度をチャックした結果、むくみや腹囲、体重減少の効果が認められ、増量により利尿作用の効果が高まることがわかっています。

ただし、2~8%含有の安全性は認められましたが、16%と高用量になるほど副作用のリスクが高まると報告されています。

トルバプタン

トルバプタンは、バソプレシンV2受容体阻害薬に分類する利尿剤です。

腎臓で水分の再吸収を促す働きをする「バソプレシンV2受容体」をブロックすることで、体内に溜まった水分を尿として排出します。

体内の水分のみを排出するため、そのほかの利尿剤でむくみが改善されなかった場合に併用されることが多いです。

また、ループ利尿剤と併用することで高ナトリウム血症を予防しながら、利尿作用をさらに高めることができます。

臨床試験データ

うっ血性心不全の患者を対象に、トルバプタン15mg、またはプラセボ(偽薬)を1日1回、7日間飲み続ける試験がおこなわれています。

<臨床試験の結果>
臨床試験の結果

トルバプタン群:平均して1.54kgの体重減少
プラセボ群:平均して0.45kgの体重減少

トルバプタンを飲んだグループの方が、プラセボを飲んだグループに比べて優位に体重が減少しており、その結果は-1.54kgとなっています。

ただし、これは心性浮腫患者を対象とした試験であり、利尿剤はダイエットまたは体重減少目的の医薬品としては認められていません。

市販ではサプリや漢方が買える

むくみを解消できるサプリメントや漢方薬であれば、薬局やドラッグストアでも購入可能です。

しかし、先ほど紹介したトラセミドやトルバプタンは、医師による診察が必要な医療用医薬品であるため市販されていません。

市販の利尿剤のほとんどは軽度の症状に対するものであり、血液の巡りを良くすることでむくみを解消していきます。

医療用医薬品に比べて効果は緩やかですが、市販では以下のようなサプリメントや漢方薬が購入できます。

商品名 スラレグ ヒハツ&ギャバの恵み DHC メリロート
画像 スラレグ ヒハツ&ギャバの恵み DHC メリロート
成分 ヒハツ、茶カテキン ヒハツ メリロート
価格 3,980円 3,280円 1,008円
詳細 詳細を見る 詳細を見る 詳細を見る
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海外通販なら利尿剤の医薬品が買える

医療用医薬品を入手するには処方箋が必要ですが、海外通販であれば病院で処方されている医療用の利尿剤を購入可能です。

尿量を増やして体内の余分な水分や老廃物を排出できるため、市販薬よりも高い効果が期待できます。

海外通販で購入可能な利尿剤を効果が高い順にいくつかご紹介するので、自分に適したものを選択してみてください。

ルプラック・ジェネリック アクアザイド スピロノラクトン トバプタン
ルプラック・ジェネリック アクアザイド スピロノラクトン トバプタン
主な成分 トラセミド ヒドロクロロチアジド スピロノラクトン トルバプタン
強さ 強い 強い やや強い 中程度
価格 100錠:2,250円 200錠:4,000円 28錠:3,400円 12錠:7,100円
購入

※表は横にスクロールできます。

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利尿剤ダイエットをした方の体験談

利尿剤ダイエットをした方の体験談
利尿剤ダイエットをした方の体験談をご紹介します。

高カロリーな食べ物を摂取したのにも関わらず、利尿剤の使用により、むしろ体重が減っていたという点には驚きですよね。

しかし、この結果で利尿剤ダイエットが成功したと思い込むことや、利尿剤のみで痩せようと考えるのは大変危険です。

利尿剤や下剤はむくみの解消や一時的な体重減少に効果的ですが、時間の経過により元に戻ってしまうため、ダイエットが成功したとはいえません。

また、適切な使用を心がけ、依存や乱用にならないよう注意することが大切です。

実際には何キロ痩せるのか

上項では、利尿剤で体重が減ったものの、すぐに戻ったという旨を解説しました。

以下では、具体的に何キロ痩せた実例があるのかを見てみましょう。

これらは、余分な水分が抜けた結果であり、脂肪分が減ったわけではありません。

そのため、利尿剤によって減った体重は、食事や水分補給を再開するとすぐに元に戻ることがほとんどです。

利尿剤ダイエットの危険性

利尿剤ダイエットの危険性
利尿剤は、むくみを改善する効果がありますが、ダイエット目的で使用することでさまざまなリスクを伴います。

以下の項目では、利尿剤でのダイエットが、身体にどのような悪影響をもたらすのかを詳しく解説していきます。

低カリウム血症

利尿剤はカリウムを体外に排出するため、低カリウム血症を引き起こす可能性があります。

低カリウム血症は、血中のカリウム濃度が異常に低下している状態です。

その場合、以下のような症状が現れる可能性があります

・不整脈
・麻痺
・手足のこわばり
・筋肉のけいれん
・筋力低下

また、深刻な場合には、心臓の負担増加により心不全が引き起こされる危険性があります。

さらに、呼吸困難や歩行困難なども生じる可能性があるため、カリウムの低下には十分な注意が必要です。

脱水症状

過剰に利尿剤を使用すると、体内の水分バランスが乱れて脱水症状が生じる場合があります。

その場合、以下のような自覚症状が現れる可能性があります。

・めまい
・頭痛
・立ちくらみ
・皮膚の弾力低下
・皮膚や口内の乾燥

これらの症状が見られた場合は、利尿剤の使用を中止し、十分な水分補給をおこなってください。

脱水症状は、全身の水分が3%減るとめまいが生じるとされています。

5%を超えると倦怠感や頭痛が現れ、それ以上に進行すると意識障害やけいれんが起こることもあります。

尿酸値の上昇

腎臓は尿酸を体外に排出する臓器であり、利尿剤はこの過程を促進します。

しかし、利尿剤を使用すると、腎臓は利尿剤による排出を優先するため、尿酸の排出が減少する場合があるのです。

尿酸値が上昇すると、身体に有害な結晶を形成しやすくなります。

これにより、関節痛や炎症を引き起こす痛風や、尿路に結晶ができる尿路結石のリスクが増加するのです。

利尿剤を長期間使用すると、尿酸の蓄積が進み、これらの発症リスクはさらに高まります。

以下の投稿は、ラシックスという利尿剤をダイエット目的で使用した結果、数年後に痛風になってしまったです。

ダイエットするなら痩せる薬がおすすめ

ダイエットするなら痩せる薬がおすすめ
利尿剤は体内の水分量を一時的に減少させる効果がありますが、それだけでは痩せたとは言えません。

減量を維持し、確実に痩せたい場合は、体内の脂肪量を減らす必要があります。

以下の医薬品は、食事から摂取した脂肪分や糖質の吸収を抑える作用や、食欲そのものを抑える働きを持っています。

商品名 オルリガル フォシーガジェネリック リベルサス メトホルミンタブレット
画像 オルリガル フォシーガジェネリック リベルサス メトホルミンタブレット
成分 オルリスタット ダパグリフロジン セマグルチド メトホルミン
特徴 脂質好きにおすすめ!
脂質吸収ブロック薬
糖質好きにおすすめ!
糖質吸収ブロック薬
食べ過ぎにおすすめ!
食欲抑制剤
健康的に痩せたい人に!
血糖値コントロール薬
価格 84錠:6,800円 30錠:5,400円 10錠:9,800円 28錠:2,800円
購入

体重増加の原因そのものをブロックする効果があるため、効率よくダイエットをすることが可能です。

これらの痩せる薬は、正しく使用することで、利尿剤よりも安全に体重を減らすことが期待できます。

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利尿剤ダイエットに関するよくある質問

利尿剤ダイエットに関するよくある質問をQ&A形式でまとめてみました。

利尿剤についてさらに詳しくお答えしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。

利尿剤はダイエットできますか?

利尿剤で体重を減少させることはできます。

ただし、利尿作用により過剰に溜まった水分が排出されている状態であるため、一時的な減量効果です。
むくみが改善したことによって体型がスッキリとして見えることから、ダイエットに成功したように感じます。

水分や老廃物が体外に排出されて一時的に体重が落ちているたけなので、体脂肪が減っているわけではありません。

利尿剤は体に良くないですか?

体内の余分な水分と老廃物を排出するので、むくみを感じやすい方には非常に効果的な医薬品です。

しかし、むくみがない方が飲むと必要な水分まで排出されるため、脱水症状や尿酸値の上昇などの副作用を引き起こす恐れがあります。

そのため、ダイエット目的でむやみに利尿剤を使用するのはおすすめできません。

利尿剤は薬局に売ってますか?

利尿効果が期待できるサプリメントや漢方薬であれば、薬局などでも購入可能です。

ただし、医療用医薬品に分類する利尿剤は、病院もしくは個人輸入代行サイトで入手する必要があるため、薬局では販売されていません。

病院に行かずに入手したい方には、個人輸入代行サイトでの購入がおすすめです。

利尿剤は飲み続けもいいですか?

身体に過剰に溜まった水分を排出してくれるため、むくみ解消にたいへん役立ちます。

しかし、利尿剤を長期的に服用すると、脱水症状や尿酸値の上昇、低カリウム血症などの副作用のリスクが高まります。

ダイエット目的での長期間の使用は、健康に影響を及ぼす恐れもあるためおすすめできません。

利尿剤を飲み続けると危険?安全に服用するための方法を解説
むくみの改善などに用いられる利尿剤。むくみが気になる度に飲むからこそ、体にどういう影響があるのか気になりますよね。 本記事では利尿剤の副作用や安全に飲むための方法、安全性の高い利尿剤などを詳しく解説しています。

まとめ

利尿剤は、身体に溜まった余分な水分や老廃物を排出させるため、一時的な体重減量には効果的です。

長期使用や過剰摂取は避けて用量用法を守りながら服用すれば、安全にむくみを解消できます。

ただし、むくみは解消されても体脂肪を減らす効果はないため、ダイエット効果を得るのは難しいでしょう。

確実に痩せたい方は、食欲を抑えたり脂肪や糖の吸収を抑える効果があるダイエット薬がおすすめです。

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