スーグラは、体内にある余分な糖を尿と一緒に排出することができる医薬品です。
糖尿病治療薬でありながらダイエット薬としても高い効果を期待できますが、副作用について気になる方は多いかと思います。
また、重大な副作用として死亡リスクなどはあるのでしょうか。
そこで、今回の記事ではスーグラの副作用や死亡リスクなどについて解説していきます。
スーグラとは
スーグラとは、日本の大手製薬会社アステラス製薬が販売している1型糖尿病および2型糖尿病治療薬です。
血糖値を下げる効果があるため糖尿病治療薬として使われてきましたが、体重減少効果も期待できることからダイエット薬としても使われています。
体内の余分な糖を尿として排出するため血糖値を下げるだけでなく、糖質制限と同じような効果を期待できます。
また、スーグラには内臓脂肪燃焼効果もあるため、肥満傾向にある方に最適な医薬品です。
スーグラの副作用
スーグラの主な副作用として、頻尿や低血糖などの症状が挙げられます。
副作用の発現については個人差がありますが、上記のような症状が現れた際はすぐに服用を中止し医師にご相談ください。
ここからは、それぞれの症状について詳しく解説します。
頻尿
スーグラには利尿作用があるため、頻尿の症状が最も多くみられます。
その発生率は5%以上となっており、人によっては排尿回数だけでなく1日に尿量が500mlほど増える方もいます。
夜間頻尿の症状がでることもありますが、自己判断で水分摂取をやめたり、水分量を減らさないようにしてください。
水分摂取をやめてしまうと脱水につながってしまうため、こまめにトイレに行くなどして対処しましょう。
低血糖
スーグラの副作用として、頻尿に次いでみられる症状が低血糖です。
スーグラには血糖値を下げる効果があることから低血糖になる恐れがあり、その発生率は1%となっています。
低血糖になると下記のような症状が現れ、とくに他の糖尿病治療薬などと併用する方は注意が必要です。
- 眠気
- 手足の震え
- 動悸
- 冷や汗
- 空腹感など
重症な低血糖になると、意識障害や痙攣、昏睡といった症状が現れ、高齢者の方は前兆なく重症になっていることもあります。
また、大量のアルコールを摂取したときや激しい運動をしたときは、低血糖になりやすいためご注意ください。
低血糖の対処法
低血糖の症状が現れた際は、すぐに下記の対処法をおこなうようにしましょう。
速やかに糖分が吸収されることで、症状の悪化を防ぐことができます。
なお、これらの糖分を摂取して15分程度経っても症状が改善しない場合はもう一度摂取してください。
低血糖の症状はいつ、どこで起こるか分からないため、常にブドウ糖や砂糖を持ち歩くことをおすすめします。
また、家族など周りの人にも低血糖の症状と対処法について理解してもらうことが大切です。
ケトアシドーシス
発生率は不明ですが、ケトアシドーシスとよばれる症状が現れることもあります。
ケトアシドーシスとは脂肪が分解されるときに生成されるケトン体が著しく高くなり、血液が酸性になる状態のことです。
スーグラには血糖値を下げる働きがありますがその際、血糖値を下げるために必要なインスリンの分泌量は抑えられています。
通常、体は糖をエネルギー源として使いますが、スーグラの服用でインスリンの作用が弱くなると脂肪を使い始めます。
その結果、ケトン体が過剰に増えてしまいケトアシドーシスを起こしてしまうのです。
ケトアシドーシスになると下記のような症状が現れる可能性があり、早めの処置が必要になります。
- 口渇
- 吐き気
- 嘔吐
- 食欲減退
- 疲労感
- 呼吸困難
- 意識が朦朧とするなど
ケトアシドーシスになりやすい人
下記にあてはまる方ケトアシドーシスになりやすいため、服用の際はご注意ください。
- インスリン製剤を投与できなかった方
- インスリンポンプの不具合などによりインスリンの注入ができなかった方
- 短期間で大幅にインスリンを減量した方
- 厳しい糖質制限をおこなっている方
- 食事をとれない状態が続いている方
- 感染症を起こしている方
- 脱水を起こしている方
- 激しい運動をした方
- アルコールを多量に飲む方
脱水
スーグラには利尿作用があるため、脱水の症状が現れることもあります。
排尿回数が増えたり、尿量が増えることで通常よりも体から多くの水分がでてしまうため、脱水につながりやすいです。
発生率は0.2%と低いですが、脱水は上記で挙げたケトアシドーシスへ進展する恐れもあります。
とくに高齢者の方や利尿剤を服用中の方は脱水になりやすいため、注意が必要です。
飲み始めの時期や汗をかきやすい夏場は脱水になりやすいため、こまめな水分補給を心がけましょう。
皮膚障害
スーグラの副作用として皮膚障害が起こる恐れもあります。
その発生率は1%未満と高くありませんが、発疹や蕁麻疹、陰部のかゆみなどが報告されています。
脱水症状を起こすことで皮膚が乾燥し、発疹につながるのではといわれていますが、現時点で原因は明らかになっていません。
服用開始1日目~2週間以内に発症するとされるため、飲み始めには注意が必要です。
なお、皮膚に異常を感じた際は早めに医師に相談してください。
カンジダ
スーグラの副作用としてカンジダも挙げられます。
カンジダとは膣の中に潜むカンジダ菌が増殖してかゆみなどを引き起こす病気のことで、スーグラでの発生率は1%未満となっています。
スーグラは余分な糖を尿と一緒に排出するため尿中には多くの糖が含まれ、これらの糖を栄養源として細菌が繁殖することでカンジダになりやすくなります。
予防するためには毎日お風呂に入ったり、タンポンの使用を避けるなどして体を清潔に保ちましょう。
スーグラの副作用で死亡リスクはある?
スーグラには上記で挙げたような副作用がありますが、発現率は低くなっており安全性は高いです。
しかし、スーグラの服用で死亡したとの情報もあることからリスクを気にする方は少なくありません。
はたして、本当にスーグラの副作用で死亡することはあるのでしょうか。
死亡例1件あり
これまでに報告されている死亡例は1件です。
この患者は投与後に動悸と胸痛、発熱、冷汗が出たため投与を中止、その 5 日後に自宅で倒れているのが発見された。調査の結果、死因、発見時の状況などの情報は不明だった。
引用:平成調剤薬局 医薬品情報
こちらの報告はスーグラの承認取得から9ヶ月の間に起きており、服用後に動悸や胸痛があったため服用を中止したところ5日後に亡くなったということです。
しかし、死因や発見時の状況など詳細は分かっておらず、現時点では不明点が多くあります。
スーグラと死亡との因果関係は不明
死亡例は1件報告されていますが、スーグラの服用と死亡との因果関係は明らかになっていません。
しかし、この報告を受けてメーカー側は適正使用を呼びかけているため、服用の際は必ずメーカーが規定する用法・用量を守りましょう。
スーグラは用法を守れば安全な薬
スーグラにはいくつか副作用がありますが、用法・用量を守れば安全性は高い医薬品です。
きちんと服用方法を守り、上記で挙げた副作用の症状が現れた際は服用を中止し医師に相談しましょう。
用法・用量を守ることは効果や安全性を保つだけでなく、副作用のリスクを減らすことにもつながります。
海外通販で購入可能
スーグラは病院処方だけでなく、海外通販で購入することもできます。
海外通販とは、輸入代行業者のサイトを通して海外の医薬品を購入すること指します。
日本国内の通販サイトと同じような要領で簡単に購入することができ、処方箋不要で安価なのが特徴です。
病院処方の場合、通院する必要や待ち時間がありますが、海外通販であれば注文するだけで商品が届くため、忙しい方に向いています。
お薬なびは日本製のスーグラ
海外通販といっても、お薬なびで取り扱っているスーグラは日本製です。
日本企業が海外で製造した商品を国内に輸入して販売することを逆輸入といいますが、スーグラはこちらにあたります。
たとえ、海外で製造されていても、日本企業の厳しい品質基準を満たしたうえで販売されているため安心してお使いいただけます。
見た目も国内の医薬品と同じように日本語パッケージとなっており、海外通販でありながらほとんど変わりはありません。
まとめ
スーグラには頻尿や低血糖といった副作用がありますが、発現率は低いです。
また、これまでに1件の死亡例が報告されていますが、スーグラとの因果関係は不明で用法・用量を守れば安全性は高いとされています。
用法・用量を守ることは副作用のリスクを減らすことにもつながるため、適切な服用を心がけましょう。
万が一、服用中に副作用のような症状や何かしらの異常を感じた際は早めに医療機関を受診することが大切です。