食事から摂った脂肪分の約3割をカットする「ゼニカル」。
厳しい食事制限や運動もなくダイエット効果を期待できることから、近年注目されている医薬品です。
しかし、ゼニカルには「油漏れ」という特有の副作用があります。
本記事では、ゼニカルを始めたいけど油漏れが心配という方に向けて、発現率や対策方法をご紹介します。
興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
ゼニカルの主な副作用
ゼニカルの服用を検討している場合、副作用が気になっている方が多いのではないでしょうか。
ゼニカルの主な副作用は、以下が報告されています。
副作用についてそれぞれ詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
油漏れ
ゼニカルの副作用の中で、一番心配されるのは「油漏れ」ではないでしょうか。
油漏れとは、体内に吸収される予定だった油が無自覚のままお尻から漏れることです。
実際にゼニカルを服用した方の油漏れ事例をご紹介します。
・おならを出したら便や油が出た
・仕事の日に飲んだらトイレに駆け込む回数が増えた
・くしゃみをして力んだ時に油が出た
・ソファーに座っていたら油が漏れて汚れた
事例を見ていると、寝ている間や座っている間など、無自覚状態においても起きていることがわかります。
また、おならやくしゃみなど力んだ時に便や油が出たという方が多い印象です。
消化器系副作用の発現率
ゼニカルは、食事から摂った脂肪分の約30%をカットして体外へ排出する医薬品です。
そのため、油漏れや脂性便、排便量の増加など消化器系の副作用が多く報告されています。
消化器系の副作用 | 発現率 (1年目) |
発現率 (2年目) |
---|---|---|
オイリースポッティング (油シミや油による汚れ) |
26.6% | 4.4% |
分泌物を伴う鼓腸 (腸管内あるいは腹腔内のガスだまり) |
23.9% | 2.1% |
便意 | 22.1% | 2.8% |
脂肪便・脂性便 | 20.0% | 5.5% |
オイリーエバキュエーション (脂っぽい排泄) |
11.9% | 2.3% |
排便量の増加 | 10.8% | 2.6% |
便失禁 | 7.7% | 1.8% |
副作用は服用後3ヶ月以内に現れやすく、1年目と比べて2年目は副作用の発現率がかなり下がることがわかります。
副作用の症状については、吸収されなかった脂肪分が体外へ出ている証拠です。
ただし、副作用は個人差があるため、症状が改善しない場合や悪化する場合は医師へ相談しましょう。
ビタミン不足
ゼニカルの服用にあたって、気になる点は「ビタミン不足」です。
「脂溶性ビタミン」は水に溶けにくく、脂肪分と一緒に吸収されるビタミンです。
ゼニカルには、食事に含まれる脂肪分を吸収せずに排出する効果があります。
そのため、脂溶性ビタミンも吸収されずに一緒に体外へ排出されてしまい、ビタミンが不足する可能性が高いです。
ビタミンの中でも、ビタミンA、D、E、Kが脂溶性ビタミンに該当します。
ビタミンが不足すると、以下のような症状を引き起こす場合があります。
・骨が弱くなる
・貧血
・脱毛
不足しているビタミンの種類によって症状は異なりますが、とくに肌のトラブルや貧血につながりやすいです。
重大な副作用
重大な副作用 | 症状例 |
---|---|
アレルギー反応 | 喘鳴、原因不明の発疹、嚥下困難または呼吸困難、原因不明の腫脹、じんましん |
胆石の形成 | 右上腹部痛、吐き気、嘔吐 |
直腸からの出血 | |
腎臓結石 | 背中の痛み、血尿 |
肝障害 | 食欲不振、かゆみ、皮膚の黄変、濃い尿、淡い色の便、右上腹部痛、吐き気、嘔吐 |
膵臓炎 | 上腹部痛、背中の痛み、食後に悪化する腹痛、吐き気、嘔吐 |
腎臓の病気(腎不全を含む) | 排尿の減少、排尿痛、血尿、吐き気、嘔吐、むくみ、背中・お腹・鼠径部の痛み |
ここまでご紹介した副作用は比較的軽度で、ご自身で対処できるものでした。
しかし、命に関わる重大な副作用が現れる可能性もあります。これらの症状が見られる場合はただちに服用を中止し、医師に相談してください。
ゼニカルは死亡リスクがある?
ゼニカルの服用と死亡との因果関係は認められていません。
FDA(アメリカ食品医薬品局)によると、ゼニカルを服用した方のうち2件の肝不全による死亡例が報告されています。
ただし、服用したことが原因とは認められておらず、服用者4000万人に対して、死亡例は2件と確率が非常に低いです。
ゼニカルだけでなく、医薬品には副作用が伴うため服用中は体に異変がないか様子を見ることが大切です。
副作用の症状が改善しない、悪化した場合などはすぐに病院を受診するようにしましょう。
ゼニカルによる油漏れの対策
ゼニカルによる油漏れは、無自覚の状態で発生するため、事前に対策しておくと良いでしょう。
対策をしていない場合は、油漏れによって洋服やシーツ、ソファーなどを汚す可能性があるため注意が必要です。
油漏れの対策について、まとめていますので恥ずかしいことにならないためにも、ぜひご覧ください。
油漏れの対策
ゼニカルの副作用の中でも油漏れは多く、無自覚の状態で油を含んだ便が出てしまい、下着などを汚すトラブルが報告されています。
気づかないうちに油が垂れる、おならをしたら便が出たなど、気を付けていても防げないこともあります。
対策方法として、以下が挙げられますのでぜひ参考にしてみてください。
- 尿取りパッドの着用
- 生理用ナプキン(夜用)の着用
着用しておくことで、油漏れによる下着やシーツなどの汚れを防ぐことができます。
とくに、外出の予定がある場合は着用をおすすめします。
便器汚れの対策
油分を多く含む便はベトベトしており、水を流すだけでは落ちにくく、通常よりも便器が汚れやすいです。
便器汚れの対策は、以下が挙げられます。
- 先に水を流す
- トイレットペーパーを敷いておく
- 台所用洗剤で掃除する
便を出すタイミングより先に水を流しておくと、水と一緒に流れて便器への付着を減らすことができます。
油が便器に付着すると落ちにくいため、事前にトイレットペーパーを敷くこともおすすめです。
便器が汚れた場合は、油汚れに強い台所用洗剤で掃除すると良いでしょう。
ゼニカルによるビタミン不足の対策
ゼニカルによる脂溶性ビタミンの不足は、ビタミンを多く含む食事を意識して摂取することで対策できます。
不足する脂溶性ビタミンは、以下の4つです。
これらのビタミンが不足すると、肌トラブルや貧血、脱毛などを引き起こす可能性があります。
ビタミンサプリメントであれば、不足したビタミンを手軽に補うことができます。
ビタミンAを摂取するには
・成人男性約850μgRAE
・成人女性約700μgRAE
ビタミンAを摂取するには、以下の食材がおすすめです。
食材 | 含有量 |
---|---|
豚レバー/生(100g中) | レチノール13,000μgRAE |
鳥レバー/生(100g中) | レチノール14,000μgRAE |
うなぎ/蒲焼き(100g中) | レチノール1,500μgRAE |
レバニラ炒めを食べると、1食で1日分の推奨量を摂取することができます。
ビタミンDを摂取するには
・8.5μg
ビタミンDを摂取するには、以下の食材がおすすめです。
食材 | 含有量 |
---|---|
鮭1切れ(80g) | 25.6μg |
さんま1尾(100g) | 11μg |
ブリ1切れ(80g) | 6.4μg |
ビタミンDは日光に当たると体内で生成されますが、食事で摂取する場合は鮭を1切れ食べるだけで、1日に必要な量を補うことができます。
ビタミンEを摂取するには
・約6.0~6.5mg
ビタミンEを摂取するには、以下の食材がおすすめです。
食材 | 含有量 |
---|---|
めかじき/生(100g) | 4.4mg |
うなぎ/蒲焼き(100g) | 4.9mg |
アーモンド/炒り、無塩(15g中) | 4.4mg |
特に偏った食事をしていなければ、ビタミンE不足になることはありません。
しかし、気になる方はおやつにケーキなど甘いものを食べるのではなく、アーモンドに変えると良いでしょう。
ビタミンkを摂取するには
・150μg
ビタミンKを摂取するには、以下の食材がおすすめです。
食材 | 含有量 |
---|---|
納豆(100g中) | 600μg |
ほうれん草/ゆで(100g中) | 320μg |
サニーレタス(100g中) | 160μg |
脂溶性ビタミンKは、一般的な食生活を送っていれば不足することはほとんどありません。
しかし、どうしても気になるという方は、1日の摂取目安を150μgとして、上記の食材を好んで食べるようにしましょう。
食事で補うのが大変な場合はサプリメントがおすすめ
食事で補うのは大変という方には、サプリやビタミン剤がおすすめです。
ただし、ゼニカルと同時に服用してしまうと脂肪分と一緒に排出されてしまいます。
サプリやビタミン剤を飲むタイミングは、ゼニカル服用から前後2時間以上空けるようにしてください。
ビタミン | ||
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ゼニカルの油漏れ中にやってはいけないこと
油漏れの症状が現れている場合にやってはいけないことをまとめてみました。
服用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
温泉やプールに行く
油漏れはコントロールが難しく、無自覚の状態で発生することが多いため、温泉やプールなどは流れ出てしまう恐れがあります。
温泉やプールは油漏れの対策ができないため、ゼニカル服用中は避けたほうが良いでしょう。
また、自宅の湯船についても、油漏れで汚れる可能性があるため服用中は控えることをおすすめします。
油断しておならをする
ゼニカル服用中は、おならにも注意が必要です。
いつものようにおならをしたら、便が出たというトラブルが多く報告されています。
ガスが溜まっていると感じたときは、その場で出さずに必ずトイレに行って出すようにしましょう。
ナプキンや尿漏れパットを着用していれば安心ですが、油の臭いや交換の手間などがあるため、トイレで出すことをおすすめします。
ゼニカル服用時のおならには十分に注意しましょう。
トイレに行けない場面で服用する
トイレに行けない場面でのゼニカルの服用はおすすめできません。
ゼニカルの副作用には、下痢やおならの増加などがあり、トイレに行く回数が増えると報告されています。
そのため、仕事中や外出中などすぐにトイレに行けない環境での服用は避けましょう。
また、無自覚の状態での油漏れが多く、油漏れ対策用に着用したナプキンや尿漏れパットの取り替えも定期的におこなう必要があります。
服用する際は、仕事中、外出中は避けてできるだけ自宅にいる日にすると良いでしょう。
ゼニカルは個人輸入で手軽に購入可能!
食事から摂った脂肪分の約30%をカットするゼニカルですが、実は個人輸入で手軽に購入可能です。
個人輸入とは、個人の使用に限り海外の商品を輸入することで、医薬品についても個人輸入ができます。
Amazonや楽天などの国内通販と同じく、簡単にスマホひとつで注文ができ、注文後は難しい手続きなどなく自宅に届きます。
ゼニカルでのダイエットを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
ゼニカル | オルリガル | オルリファスト | オベリット | ザモカル | |
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画像 | |||||
分類 | 先発薬 | ジェネリック医薬品 | ジェネリック医薬品 | ジェネリック医薬品 | ジェネリック医薬品 |
成分 | オルリスタット | オルリスタット | オルリスタット | オルリスタット | オルリスタット |
価格 | 120mg42錠:9,360円 | 120mg84錠:6,800円 | 60mg42錠:3,780円 120mg42錠:4,050円 |
60mg30錠:4,050円 | 120mg42錠:5,400円 |
購入 |
ゼニカル以外のダイエットピル
ゼニカル以外にもダイエットピルがあります。
それぞれの特徴や値段をチェックしてみてください。
リベルサス | フォシーガ | ザイテン | グルコバイ | ゾメット | |
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種類 | |||||
種類 | GLP-1受動態作動薬 | SGLT2阻害薬 | DPP-4阻害薬 | αグルコシダーゼ阻害薬 | ビグアナイド薬 |
特徴 | 食欲抑制 血糖値コントロール |
糖質吸収抑制 糖を排出(200~500kcal) |
食欲抑制 脂肪肥大抑制 |
食欲抑制 糖質消化吸収遅延 |
ブドウ糖生産抑制 食欲抑制 |
商品 |
まとめ
厳しい食事制限や運動の必要がなく、高いダイエット効果が期待できるゼニカル。
ゼニカルの副作用「油漏れ」について、事例や対策方法を詳しくご紹介しました。
対策をしっかりとおこなうことで、安心して服用することができます。
ゼニカルは個人輸入で手軽に購入可能ですので、興味のある方はぜひ検討してはいかがでしょうか。