スキンケアアイテムや化粧品の中には、シワやシミの改善効果があるレチノールを配合した商品が多く販売されています。
しかし、「なかなか効果が現れない」「肌荒れがひどくなった」という意見を目にすることがあります。
本記事では、レチノールの効果が出るまでの期間やレチノールによる肌荒れの原因と対処法をご紹介します。
効率的にシワやシミを改善したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
レチノールの効果が出るまでの期間
レチノールはビタミンAの一種で、シミやシワ、毛穴、たるみ、ニキビなどのさまざまな肌悩みに効果が期待できる美容成分です。
ターンオーバー促進やコラーゲンの生成促進などの作用により、効果を実感できるようになるまでには最低でも数週間から数ヶ月かかります。
また、症状や肌質などにより効果には個人差があるため、根気強く継続することが大切です。
効果がない場合もある?
数週間から数ヶ月間使用してもレチノールの効果が感じられない場合には、以下のような理由が考えられます。
・肌の状態が良く、ビタミンAが足りている
低濃度のレチノールは安全性が高い反面、効果を感じにくいデメリットがあります。
シミやシワ、ニキビなどがなかなか改善されない場合には、高濃度レチノールに切り替えるといいでしょう。
また、レチノールより50~100倍効果が高いと言われているトレチノインもおすすめです。
特に、濃いシミやデリケートゾーンの黒ずみなどの色素沈着には、ハイドロキノンと併用することでより高い効果が期待できます。
商品名 | Dr.Venusトレチノインジェル | トレチノインジェル | ユークロマクリーム | メラケアクリーム |
---|---|---|---|---|
画像 | ||||
価格 | 1本20g:1,700円~ | 1本20g:1,980円~ | 1本20g:1,380円~ | 1本25g:2,200円~ |
有効成分 | トレチノイン0.025%、0.05% | トレチノイン0.025%、0.05%、0.1% | ハイドロキノン4% | トレチノイン0.025%、ハイドロキノン2% |
特徴 | 最安値のトレチノイン | 人気のトレチノイン 高濃度の0.1%も選べる |
人気のハイドロキノン | トレチノインとハイドロキノン の2成分配合剤 |
ボタン |
いずれも、個人輸入を利用すればクリニックを受診せずに手軽に購入可能です。
レチノールでシワは悪化する?
レチノールには皮脂の分泌量をコントロールする作用があり、肌のバリア機能を正常化させることで肌悩みを改善します。
しかし、レチノールが肌質に合わない場合は、乾燥肌が悪化してシワが目立つようになったり、刺激が強くて肌が荒れたりする恐れがあります。
乾燥肌や敏感肌で不安な方は最初から顔に使用せず、皮膚が柔らかい腕の内側などの目立ちにくい箇所でパッチテストすると良いでしょう。
ビタミンA反応がないと効果がない?
レチノールを使用すると「ビタミンA反応」「レチノイド反応」と呼ばれる症状が起こる場合があります。
・乾燥
・皮むけ
・赤み
・痒み
・刺激感 など
ビタミンAを受け入れるレチノイド受容体の容量が小さい場合に、溢れたビタミンAによってこれらの症状が現れるとされています。
また、ビタミンA反応はレチノールが肌に作用している証拠でもありますが、ビタミンA反応が起こらなくてもレチノールが作用していないわけではないため心配ありません。
しかし、レチノールが作用しにくい肌質や濃度が低すぎる場合には効果が現れにくいため、高濃度レチノールやトレチノインへの切り替えがおすすめです。
ビタミンA反応が出た場合の対処法
ビタミンA反応は、レチノールを使い始めて1~5日後に起こる場合が多く、大半は2週間程度で緩和されます。
ビタミンA反応による皮むけや赤みを悪化させないための対処法を3つご紹介します。
ただし、使用直後から強い副作用が現れた場合や症状が2週間以上続く場合はクリニックを受診しましょう。
保湿する
乾燥や皮むけがひどい場合は、無理に皮膚をはがさずきちんと保湿することが大切です。
特に、ヒアルロン酸やヘパリン類似物質など、保湿力の高いアイテムがおすすめです。
商品名 | ヒトプラセンタジェル | ヒルドイドジェル | ヒルドイドクリーム |
---|---|---|---|
画像 | |||
価格 | 1本20g:2,180円~ | 1本40g:3,800円~ | 1本40g:3,800円~ |
有効成分 | ヒトプラセンタ0.1g/g | ヘパリン類似物質 | ヘパリン類似物質 |
特徴 | アミノ酸やビタミンCが含まれる 美容ジェル |
ジェルタイプのヒルドイド | クリームタイプのヒルドイド |
ボタン |
レチノールの使用を継続しながら、保湿クリームや保湿ローションなどを併用してみてください。
使用頻度を下げる
皮むけや赤みがひどい場合は、使用頻度を下げて様子を見ましょう。
・2~3日おきに使用する
・症状が落ち着いたら塗布を再開する など
上記のように、症状の程度に合わせて調節し、症状が落ち着いてきたら使用回数を増やしてみてください。
濃度を下げる
敏感肌や乾燥肌の方が高濃度のレチノールを使用するとビタミンA反応が起こりやすいため、濃度が低いレチノールを試してみてください。
また、ビタミンAにはレチノール以外にも種類があるため、皮膚への刺激が少ないレチニルエステルへの切り替えもおすすめです。
レチニルエステルは、パルミチン酸レチノールや酢酸レチノールなどの名称でスキンケアアイテムや化粧品などに配合されています。
レチノールが肌に合わない方に
レチノールが肌に合わない方や失敗した人にオススメです。
3つの有効成分グリコール酸、アルブチン、コウジ酸が含まれており、肌が弱い方にもお使いいただけます。
商品名 | デメランクリーム |
---|---|
画像 | |
価格 | 1本20g:3,500円~ |
有効成分 | グリコール酸、アルブチン、コウジ酸など |
特徴 | グリコール酸以外にも シミ予防成分も含まれた外用薬 ※送料無料 |
ボタン |
肌の乾燥やたるみに効果のある、ヒトプラセンタジェルとの組み合わせがおすすめです。
レチノールに関するQ&A
レチノールを使用する場合のよくある質問にお答えします。
目元に使用したい方や毎日使用したい方はぜひ参考にしてみてください。
レチノールを目の周りに塗ってもいい?
レチノールは目元に使用しても問題ありません。
レチノールには肌にハリや潤いを与える効果があるため、目元の乾燥や小じわの改善にも効果が期待できます。
ただし、目の周りは皮膚が薄く粘膜にも近いため、肌に合わせて低濃度のレチノールから試すと良いでしょう。
万が一目の中に入った場合はよく洗い流し、必要に応じてクリニックを受診してください。
レチノールでシミが濃くなる?
レチノールは、ターンオーバーを促進させることでメラニンを排出します。
そのため、皮膚の表面に押し上げられたメラニンによって一時的にシミが濃くなったと感じる場合があります。
レチノールの効果が現れている証拠でもあるため、中断せずに使い続けることが大切です。
レチノールを毎日使っても問題ない?
レチノールを毎日使い続けても問題ありません。
しかし、ビタミンA反応や肌の炎症などがひどい場合には、レチノールが強い刺激となる恐れがあります。
肌の状態に合わせて、様子を見ながら使用してみてください。
効果がない場合はトレチノインを
レチノールはシミやシワなどの肌悩みにアプローチできる美容成分です。
ビタミンA反応がひどい場合には低濃度のレチノールに切り替え、根気強く使い続けましょう。
また、レチノールでは効果が感じられない場合には、より作用が強いトレチノインがおすすめです。
本記事でご紹介した成分の特徴を参考に、自分の肌質や肌悩みに合うアイテムを見つけてみてください。