利尿剤を飲み続けると危険?安全に服用するための方法を解説

現在むくみ対策のために利尿剤を服用しているものの、このまま飲み続けるとどうなるのか気になっている方は多いのではないでしょうか。

ここでは、利尿剤を飲み続けるとどうなるのか、安全性の高い利尿剤や安全に服用するための方法などを詳しく紹介します。

利尿剤を飲み続けるとどうなる?

悩む女性
利尿剤を飲み続けるとどうなるのかについてですが、結論としては長期間飲み続けても特に問題はありません。

しかし利尿剤は医療用医薬品のため、継続服用することで副作用が現れる場合があります。

ここでは、主な副作用について説明します。

脱水を起こす

利尿剤は身体の中の水分を尿と共に体の外へ排出させるため、飲み続けることで脱水を引き起こす可能性があります。

脱水症状には以下のような自覚症状が現れます。

・めまい
・立ちくらみ
・皮膚の乾燥や弾力の低下
・唇や舌の乾燥

上記にあてはまる症状が現れた場合は服用を中止し、医師の診察を受けましょう。

腎臓への負担が増える

利尿剤が効きすぎて脱水状態になると、腎臓の血流が低下し、腎臓機能を悪化させてしまう場合があります。

腎臓の働きは、血液中にあるクレアチニン(Cre)の値から算出します。

クレアチニンは筋肉が活動した後に作られる老廃物で、血液を通して尿の中に捨てられます。

腎臓の働きが低下するとクレアチニンを尿中に捨てることができなくなるため、血液中に溜まりクレアチニン(Cre)量が上昇してしまいます。

ただし利尿剤の影響で腎臓の働きが低下し、透析が必要な腎不全まで進行するようなことはほとんどありません。

むしろ、透析が必要にならないようにするために利尿剤が使用されています。

電解質のバランスが崩れる

利尿剤の副作用は脱水が知られていますが、ナトリウムやカリウムのような電解質のバランス異常を引き起こすこともあります。

ナトリウムやカリウムは体の筋肉や神経の働きに関わる大切な物質です。

利尿剤により血液中の濃度が低くなると、低ナトリウム血症や低カリウム血症となり以下の症状が現れるため注意が必要です。

低ナトリウム血症の症状
頭痛、吐き気、疲労感、筋けいれん、全身倦怠など

低カリウム血症の症状
不整脈、麻痺、筋肉のひきつりやけいれん、筋力低下

尿酸値が上がる

利尿剤を使用すると腎臓で排泄されます。

普段腎臓は尿酸を排泄していますが、利尿剤を使用すると腎臓は利尿剤の排泄を優先してしまいます。

そのため後回しにされた尿酸の排泄が低下し、体内の尿酸値が上昇してしまいます。

尿酸値が高いと痛風や結石などの病気になる危険性が増えるため、注意が必要です。

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下痢をする

発現率は0.1%未満とかなり稀ですが、副作用のひとつである下痢の症状が現れる場合があります。

理由は色々考えられますが、利尿剤の服用により腸内の浸透圧が上昇し、電解質や水分のバランスが崩れ下痢になる可能性があるのです。

下痢になるとナトリウムやカリウムが必要以上に排出され、低ナトリウム血症や低カリウム血症に繋がることもあるため注意が必要です。

安全性の高い利尿剤は?

薬について説明する女性

長期間服用を続けても問題がなく安全性の高いものは、ループ利尿薬やカリウム保持利尿薬です。

次の項目では、それぞれの特性や安全性について説明します。

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ループ利尿薬

ループ利尿薬の説明

ループ利尿薬は利尿剤の中でも特に安全性が高く、長期間服用しても問題ありません。

腎臓の中にあるネフロンという単位の一部、「ヘンレループ」という部分の水分再吸収を阻害します。

ここは腎臓の中でも最も多く水分の再吸収が行われる場所のため、ヘンレループに作用を及ぼすループ利尿薬は、最も強い利尿作用を示すことになります。

長期の投与試験では、6週~24週(約6ヶ月)服用し続けたものの、臨床上問題となるような副作用は特に見られなかったと報告されています。

短期間の服用でも効果がありますが、長期間の服用も可能で、効果も強いため非常に効率のよい利尿剤です。

カリウム保持性利尿薬

カリウム保持性利尿薬の説明

カリウム保持性利尿薬も長期間服用しても問題のない利尿薬で、効果もマイルドで副作用が起きにくいため、初心者に向いています。

カリウム保持性利尿薬は、腎臓の中にある遠位尿細管という部分での水分再吸収を促す「アルドステロン」という副腎皮質ホルモンの働きを抑制し、尿量を増やします。

ナトリウムと水分は排出しますが、カリウムの排出は抑えるため低カリウム血症を回避できます。

しかし女性ホルモンを優位にするため、長期服用することで乳がんを発生させるのではないかと懸念されています。

スピロノラクトンと乳がんの関係においては、55歳以上の女性を対象とした臨床試験で以下の比較が行われています。

スピロノラクトンの処方に関して 乳がん発生率
伝えてから処方した 0.39%
伝えず処方した 0.38%

参考:スピロノラクトンと55歳以上の女性における乳がん発症リスク|National Library of Medicine

その結果乳がんの発現率に違いはなかったため、スピロノラクトンの使用と乳がんリスクの関連が認められなかったことが報告されています。

安全性の高い利尿剤は海外通販でも買える

スマートフォンを操作する女性
利尿剤は病院で処方してもらうことができますが、海外通販でも購入できます。

海外通販なら医師の診察や処方箋も必要なく、手軽に購入できるためおすすめです。

次の項目では、海外通販でも購入できる安全性の高い商品を紹介します。

利尿剤は市販されている?購入方法やおすすめの商品まで一挙大公開
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ルプラック・ジェネリック

ルプラック・ジェネリック
5mg 100錠:2,250円~
有効成分 トラセミド
服用方法 1回5mgを1日1回服用
副作用 頭痛、倦怠感、めまい、血液障害など

ルプラックは、利尿薬の中でも最も高い効果があるループ利尿薬です。

ルプラックは病院でも処方されている処方薬で、同じ有効成分トラセミドを含むジェネリック医薬品が、ルプラック・ジェネリックとなります。

利尿作用により体内の血液量を減らすため、血圧を下げる効果もあり、高血圧の治療にも使用されています。

短期間で全身のむくみを取ることができるため、高いデトックス効果が期待できます。

ムクミトール

ムクミトール
5mg 100錠:2,200円~
有効成分 トラセミド
服用方法 1回5mgを1日1回服用
副作用 頭痛、倦怠感、めまい、血液障害など

ムクミトールもルプラックのジェネリック医薬品のため、短時間で全身のむくみを取るデトックス効果が期待できます。

ムクミトールの製造会社であるAsle pharmaceuticals社は、インド在住の日本人が一部監修に入っており、日本人の体質や体格にあった商品を販売しているため、おすすめです。

5mgからの取り扱いがあり低用量から服用できるため、副作用のリスクを低く抑えることができます。

ルプラック・ジェネリックも5mgの取り扱いがありますが、ムクミトールの方が安く購入できます。

スピロノラクトン

スピロノラクトン
100mg 28錠:3,400円~
有効成分 スピロノラクトン
服用方法 むくみ改善目的の場合:1日25〜100mgを1〜2回に分けて服用
副作用 悪心、食欲不振、性欲減退、女性型乳房

スピロノラクトンはカリウム保持性利尿薬に分類される医薬品のため、水分やナトリウムは体外へ排出させますが、カリウムの排出は抑えます。

他の利尿剤には筋力の低下やけいれん、ひきつりがおこる低カリウム血症が発生することがありますが、スピロノラクトンでは起こりにくいため安心して使用できます。

そのためループ利尿薬の使用によって低カリウム血症が生じないように、予防目的で併用する場合があります。

ループ利尿薬に比べると効果がマイルドなため、利尿剤を初めて服用する方にもおすすめです。

利尿剤をより安全に飲む方法

利尿剤をより安全に服用するためには、どのようなことに気をつければよいのか、次の項目で詳しく解説します。

飲み間違いに気を付ける

服用量を間違えたり、飲み忘れたりしないようにしましょう。

決められた服用量を守らないと、効果が得られなかったり、逆に副作用が強く出てしまったりする可能性があります。

効果の高い医薬品でも、飲み忘れてしまっては効果を発揮することができません。

服用のタイミングを決めるなどして、飲み忘れを防ぎましょう。

また、飲み忘れたからといって2回分を1度に飲むことは絶対にやめましょう。

余分な薬の作用によって副作用が起きる可能性があります。

水分をしっかりととる

利尿剤を服用している時は、しっかりと水分補給をすることが大切です。

普段よりも利尿剤の作用で体内から水分が排出されやすくなっているため、注意が必要です。

特に運動した時は、かいた汗の約1.5倍の水分摂取が必要と言われています。

利尿剤を服用中は脱水症状に陥りやすくなるため、マメに水分補給を行いましょう。

体調によっては水を飲むだけではなく、塩分や水分、糖分がバランスよく配合された経口補水液を飲むのも効果的です。

ただし腎機能が悪い方や心不全の方は、普段から塩分制限が必要なため、経口補水液は避けた方が良いでしょう。

食事をしっかりととる

むくみを引き起こす原因でもある塩分ですが、その塩分の摂取量を減らすために食事を減らすのはおすすめできません。

食事を減らすと塩分の摂取は減るかもしれませんが、同時に水分の摂取も減ってしまいます。

実は固形物の食べ物から、1日約1リットルもの水分を補給しています。

脱水症状を引き起こさないためにも、1日3食しっかり食事をして水分摂取を行いましょう。

よくある質問

ここでは、利尿剤についてよくある質問とその回答を紹介します。

Q1.利尿剤の服用を止めるとどうなりますか?

利尿剤の服用を止めると、尿量やトイレに行く回数も服用前の状態に戻ります。

むくみなどの症状も元に戻る可能性があるため様子を見ながら服用を止めましょう。

Q2.利尿剤をやめると太りますか?

利尿剤をやめると、それまで利尿剤の作用で体の外に排出されていた水分が体内へ留まることになるため、体重の増加が見られる場合もあります。

増えたのは水分だけであって、脂肪が増えたわけではありません。

しかしむくみが慢性化すると水太りと言われる状態になり、太ったように見えることもあります。

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Q3.利尿剤は飲み続けると効果が薄まりますか?

必ず起こるわけではありませんが、長期服用により効果が薄まる場合があります。

利尿剤を飲み続けるとナトリウムの排泄が増加するため、体がナトリウムの減少に反応し、腎臓に再吸収を促して貯めようとする生体反応が起きます。

そうなると利尿剤を服用してもいままでのような効果を得られなくなるため、効果が薄まったと感じる場合があります。

まとめ

利尿剤を飲み続けると、まれに効果を感じられなくなる弊害が起こる場合もあります。

ただし、決められた飲み方や用量を守っていれば、安全性の高さが認められている医薬品です。

手軽にむくみを改善できるため、上手に利用すれば短期間で全身のむくみを取るデトックス効果が期待できます。

海外通販なら5mg、10mg、20mgの取り扱いがあり、自分に合った利尿剤を選べるためおすすめです。

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