夜中に何度も目を覚ます、朝までぐっすり眠れないといった睡眠の悩みを抱えている人は、実は若い人でも少なくありません。
高齢者の多くは夜間頻尿や体力など身体的な理由ですが、20代には若者特有ともいえる理由があるのです。
本記事では、20代で夜中に何度も目を覚ます原因とぐっすり眠るための効果的な対策方法をまとめました。
夜中に何度も目が覚めるのは中途覚醒の可能性がある
夜中に目が覚める人は、中途覚醒の可能性があります。
中途覚醒とは、1度入眠したあと翌朝目覚めるまでの間に途中で何度も目を覚ましてしまう睡眠障害の症状です。
具体的には下記の特徴があります。
- 夜中に何度も目を覚ます
- 再度入眠しようとすると寝付けない、または寝付けても浅い眠りになる
- 眠りが浅い
- 眠ったはずなのに疲れが取れない
- 日中眠気がある
中途覚醒は高齢者に多いイメージですが、現代社会においては20代でも増加傾向にあり、決して珍しくない症状です。
中途覚醒を治さないでいると、睡眠不足からストレスや不安感が増え、最悪の場合うつ病になることもあります。
解消する方法は、生活習慣の改善やストレスを溜めこまないことなどさまざまですが、一刻も早くこの症状を改善したい方は睡眠薬の服用がおすすめです。
実は筆者も、夜中に目が覚めることがほとんどで辛い思いをしていたことがあります。
2割以上の方が同じ悩みを抱えていることを知り少し安心した記憶があります。
現在は、睡眠薬を服用して中途覚醒の悩みを解消することができています!
中途覚醒は睡眠薬なしでも改善できる?
食事や運動、飲酒や喫煙など、生活習慣を見直すことで中途覚醒の症状改善が期待できます。
しかしそれだけでは改善まで時間がかかる可能性があります。
それでも睡眠薬を服用することに抵抗がある方や依存性が怖い方も多いでしょう。
睡眠薬を服用せず改善したい方は、睡眠サプリを使用しながら生活習慣を見直すことをおすすめします。
20代で夜中に何度も目が覚めるのは問題なのか?
20代で夜中に目が覚めてしまう症状は、多くの場合が早めに対処することで改善できる小さな問題です。
しかしなかには命を奪う危険な病気が潜んでいるような大きな問題もあります。
大きな問題と小さな問題、それぞれの特徴については下記にまとめました。
睡眠時無呼吸症候群という命に関わる病気である危険性があります。
途中で目が覚めた時に息苦しさを感じている方は、睡眠外来へ相談してください。
途中で目が覚めた時に身体に異変を感じない場合は、得に問題ありません。
しかしこの状態を放置しておくと、うつ病に繋がる可能性が高いです。
早期に治療することをおすすめします。
いずれも甘く見ることはせず、早期に対処することが大切です。
また中途覚醒で悩む30代の割合は121人中28人と、20代の中途覚醒と大差ない結果でした。
40代では138人中48人と増え、初老による夜間多尿で悩む方も増えていく傾向にあります。
どちらも20代の結果との差はあまりありません。
中途覚醒におすすめの睡眠薬
中途覚醒を改善するには以下の睡眠薬がおすすめです。
商品名 | ソクナイト | デエビゴ | ベルソムラ |
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おすすめ | なるべく費用を抑えたい方 | とにかく強い睡眠薬が欲しい方 | 依存性の少ない睡眠薬が欲しい方 |
成分 | エスゾピクロン | レンボレキサント | スボレキサント |
口コミ | ★4.13(246件) | ★4(12件) | ★4.58(26件) |
価格 | 50錠:4,050円~ | 28錠:15,800円~ | 100錠:24,680円~ |
商品詳細 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
ボタン |
睡眠薬は作用時間や作用箇所により種類が複数あり、症状に合わせて使い分けられています。
中途覚醒によく使われる薬は、オレキシン受容体拮抗薬に分類されるベルソムラやデエビゴ、また超短時間型のソクナイト(ルネスタ)などです。
ここからはそれぞれの薬の特徴について詳しく解説します。
購入を検討している人はぜひ参考に、自分に合った薬をみつけてください。
ソクナイト(ルネスタ)
口コミ:★4.13(246件) 価格:50錠4,050円~ |
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主成分 | エスゾピクロン |
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効果 | 眠障害緩和 |
副作用 | 傾眠、めまい、頭痛、味覚異常、ノドの渇きなど |
飲み方 | 就寝直前に1回1錠2mgを服用 |
ソクナイトは薬の価格を抑えたい方におすすめです。
超短時間型に分類される睡眠薬ルネスタのジェネリック医薬品であるソクナイトは、ルネスタと同じ有効成分と効果でありながら、圧倒的に安く購入できます。
また脳に穏やかに作用し、薬の半減期が短く成分が早く体内から抜けることで、翌日の眠気やふらつきなどの副作用も軽減されています。
デエビゴ
口コミ:★4(12件) 価格:28錠15,800円~ |
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主成分 | レンボレキサント |
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効果 | 眠障害緩和 |
副作用 | 傾眠、頭痛、めまい、倦怠感、睡眠時麻痺など |
飲み方 | 1日5mgを就寝直前に服用 |
デエビゴは、オレキシン受容体拮抗薬に分類される睡眠薬です。
脳を覚醒させる神経伝達物質、オレキシンの働きを抑えることで眠りに導きます。
デエビゴの大きな特徴は、効果の強さです。
強さだけで言えばデエビゴは睡眠薬の中で一番強く、優れた即効性と持続力を持ち合わせています。
一方で脳に直接作用せず自然な入眠を促すため副作用のリスクも低く、長期服用も可能です。
ベルソムラ
口コミ:★4.58(26件) 価格:100錠24,680円~ |
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主成分 | スボレキサント |
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効果 | 眠障害緩和 |
副作用 | 疲労、傾眠、頭痛、めまい、睡眠時麻痺など |
飲み方 | 就寝直前に1回1錠20mgを服用 |
依存性や副作用が理由で睡眠薬に抵抗がある方は多いのではないでしょうか。
ベルソムラは依存性が低く副作用も現れにくい睡眠薬です。
効果の強さはデエビゴに比べると弱いですが、中途覚醒に対する効果は高いとされています。
依存性が不安な方や安全性を重視したい方にはおすすめです。
しかし注意点として翌日も眠気が残る可能性があります。
睡眠サプリも有効
副作用などの不安から睡眠薬の服用に抵抗がある方も多いのではないでしょうか。
そこでいきなり睡眠薬を服用するのではなく、まずはサプリを試してみたいという方に向けた商品をご紹介します。
以下の睡眠サプリがおすすめです。
商品名 | メラトニン(メロセット) | タガラ | セントジョーンズワート |
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特徴 | 人間の体内で生成されるホルモンの1種 | ハーブ系のサプリメント | 不安やストレスを抱えている人に効果的 |
成分 | メラトニン | カノコソウ、バレリアンなど | セントジョーンズワート、ゼラチン、ステアリン酸マグネシウムなど |
効果 | 眠障害改善 | 不安障害、睡眠障害の緩和 | うつ病、不安障害の改善 |
飲み方 | 就寝前に1日1~3錠を服用 | 食後に1錠を1日2回服用 | 食間に1日1錠服用 |
口コミ | ★4.59(44件) | ★4.32(63件) | ★4(1件) |
価格 | 100錠:3,610円~ | 60錠:1,700円~ | 120錠:2,900円~ |
ボタン |
薬ではなく健康食品に分類されるサプリメントは、「健康維持」「栄養補給」を目的としています。
そのため睡眠薬とは違い、強い効果や即効性は期待できません。
しかしその分、副作用や依存性がなく睡眠薬よりも気軽に服用できます。
睡眠薬に抵抗がある方は、安全性を重視してこちらのサプリを試してみてはいかがでしょうか。
20代で夜中に何度も目が覚めてしまう原因と対策
年齢を重ねると老化による体力の衰えや夜間多尿などが原因で、中途覚醒は増える傾向にあります。
一方で、20代で夜中に何度も目が覚めてしまう原因は、下記のようなものです。
- ストレス
- 生活リズムの乱れ
- 就寝前の行動
- 飲酒や喫煙
ここからは、20代の中途覚醒の原因と対策について詳しく解説していきます。
20代特有のストレスと対策
・環境の変化
・プレッシャー
・人間関係 など
ストレスが溜まると交感神経が優位に働き、脳の興奮を高めることで睡眠を浅くします。
その結果、夜中に何度も目が覚めてしまう中途覚醒へ繋がってしまうのです。
ストレスによる中途覚醒を改善するためは、ストレスを溜めないようにすることです。
下記のストレス解消法を試しましょう。
- 趣味の時間を大切にする
- 信頼できる相談相手を見つけておく
- リラックスする時間を設ける
- 映画鑑賞などで、泣いたり笑ったりする など
上記以外にもストレスを解消する方法はたくさんあります。
大切なのは自分に合った方法をみつけストレスを解消することです。
20代の生活リズムの乱れと対策
生活リズムの乱れも睡眠を浅くさせ、夜中に何度も目が覚めてしまう中途覚醒へ繋がります。
・環境の変化による生活リズムの変化
・平日と休日の就寝時間の違い
・夜更かしなど
生活リズムは上記が原因で乱れていく傾向にあります。
以下の乱れた生活リズムを整える方法を試しましょう。
- 毎日決まった時間に就寝・起床する
- 朝日をあびる
- 昼間はしっかり活動する
とくに起床する時間は重要で、就寝時間が遅くなる場合も起床する時間は変えず、同じ時間に起床することで、生活リズムを崩しにくくなります。
20代の就寝前の行動と対策
就寝前の行動も夜中に何度も目を覚ます原因となる可能性があり、注意が必要です。
・寝る直前までスマートフォン見ている
・寝る直前の食事
・寝る直前の入浴
・考え事をするなど
上記の行動は、脳を覚醒させたり体温の変化を起こしたりすることで、睡眠を浅くさせ中途覚醒を起こす原因となります。
解消するためには以下の方法が有効です。
- スマホ→2時間前まで
- 食事→3時間前まで
- 入浴→2~3時間前まで
就寝前のスマホを控えることが難しいという方は、ブルーライト対策や、画面の明るさを調整して使用しましょう。
飲酒や喫煙と対策
飲酒や喫煙も睡眠に影響を与えます。
また年代に関わらず、よくみられる中途覚醒の原因のひとつでもあるのです。
アルコールは入眠を一時的に促すため一見、寝つきを良くするように思えますが、じつは飲酒時の睡眠は浅く、途中で目が覚めることが増えてしまいます。
また煙草に含まれるニコチンには強い覚醒作用があり、入眠を妨げることのほかに睡眠を浅くします。
飲酒や喫煙による中途覚醒を改善するためには、摂取時間に気をつけましょう。
摂取時間の目安は下記の通りです。
- 飲酒→3時間前
- 喫煙→2時間前
20代はとくにお酒やたばこに触れる機会が増えます。
睡眠に影響しない上手なつき合い方をするためにも時間の目安は知っておくとよいでしょう。
ほかにも、カフェインも睡眠にはよくありませんので摂り過ぎに注意が必要です。
中途覚醒以外の病気の可能性
睡眠薬の服用や中途覚醒の改善法をひと通り試しても一向に改善されない人は、ほかの病気が原因である可能性があります。
中途覚醒以外で考えられる病気は下記の通りです。
・ひどく気分が落ち込む
・憂鬱な気持ちになる
・やる気が起こらない
・何をしても楽しめない
上記のような精神状態が続き、さらに身体的な症状にも不調が表れてきている方はうつ病の可能性があります。
うつ病は、抗うつ薬の服用で治療することができます。
・睡眠中何度も呼吸が止まる
・浅い呼吸を繰り返す
・いびきがひどい
・息苦しさから何度も目を覚ます
上記のような症状がある方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群の可能性がある方は、睡眠外来を受診することをおすすめします。
・下半身にムズムズとした不快感がある
・夕方から夜にかけてムズムズが現れる
・大人しく座ったり横になったりしているときに現れる
上記のような症状がある方は、レストレスレッグ症候群の可能性があります。
レストレスレッグ症候群の可能性がある方は、睡眠外来を受診することをおすすめします。
よくある質問
夜中に目が覚めることについて、よくある質問を集めました。
睡眠との関係性や原因など詳しく解説していきます。
ぜひ内容を参考に、理解を深め正しく対処・改善していきましょう。
夜中に何度も目が覚めるのはストレスが原因ですか?
夜中に目を覚ます中途覚醒の原因のひとつはストレスです。
過剰なストレスは自律神経が乱れさせ、交感神経を優位にします。
すると脳が興奮状態となり睡眠が浅くなることで中途覚醒へ繋がってしまうのです。
ストレスによる中途覚醒を改善するために、自分なりのリフレッシュ方法をみつけストレスを溜め込みすぎないよう心がけましょう。
20代なのに夜中にトイレ目が覚めてしまうのはなぜですか?
夜中にトイレで目が覚めてしまう原因として考えられるのは、以下の通りです。
・足のむくみ
・水分の摂取量が多い
またトイレに行く頻度が1回であればとくに問題はありません。
しかし2回以上トイレに行く場合は夜間頻尿です。
まずは上記の原因を改善しましょう。
寝る前にコーヒーを飲まない、水分を摂り過ぎないなどの対処法が有効です。
原因を改善しても夜間のトイレの回数が2回以上ある方は病気の可能性があるため、医師へ相談してください。
毎日同じ時間に目が覚めるのはなぜ?
本当はもっと寝ていたいのに、いつも同じ時間に自然と目覚めてしまい朝まで眠れない場合、原因のひとつに睡眠サイクルの乱れが関係している可能性があります。
人はノンレム睡眠(深い睡眠)とレム睡眠(浅い睡眠)の入れ替えを平均90分単位で繰り返し、朝を迎えるまでに徐々に睡眠が浅くなるという睡眠サイクルです。
この睡眠サイクルを繰り返す途中で起きて作業をしてしまうと、その時間に起きる癖を身体が身に着けてしまい、毎晩同じ時間に目が覚めるようになってしまいます。
まとめ
現代社会において、20代とまだ若い年齢であるにも関わらず、夜中に何度も目が覚めてぐっすり眠れず悩んでいる人は少なくありません。
十分な睡眠がとれていないと心身の不調に繋がります。
まずは生活リズムの改善やストレスの発散などをおこないましょう。
またあわせて睡眠薬や睡眠サプリの服用も効果的でおすすめです。