メトホルミンとフォシーガは併用可能?そのダイエット効果を解説

メトホルミンとフォシーガは糖尿病治療薬として知られていますが、どちらも体重減少効果があるため、メディカルダイエットにも使用されています。

ここでは、メトホルミンやフォシーガを単体で試してもダイエット効果を実感できなかった方や、より効果の高いダイエット薬を探している方向けに、それぞれの効果や併用方法、服用方法などについて詳しく説明します。

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メトホルミンとフォシーガの基本情報

商品名 メトホルミン フォシーガ
画像 メトホルミン フォシーガ
分類 ビグアナイド薬 SGLT2阻害薬
成分 メトホルミン ダパグリフロジン
主な効果 糖の生成を抑制、食欲抑制、インスリン分泌促進 余分な糖分を尿と共に排泄
服用方法 1日2~3回 1日1回
副作用 肝臓機能障害、消化器障害、発疹、代謝異常、頭痛など 便秘、頻尿、口の渇きなど
価格 500mg28錠:2,800円 10mg14錠:4,000円
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メトホルミンはピグアナイド薬に分類される糖尿病治療薬で、肝臓での糖の生成抑制や食欲抑制効果、インスリン分泌刺激ホルモンを促進する作用により、ゆるやかながら体重減少効果が期待できます。

フォシーガはSGLT2阻害薬に分類される糖尿病治療薬で、体内の余分な糖分を尿と共に体の外へ排出させることで、体重減少効果が期待できます。

このふたつの治療薬は作用の仕方が違うため、併用することが可能です。

メトホルミンとフォシーガのダイエット効果

メトホルミンとフォシーガのダイエット効果
糖尿病治療薬として開発されたメトホルミンとフォシーガですが、体重減少効果が確認されたことにより、メディカルダイエットにも活用されるようになりました。

これらは作用の仕方が異なるため、併用することで相乗効果が生まれ、より高いダイエット効果が期待できます。

つぎの項目では、それぞれの効果や研究データについて詳しく説明します。

メトホルミンのダイエット効果

メトホルミンのダイエット効果はつぎのとおりです。

  • 食欲抑制
  • 満腹感の持続
  • 血糖値の上昇抑制

メトホルミンは、GLP-1というインスリン分泌を刺激する消化ホルモンを刺激します。

GLP-1は脳の視床下部にある満腹中枢を刺激するため、食欲が抑制され摂取カロリーが低くなります。

また血糖値の急な上昇を抑制することで、脂肪を溜めこみにくい体質になるため、太りにくくなります。

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メトホルミンの研究データ

ドイツで行われた研究では、糖尿病ではない非糖尿病者199人を対象として、メトホルミンを6ヶ月間投与したグループと、何も投与しなかったグループの変化を観察しました。

・BMIが27kg/m²以上
・1日最大2,500mg/日のメトホルミンを6ヶ月間投与
投与したグループ(154名) 平均-5.8kgの体重が減少
投与しなかったグループ(45名) 平均0.8kgの体重増加

この結果から、メトホルミンにはインスリンの働きに関わらず、肥満や体重超過の方の体重を減少させる効果があることが確認されました。

フォシーガのダイエット効果

フォシーガのダイエット効果はつぎのとおりです。

  • 体内の余分な糖の排泄
  • 脂肪の蓄積抑制

フォシーガは、腎臓にあるタンパク質の一種である「SGLT2」を阻害するSGLT2阻害薬です。

SGLT2は腎臓でろ過された糖を再吸収する役割を持っていますが、阻害されることで血液中の糖が再吸収されないため、尿中に排泄されます。

排泄された糖にはカロリーが含まれているため、尿と共に体の外へ排出されることで摂取カロリーが抑えられ、体重減少へと繋がります。

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フォシーガの臨床試験データ

フォシーガの有効成分であるダパグリフロジンを、24週間投与する形で行われた臨床試験では、以下の結果が報告されています。

フォシーガの用量 検証結果
5mg -2.56kg
10mg -3.17kg

5mgを投与したグループは24週間で-2.56kg、10mgを投与したグループは-3.17kg体重が減少しています。

これらの結果から、フォシーガを服用することで体重減少効果が期待でき、またその効果は用量が増えることで高くなることが示されています。

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メトホルミンとフォシーガ併用によるダイエット効果

メトホルミンとフォシーガの併用によるダイエット効果は、つぎのとおりです。

  • 体内の余分な糖分の排泄
  • 満腹感の持続
  • 血糖値の上昇抑制
  • 筋肉の減少抑制
  • 脂肪燃焼促進

フォシーガだけの使用だと、尿中に糖分が排出されるため、体が糖の代わりに脂肪や筋肉を分解してエネルギーとして使用し、脂肪だけではなく筋肉量も減る場合があります。

しかしメトホルミンを併用するとインスリンの感受性が改善されるため、筋肉の減少を抑えつつ脂肪燃焼効果を促進する効果が期待できます。

また満腹感の持続や血糖値の上昇抑制により、摂取カロリーが抑えられ脂肪を溜めにくい体になり、ダイエットにつながります。

併用による研究データ

国際共同研究では、フォシーガの有効成分であるダパグリフロジンとメトホルミンの併用に関して、体重の変化を比較した実験が行われました。

◇欧州40施設で182人に対して24週間実施◇
対象者:BMI25以上、体重120kg未満、HbA1c6.5~8.5%のメトホルミンで血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者

試験内容:ダパグリフロジン+メトホルミン群と、偽薬であるプラセボ+メトホルミン群の体重の変化を比較

結果
プラセボ(偽薬)+メトホルミン 平均-0.88kgの体重減少
ダパグリフロジン+メトホルミン 平均-2.9kgの体重減少

この結果よりメトホルミン単体で使用するよりも、ダパグリフロジンと併用する方が有意な体重減少があったことが確認されています。

メトホルミンとフォシーガの併用の飲み方

メトホルミンとフォシーガの併用の飲み方
メトホルミンとフォシーガを併用する場合、いくつか注意点があります。

メトホルミンは1日2~3回の服用が必要ですが、フォシーガは1回のみです。

またメトホルミンは食後の服用が推奨されていますが、フォシーガはいつ服用しても問題ありません。

しかしフォシーガは尿の回数が増えるため、就寝前は避け、朝の服用が推奨されています。

そのため以下の服用方法が良いでしょう。

◇服用例◇
朝食後:メトホルミン1錠、フォシーガを1錠服用
昼食後:メトホルミンを1錠服用
夕食後:メトホルミンを1錠服用
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メトホルミンとフォシーガを併用した方の口コミ

実際にメトホルミンとフォシーガを併用した方の口コミを、Xからご紹介します。

やはり単体で使用するよりも、併用した方が効果を実感できるようです。

一方で、併用するならしっかり食事をしないと、副作用を感じてしまうという声も見られました。

正しい用法用量を守れば、高いダイエット効果が期待できるようです。

メトホルミンとフォシーガの併用の際の注意点

メトホルミンとフォシーガの併用の際の注意点
メトホルミンとフォシーガを併用すると高い効果が期待できますが、どちらも血糖値を下げる作用があるため、メトホルミンはフォシーガの併用注意薬となっています。

併用の際は、体調の変化に注意してください。

副作用リスクが高まる

メトホルミンとフォシーガは血糖値を下げる糖尿病治療薬のため、低血糖のリスクが高まります。

初期症状に気を付け、異変を感じたら服用を中止し、医師の診察を受けてください。

◇初期症状◇
・発汗
・手足の震え
・動悸
・脈が速くなる
・吐き気 など

またフォシーガのもつ利尿作用により、脱水症状のリスクも高まるため、十分な水分補給を心がけて下さい。

食事をしない時は服用しない

メトホルミンとフォシーガは、食事で摂取した糖分を体に吸収させずに体外へ排出させるため、血糖値を下げる作用があります。

そのため食事をせずに服用すると体内の糖分が極度に減少し、低血糖などの副作用リスクが高まります。

必ず食事と共に服用し、食事をしない時や空腹時の服用は避けてください。

単体で服用して効果不十分な場合に服用する

初めて糖尿病治療薬でダイエットする場合は、メトホルミンとフォシーガそれぞれ単体からの使用をおすすめします。

まずは単体で試してみて、どのくらい効果を実感できるか確認してから、併用へとステップアップしましょう。

もし単体の使用でも十分に効果を実感できるなら、併用は必要ありません。

単体の使用ではどうしても効果が不十分だという場合に、併用を検討してください。

併用してはいけない方

メトホルミンとフォシーガには、それぞれ服用できない方がいます。

どちらかが服用できない場合は、併用もできません。

以下に該当する方は、服用と併用を避けてください。

・フォシーガやメトホルミンに対し過敏症の既往歴のある方
・乳酸アシドーシスの既往歴のある方
・腎臓機能障害のある方
・透析を行っている方
・肝臓機能障害のある方
・心血管系、肺機能に重度の障害がある方や、低酸素血症が生じやすい方
・過度にアルコールを摂取している方
・脱水症状、下痢、嘔吐などの胃腸障害のある方
・糖尿病性昏睡や前昏睡、重症ケトーシス、1型糖尿病の方
・重症感染症、手術前後、重症な外傷のある方
・飢餓状態、衰弱状態、栄養不良状態、副腎機能不全の方
・高齢者
・妊娠または妊娠している可能性のある方
・授乳中の方
・小児

まとめ

メトホルミンとフォシーガそれぞれの効果や、併用した際のダイエット効果など詳しく説明しましたが、参考になったでしょうか。

どちらもダイエット効果がありますが、体質によってどちらが自分に合っているかは、ためしてみないと分かりません。

初めから併用してしまうと、副作用のリスクが高まる可能性があるため、まずはそれぞれ単体で服用してみて、あまり効果を感じない場合に併用してみてください。

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