プラノバールは、月経困難症や月経移動、そしてアフターピルとしても使用されており、婦人科でも一般的に処方されている唯一の中用量ピルです。
低用量ピルよりもホルモン含有量が高いため、副作用も強く現れる傾向にあるようです。
そんなプラノバールの副作用や副作用の対処法を紹介していきます。
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プラノバールの主な副作用
プラノバールの主な副作用と発生頻度は以下のとおりです。
調査データによると601例中34例に副作用が生じたと報告されており、副作用の発現症例率は5.66%とされています。
その中でも最も多く報告された副作用や食欲不振、吐き気、頭痛、眠気、倦怠感などです。
0.1~0.5%未満 | 頻度不明 | |
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肝臓 | 肝機能の異常 | 黄疸など |
子宮 | 不正出血 | 経血量の変化、おりものの増加など |
乳房 | 胸の張り、硬化、痛み | 胸の痛み |
電解質代謝 | むくみ、体重増加 | |
循環器 | 動機、血圧上昇など | |
消化器 | 悪心・嘔吐、食欲不振、胃痛など | 下痢、腹痛、便秘、口内炎、口の乾きなど |
精神神経系 | 頭痛、眠気、倦怠感 | めまい、神経敏感など |
皮膚 | ニキビなど | 色素沈着など |
その他 | 熱感、腰痛、肩こり、冷感 | コンタクトレンズがうまく調整されないなど |
参考サイト:医療用医薬品 : プラノバール
副作用はいつからいつまで?
プラノバールを継続的に服用する場合は、飲み始めてから2~3日程、中には1週間以上副作用が続く場合があります。
ですが、多くの場合は身体が慣れて収まることが多いです。
プラノバールを飲むと太る?
プラノバールを服用すると5%未満の方にむくみや体重の増加が現れることがあります。
これはプラノバールに含まれている卵胞ホルモンと黄体ホルモンが関係しているからです。
卵胞ホルモンには保水作用がありむくみを引き起こしてしまい、黄体ホルモンには食欲を増進させる作用があります。
そのため一時的に体重増加やむくみが起こりますが、服用してから3ヶ月過ぎると自然に落ち着いていきます。
アフターピルとして服用した場合の副作用
プラノバールは、月経困難症や機能性子宮出血に使用されている中用量ピルですが、アフターピルとしても使用されています。
日本国内では最初の緊急避妊薬として認可されており、「ヤッペ法」と呼ばれています。
ヤッペ法として使用した場合の副作用は以下の通りです。
- 吐き気
- 嘔吐
- 消退出血・不正出血
- 頭痛・めまい
アフターピルとして服用する場合は、性行為後72時間以内に2錠を服用、その12時間後に再び2錠服用します。
服用量が多いため、吐き気や嘔吐などの副作用を引き起こします。
血栓症の症状は要注意
低用量ピル、超低用量ピルでも現れ、重篤な副作用として「血栓症」が上げられます。
血栓症とは、血管内で血液が固まり血管が詰まる症状で、プラノバールの場合発生頻度は0.1~0.2%未満と言われています。
正常に血が届かなくなった部位や臓器は壊死してしまったり、正常な機能が失われてしまうため、症状に気がついた時はすぐに服用を中止し、医師の診察を受けるようにしましょう。
血栓症の症状
血栓症の初期症状としては以下のことがあげられます。
- ふくらはぎの痛み・むくみ・手足のしびれ(片方のみ)
- 激しい頭痛、めまい、言語障害など
- 手足の麻痺や脱力(片方のみ)
- 胸の痛み、突然の息切れ
参考サイト:厚生労働省-血栓症
血栓症リスクの高い方
血栓症は健康な方でもピルを服用中に突然発症してしまうこともあります。
ですが、以下の方の場合は血栓症のリスクが元から高く、処方を受けられない場合もあります。
- 35歳以上の方
- 喫煙者
- BMI30以上の肥満体質の方
- 高血圧の方
- 肝機能障害のある方
- 心疾患を持つ方
- 腎疾患を持つ方
- 乳がんにかかってる方
- 前兆を伴う片頭痛のある方
- 糖尿病や脂質異常症の方
- 家族が血栓症や乳がんにかかったことのある方
これらの方は必ず医師に相談してから処方してもらうようにしましょう。
血栓症が起こりやすいタイミング
プラノバールを服用し始めてから血栓症が起こりやすいのは、3~4ヶ月の期間と言われています。
長期的に服用すると血栓症のリスクは低下していきます。
また、プラノバールを一度中断し、再度服用する際は飲み始めた時同様に血栓症のリスクが高まります。
血栓症の予防方法
プラノバールを服用する方は、日頃から以下のことに気をつけることで、血栓症を予防できます。
定期検診を受ける | 血栓症は予期しにくい疾患なため、早期に発見することが大切です。 そのために、6ヶ月~1年に1度は血液検査を受けましょう。 |
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適度に運動を行う | デスクワークなどで長時間同じ体勢でいると、血流が滞り、血栓症のリスクが高まります。 そのため、定期的にストレッチや軽い運動を行うようにしましょう。 |
こまめに水分を取る | 脱水症状になると体内の血液が固まりやすくなるため、こまめに水分を取るようにしましょう。 |
禁煙・ダイエットをする | 喫煙する方や、肥満体質の方は血栓症のリスクが高まります。 BMIが30を超える場合は、血栓症のりクスが5倍まで上昇するという研究結果もあるため、プラノバールの服用を検討している方は禁煙やダイエットに挑戦してみましょう。 |
血栓症はピルを服用していない方でも年間1万人に1~5人で発症し、ピルを服用した場合1万に対して3~9人の確率で発症すると言われています。
またコロナ関連血栓症の発症率は全体で1.85%、妊娠中や出産後だと1万人あたり40~65人と実は身近な病気です。
普段の生活からこれらを取り入れてみると良いでしょう。
プラノバールの副作用がひどい場合
プラノバールは低用量ピルよりもホルモン含有量が高い中用量ピルに分類されており、副作用も低用量ピルと比較すると重くなる傾向にあります。
プラノバールは服用することで、排卵を止め子宮内膜が厚くなるのを防ぐため、月経困難症や、頻発月経などを改善する医薬品です。
どうして副作用がきつい場合は、医師に相談し他の選択肢を取ることも可能です。
血栓症リスクの少ないミニピル
ミニピルは、卵胞ホルモンを含まないピルで、含有されているホルモンは黄体ホルモンのみです。
そのため、血栓症リスクや副作用が少ないと言われており、血栓症リスクの高い40歳以上の方、前兆のある片頭痛もちの方でも服用ができます。
しかし、ミニピルは休薬期間がなく服用中は生理が来ないため、切り替える際は必ず医師に相談するようにしましょう。
セラゼッタ | ||
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1シート:3,060円 | ||
有効成分 | デソゲストレル | |
効果 | 避妊、PMSの緩和 | |
副作用 | 中用量ピルや低用量ピルと比較すると副作用が少ないピルです。 主な副作用には吐き気、乳房痛、頭痛、腹痛、悪心があげられます。 |
月経困難症にはヤーズ
プラノバールと似たような作用がある低用量ピルは多くあります。
例えば月経困難症の改善のために使用している場合は、ホルモン量の少ないヤーズという超低用量ピルに切り替えてみましょう。
ヤーズ | ||
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1シート:2,700円 | ||
有効成分 | ドロスピレノン、エチニルエストラジオール | |
効果 | 月経困難症の改善 | |
副作用 | 中用量ピルや低用量ピルと比較すると副作用が少ないピルです。 主な副作用には悪心、頭痛、嘔吐、不正子宮出血などが上げられます。 |
月経移動にはマーベロン
月経移動は、1相性の低用量ピルでも対応でき、1相性の中でも最もおすすめのピルはマーベロンです。
マーベロンは、病院でも多く処方されており、男性ホルモン作用を抑える作用もあるため、ニキビ治療にも使用されているピルです。
マーベロン | ||
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1シート:1,600円 | ||
有効成分 | デソゲストレル、エチニルエストラジオール | |
効果 | 避妊、ニキビの改善、PMS・生理痛の改善など | |
副作用 | 悪心、乳房痛、頭痛、不正性器出血、倦怠感などがあげられます。 |
ノルレボに切り替える
プラノバールはアフターピルとして使用されていますが、現在国内ではノルレボを使用する緊急避妊法のほうが一般的です。
プラノバールと比較すると副作用も抑えられており、避妊成功率もノルレボのほうが高いのが特徴です。
ノルレボ | ||
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1錠:3,320円 | ||
有効成分 | レボノルゲストレル | |
効果 | 性行為後72時間以内に服用することで妊娠を防ぐ 24時間以内:95% 48時間以内:85% 72時間以内:58% |
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副作用 | 消退出血、吐き気、頭痛、胸の圧痛など |