利尿剤ダイエットは危険!?効果や体験談を紹介

利尿剤ダイエット
利尿剤は体内の余分な水分を排出することで、短時間で体重が減少します。

一時的にすっきりさせることができ、簡単に体重が落ちることでダイエットが叶ったと誤解されがちですが、実際には危険も潜んでいるのです。

本記事では、利尿剤を使用したダイエットに関する体験談を元に、その効果や実態について詳しく解説していきます。

利尿剤ダイエットは痩せる?

利尿剤ダイエットは痩せる?
利尿剤は、体内の余分な水分を尿として排出させることにより、高血圧や心不全、むくみなどの症状を緩和させる医薬品です。

水分が抜けたあとは、一時的に減量し、むくみが緩和することで痩せて見えることがあり、これをダイエットとして捉える方も多くいます。

以下の項目では、利尿剤によるこのような減量が、本当にダイエットとして効果的なのかについて、詳しく解説していきます。

体重は減るが一時的な効果である

利尿剤は体内の余分な水分を尿として排出させる効果があります。

そのため、服用することで一時的に体重が減少する可能性がありますが、これは主に体内の水分量が減少することによるものです。

体重が一時的に減少しても、水分を補給することで体内の水分量が回復し、体重も元に戻ります。

そのため、利尿剤による体重減少は、実際には脂肪の減少を意味するわけではなく、単なる水分の排出による一時的な減量といえます。

これらの理由により、利尿剤の服用による体重減少は、ダイエットの手段としては効果的ではありません。

利尿剤の体重減少の目安は?

利尿剤による体重減少の目安については、以下の臨床試験で見ていきましょう。

うっ血性心不全の患者を対象に、トルバプタン15mg、またはプラセボ(偽薬)を1日1回、7日間飲み続ける試験がおこなわれています。

<臨床試験の結果>
臨床試験の結果

トルバプタン群:平均して1.54kgの体重減少
プラセボ群:平均して0.45kgの体重減少

トルバプタンを飲んだグループの方が、プラセボを飲んだグループに比べて優位に体重が減少しており、その結果は-1.54kgとなっています。

ただし、これは心性浮腫患者を対象とした試験であり、利尿剤はダイエットまたは体重減少目的の医薬品としては認められていません。

利尿剤はやめたら太る?

利尿剤を服用しているあいだは、水分の排出が促されるため、体重が減少する可能性があります。

しかし、服用を中止すると、体内に再び水分が蓄積される可能性が高まり、体重は元に戻ることが一般的です。

つまり、利尿剤をやめたら太るというよりも、体内の水分量が元の状態に戻り、それに伴い体重も元に戻るという解釈が正しいです。

利尿剤ダイエットをした方の体験談

利尿剤ダイエットをした方の体験談
利尿剤ダイエットをした方の体験談をご紹介します。

高カロリーな食べ物を摂取したのにも関わらず、利尿剤の使用により、むしろ体重が減っていたという点には驚きですよね。

しかし、この結果で利尿剤ダイエットが成功したと思い込むことや、利尿剤のみで痩せようと考えるのは大変危険です。

利尿剤や下剤はむくみの解消や一時的な体重減少に効果的ですが、時間の経過により元に戻ってしまうため、ダイエットが成功したとはいえません。

また、適切な使用を心がけ、依存や乱用にならないよう注意することが大切です。

実際には何キロ痩せるのか

上項では、利尿剤で体重が減ったものの、すぐに戻ったという旨を解説しました。

以下では、具体的に何キロ痩せた実例があるのかを見てみましょう。

利尿剤の服用により、2時間程度で3キロも体重が落ちたという方もいるようです。

一般的なダイエットでは考えられない数字ですよね。

ただし、これも余分な水分が抜けた結果であり、脂肪分が減ったわけではありません。

そのため、利尿剤によって減った体重は、食事や水分補給を再開するとすぐに元に戻ることがほとんどです。

利尿剤ダイエットの危険性

利尿剤ダイエットの危険性
利尿剤は、むくみを改善する効果がありますが、ダイエット目的で使用することでさまざまなリスクを伴います。

以下の項目では、利尿剤でのダイエットが、身体にどのような悪影響をもたらすのかを詳しく解説していきます。

利尿剤を飲み続けると危険?安全に服用するための方法を解説
むくみの改善などに用いられる利尿剤。むくみが気になる度に飲むからこそ、体にどういう影響があるのか気になりますよね。 本記事では利尿剤の副作用や安全に飲むための方法、安全性の高い利尿剤などを詳しく解説しています。

低カリウム血症

利尿剤はカリウムを体外に排出するため、低カリウム血症を引き起こす可能性があります。

低カリウム血症は、血中のカリウム濃度が異常に低下している状態です。

その場合、以下のような症状が現れる可能性があります

・不整脈
・麻痺
・手足のこわばり
・筋肉のけいれん
・筋力低下

また、深刻な場合には、心臓の負担増加により心不全が引き起こされる危険性があります。

さらに、呼吸困難や歩行困難なども生じる可能性があるため、カリウムの低下には十分な注意が必要です。

脱水症状

過剰に利尿剤を使用すると、体内の水分バランスが乱れて脱水症状が生じる場合があります。

その場合、以下のような自覚症状が現れる可能性があります。

・めまい
・頭痛
・立ちくらみ
・皮膚の弾力低下
・皮膚や口内の乾燥

これらの症状が見られた場合は、利尿剤の使用を中止し、十分な水分補給をおこなってください。

脱水症状は、全身の水分が3%減るとめまいが生じるとされています。

5%を超えると倦怠感や頭痛が現れ、それ以上に進行すると意識障害やけいれんが起こることもあります。

尿酸値の上昇

腎臓は尿酸を体外に排出する臓器であり、利尿剤はこの過程を促進します。

しかし、利尿剤を使用すると、腎臓は利尿剤による排出を優先するため、尿酸の排出が減少する場合があるのです。

尿酸値が上昇すると、身体に有害な結晶を形成しやすくなります。

これにより、関節痛や炎症を引き起こす痛風や、尿路に結晶ができる尿路結石のリスクが増加するのです。

利尿剤を長期間使用すると、尿酸の蓄積が進み、これらの発症リスクはさらに高まります。

以下の投稿は、ラシックスという利尿剤をダイエット目的で使用した結果、数年後に痛風になってしまったです。

利尿剤はむくみ改善目的で

利尿剤はむくみ改善目的で
利尿剤は、安易にダイエット目的で使用すると、身体に害を及ぼす危険性があります。

利尿剤の本来の役割は体内の余分な水分を排出し、むくみの症状を軽減することであるため、ダイエット目的での乱用は避けましょう。

利尿サプリ

サプリにも利尿作用を期待できるものがあります。

サプリなので医薬品のような即効性はありませんが、その代わり副作用を気にする必要がないため安心です。

シストーン プナルナバ ウォーターアウト バイオぺリン
画像 シストーン プナルナバ ウォーターアウト バイオぺリン
成分 ジディモカルプス、ペディセラタ葉、ガガミユキノシタ根など プナルナヴァ、ナハカノコソウ ビタミンB6、カリウムなど カルシウム、バイオペリン
効果 天然成分でむくみを改善 天然成分でむくみを改善 むくみ、頻尿器系トラブルの改善、ダイエット むくみの改善、ダイエットなど
価格 60錠:1,500円 60錠:1,350円 100錠:3,700円 120錠:6,400円
リンク

利尿剤

以下は、海外通販で購入できる人気の利尿剤です。

商品名 ルプラック・ジェネリック ムクミトール スピロノラクトンジェネリック トバプタン(サムスカジェネリック)
画像 ルプラック・ジェネリック ムクミトール スピロノラクトンジェネリック トバプタン(サムスカジェネリック)
成分 トラセミド トラセミド スピロノラクトン トルバプタン
効果 むくみ改善、利尿作用、高血圧改善など むくみ改善、利尿作用、高血圧改善など 女性の薄毛治療、むくみ改善、ニキビ改善など むくみ改善、利尿作用
価格 100錠:2,250円 100錠:2,200円 20錠:2,000円 12錠:7,100円
購入

血液中の毒素や老廃物を尿として排出するため、全身のむくみを短時間で取り除く効果があります。

製品によって強さや特徴が異なるため、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。

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ダイエットするなら痩せる薬がおすすめ

ダイエットするなら痩せる薬がおすすめ
利尿剤は体内の水分量を一時的に減少させる効果がありますが、それだけでは痩せたとは言えません。

減量を維持し、確実に痩せたい場合は、体内の脂肪量を減らす必要があります。

以下の医薬品は、食事から摂取した脂肪分や糖質の吸収を抑える作用や、食欲そのものを抑える働きを持っています。

商品名 オルリガル フォシーガジェネリック リベルサス メトホルミンタブレット
画像 オルリガル フォシーガジェネリック リベルサス メトホルミンタブレット
成分 オルリスタット ダパグリフロジン セマグルチド メトホルミン
特徴 脂質好きにおすすめ!
脂質吸収ブロック薬
糖質好きにおすすめ!
糖質吸収ブロック薬
食べ過ぎにおすすめ!
食欲抑制剤
健康的に痩せたい人に!
血糖値コントロール薬
価格 84錠:6,800円 30錠:5,400円 10錠:9,800円 28錠:2,800円
購入

体重増加の原因そのものをブロックする効果があるため、効率よくダイエットをすることが可能です。

これらの痩せる薬は、正しく使用することで、利尿剤よりも安全に体重を減らすことが期待できます。

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利尿剤ダイエットは非推奨

利尿剤は体の中の余分な水分を体の外に出すため、確かに体重減少効果がありますが、副作用や依存性の危険があることを考えるとダイエット目的で使用することはあまりおすすめできません

薬を飲むだけの楽なダイエットがしたいなら、利尿作用があるサプリメントか、美容外科でも処方されているダイエットピルがおすすめです。

しかし、利尿剤はむくみ取りにはとても効果的なため、むくみやすい方がむくみ解消のために使用するのはおすすめです。

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