「今年はインフルエンザが流行る」と耳にし、感染前に予防したいと思っている方が多くいらっしゃると思います。
インフルエンザの治療薬で予防にも有効な「タミフル」は、処方せんなしで市販で購入できるのか?予防としての効果があるのか?など詳しく解説します。
タミフルは市販で買える?
結論、タミフルは市販で購入することはできません。
タミフルは医師の処方せんが必要なため、市販の薬のように薬局等において買うことはできません。
タミフルを購入するには、病院に行って検査を行い医師に処方してもらう、もしくは、個人輸入でネット通販にて購入する他ありません。
病院へ行く時間がない方や、もしも罹ってしまった時のために、どうしてもタミフルを購入したいという場合もあると思います。
その場合は、個人輸入で購入するのが大変便利です。
通販で買えるタミフル | ||
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タミフル (先発薬) |
10錠:14,200円 | |
アンチフル(Antiflu) タミフルジェネリック |
10錠:4,290円 | |
タミフルと同じ成分の市販薬は?
タミフルの有効成分であるリン酸オセルタミビルは、医療用医薬品のため医師の判断でしか処方できません。
したがって市販薬はありません。
リン酸オセルタミビルを含む薬は、オセルタミビルカプセルが病院処方のみです。
そのため、リン酸オセルタミビルを含む医薬品であるタミフルやオセルタミビルカプセルは、病院やクリニックにて医者に処方してもらう必要があります。
なぜ市販されないのか
タミフルが市販されない大きな理由は、副作用への懸念です。
タミフルはインフルエンザA型、B型どちら対しても治療薬としての強い効果を認められています。
しかし、その反面、副作用の懸念などから、医師の管理が必要な薬だと日本では定められています。
タミフルの副作用には、例えば、吐き気、腹痛、嘔吐などが挙げられます。
加えて、明確な因果関係は認められていませんが、10代のインフルエンザ発症者でタミフル服用後、異常行動をとった事例が報告されており、市販に対して慎重になっているのです。
タミフルはネット通販で買える?
タミフルは市販されていませんが、あらかじめタミフルを購入しておきたい場合、予防薬として常備しておきたい場合など、個人輸入であればネット通販で買うことができます。
ただし、Amazonや楽天などの国内の通販サイトで購入することはできません。
タミフルをネットで購入する場合は、個人使用のために海外の通販サイトから「個人輸入」する必要があります。ここからは、個人輸入についてわかりやすく解説していきます。
タミフルの個人輸入について
タミフルの個人輸入について詳しく説明します。
医薬品の個人輸入は法律で認められています。
ただし、医薬品を個人的に使用する場合のみに限られます。輸入した医薬品を他の人へ販売したり、譲渡したりすることは法律で認められていませんので注意してください。
また、タミフルだけでなくインフルエンザ治療薬であるリレンザも個人輸入で購入することが可能です。
タミフル (先発薬) |
10錠:14,200円 | |
アンチフル(Antiflu) タミフルジェネリック |
10錠:4,290円 | |
リレンザ | 1セット:6,180円 人気商品のため売り切れ中の場合があります。 |
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メリット
タミフルの個人輸入についてメリットをいくつか紹介します。
・病院へ行く手間が省ける
・処方せんが不要
・あらかじめ常備しておくと安心
・症状が出る前に服用することができる
・同居人のリスク管理になる
個人輸入でタミフルをあらかじめ購入しておくことで、インフルエンザが流行り始める時期に予防として服用することができます。
デメリット
タミフルの個人輸入についてデメリットについていくつか紹介します。
・海外から届くため、手元に届くまでに時間がかかる
タミフルは本来、処方せんが必要な薬です。
自己判断で購入する場合は、健康上のリスクが引き起こされる可能性もあることを忘れないようにしましょう。
また、海外輸入のため届くまでに時間を有します。症状がひどく、タミフルが今すぐ必要な場合は、病院へ行き医師に処方してもらうことも検討してください。
タミフルについて
タミフルは、インフルエンザ治療薬として、インフルエンザウイルスの増殖を抑制し、おもにインフルエンザA型、B型を治す薬です。
発症した人への治療薬としてだけではなく、予防薬としても使用することが出来ます。
効果
タミフルはインフルエンザウイルスに直接効き、増殖を抑制することでインフルエンザの治療を行う薬です。
感染初期段階にタミフルを服用することで、発熱や頭痛、関節痛といったインフルエンザの症状を軽くする効果があります。
また、回復も1~2日ほど早める効果もあるとされています。
症状の治療薬としてではなく、予防薬としても使用することができます。
インフルエンザを発症した人の濃厚接触者が、タミフルを事前に服用することで症状の発症を予防します。
副作用
タミフルのおもな副作用としては、吐き気、腹痛、嘔吐、下痢などがあります。
重度な副作用としては、血圧低下、めまい、アナフィラキシーショックなどがみられます。
また、タミフルとの直接の因果関係は不明ですが、突然外に飛び出す、建物からの飛び降りなど異常行動がみられるという報告もあります。
異常行動は、発熱後2日以内に起こることが多いため、この期間は特に注意しましょう。
服用方法
インフルエンザ治療として使用する際は、通常、成人と体重37.5kg以上の子どもは、1回1カプセル(オセルタミビルとして1回75mg)を1日2回、5日間口からの服用を続けます。
服用タイミングとしては、朝・夕に服用することが多いです。飲み忘れた場合は、気付いたタイミングで可能な限り早く飲みましょう。
なお、2回分を一度に服用することはしないでください。
市販薬に併用できない薬はあるのか
ドラッグストアなどで市販されている薬の中で、タミフルと併用できない薬報告されていません。
しかし血栓を防ぐために使用される「ワルファリン」は併用に注意が必要な薬です。。
ワルファリンと併用してタミフルを服用する場合は、出血に注意してください。
また、今服用している薬がある場合や新たに薬を使用する場合で、タミフルとの飲み合わせが心配な場合は、医師に相談してからタミフルを服用するのが安心です。
タミフルの注意事項
タミフルに含まれる成分で過去に過剰反応があった方はタミフルは使用できません。
腎臓機能が悪い方、妊娠しているまたは妊娠している可能性のある方、授乳中の方は注意が必要です。
使用前に医師に相談するようにしましょう。
また、10代のタミフル服用後の異常行動が報告されています。
直接的な因果関係は不明で、インフルエンザ事態にこのような行動が起こる可能性もあるとのこと。
現在厚生労働省では、タミフルは全年齢対象となっています。
タミフルのインフルエンザの予防効果について
タミフルはインフルエンザの治療薬だけでなく、予防薬としても使用できます。
例えば、大事な受験や家族(同居人)が感染、重要な仕事があり休めないなど、どうしても感染を避けなければならないシーンでインフルエンザ予防として服用することがあります。
タミフル服用によって、インフルエンザウイルスが増加するときに必要な酵素であるノイラミニダーゼの働きを抑制することができるからです。
予防では保険適用外
タミフルは、病院でも予防薬として処方してくれる場合もあります。
ただし、予防目的の場合は保険は適用されないため、購入は全額自己負担になります。
また、この後解説しますが、予防で処方されるには条件があります。
かなり限られた条件でしか処方してもらえず「受験のためどうしても、、」といったニーズには答えられませんのでご注意ください。
予防で処方される条件
病院でインフルエンザ予防としてタミフルを処方してもらえる条件があります。
条件は、インフルエンザ発症者と一緒に同居しており、以下のインフルエンザ重症化リスクがある方です。
・慢性呼吸器疾患又は慢性心疾患患者
・代謝性疾患患者(糖尿病等)
・腎機能障害患者
ただし、タミフルを予防薬として服用した後に、重篤な副作用が出たとしても、「医薬品副作用被害救済制度」の対象にならない場合がありますので注意が必要です。
予防やネットで買いたい場合は個人輸入が便利
タミフルは予防として病院で処方してもらうにはハードルが高く、一般的なネット通販サイトでも販売していません。
タミフルを予防薬としてかつ、ネットで購入をご希望の場合は、個人輸入がおすすめです。
ネットで手軽に購入でき、いざという時に役立ちます。
ただし、個人輸入で購入する場合は、タミフルは本来、処方せんが必要だということを理解し、タミフルの副作用や注意事項、服用方法などをしっかり把握した上で、必ず適切に使用してください。