アンチエイジングや長寿の新しいアプローチ方法として、サーチュイン遺伝子が注目されています。
サーチュイン遺伝子は人間の体内に存在しており、活性化させることで若返り効果を発揮します。
本記事では、サーチュイン遺伝子を活性化させる食べ物や効率的な摂取方法をご紹介します。
サーチュイン遺伝子が活性化する食べ物
サーチュイン遺伝子は、食べ物に含まれる成分で活性化させることができます。
おすすめの食べ物を4種類ご紹介します。
ただし、より効率的に摂取したい場合はサプリメントの併用がおすすめです。
ザクロ
ザクロにはエラグ酸という成分が含まれており、エラグ酸が腸内で分解されるとウロリチンが生成されます。
ウロリチンはサーチュイン遺伝子を活性化させるだけでなく、オートファジー機能によって細胞を綺麗に維持します。
ザクロを毎日食べるのが難しい場合には、ザクロジュースがおすすめです。
ただし、日本人の約半数は体内でウロリチンを十分に生成できないことが分かっています。
より確実にウロリチンを摂取したい場合は、サプリメントメントで補いましょう。
参考:抗老化新規機能性食品素材として注目!ザクロ抽出物の腸内代謝物「ウロリチンA」によるサーチュイン遺伝子発現増強効果を確認
ブドウ・赤ワイン
ブドウの種や皮にはレスベラトロールという天然のポリフェノールが含まれています。
レスベラトロールには抗酸化作用があり美容効果が高いため、美容サプリメントや化粧品などにも配合されています。
また、心疾患や神経疾患、肥満などに対する効果も確認されています。
ただし、サーチュイン遺伝子を活性化させるためには毎日10本以上のボトルワインを飲む必要があり、飲食からの摂取は現実的ではありません。
効率的にレスベラトロールを摂取したい場合はサプリメントがおすすめです。
ナッツ類
前述のレスベラトロールは、アーモンドやピーナッツなどのナッツ類にも含まれています。
しかし、本体の実の部分ではなく薄皮に特に多く含まれているため、薄皮を剝かずに食べなければ意味がありません。
また、アーモンドやピーナッツのカロリーは高いため、食べすぎると体重増加に繋がります。
ピーナッツ:10粒で28kcal、100gで562kcal
ブドウや赤ワインと同様に、食事からの摂取は難しいため、サプリメントで効率良く摂取してみてください。
参考:アーモンド – カロリー/栄養成分/計算 | カロリーSlism
参考:落花生 – カロリー/栄養成分/計算 | カロリーSlism
ライムギ
ライムギの外皮に含まれるアルキルレゾルシノールという成分は、サーチュイン遺伝子を活性化させることが研究により分かっています。
アルキルレゾルシノールを最も多く含むライムギの他に、以下のような食べ物にも含まれています。
大麦
雑穀
トウモロコシ
銀杏 など
小麦粉であれば積極的に摂取できそうですが、アルキルレゾルシノールは外皮に含まれるため製粉された小麦粉では意味がありません。
食事でアルキルレゾルシノールを摂取する場合は、外皮も含む全粒粉パンがおすすめです。
効率的に活性化させたいならサプリ
サーチュイン遺伝子は食べ物に含まれる成分でも活性化させることができますが、十分に効果を得るためにはたくさん摂取する必要があり、調理の手間もかかるため効率的ではありません。
より手軽に効率良く摂取したい場合は、サプリメントからの摂取がおすすめです。
レスベラトロールなどを配合したサプリメントで、効率的にサーチュイン遺伝子を活性化させましょう。
商品名 | レスベラトロール 配合サプリメント |
NMNサプリメント | PQQ配合サプリメント |
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価格 | 60錠:24,000円~ | 30錠:3,900円~ | 60錠:23,400円~ |
有効成分 | レスベラトロール、コエンザイムQ10、NMN | NMN | PQQ、コエンザイムQ10、NMN |
特徴 | レスベラトロールをはじめ 老化防止効果のある成分を多数配合 |
話題の抗老化成分NMNを含んだサプリ | 老化防止成分である ピロロキノリンキノンを含むサプリ |
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また、サーチュイン遺伝子を活性化させる成分として話題になっているNMNもおすすめです。
話題の抗老化成分NMN
サーチュイン遺伝子を活性化させる成分のひとつが、若返り成分のNMN(nicotinamide mononucleotide)です。
NMNは体内にも存在するビタミンB3の一種で、体内で吸収されるとNADに変換され、アンチエイジング効果を発揮するとされています。
NMNサプリメントの効果や安全性は世界中で研究がおこなわれており、人体への危険性が低いことが分かっています。
そもそもサーチュイン遺伝子とは?
サーチュイン遺伝子は、老化研究をおこなっていたマサチューセッツ工科大学のレオナルド・ガレンテ教授と、現ワシントン大学の今井眞一郎教授が発見した長寿遺伝子です。
人間の体内にある細胞は老化が進むとDNAが劣化し、身体の機能が低下してさまざまな病気や症状を引き起こします。
しかしサーチュイン遺伝子の働きによって老化細胞の劣化したDNAが修復されると、老化細胞が減少して長寿に繋がることが分かりました。
ただし、大半のサーチュイン遺伝子は休眠状態にあり、老化細胞に働きかけるためには活性化させることが大切です。
活性化することで得られる効果
サーチュイン遺伝子が活性化されると、以下のような効果が期待できます。
免疫機能や自己免疫疾患の改善
認知機能や運動機能の回復
心血管疾患や腎機能、肝機能の改善
がん治療
不妊治療
肥満の改善 など
サーチュイン遺伝子は全身の細胞に作用するため、視力や聴力、神経、臓器など、さまざまな症状の改善が期待できるとされています。
また、人間をはじめとする哺乳類のサーチュイン遺伝子は7種類発見されており、それぞれに作用する場所や機能が異なります。
空腹によってサーチュイン遺伝子は活性化する?
身体が飢餓状態になった場合、傷ついた細胞を修復するためにサーチュイン遺伝子が活性化されます。
つまり、意図的に飢餓状態を再現すればサーチュイン遺伝子の働きが高まる、ということです。
マサチューセッツ工科大学はこの仕組みを応用し、「30%のカロリー制限をおこなって空腹状態をつくるとサーチュイン遺伝子が活性化される」ことを発見しました。
また、この研究はマウスの脳細胞を対象に実験をおこなっており、アルツハイマー型認知症や神経衰弱による精神疾患の治療薬開発にも役立つ可能性があるとされています。
断食は非推奨
サーチュイン遺伝子はカロリー制限することで活性化されますが、朝食を抜いたり断食したりすることは推奨されていません。
1日の摂取カロリーを30%程度減少させるよう、計画的にカロリー制限をおこないましょう。
また、1日3食を基本の食事回数とした場合、1日2食では太りやすくなり、1日1食にすると死亡率が上がるという研究結果もあります。
無理な食事制限はせずカロリー制限に取り組んだり、食べすぎないよう気を付けることが大切です。
手軽に老化予防したいならサプリを
サーチュイン遺伝子は、活性化させることでアンチエイジングや長寿に効果を発揮する遺伝子です。
食事でも活性化させることはできますが、より効率良く活性化させたい場合はサプリメントがおすすめです。
NMNやレスベラトロールなどを配合したサプリメントで手軽に老化予防してみてください。