寝付きが悪い方や熟睡できない方など、不眠症状で悩んでいる方には睡眠薬がおすすめです。
本記事では、睡眠薬の入手方法やおすすめの市販薬をご紹介します。
病院に頼らず、まずは市販薬から試してみたい方はぜひ参考にしてみてください。
睡眠薬は市販で買える?
不眠症の治療薬として用いられる睡眠薬は、医療用医薬品のため薬局やドラッグストアなどでは市販されていません。
ドリエルなどの市販薬は医薬品と比較して効果がマイルドで、一時的な不眠症状に向いている睡眠改善薬です。
・一時的な不安
・旅行先、出張先、時差ボケ
・バスや飛行機などの移動時
・勤務時間が不規則 など
慢性的な不眠で悩んでいる方や効果の高い睡眠薬を服用したい方は、病院を受診して処方してもらう、又は海外通販で購入する必要があります。
睡眠薬は通販でも購入可能
市販の睡眠薬は成分が限られていますが、処方される睡眠薬には以下のようにさまざまな種類があります。
・マイスリー(ゾルピデム)
・レンドルミン(ブロチゾラム)
・ルネスタ(エスゾピクロン)
・デエビゴ(レンボレキサント) など
睡眠薬は病院で処方してもらう方法が一般的ですが、海外通販(個人輸入)でも購入可能です。
通院の手間が省けるため、効果が高い薬を手軽に購入したい方におすすめです。
海外通販で購入できるおすすめの睡眠薬をご紹介します。
商品名 | ハイプナイト (ルネスタ) |
ベルソムラ | ロゼレム | デエビゴ |
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価格 | 50錠:3,320円~ | 100錠:24,680円~ | 100錠:34,600円~ | 28錠:15,800円~ |
特徴 | 寝つきが悪い入眠障害向け 長期使用は注意が必要 |
中途覚醒や熟眠障害におすすめ 副作用も現れにくい |
中途覚醒や熟眠障害におすすめ 副作用も現れにくい |
即効性は劣るが、 長期使用でも副作用が出にくいく |
ボタン |
また、不眠症状は寝付きが悪い、途中で起きてしまうなど人によってさまざまです。
自分に合う睡眠薬が知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
市販の睡眠薬の選び方
睡眠改善薬にはいろいろな種類がありますが、基本的には主成分として「ジフェンヒドラミン塩酸塩」が含まれます。
どの市販薬も含まれる量は50mgのため、メーカーが違っても効果の強さや副作用の症状などに違いはありません。
しかしカプセルや錠剤など、剤型タイプには違いがあるため、値段の違いも見比べて自分に合ったものを厳選し購入しましょう。
また、睡眠障害の原因が不安やストレスの場合は、「ブロモバレリル尿素」が配合された睡眠薬がおすすめです。
ブロモバレリル尿素は、不安や緊張を和らげ寝つきを良くする効果があります。
睡眠薬の代わりになるおすすめ市販薬
先述した通り、市販の睡眠改善薬は一時的な不眠症状のための薬です。
「今日だけ頓服として使用したい」「一時的なストレスで眠れない」といった場合におすすめです。
AmazonやYahoo!ショッピングなどのECサイトのランキングを基に、人気の睡眠改善薬をランキング形式でご紹介します。
商品名 | リポスミン | ドリエル | ドリエルEX | パンセダン | ウット | スリーピン | ネオデイ | アロパノールメディカル | アンミナイト | ツムラ漢方柴胡加竜骨牡蛎湯 |
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価格 | 12錠:212円~ | 12錠:848円~ | 6カプセル:1,824円~ | 24錠:658円~ | 12錠:1,007円~ | 6カプセル:545円~ | 2錠:518円~ | 18錠 899円~ | 30ml×3本:897円~ | 20包:1,817円~ |
主成分 | ジフェンヒドラミン塩酸塩50mg | ジフェンヒドラミン塩酸塩50mg | ジフェンヒドラミン塩酸塩50mg | パッシフローラ、カギカズラ、セイヨウヤドリギ、ホップ | ブロモバレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素、ジフェンヒドラミン塩酸塩 | ジフェンヒドラミン塩酸塩50mg | ジフェンヒドラミン塩酸塩50mg | チョウトウコウ、サイコ、カンゾウ(甘草)、トウキ、センキュウ、ブクリョウ、ビャクジュツ | ジフェンヒドラミン塩酸塩50mg | 日局サイコ、日局ハンゲ、日局ケイヒ、日局ブクリョウなど |
特徴 | 値段が安くトライしやすい人気商品 | お試し用もあり初めての方におすすめ | 早く溶けるソフトカプセル製剤 1回1カプセルで手軽に服用可能 |
生薬配合の鎮静剤で緊張しやすい方におすすめ | 精神の興奮や、神経が衰弱した状態などを抑える鎮静剤 | ソフトカプセルのため、飲みやすく効果発現が早い | 直径7mmの小型フィルムコーティング剤のため飲みやすい | 生薬由来の成分で安全に服用できる | ドリンクタイプのため服用しやすい | 10種類の生薬が配合されており、小児も服用可 |
商品詳細 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
1位 リポスミン
主成分 | ジフェンヒドラミン塩酸塩50mg |
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分類 | 第2類医薬品 |
剤型 | 錠剤 |
服用方法 | 1日1回就寝前に、1回2錠を噛まずに服用 |
副作用 | 発疹、胃痛、吐き気、めまい、頭痛など |
年齢制限 | 15才以上 |
使用上の注意 | 妊娠中は使用不可 使用する場合は授乳は控える |
- 値段が安くトライしやすい人気商品
リポスミンは皇漢堂製薬株式会社から発売されている睡眠改善薬です。
ジフェンヒドラミン塩酸塩の副作用を利用して眠気を促し、一時的な不眠症状を緩和します。
2位 ドリエル
主成分 | ジフェンヒドラミン塩酸塩50mg |
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分類 | 第2類医薬品 |
剤型 | 錠剤 |
服用方法 | 1日1回就寝前に、1回2錠を噛まずに服用 |
副作用 | 発疹、胃痛、吐き気、めまい、頭痛など |
年齢制限 | 15才以上 |
使用上の注意 | 妊娠中は使用不可 使用する場合は授乳は控える |
- お試し用もあり初めての方におすすめ
ドリエルはエスエス製薬株式会社から発売されている睡眠改善薬です。
ジフェンヒドラミン塩酸塩の副作用を利用して眠気を促し、一時的な不眠症状を緩和します。
カプセルタイプのドリエルEXも販売されているため、症状や好みに合わせて選ぶことができます。
3位 ドリエルEX
主成分 | ジフェンヒドラミン塩酸塩50mg |
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分類 | 第2類医薬品 |
剤型 | カプセル |
服用方法 | 就寝前に1日1回 1カプセル |
副作用 | 口の渇き、下痢など |
年齢制限 | 15才以上 |
使用上の注意 | 妊娠中は使用不可 使用する場合は授乳は控える |
- 早く溶けるソフトカプセル製剤、1回1カプセルで手軽に服用可能
エスエス製薬株式会社から発売されている、睡眠改善薬ドリエルのソフトカプセルタイプです。
液状の有効成分が体内で早く溶けるため、錠剤に比べて効果の発現が早いことが特徴です。
また、ラベンダーアロマ配合、1回1カプセルの服用などドリエルより飲みやすく改良されています。
※参考:眠りが浅いなどの一時的な不眠症状・睡眠改善には、ドリエルEX 製品情報|エスエス製薬
4位 パンセダン
授乳中でも使用可能です
服用後8時間以上あけると、乳児への薬の影響はなくなります
- 生薬配合の鎮静剤で緊張しやすい方におすすめ
鎮静効果の高い4種類のハーブを配合した、植物性の静穏剤です。
睡眠改善薬に抵抗がある方や、緊張が原因で眠れない方におすすめです。
※参考:パンセダン|佐藤製薬
5位 ウット
主成分 | ブロモバレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素、ジフェンヒドラミン塩酸塩 |
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分類 | 第2類医薬品 |
剤型 | 錠剤 |
服用方法 | 1日1~3回食後に、1回1錠ずつ服用 |
副作用 | 発疹、かゆみ、吐き気、口の渇きなど |
年齢制限 | 15才以上 |
使用上の注意 | 妊娠中の方は使用不可 使用する場合は授乳は控える |
- 精神の興奮や、神経が衰弱した状態などを抑える鎮静剤
ウットは伊丹製薬株式会社から発売されている睡眠改善薬です。
ブロモバレリル尿素やアリルイソプロピルアセチル尿素によって興奮を鎮め、ジフェンヒドラミン塩酸塩によって眠気を促し、一時的な不眠症状を緩和します。
※参考:ウット|伊丹製薬株式会社
6位 スリーピン
主成分 | ジフェンヒドラミン塩酸塩50mg |
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分類 | 第2類医薬品 |
剤型 | ソフトカプセル |
服用方法 | 1日1回就寝前に、1回1錠を水やぬるま湯で服用 |
副作用 | 発疹、かゆみ、吐き気、めまいなど |
年齢制限 | 15才以上 |
使用上の注意 | 妊娠中の方は使用不可 使用する場合は授乳は控える |
- ソフトカプセルのため、飲みやすく効果発現が早い
薬王製薬株式会社より製造、販売されている睡眠改善薬です。
有効成分であるジフェンヒドラミン塩酸塩を、液状のまま封入したソフトカプセルタイプのため、錠剤よりも早く効果が発現します。
※参考:一時的な不眠に効く 睡眠改善薬「スリーピン」|ぐっすりスッキリ快適な目覚め 睡眠力を高めよう睡眠OTCラボ
7位 ネオデイ
主成分 | ジフェンヒドラミン塩酸塩50mg |
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分類 | 第2類医薬品 |
剤型 | 錠剤 |
服用方法 | 1日1回就寝前に、1回2錠を水やぬるま湯で服用 |
副作用 | 発疹、胃痛、吐き気、めまい、頭痛など |
年齢制限 | 15才以上 |
使用上の注意 | 妊娠中の方は使用不可 使用する場合は授乳は控える |
- 直径7mmの小型フィルムコーティング剤のため飲みやすい
ネオデイは大正製薬株式会社から発売されている睡眠改善薬です。
ジフェンヒドラミン塩酸塩の副作用を利用して眠気を促し、一時的な不眠症状を緩和します。
ストレスなどによる一時的な不眠症状の緩和におすすめです。
8位 アロパノールメディカル
主成分 | チョウトウコウ、サイコ、カンゾウ(甘草)、トウキ、センキュウ、ブクリョウ、ビャクジュツ |
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分類 | 第2類医薬品 |
剤型 | 錠剤 |
服用方法 | 1日3回、食前、または食間に服用 |
副作用 | 発赤、発疹、かゆみなど |
年齢制限 | 5才以上 |
使用上の注意 | 妊娠中の方は医師または薬剤師に相談してください 授乳中の使用制限は特にありません |
- 生薬由来の成分で安全に服用できる
7種類の生薬が配合されており、神経の高ぶりや体の緊張をほぐす効果のある抑肝散(ヨクカンサン)です。
神経の高ぶりにより、寝つきが悪くなったり、早朝や夜中に目が覚めたりする不眠症を改善します。
錠剤のほかに、のみやすいドリンクタイプや顆粒タイプもあるため飲みやすさで選ぶといいでしょう。
※参考:アロパノールメディカル錠 | 製品のご案内 | 全薬グループ
9位 アンミナイト
主成分 | ジフェンヒドラミン塩酸塩50mg |
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分類 | 第2類医薬品 |
剤型 | ドリンクタイプ |
服用方法 | 1日1回、就寝前に1瓶を服用 |
副作用 | 発疹、かゆみ、吐き気、食欲不振、めまいなど |
年齢制限 | 15才以上 |
使用上の注意 | 妊娠中の方は使用不可 使用する場合は授乳は控える |
- ドリンクタイプのため服用しやすい
日本国内初、ドリンクタイプの睡眠改善薬です。
寝つきの悪さや眠りの浅さを改善したいけれど、医薬品に抵抗があるという方でも、気軽に服用できます。
※参考:アンミナイト
10位 ツムラ漢方柴胡加竜骨牡蛎湯エキス顆粒
主成分 | 日局サイコ、日局ハンゲ、日局ケイヒ、日局ブクリョウなど |
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分類 | 第2類医薬品 |
剤型 | 顆粒 |
服用方法 | 1日2回食前に、1回1包を水やぬるま湯で服用 |
副作用 | 発疹、動悸など |
年齢制限 | 1才以上 |
使用上の注意 | 妊娠中の方は医師または薬剤師に相談してください 授乳中の使用制限は特にありません |
- 10種類の生薬が配合されており、小児も服用可
ツムラ漢方柴胡加竜骨牡蛎湯エキス顆粒は、さまざまな生薬を配合した漢方薬です。
睡眠改善薬より効果はマイルドですが、1ヶ月程度の連用が可能です。
また、睡眠改善薬とは異なり小児も服用可能です。
※参考:ツムラ漢方柴胡加竜骨牡蛎湯エキス顆粒 – 一般用漢方製剤・一般用医薬品 – 製品情報 – ツムラの一般向け製品サイト
市販の睡眠薬は推奨されていない
そもそも市販の睡眠改善薬は、不眠症を改善する薬ではなくアレルギー症状を改善する薬です。
市販の睡眠改善薬に多く含まれるジフェンヒドラミンという成分には、副作用の眠気が出やすいという特徴があります。
睡眠改善薬は、この副作用を利用して睡眠を促しているのです。
耐性がつきやすく副作用のリスクもあるため、医師や薬剤師はあまり推奨していません。
推奨されない理由を詳細に紹介していきます。
耐性がつきやすい
ジフェンヒドラミン塩酸塩による眠気はあくまで副作用のため、4日以上連用すると身体に耐性がつき、効果を感じにくくなってきます。
一時的な不眠症状には効果が期待できますが、日常的に不眠症状で悩んでいる方は市販薬ではなく睡眠薬をおすすめします。
副作用にも注意
ジフェンヒドラミン塩酸塩による眠気は副作用の一種ですが、他にも以下のような副作用が確認されています。
・発疹、かゆみ
・動悸
・めまい、倦怠感
・頭痛
・口の渇き
・下痢、便秘、吐き気
・認知機能の低下(高齢者)
また、前立腺肥大や緑内障の方は症状が悪化する恐れがあるため慎重に服用する必要があります。
緑内障について
緑内障は眼圧が高くなることで目と脳をつないでいる神経が痛み、次第に視野に障害が広がる病気です。
40歳以上のうち、約20人に1人は緑内障と考えられているため、珍しい病気ではありません。
市販されている睡眠改善薬は、主成分としてジフェンヒドラミン塩酸塩が含まれていますが、この成分は眼圧を上昇させる作用があるため緑内障の方には注意が必要です。
目の中は、房水と呼ばれる透明な液で満たされていますが、ジフェンヒドラミン塩酸塩の作用により房水の排出が悪くなり、眼圧を上昇させてしまうのです。
緑内障の場合は、市販の睡眠薬のなかでも漢方薬などのジフェンヒドラミン塩酸塩が含まれない薬を試すといいでしょう。
起床後の眠気が多い
ジフェンヒドラミン塩酸塩による眠気は、睡眠薬の作用よりも効果が高い一方、以下のようなデメリットがあると言われています。
・翌日(起床後)の眠気が強い
・すっきり起きられない
・ワーキングメモリの低下
※ワーキングメモリ:作業や動作に必要な情報を一時的に記憶・処理する能力
口の渇きやめまいといった副作用に加え、上記のように翌日のパフォーマンスに支障がでる恐れもあります。
副作用を十分に理解した上で、リスクよりメリットが上回る場合に服用しましょう。
睡眠薬を処方してもらうには
睡眠薬は内科、精神科、心療内科で処方してもらう方法が一般的です。
家族や知人から貰ったり、メルカリやTwitterなどのSNSを通じて購入することは、医薬品医療機器法で禁止されています。
特にフリマアプリやTwitterによる入手は偽物や詐欺の可能性もあるため、入手したい場合は病院処方・個人輸入で購入しましょう。
市販の睡眠薬を服用する際の注意点
ここからは、市販の睡眠薬を服用する際の注意点をご紹介します。
安全に正しい効果を得るために、用法用量をきちんと守りましょう。
長期連用は控える
大半の睡眠改善薬に含まれているジフェンヒドラミン塩酸塩という成分は、長期連用すると眠気を感じにくくなります。
4日以上の連用で催眠効果が低下したというデータもあるため、2~3日以内に留めましょう。
市販薬では不眠症状が改善されない場合には、睡眠薬を用いてきちんと治療する必要があります。
自己判断で市販薬を長期連用せず、医師に相談することをおすすめします。
飲酒後の服用は控える
市販の睡眠改善薬の多くは、アルコールの影響を受けてめまいや物忘れなどの副作用が現れやすくなります。
そのため、睡眠改善薬の服用前後は飲酒を控えましょう。
また、飲酒後に服用したい場合は3~4時間以上あけ、アルコールが体内で代謝されるまでは服用を控えることをおすすめします。
抗ヒスタミン成分を含む薬との併用は控える
ジフェンヒドラミン塩酸塩は、抗ヒスタミンという種類の成分です。
抗ヒスタミン成分は風邪薬、アレルギーの薬、乗り物酔いの薬などさまざまな薬に含まれています。
- 風邪薬
パブロン、ベンザブロックなど - アレルギー薬
アレグラ、アレジオンなど - 乗り物酔い
アネロン、トラベルミンなど
特に花粉症や蕁麻疹などアレルギーの薬や乗り物酔いの薬には大半が抗ヒスタミン成分が含まれているため、併用しないようご注意ください。
妊婦・授乳婦は服用を控える
妊娠している方、授乳中の方は、できるだけ服用を控えたほうが良いでしょう。
特にジフェンヒドラミン塩酸塩を含む睡眠改善薬(リポスミン、ドリエルなど)は、妊娠中の服用で奇形児の出産率が高くなる可能性があります。
漢方薬の場合は一部服用可能なものもありますが、いずれも妊娠中や授乳中は胎児に影響を与える可能性が高いため避けたほうが良いでしょう。
市販薬に頼らず睡眠の質を上げる方法
市販の睡眠薬はあくまで一時的な対処に使用する薬のため、漫然とした不眠症状にお悩みの方は生活習慣の見直しなども行うといいでしょう。
次の項目でそれぞれ詳しくご紹介します。
朝日を浴びる
人間には昼間は活動状態になり夜間は休息状態になる「体内時計」の働きが備わっています。
体内時計の周期は機械のように正確ではなく、24時間より数分から数十分のズレがあるものです。
このズレを修正しないまま放置すると24時間かけて自転する地球のサイクルと合わなくなり、睡眠の質の低下につながります。
しかし朝日を浴びることでリセットされ、体内時計と地球のサイクルが一致し、夜寝付きやすくなるなど質の良い睡眠につながります。
晴れの日だけでなく曇りの日でも効果があるため、朝起きたらまずはカーテンを開け、朝日を浴びましょう。
寝る前の習慣を見直す
寝る前の習慣を見直すことも、質の良い睡眠につながります。
以下のような習慣がないか見直してみるといいでしょう。
体を温める
睡眠の質を上げるためには、お風呂に入って体を温めるのも効果的です。
ただし42度以上の熱いお風呂ではなく、40度程度のぬるま湯に入りましょう。
熱いお風呂は体温を上げ過ぎてしまい、逆に目が覚めてしまいますが、寝る30分以上前にぬるま湯でゆっくり入浴するとお風呂から出た後にじわじわと体温が下がり眠くなります。
人間の体はゆっくり体温が下がると眠くなるようにできているため、就寝の1時間前までに暖かい飲み物を飲むのもおすすめです。
市販の睡眠薬に関するよくある質問
ここでは、睡眠改善薬に関するよくある質問にお答えします。
睡眠改善薬にまつわる様々な疑問とその回答を紹介していきますので、市販で購入したい方はぜひご参考にしてください。
風邪薬は睡眠薬代わりになる?
「鼻水・鼻詰まりに効く」と称される風邪薬には、ほとんどの場合抗ヒスタミン成分が含まれています。
抗ヒスタミン成分の多くに副作用の眠気があるため、睡眠薬の代わりに風邪薬を飲もうと考える方もいるかもしれません。
しかし、睡眠薬代わりに風邪薬を服用することは推奨できません。
風邪薬は抗ヒスタミン成分だけでなく、発熱や喉の痛みを抑えるアセトアミノフェンなどの解熱鎮痛成分や咳を抑えるジヒドロコデインリン酸塩など複数の成分が含まれています。
これらの副作用で胃が荒れる、めまいがする、吐き気がするなどの症状が起きる可能性があるため、不眠に使用したい場合は専用の薬を使用しましょう。
アレグラなどの花粉症薬は睡眠薬代わりになる?
風邪薬同様、花粉やアレルギーの薬には抗ヒスタミン成分が多く使用されています。
市販でもアレグラ、アレジオン、クラリチン、コンタックなど多くの花粉症薬が販売されていますが、不眠症の薬ではないため、睡眠薬代わりにはなりません。
花粉やアレルギーに使用される抗ヒスタミン成分はさまざまで、現在では眠気が抑えられた薬なども開発されています。
口の渇きや眼圧上昇などの副作用もあるため、睡眠薬としては使用しないようにしましょう。
市販の睡眠薬を多量服用したらどうなる?
医薬品は用法用量を守ることで、期待している効果を得ることができますが、多量に服用すると強い副作用があらわれます。
近年医薬品を過剰摂取するオーバードーズ(OD)が問題視されていますが、睡眠薬系の場合以下の症状があらわれる場合があります。
・錯乱状態
・酔っぱらったような酩酊状態
・会話がおぼつかない
・呼吸が苦しい、浅くなる
さらに脳の中枢を停止させるため、自発的な呼吸ができなくなることも。
早急に処置をしないと脳に酸素が行かなくなり、死に至る場合があります。
気分を高揚させるための過剰摂取は取り返しがつかなくなる恐れもあるため、必ず用法用量を守って服用しましょう。
眠れない場合は適切な薬を
時差ボケや環境の変化などによる一時的な不眠症状には、市販の睡眠改善薬がおすすめです。
ただし、日常的に不眠症状に悩んでいる場合には市販薬ではなく、医療用医薬品の睡眠薬できちんと治療しましょう。
睡眠薬は海外通販でも購入可能です。通院が苦手な方や手軽に購入したい方は、海外通販を利用してみてください。