抑うつ感や不安、緊張、睡眠障害などを改善する薬として用いられるデパス。
病院を受診せずに手軽に購入したい方もいるでしょう。
本記事では、デパスの購入方法や代用できる薬などをご紹介します。
デパスは市販されている?
デパスは処方箋が必要な医療用医薬品です。
ドラッグストアや薬局などでは市販されていないため、病院を受診して医師に処方してもらう必要があります。
また、デパス以外の精神安定剤も日本国内では市販されていません。
市販薬は効果がマイルドなため、症状が軽い方には効果が期待できます。
通院せず手軽に不眠症状や精神症状を改善したい場合には、海外通販でデパスに代わる精神安定剤を購入することをおすすめします。
デパスは何故市販で購入できない?
デパスは精神安定剤の中でも効果が高く、即効性にも優れている薬です。
しかし、眠気や物忘れ、ふらつきといった副作用が現れやすいデメリットもあります。
また、効果の持続時間が短いために何度も服用を繰り返し、依存しやすい薬でもあります。
2016年9月には向精神薬(=精神に作用する薬)に指定されており、医師や薬剤師の指導なしに服用すると危険性が高いと判断されました。
そのため、安易に購入できる市販薬はなく、処方箋が必要な医療用医薬品に限られています。
デパスの処方は慎重化
デパスは、適応する症状の幅広さや即効性により使いやすい薬と認識されており、精神科や心療内科、内科などで頻繁に処方されていました。
しかし、2016年9月に向精神薬に指定された後からは、リスクの高さが広まり積極的に処方する医師が少なくなりました。
また、向精神薬に指定されたことで、処方できる量の制限や個人輸入の禁止といった制限が追加されています。
これらの背景からデパスの処方は慎重化されているため、病院を受診してもデパスを処方してもらえない可能性があることを頭に入れておきましょう。
通販購入できるデパスの代用品
処方箋が必要な医療用医薬品の中には、海外通販でも購入できる薬があります。
デパスは輸入規制がかかっているため個人輸入できませんが、デパスと似た効果を持つ抗不安薬・抗うつ薬・睡眠薬の中には個人輸入で購入できるものがあります。
デパスの代用品となるおすすめの薬をご紹介します。
不安やうつ症状がある方
不安感やうつ症状がある方には、抗うつ薬や抗不安薬がおすすめです。
なかでもおすすめなのは、不安やうつの第一選択薬となっているSSRIやSNRIの抗うつ薬です。
商品名 | レクサプロ | ジェイゾロフト | ルボックス | パキシル |
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価格 | 100錠:3,320円~ | 30錠:2,700円~ | 30錠:2,900円~ | 28錠:4,500円~ |
特徴 | 副作用が控えめで効き目が高い | 副作用が控えめ | マイルドに効く | 効果の切れ味が良いが、 眠気などの副作用も出やすい |
ボタン |
SSRIとSNRIは他の抗うつ薬と比較して副作用が少ないため、安全に使いやすいというメリットがあります。
精神症状が特に強い方はSSRI、身体的な症状も併発している方にはSNRIが推奨されます。
不眠症で悩んでいる方
不眠症で悩んでいる方には、睡眠薬がおすすめです。
作用や持続時間によりさまざまな種類がありますが、デパスと同じベンゾジアゼピン系睡眠薬は依存しやすく耐性がつきやすいため、あまりおすすめできません。
まずは、依存性の低い非ベンゾジアゼピン系のデエビゴ、ベルソムラ、ロゼレムといった睡眠薬がおすすめです。
商品名 | ハイプナイト | デエビゴ | ベルソムラ | ロゼレム |
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価格 | 40錠:3,320円~ | 28錠:14,000円~ | 100錠:24,680円~ | 100錠:34,600円~ |
特徴 | 特に寝つきの悪い方におすすめ | 特に途中で起きてしまう方におすすめ 寝付けない方にも |
眠りの浅い方や朝早く起きる方におすすめ | 眠りの浅い方や朝早く起きる方におすすめ |
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ただし、ベンゾジアゼピン系には即効性や筋弛緩作用といったメリットもあるため、不安感や緊張感によって眠れない方や、寝付きの悪さに悩んでいる方には効果が期待できます。
不眠症状でお悩みの方は、以下の記事も参考に自分に合う睡眠薬を選んでみると良いでしょう。
市販でデパスに似た薬はある?
市販の睡眠改善薬に配合されている成分はハーブや生薬(漢方)が多く、デパスと同等の効果を感じられる薬はありません。
どうしても市販薬で対処したい場合には、睡眠改善薬のドリエルやストレスを緩和するウットなどがおすすめです。
商品名 | ウット | パンセダン | ドリエル |
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価格 | 12錠:1,800円~ | 24錠:1,210円~ | 12錠:1,050円~ |
特徴 | 抗ヒスタミン成分を配合 ストレスからくる緊張や不眠症状に効く |
天然ハーブを配合 ストレスからくる緊張やイライラに効く |
抗ヒスタミン成分を配合 一時的な不眠症状に効く |
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気になる方は、以下の記事もご参照ください。
そもそもデパスとは
デパスとは、有効成分エチゾラムを含む精神安定剤です。
ベンゾジアゼピン系に分類される薬で、不安や不眠・肩こりなどに高い効果があります。
- 即効性がある
- 効果が高い
- 持続時間が短い
すばやく良く効く一方で、持続時間が短いという特徴があります。
そのため、何度も服用してしまう方が多く、依存症や離脱症状も危険視されているお薬です。
しかし、医師の指導のもとで使用すれば非常に有効な薬です。
デパスの副作用について
デパスの主な副作用は、以下のような症状が挙げられます。
・呼吸困難
・動悸
・口の渇き
・吐き気や食欲不振
・発疹 など
デパスは催眠作用があるため、眠気やふらつきには注意が必要です。
また、連用により痙攣・不安・幻覚などの依存症状が出たり、急激に服用量を減らすことで強い不安などの離脱症状を起こす可能性があります。
服用の際は、医師の指導のもと安全に服用していく必要があります。
デパスにジェネリック医薬品はある?
デパスの有効成分エチゾラムは、多くの製薬メーカーからジェネリック医薬品が発売されています。
現在では10社以上の製薬メーカーから発売されており、現在の薬価は以下の通りです。
- 先発医薬品:9.2円
- ジェネリック医薬品:5.9円
デパスに関するよくある質問
ここからは、デパスに関するよくある質問にお答えします。
デパスをこれから服用しようと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
デパスが処方してもらえないこともある?
病院では、医師による診察や検査の結果を踏まえて処方する薬を決定します。
そのため、デパスに限らず、患者が特定の薬を希望しても希望通りに処方してもらえない可能性があります。
まずは処方された薬を試し、症状が改善されない場合には再診時にその旨を伝えることをおすすめします。
デパスと一緒に飲んではいけない薬は?
デパスとアルコールを併用すると、物忘れやふらつきといった副作用のリスクが高まります。
そのため、デパスを服用している場合は飲酒を控えましょう。
また、デパスは以下のような薬との併用にも注意が必要です。
・フルボキサミンマレイン酸塩:SSRI抗うつ薬
・MAO阻害薬(モノアミン酸化酵素阻害薬):パーキンソン病やうつ病の治療薬
・中枢神経抑制剤:精神安定剤、睡眠導入剤、鎮静剤など
いずれもデパスと似た作用を持つ薬です。
作用や副作用が強くなる恐れがあるため、他の薬を服用している方は自己判断で併用しないでください。
まとめ
デパスは効果の高さや即効性が特徴の精神安定剤ですが、副作用や依存性といったデメリットも併せ持つ薬です。
市販されておらず個人輸入も禁止されているため、購入したい場合は病院を受診する必要があります。
より手軽に対処したい方は、個人輸入で代替品を試してみることをおすすめします。