カンジダは、男女どちらにも発症する疾患ですが、市販薬も販売されておりますが、クリームだけでなく腟錠も販売されています。
市販の塗り薬だけで治せるととても手軽ですが、実はカンジダの症状や性別によって塗り薬だけで治せる場合とそうでない場合があります。
この記事では、塗り薬で治せる症状はどのようなものか、どの薬を選んだら良いのか、薬の使い分けなどをご紹介します。
カンジダを塗り薬だけで治すことはできる?
カンジダは塗り薬だけで治すことはできるのか?
女性のカンジダは症状がいくつかありますが、外陰部のみであれば塗り薬だけで治せる可能性があります。
ただし、ほとんどの場合腟内にカンジダ菌が増殖していることが多いため、塗り薬だけで治療しようとしても、すぐに再発する可能性が高いといえます。
男性の性器カンジダの場合には、塗り薬だけで治すことが可能だといえるでしょう。
下記で詳しく解説していきます。
女性の腟カンジダ
女性の腟カンジダの場合には、症状によって塗り薬で治せる場合と、そうでない場合があります。
塗り薬で治せる症状
まずは塗り薬で治せる症状ですが、カンジダ菌が外陰部のみで発生している軽度な症状の場合です。
- 外陰部のかゆみ
- ヒリヒリとした痛み
個人差はありますが、これらの軽度の症状であれば、塗り薬を使用し始めて治るまでに約1週間前後で治せる可能性があります。
外陰部のかゆみが消失したら治ったサインです。
ただし、その後ヨーグルト状のおりものが出る場合には、腟内にカンジダ菌が増殖しているため、腟錠や内服薬での治療が必要です。
塗り薬だけで治す場合におすすめの薬
外陰部のかゆみ・痛みの症状のみで、塗り薬で治したい場合には、以下の抗真菌薬がおすすめです。
また、症状が軽い場合には、市販薬でも治すことが十分に可能ですが、市販薬は再発時にのみしか購入することができないため注意が必要です。
抗真菌薬のクリームは、その効果はほとんど同じため、病院で処方されたことのある成分を選ぶのがいいでしょう。
海外通販で購入できる抗真菌薬クリームを紹介します。
ニゾラールクリーム | ラミシールクリーム | クロトリマゾールクリーム | ルリコンクリーム | |
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主な成分 | ケトコナゾール | テルビナフィン | クロトリマゾール | ルリコナゾール |
価格 | 15g:1,350円 | 30g:1,980円 | 30g:2,080円 | 10g:1,540円 |
使い方 | 1日1回患部に直接塗布 | 1日1回患部に直接塗布 | 1日2~3回患部に直接塗布 | 1日1回患部に直接塗布 |
購入 |
※表は横にスクロールできます。
塗り薬だけでは治せない症状
上記で解説した外陰部のかゆみ・痛みの他にも、腟内での症状があらわれている場合には、塗り薬のみでの治療は難しいでしょう。
- おりものが増える
- ヨーグルトのような白いおりもの
- 性行為時の痛み
- 排尿時の痛み
これらの症状は、外陰部だけではなく、腟内にもカンジダ菌が増殖しているサインです。
腟内にカンジダ菌が増殖していると、塗り薬だけでは効果がありません。
また、外陰部のみの症状であっても、ほとんどの場合は腟内にもカンジダ菌が増殖している可能性が高いため、塗り薬だけでなく、腟錠または内服薬との併用が完治への近道です。
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カンジダ治療薬セット(内服薬×外用薬) | ||
---|---|---|
1セット:7,000円 | ||
女性の併用におすすめの組み合わせ
腟内にまでカンジダ菌が増殖している場合には、「塗り薬+内服薬」「塗り薬+腟錠」での組み合わせで併用するといいでしょう。
カンジダ菌に有効な抗真菌薬には種類がありますが、その効果はほとんど同じなため、基本的にはどれを選んでいただいても大丈夫です。
「イミダゾール系」と「非イミダゾール系」で分かれており、非イミダゾールに分類されるラミシールよりも、イミダゾール系に分類されるようなクロトリマゾールやケトコナゾールの方が効果が高いとされています。
ここでは、カンジダ菌により有効なイミダゾール系の組み合わせでご紹介いたします。
■ケトコナゾール
ケトコナゾールは、イミダゾール系の抗真菌薬で、カンジダ菌の治療に高い有効性があります。
塗り薬 | + | 内服薬 | ||
---|---|---|---|---|
商品名 | ケトクリーム | マックダームK10クリーム | ケトコナゾール・ジェネリック | |
画像 | ||||
有効成分 | ケトコナゾール | ケトコナゾール | ケトコナゾール | |
価格 | 1本:1,950円 | 1本:1,600円 | 100錠:5,400円 | |
購入 |
■クロトリマゾール
クロトリマゾールは、イミダゾール系に属しており、カンジダ菌に対して高い効果があります。
市販でも販売されている成分です。
塗り薬 | + | 腟錠 | ||
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商品名 | クロトリマゾールクリーム | カンディノックス腟錠 | カーネステン腟錠 | |
画像 | ||||
有効成分 | クロトリマゾール | クロトリマゾール | クロトリマゾール | |
価格 | 1本:2,080円 | 6錠:1,500円 | 6錠:2,600円 | |
購入 |
■(クロトリマゾール or ケトコナゾール)+イソコナゾール
こちらは同じ成分ではありませんが、実際に病院でも処方されている組み合わせですので、安心してご使用ください。
塗り薬 | + | 腟錠 | ||
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商品名 | クロトリマゾールクリーム | ケトクリーム | トラボゲン腟錠 | |
画像 | ||||
有効成分 | クロトリマゾール | ケトコナゾール | イソコナゾール硝酸塩 | |
価格 | 1本:2,080円 | 1本:2,160円 | 1錠:2,000円 | |
購入 |
男性の性器カンジダ
男性のカンジダの場合は、病院での第一選択薬はイミダゾール系の塗り薬です。
軽度の症状であれば、ほとんどの場合塗り薬だけで治すことが可能です。
塗り薬を1週間使用してもなかなか治らない場合には、内服薬を使用して治療しましょう。
ただし、男性のカンジダ治療薬は市販されていないため、病院処方もしくは海外通販で購入することが可能です。
男性におすすめの塗り薬
男性のカンジダにはイミダゾール系の抗真菌薬がおすすめです。
その中でも特にクロトリマゾールは、男性のカンジダに唯一効果があるという臨床試験データが報告されている薬です。
カンジダの男性138名を対象にクロトリマゾールを使用し、7日後に91%は無症状となり、3週間後には95%が完治したという結果が出ています。
クロトリマゾールクリーム | ||
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1本:2,080円 | ||
男性の併用におすすめの組み合わせ
男性には、イミダゾール系の抗真菌薬が第一選択薬として処方されています。
塗り薬だけで治らなかった場合には、以下のケトコナゾールでの組み合わせで治療するのがおすすめです。
塗り薬 | + | 内服薬 | ||
---|---|---|---|---|
商品名 | ケトクリーム | マックダームK10クリーム | ケトコナゾール・ジェネリック | |
画像 | ||||
有効成分 | ケトコナゾール | ケトコナゾール | ケトコナゾール | |
価格 | 1本:1,950円 | 1本:1,600円 | 100錠:5,400円 | |
購入 |
カンジダの薬の種類と使い分け
カンジダの薬には、塗り薬・内服薬・腟錠の3種類があります。
それぞれどのような使い分けをしたらいいのか、詳しく解説していきます。
塗り薬
塗り薬は、外陰部のかゆみ・痛み・ただれの症状を抑えてくれます。
外陰部の症状を鎮めたいという場合には、塗り薬がおすすめです。
ただし、女性の場合には塗り薬だけでの治療では、腟内のカンジダ菌までは効果がないため、基本的には、内服薬や腟錠との併用が推奨されています。
内服薬
カンジダの内服薬は、市販では取扱いがありませんが、カンジダで病院を受診すると処方されることがあります。
カンジダを繰り返している人や、男性の塗り薬だけでは完治できなかった場合に処方されています。
内服薬のため、全身の副作用や他の薬との併用に注意しなければなりませんが、再発を繰り返している場合には内服薬がおすすめです。
腟錠
腟錠は、女性のみ使用可能な、腟に直接挿入するタイプのカンジダ治療薬です。
おりものに変化があり、腟内にカンジダ菌が増殖している方におすすめです。
内服薬と腟錠は同等の効果がありますが、腟錠であれば腟内に直接薬が届くため、内服薬よりも1~2日早く効果を発揮します。
まとめ
女性のカンジダは塗り薬と腟錠や内服薬との併用が望ましいとされます。
塗り薬は、カンジダによる外陰部のかゆみ・痛みの症状を抑えることはできますが、多くの場合は腟内までカンジダ菌が広がっているので、塗り薬だけで治すのは難しいでしょう。
また、男性のカンジダはほとんどの場合は塗り薬で治りますが、治らない場合には内服薬を服用するのがおすすめです。