市販されている抗真菌薬一覧を徹底解説！症状別のおすすめの医薬品や処方薬を通販で買う方法も紹介します

系統	医薬品名
ポリエン系	アムホテリシンB、ナイスタチン
アゾール系	フルコナゾール、イトラコナゾール ポリコナゾール、ポサコナゾール ポスフルコナゾール ミコナゾールなど
ピリミジン系	フルシトシン
キャンディン系	カスポファンギン ミカファンギン、アニデュラファンギン
イミダゾール系	ルリコナゾール、ケトコナゾール ラノコナゾール、ネチコナゾール クロトリマゾール、イソコナゾールなど
モルホリン系	アモロルフィン
アリルアミン系	テルビナフィン
チオカルバメート系	リラナフタート
ベンジルアミン系	ブテナフィン

市販されている抗真菌薬

ここでは、ドラッグストアなどで市販されている抗真菌薬を、成分ごとに解説します。

薬剤師などに相談し、症状に適した抗真菌薬を選びましょう。

ただし、カンジダに関しては過去に診療、治療を受けたことのない方は市販薬を購入できません。

カンジダは判断が難しい感染症のため、再発時でない限りは医師への相談を優先してください。

テルビナフィン

テルビナフィンはアリルアミン系の抗真菌薬で、真菌の細胞膜に存在するスクアレンエポキシダーゼを阻害する作用があります。

真菌の合成が妨げられ、生育が抑制されることにより症状が改善されるのです。

主に皮膚や爪などの真菌感染症の治療に使用され、患部の症状や炎症を軽減します。

テルビナフィンはクリームや液体、スプレーなどの剤形で販売されており、飲み薬に関しては海外通販で購入が可能です。

通常の水虫はスプレーやクリームなどの塗り薬でも効果はありますが、症状が重い場合や爪水虫の場合は内服薬が有効です。

クロトリマゾール

クロトリマゾールはイミダゾール系の抗真菌薬で、真菌の細胞膜に存在するエルゴステロールの合成を阻害する作用があります。

真菌の成長を妨げることにより細胞が損傷し、その結果として症状が改善されるのです。

皮膚角質層への浸透性が高い特徴があるため、広範な真菌感染症の治療に効果的とされ、主に皮膚や爪、口腔内などで使用されます。

クロトリマゾールはクリームやローション、スプレー、膣錠などの剤形で販売されています。

ミコナゾール

ミコナゾールはアゾール系の抗真菌薬で、真菌の細胞膜を構成しているエルゴステロールの合成を妨げる作用があります。

真菌の細胞が損傷されることにより、感染部位での真菌の増殖が制御され、症状が改善されるのです。

広範で多様な真菌感染症に対して効果的であり、主に皮膚や爪、口腔内、膣などの感染症の治療に使用されます。

ミコナゾールは、クリームやローション、膣錠、液体、錠剤などの剤形で販売されています。

ブテナフィン

ブテナフィンはベンジルアミン系の抗真菌薬で、真菌の細胞膜を形成するスクアレンエポキシダーゼを阻害する作用があります。

真菌の成長を妨げることにより、真菌が感染を引き起こす能力を抑制し、症状が改善されるのです。

浸透力が強く角質化している皮膚患部にも適しており、主に足や股などの白癬、癜風などの治療で使用されます。

ブテナフィンは、クリームやジェル、スプレーなどの剤形で販売されています。

ナイスタチン

ナイスタチンはポリエンマクロライド系の抗生物質で、真菌の細胞膜を構成するエルゴステロールの生合成を阻害する作用があります

細胞膜を損傷させることで、真菌の成長を抑制し症状が改善されるのです。

ナイスタチンは、クリームや軟膏、経口液などの剤形で販売されており、皮膚表面や粘膜への塗布に適しています。

また、膣炎に有効な膣錠に関しては海外通販で購入が可能です。

膣錠は即効性があるため、より早く効果を得たい場合におすすめです。

イソコナゾール

イソコナゾールはイミダゾール系抗真菌薬で、真菌の細胞膜を構成するエルゴステロールの生合成を阻害する作用があります。

エルゴステロールと結合し、細胞膜を損傷させることで、真菌の増殖や成長を妨げて症状が改善されるのです。

主に皮膚や爪、外陰部などの部位で発生する真菌感染症の治療に効果的とされています。

イソコナゾールは、膣錠や軟膏、経口液などの剤形で販売されています。

オキシコナゾール

オキシコナゾールはイミダゾール系の抗真菌薬で、真菌の細胞膜を構成するエルゴステロールの合成を阻害する作用があります。

真菌の成長を抑制することにより、真菌の細胞が損傷し症状が改善されるのです。

主に、皮膚や爪などの真菌感染症の治療に効果的とされています。

オキシコナゾールはクリームやローション、シャンプー、膣錠、内服剤などの剤形で販売されています。

市販されていない抗真菌薬

抗真菌薬は、処方箋がなければ購入できないものもあります。

有効成分に大きな違いはないため、効果に大差はないとされていますが、処方薬は市販薬では対処しきれない症状にも効果を発揮できる場合もあります。

ここからは、抗真菌薬の処方薬を紹介していきます。

なお、海外通販なら、処方箋が必要となる医薬品でも処方箋なしで購入できます。

ケトコナゾール

ケトコナゾールは、アゾール系の中でもイミダゾール系抗真菌薬に分類され、真菌の細胞膜合成を阻害する作用があります。

さまざまな皮膚感染症に有効とされており、真菌が生息するために必要なエルゴステロールの合成を抑制し、成長を妨げることにより症状を改善させます。

ケトコナゾールは、クリームや液体、シャンプーや石鹸、錠剤などの剤型があります。

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2023.12.21

イトラコナゾール

イトラコナゾールはトリアゾール系抗真菌薬に分類され、真菌の細胞膜合成を阻害し、真菌感染症のほか、内臓感染症の治療においても効果的であるとされています。

優れた抗真菌作用があり、真菌の成長や増殖を制御することにより、感染症の進行を防ぎ症状を改善させます。

イトラコナゾールは、クリームやカプセル、液体などの剤型があります。

フルコナゾール

フルコナゾールはトリアゾール系抗真菌薬で、真菌の細胞膜合成を妨げる作用があり、抗真菌作用により、さまざまな真菌感染症の治療に効果的とされています。

エルゴステロールの合成を阻害することで、真菌の生育や増殖を抑制し、これにより細胞膜の構造や機能が崩れ、症状が改善されます。

フルコナゾールは、錠剤やカプセル、軟膏などの剤型があります。

ルリコナゾール

ルリコナゾールはイミダゾール系の抗真菌薬で、強い抗真菌活性を持ち、アスペルギルス属による感染症やその他の皮膚の真菌感染症の治療に効果的とされています。

真菌が生息するために必要なエルゴステロールの合成を抑制し、成長を妨げることにより、感染症の進行を防ぎ症状を改善
させるのです。

ルリコナゾールは、クリームや液状などの剤型があります。

アムホテリシンB

アムホテリシンBはポリエン系抗真菌薬で、エルゴステロールと作用し真菌の細胞膜を不安定にする作用があります。

細胞膜の透過性を変化させ生育や増殖を阻害することにより、感染症の進行を防ぎ症状を改善
させるのです。

アムホテリシンBは広範な真菌感染症の治療に利用され、とくに重篤な症例や耐性を持つ真菌に対して有効性を発揮します。

注射投与もありますが、錠剤や液状などの剤型もあります。

抗真菌薬の選び方

真菌感染症は、症状や治療が必要な部位に適した抗真菌薬を使用することで、早期の改善が期待できます。

ここからは、抗真菌薬を選ぶ際の重要なポイントについて、詳しく解説していきます。

症状で選ぶ

真菌感染症にはいくつもの症状があるため、各症状に適している剤形を選びましょう。

適切な抗真菌薬を使用することで、症状の進行を抑え、治療期間を短縮できるメリットがあります。

カンジダ

カンジダはさまざまな部位で発症し、各部位において症状や感染の進行が異なります。

そのため、適切な診断とそれぞれの症状に適した抗真菌薬を選ぶことが大切です。

内服薬は、外用薬が使用できない場合や、再発してしまう場合に使用してください。

ただし、過去にカンジダの治療を受けたことのない方は市販薬を使用できません。

初感染時の場合は、病院で処方してもらうか、または海外通販での購入が可能です。

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2023.08.18

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎は、多くの皮脂が分泌される頭や顔などに発生する湿疹のことを指します。

痒みがない場合もありますが、頭皮からフケがでたり、鼻や頬にポツポツとした発疹がでるのが特徴です。

脂漏性皮膚炎は、皮膚に常在する、マラセチアというカビの一種が増殖することが原因とされています。

鼻や頬、耳の後ろなどのデリケートな部分には軟膏やクリーム。

頭皮にはローションやシャンプーを使用しましょう。

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2023.06.27

水虫・爪水虫

水虫は、カビの一種である白癬菌が皮膚に感染して発症し、主に足の指の間や足裏などに発生します。

一般的に、痒みや赤みが伴うことがありますが、痒みがない場合もあるため、気付かずに放置してしまう恐れがあり注意が必要です。

水虫を放置すると爪にも感染が広がり、爪水虫となる可能性があるため、早めに治療しましょう。

爪水虫は、爪の色が白や黄色に変色し、爪が厚くもろくなる特徴があります。

水虫の治療は市販薬でも可能ですが、症状が進行している場合や爪水虫の場合は、内服薬が必要となります。

内服薬は、血流により爪の奥深くまで成分を届けることができるため、効果的に治療をおこなうことができます。

いんきんたむし

いんきんたむしとは、太ももの付け根から下腹部に生じる皮膚白癬です。

高温多湿な状態が続くことで発症しやすく、とくに股間やふとももの付け根など、摩擦が生じやすい部位でかぶれや痒みが生じやすい特徴があります。

赤みのあるポツポツとした発疹があらわれ、激しい痒みを引き起こし、場合によっては痛みも伴うことも。

治療は基本的に外用薬でおこない、継続的に患部へ直接塗布することで、徐々に改善していきます。

角質がやわらかくなっている入浴後の塗布がおすすめです。

癜風

癜風は、元々皮膚に存在するマラセチア菌が異常に増殖することで引き起こされます。

とくに皮脂が分泌されやすい夏に多く発症し、胸や背中、脇などにあざのような斑点が現れ軽度の痒みを伴います。

皮膚の常在菌による感染症であるため、再発のリスクが高い傾向も。

癜風は市販の代替薬がなく、治療をおこなう場合は処方箋を取得するか、または海外通販で処方薬を購入する必要があります。

治療には水泡や赤み、痒みなどの症状を改善するためにイミダゾール系の外用薬が使用されますが、症状が広範囲の場合は内服薬が必要とされることもあります。

マラセチア毛嚢炎

マラセチア毛嚢炎は、毛嚢内でマラセチア菌が異常に増殖することで、毛穴の炎症が生じる疾患です。

胸や背中、頭皮などの毛嚢に炎症を起こすことで、赤い発疹やニキビのような丘疹が毛包周囲に広がり、強い痒みを伴います。

マラセチア毛嚢炎は、市販のニキビ治療薬などで治療することができません。

抗真菌薬である塗り薬で治癒することもありますが、効果が感じられない場合は内服薬で治療をおこなう場合もあります。

内服薬は速やかに効果を発揮することから、日本皮膚科学会皮膚真菌症ガイドラインにおいて推奨度Aとされています。

剤型で選ぶ

抗真菌薬には、内服薬や軟膏などさまざまな剤型があります。

より効果的な治療をおこなうために、症状に応じて使い分けましょう。

まとめ

真菌感染症の治療は、症状に合わせて適切な抗真菌薬を選ぶことが重要です。

抗真菌薬は市販薬での販売もありますが、一部は処方薬として扱われています。

処方薬に関しては、病院で処方してもらうか、または海外通販での購入もひとつの手段です。