GLP-1ダイエットは保険適用される?費用や始め方を詳しく解説

ここ数年、アメリカを中心に話題になっているダイエット法の「GLP-1ダイエット」。

厳しい食事制限や運動習慣が必要だという従来のダイエットのイメージを覆す、全く新しいタイプのダイエット法になります。

当記事ではGLP-1ダイエットの概要やGLP-1ダイエットの始め方などを解説していきます。

今話題のGLP-1ダイエットに興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
メディカルダイエット

GLP-1ダイエットとは

GLP-1ダイエットがどんなダイエット法かを知る前に、まずはGLP-1というものが一体何なのかを理解しておく必要があります。

GLP-1とは「グルカゴン様ペプチド-1」の略で、炭水化物を摂取した時に分泌される消化管ホルモンのことです。

小腸の消化管から分泌されたGLP-1は、すい臓のランゲルハンス島β細胞にある受容体に結合して、血糖値の上昇を抑えるホルモン・インスリンの分泌を促します。

GLP-1ダイエットはこのGLP-1というホルモンを服用、もしくは注射することで、血糖値の上昇と食欲を抑え太りにくくするというダイエット法です。

GLP-1ダイエットは美容クリニックなどでも行われており、ここ数年はSNSでも話題になっています。

GLP-1ダイエットは保険適用されない

GLP-1ダイエットは、一部のクリニックなど医療機関においても取り入れられているメディカルダイエット法ですが、保険は適用されず全て自由診療扱いになります。

費用は、内服薬の場合で1ヶ月およそ15,000~30,000円、注射タイプの場合で6~8万円というのが相場です。

さらにカウンセリング料や診察料、採血料などが加算される場合もあり、保険が適用されないGLP-1ダイエットにかかる費用は決して安くはないと言えます。

GLP-1ダイエットで使用される薬

GLP-1ダイエットで使用される薬は、注射タイプのものと内服薬の2種類です。
それぞれのタイプごとに、代表的なものをいくつかご紹介していきます。

注射タイプ 内服薬
薬剤名 リラグルチド オゼンピック リベルサス
成分 リラグルチド セマグルチド セマグルチド
特徴 ・国内初のGLP-1受容体作動薬
・段階的に用量を増やすことができ副作用が起こりにくい
・従来品と比べ血糖降下作用も体重減少作用も高い
・段階的に用量を増やし最大1mgまで増量可能
・毎朝空腹時に服用するオゼンピックの内服版
・注射に抵抗がある方にも使いやすい内服タイプ

リベルサスは世界初の飲むGLP-1受容体作動薬

リベルサスは、世界初の内服型GLP-1作動薬として2021年に認可が下りたばかりの新しいお薬です。

元々、主に生活習慣などの環境要因によって引き起こされるⅡ型糖尿病の治療薬として承認されましたが、海外の臨床試験においては体重の減少効果が確認されています。

服用のポイントとしては、食前の空腹時に服用することです。

リベルサスは比較的食事の影響を受けやすいため、服用後は30分以上食事をとらずに有効成分の吸収を待つ必要がありれます。

また一般にGLP-1製剤の副作用として低血糖が起こる場合がありますが、リベルサスは血糖値が低下するとインスリンの分泌促進作用が抑えられるという特徴も持っています。

そのためリベルサスは低血糖になりにくく、初めてGLP-1ダイエットを行う方にとっても非常に使いやすいGLP-1製剤です。

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注射は自分で行うのが一般的

ビクトーザやオゼンピックのような注射タイプのGLP-1製剤は、病院から専用の注射器を処方してもらい自分で注射を行うのが一般的です。

通常注射器はペンのような形をしており、毎回針を装着し用量を調節するものや1回使い切りのものがあります。

使用方法は、ペン状の注射器を腹部の皮膚に押し込むだけと非常に簡単です。

また毎回通院する必要がなく自宅で完結するため、なかなか病院に行く時間を作れない忙しい方でも普段の生活にすぐ取り入れることができます。

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不安がある場合はリベルサスがおすすめ

これまでGLP-1ダイエットは、自分で注射を打つことに抵抗があってなかなか始められない、という人が多いのが実情でした。

しかし飲むだけでいい内服型のリベルサスが登場したことによって、GLP-1ダイエットに対するハードルがぐっと低くなり、誰でも簡単にGLP-1ダイエットに挑戦できるようになったと言えます。

ペン型注射器の使用は非常に簡単ではありますが、やはり自分で行うのが不安であったり痛みに弱かったりする方は、GLP-1ダイエットの最初の一歩としてぜひリベルサスを試してみましょう。

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GLP-1ダイエットに対する見解

アメリカにでは肥満治療薬として非常にポピュラーなGLP-1ですが、日本ではまだまだ賛否両論存在します。

そこで、GLP-1ダイエットに対する様々な見解を集めました。

GLP-1ダイエットを実際に行うかどうかの判断材料として、しっかりと把握しておきましょう。

アメリカでは肥満治療薬として認可

GLP-1受容体作動薬は、アメリカのFDA(食品医薬品局)はもちろんEUの28ヵ国や韓国のMFDS(食品医薬品安全庁)などからも肥満治療薬として認可されています。

肥満が国民病として社会問題にもなっているアメリカにおいて、肥満は「努力して痩せて改善する」ものではなく「薬で治療する」ものだという認識が一般的です。

アメリカでは、食欲が抑えられずつい食べ過ぎてしまうタイプの人にとって、GLP-1ダイエットはストレスなく痩せられる画期的な方法だという前向きな見方が大勢を占めています。

関係機関からはリスクを懸念する声

一方で日本の関係機関からは、GLP-1受容体作動薬を安易にダイエット目的で使用することには反対であるという意見が出ているのも事実です。

日本医師会は、糖尿病ではない健康な人がGLP-1受容体作動薬を使用することのリスクを指摘し、適応以外の目的で処方されるべきではないとの認識を示しています。

また日本糖尿病学会とリベルサスの製造元(ノボノルディスクファーマ社)も、糖尿病ではない日本人における安全性と有効性が確認できていないことを理由に、ダイエット目的での使用は推奨できないとの姿勢です。

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国内ではGLP-1ダイエットを行う病院が増加

国内の関係機関から反対意見も見られるとは言え、アメリカなど海外での肥満治療薬としての使用実績は豊富であり、日本でもGLP-1ダイエットを行うクリニックは増えてきています。

特にTwitterやInstagramなどのSNSでは、GLP-1ダイエットを行っているクリニックの広告が多数掲載されており、日本国内での需要が非常に高いことが窺えます。

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GLP-1ダイエットを始めるには

GLP-1ダイエットを行うには、病院を受診するか個人輸入でGLP-1製剤を購入するかの2つの方法があります。
それぞれにかかる費用の相場と特徴について、比較してみました。

病院 個人輸入
値段 注射タイプ:月33,000円~
内服タイプ(リベルサス14mg錠):月30,000円~
内服タイプ(リベルサス14mg錠):月27,000円~
特徴 ・適切な用量のことなど医師に相談できる
・内服タイプと注射タイプの両方から選べる
・購入できるのは内服タイプのみ
・通院の手間がかからない

注射タイプが購入できるのは病院のみとなっており、毎日何mgずつ注射するかによって月あたりにかかる費用も変わってきます。

内服タイプに関しては、最大用量(14mg)のリベルサスにかかる費用は月3万円前後で、病院と通販とで数千円の差があります。

医師に相談したいなら病院へ

医師と相談しながらGLP-1ダイエットを進めたいという方は、病院でGLP-1受容体作動薬を処方してもらうのがおすすめです。
病院を受診してGLP-1ダイエットを行うメリットとデメリットには、次のようなものがあります。

○メリット ・注射タイプと内服薬の2種類から選べる
○デメリット ・診察料や検査料など追加費用がかかる
・通院の手間がかかる

GLP-1受容体作動薬に併用禁忌薬は存在しませんが、他の糖尿病治療薬や一部の甲状腺疾患の治療薬との併用には注意が必要です。
糖尿病や甲状腺、すい臓疾患を治療中の方は、病院で医師に相談の上GLP-1ダイエットの可否を判断する必要があります。

また病院を受診すると、薬価以外に保険適用外での診察料や検査料、カウンセリング料などの追加費用が発生します。

GLP-1ダイエットをなるべく安く始めたいという方は、個人輸入でGLP-1内服薬であるリベルサスを購入すると良いでしょう。

手軽に薬を購入したいなら個人輸入

個人輸入を利用すれば、GLP-1ダイエットの内服薬であるリベルサスを手軽に購入することが可能です。

薬価だけで比較すると病院と個人輸入との差は数千円前後ですが、病院の場合診察料や検査料、注射タイプのものなら針代などがさらに数千円加算されることがほとんどです。

GLP-1ダイエットが保険適用外であることもあり、病院と個人輸入の最終的な差額が1万円以上になるケースもあります。

○メリット ・通院の必要がなくコストを抑えて気軽に始められる
・誰にも知られずにGLP-1ダイエットができる
○デメリット ・商品の到着までに時間がかかる

個人輸入の唯一のデメリットとして、商品が届くまでに通常1週間から10日程かかるという点が挙げられます。
個人輸入でリベルサスを購入する際は、途中で薬を切らすことがないようまとめ買いがおすすめです。

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GLP-1ダイエットは自己責任で行う

現在、GLP-1ダイエットは日本の多くのクリニックで行われており、さらに個人輸入でも内服薬を購入できるためいつでも簡単に始めることが可能です。

しかし食欲を抑制し食事量を減らすというアプローチのダイエット法であり、元々肥満ではない人が行うのには向いていないと言えるでしょう。

また日本の医療関係機関も、GLP-1受容体作動薬を糖尿病の治療目的以外で使用することについては国内未承認であると指摘しており、ダイエットにおける有効性や安全性は実証されていません。

GLP-1ダイエットを行う場合は、それらのリスクを承知した上で慎重に判断するようにしましょう。

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