鍋は、野菜を中心とした低カロリーの食材でつくるため、栄養バランスを整えながら健康的に減量を目指すことができます。
ただし、やり方を間違えると逆に体重を増やしてしまう可能性も。
この記事では、鍋がダイエットに有効な理由やその効果、おすすめの鍋料理や注意点などを紹介していきます。
鍋ダイエットがうまくいかなかった場合の対策も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
鍋ダイエットとは
鍋ダイエットとは、食事に鍋を取り入れるダイエット方法です。
鍋は、具材や出汁によって、さまざまな味の変化を楽しむことができます。
手軽に作ることができるため、日々の食事に取り入れやすいこともメリットです。
ただし、食べるだけで痩せるということではありません。
野菜や肉、魚など、さまざまな具材から栄養を摂ることができますが、摂取カロリーや糖質などを考慮する必要があります。
それらをコントロールすることにより、健康的に減量を目指すことができるのです。
鍋がダイエットに有効な理由
鍋は、一度に効率よく栄養を摂ることができるため、身体に負担をかけないダイエットに最適です。
ここでは、鍋がダイエットに有効な理由を詳しく紹介していきます。
タンパク質を摂取できる
鍋のメイン食材となる肉や魚には、タンパク質が豊富に含まれています。
タンパク質は三大栄養素のひとつとされるほど、非常に重要なエネルギー源です。
身体の組織をつくるほか、良質な筋肉を生成し、筋肉の量を増やす働きがあります。
筋肉量の増加は、基礎代謝が促進され、余分な脂肪の減少につながります。
筋肉の生成に働くタンパク質を摂取することにより、太りにくく、痩せやすい身体づくりが目指せるのです。
野菜を多く摂取できる
鍋は、白菜やネギ、大根、人参など、さまざまな野菜を一度に摂取できます。
また、煮ることでボリュームが抑えられ、たくさんの野菜をより多く食べることができるメリットも。
野菜にはビタミンやミネラルのほか、腸内環境を整える食物繊維が豊富に含まれています。
腸内の働きが活発になると、余分な糖や脂質の排出が促進され、体脂肪の蓄積を防ぐことができます。
健康的なダイエットを目指すのであれば、野菜を多く摂取し、デトックス効果を高めることを意識しましょう。
代謝がアップする
鍋は身体を芯から温めるため、代謝が上がり、脂肪を燃えやすくする効果が期待できます。
体温が1度下がると基礎代謝が約12％低下するといわれるほど、冷えはダイエットの大敵です。
基礎代謝が低下すると、カロリーを消費しにくくなり、太りやすく痩せにくい状態になってしまいます。
また、身体が冷えることで血流が滞り、老廃物や水分がスムーズに排出されなくなります。
その結果、むくみやセルライトも発生しやすくなるのです。
身体を芯から温める鍋は、基礎代謝の向上と脂肪燃焼、むくみ防止に効果的といえます。
糖質が抑えられる
鍋は、肉や魚、野菜など、低糖質の食材を使うことが多いため糖質制限したい方に最適です。
糖質は生きていくうえで重要な栄養素ですが、過剰摂取となった場合は脂肪として蓄積されてしまいます。
ごはんやパン、麺類などの主食に多く含まれているため、気付かないうちに摂取しすぎてしまう可能性も。
鍋は、メインとなる肉や魚、そしてたくさんの野菜を食べることで満足感が得られるため、主食であるごはんを控えることができます。
カロリーが抑えられる
鍋は、煮たり蒸したりするなど、ヘルシーな調理法が一般的です。
油を使用する調理法と比べて、カロリーを大幅に抑えることができます。
また、野菜を中心に、白滝や豆腐、きのこ類など、低カロリーの食材でつくるため、多少食べすぎてもカロリーを抑えることができます。
鍋のメインをたっぷりの野菜にすることで、ビタミンや食物繊維をバランスよく摂取できるうえに、血糖値の上昇を抑える効果も。
鍋の具材は、満足感を得ることができる、低カロリーの食材を選ぶことを意識しましょう。
続けやすい
鍋は、牛肉や豚肉、または魚など、どれを選ぶかで旨味が変わります。
また、白菜などの淡色野菜ではなく、ほうれん草や人参、小松菜などの緑黄色野菜に変えることでも、彩りや風味が変化し、バラエティ豊かな鍋に。
鍋は、具材を変えたり薬味を加えることで、味のバリエーションが広がり、飽きずに楽しむことができます。
継続することが大切なダイエットにおいて、鍋ダイエットは続けやすさの点でも最適といえます。
効果的な鍋ダイエットのポイント
ダイエットに効果的な具材や、ベースとなるスープの選び方。
どれくらいの量をどの時間帯に食べることが適切なのかなど、鍋ダイエットを効果的におこなうポイントを紹介します。
具材選びは？
鍋ダイエットといえども、高カロリーな具材を入れてしまうとダイエットになりません。
カロリーだけでなく、糖質や脂質にも気をつける必要があり、どんな具材を選ぶかが重要なポイントです。
肉は、霜降りの牛肉や豚バラといった脂質が多いものよりも、鶏ささみや鶏むね肉、豚もも肉など脂身の少ないものを選ぶようにしましょう。
満足感を高めるために、野菜のほかにも豆腐やキノコ類など、低カロリーの具材を加えることもおすすめです。
スープの種類は？
塩分を多く含んだスープは、食欲をそそり食べ過ぎてしまう可能性があります。
塩分の過剰摂取は、高血圧やむくみが起こりやすくなり、体重増加につながります。
減塩タイプの出汁にする、スープを飲みすぎない、などの注意をしましょう。
また、砂糖を使うすき焼きや、油を多く使う豚骨や坦々スープなどもダイエットに不向きです。
味を濃くしたい場合は、柚子胡椒や七味、生姜などで調整するようにしましょう。
どれくらい食べてもいい？
ヘルシーな具材をつかった鍋でも、過剰に食べてしまうとダイエットになりません。
鍋をお皿に移さずに食べると、量を把握できず、食べ過ぎてしまう危険性があります。
食べ過ぎを予防するために、腹八分の量をお皿に盛って食べるようにしましょう。
また、締めの雑炊や麺類は糖質が多いため、血糖値の上昇を招き、体重増加につながります。
食べる量を調整し、糖質の多い締めのメニューは控えるようにしましょう。
いつ鍋を食べたらいい？
鍋ダイエットを始める場合、夕食に取り入れることがおすすめです。
朝、昼、夜、いつ食べても問題ありませんが、夕食は朝と昼に比べてカロリーが高くなってしまう傾向があります。
夜は身体を動かすことが少ないうえに、昼間よりも脂肪を蓄えやすいとされています。
夕食にヘルシーな鍋を取り入れることで、鍋ダイエットの効果をより実感しやすくなるでしょう。
痩せる鍋4選
鍋にはさまざまなバリエーションがありますが、そのなかでも、ダイエットに最適な4つのメニューを紹介します。
それぞれの鍋にあった具材と、鍋ダイエットをより効果的にするためのアドバイスもあわせて参考にしてみてください。
寄せ鍋
寄せ鍋は、カツオや昆布などの出汁をベースとした鍋です。
具材も、白菜やもやし、豆腐やキノコ類など、低カロリーなものでつくることができます。
ヘルシーながらも栄養価が高く、さまざまな野菜をたっぷり食べたいときに最適です。
肉を入れる場合は、鶏ささみや鶏むね肉など、ヘルシーなものを選ぶようにしましょう。
肉を控えて魚介類に置き換えると、より効果的な鍋ダイエットになるためおすすめです。
ミルフィーユ鍋
ミルフィーユ鍋は、白菜のあいだに豚肉を挟み、それを何層にも重ねて煮込んだ鍋です。
豚肉は糖質をほとんど含んでおらず、白菜も低カロリーかつ低糖質の食材のため、糖質制限をしたい方におすすめです。
ただし、肉の部位によっては高カロリーになる可能性があるため、注意してください。
脂身の少ないモモや肩などを使うようにしましょう。
白菜の量を多めにすることでヘルシーになり、満足度を高めることができるためおすすめです。
トマト鍋
トマト鍋は、トマトをベースにしたスープで野菜を煮込んだ鍋料理です。
メインとなるトマトには、リコピンが多く含まれています。
リコピンは、血流を抑制し、新陳代謝の向上が期待できます。
血流が改善することにより、老廃物が効果的に排出され、脂肪が燃焼しやすい身体が目指せるのです。
トマト鍋の具材は、ブロッコリーやキノコ類、あさりなどがおすすめです。
ベースとなるトマトそのものが脂肪燃焼効果の高い食材であるため、ダイエットに非常に効果的といえます。
キムチ鍋
キムチ鍋の辛味成分であるカプサイシンには、身体を温める効果があります。
体温を上昇させることで血行を促進し、基礎代謝の向上、脂肪燃焼が期待できます。
また、乳酸菌が含まれていることから腸内環境を整える効果も。
キムチ鍋は、身体の冷えによって生じるむくみや、腸内環境の乱れからくる便秘に悩んでいる方にとくにおすすめです。
スープ自体にしっかり味がついているため、シンプルな具材でも満足感を得ることができます。
鍋ダイエットに成功した有名人
実際に鍋ダイエットをおこなった有名人の実践方法と、その結果をまとめました。
いくつかの注意点もあるため、鍋ダイエットを始める前に参考にしてみてください。
チャンカワイ
それってどうなの課という番組で、3日間の食事を鍋のみにした場合の効果を検証しています。
検証前の体重は94.2kg。
1日目はちゃんこ鍋。
「これで痩せたらミラクルフード」と感想を述べるほど、限界まで食べていました。
しかし翌日、なんとマイナス1.2kgの変化があり、93.0kgに。
チャンカワイ自身も驚きを隠せないようでした。
2日目のキムチ鍋を経て、3日目のもつ鍋に突入すると「もう太ってない？」と、もつの脂身で圧倒されている様子が。
しかし翌日の体重は、まさかのマイナス1.0kgの92.3kgに。
結果、3日間で1.9kg減量成功という形になりました。
この結果に専門家も驚いており、食物繊維を多く含む野菜を摂ったことと、スープを飲まずとも、十分な水分摂取ができたことが要因ではないかと話しています。
中町綾
インフルエンサーである中町綾さんは、10kgのダイエットに成功したようです。
その一部として、冷蔵庫で余っていた野菜と肉を、すべて鍋にして食べている様子がYouTubeにあがっています。
その際、ごはんは抜いて、鍋のみで食べていました。
炭水化物は糖分を多く含むため、ごはんを抜くという選択はダイエット中に最適といえます。
SNS上では、10kgの減量に取り組んでいた際のルールとして、以下が挙げられていました。
- 1日のうち2食をサラダと鍋にしていた
- ドレッシングは自身で手作り
- 甘未が欲しいときはフルーツにする
- 白菜と豚肉のミルフィーユ鍋や豚もやしを自炊する
サラダや鍋で栄養バランスを整えながら、ヘルシーさに重点を置いた努力が10kgの減量につながったと言えるでしょう。
鍋ダイエットの体験談
鍋ダイエットは、食べ方や選ぶ具材によって、結果に大きな差がでます。
成功の理由、失敗する要因は何なのか。
鍋ダイエットを始めるにあたり、ぜひ参考にしてみてください。
成功例
牛や豚に比べて脂質の少ない鶏肉を選び、野菜をたくさん入れてヘルシーさを重視
涼しくなってきましたのでね。私が10キロ以上痩せた鶏肉と野菜をたくさん入れた鍋を食べるダイエットを今年も開催したいと思います
— 菅野まゆりりす紫 (@Mayulilith) October 2, 2023
(っ’ヮ’c)ｳｩｯﾋｮｵｱｱｧｱｱｱｧ
ダイエット始めて、ついに10kg痩せたーっ‼️
なまけもので三日坊主の僕でも、一方的に推しにパワーをもらいながら頑張ってこれた😄夜ご飯に迷ったら、キムチ鍋で🥘10kg痩せたら人生が変わると信じてる🌟#五十嵐マリア #七瀬静香#なかやまきんに君#もえぞう— はじめ (@hachi_loves_750) February 26, 2023
白菜鍋ダイエットで2キロ痩せた🤠
— みんみん@NKB企画代表 (@min_min_nkb) January 30, 2023
週6で夜ごはん鍋生活してたら、2週間で2kg痩せた＼(^o^)／
献立悩まなくて良いし、野菜もたっぷり食べられるし、体が温まるしすごく良い🍲激しくおすすめ❣️
子ども達にはプラスでおかずを作らないとだけど"レンジ調理のみ"とかで調べて楽してる😌#幼稚園ママ #ダイエット— にこまる|目指せ月3万円！年子ママ×パート主婦 (@nicomaru_blog) January 23, 2023
成功した方の中には、鍋ダイエットで10kg痩せたという方も。
2週間で2kg痩せた方は、週に6回、夕食を鍋にしていたとのこと。
美味しい鍋を食べながらダイエットできることが、鍋ダイエットの魅力です。
食材を煮込むだけでできる手軽さも、続けやすいポイント。
ダイエットは食事制限が必須、というイメージがありますが、ヘルシーな食材をつかった鍋ならある程度お腹いっぱい食べても問題ありません。
鍋ダイエット成功の理由は、ヘルシーな具材を選ぶことと、根気よく続けることといえるでしょう。
失敗例
締めの雑炊や食べる量、チーズなどのトッピングなどによるカロリーオーバー
ダイエット2日目
キムチ鍋で野菜たっぷり💓と思ったのに〆の雑炊4杯食い無事失敗— ま〜ぼ〜 (@mentaikoikoiko) November 21, 2023
鍋って野菜たっぷりでダイエットにも良いはずなのに、我ら夫婦は恐ろしい量の鍋を食べちゃうから全然痩せない。冬。
— おっととつまま (@ottonokaogasuki) November 5, 2023
てゆかさ、夏に向けてダイエットしようと思って夜ご飯キムチ鍋にしてみたんだけど ふつーにご飯とチーズ入れておじやとかにしちゃって失敗した。挑戦は明日も続く。
— 🐈ねこたちやん！7/14周年だよー (@maid_nekota) March 27, 2023
鍋ダイエット実践者の中には、野菜をたっぷり食べたのにも関わらず、そのあとの締めを4杯も食べてしまい、ダイエットにならなかったという失敗例も。
鍋のスープは、さまざまな具材からでた旨味が凝縮されているため、食欲をそそるものです。
しかし、雑炊を食べてしまうと糖質の過剰摂取となる可能性があります。
また、食べる量にも注意が必要です。
どんなにヘルシーな鍋でも、食べ過ぎるとカロリーオーバーになります。
チーズやごはん、麺などのトッピングも糖質が高いため、控えるようにしましょう。
ダイエットピルで鍋ダイエットの失敗を防ごう！
鍋ダイエットを失敗してしまった主な要因として、これらが挙げられます。
・締めまでしっかり食べた
・食べ過ぎてしまった
これらによる体重増加を防ぐために、ダイエットピルの使用をおすすめします。
鍋ダイエットに失敗した方、制限なく食事を楽しみたいという方に最適です。
ここからは、それぞれに適したダイエットピルを紹介します。
鍋にお肉を入れたい方におすすめ
「脂質吸収ブロック薬」の使用をおすすめします。
脂質吸収ブロック薬は、肥満治療薬として開発された医薬品です。
しかし、肥満病ではない方にも効果があったことから、ダイエット薬としても使用されるようになりました。
脂質吸収ブロック薬は、食事から摂取した脂肪分の吸収を30%カットする効果があります。
そのため、食事制限をせずに減量が目指せるのです。
この脂肪分は、便として排出されます。
油分を含んだ便がでるため、効果を実感しやすく、ダイエットのモチベーションを保ちやすいメリットがあります。
鍋の〆まで食べたい方におすすめ
旨味が凝縮されたスープでつくる締めは、鍋料理の楽しみのひとつでもあります。
「糖質吸収ブロック薬」を使用することをおすすめします。
糖質吸収ブロック薬は、糖尿病を治療するための医薬品です。
ダイエットの目的でも服用することができ、余分となった糖質を尿とともに体外へ排出することで、体重減少の効果が期待できます。
先発薬であるフォシーガを服用した結果、1ヶ月で約0.8〜1.2kg体重減少したという報告も。
糖質の吸収を妨げ、余分になった分は尿として排出させるため、ダイエット中でも過度な制限をせずに食事を楽しむことができます。
つい食べ過ぎてしまう方におすすめ
鍋ダイエットは、食べ過ぎてしまうとかえって体重増加の原因になります。
「GLP-1」がおすすめです。
GLP-1は、2型糖尿病における治療薬です。
もともとは注射薬でしたが、研究が進んだ結果、服用薬として開発されました。
GLP-1は、血糖値の上昇を抑制するとともに、中枢神経系に作用し、食欲を抑える作用があります。
少ない食事量で満足感を得ることができるため、結果として体重減少につながります。
また、ゆっくりと消化がおこなわれるため、血糖値の上昇が抑制され、体脂肪がつきにくく、太りにくい身体を目指すことができるのです。
まとめ
鍋ダイエットは、野菜をはじめとするヘルシーな具材を選ぶことが大前提です。
糖質や脂質を抑えながらしっかりと栄養を摂取できるため、健康的にダイエットすることができます。
ただし、やり方を間違えると逆に体重を増やしてしまう可能性も。
鍋ダイエットに失敗した、食事制限することがつらい、という方には、ダイエットピルをおすすめします。
ダイエットピルにはさまざまな種類があります。
自分に合ったピルをみつけるために、ぜひチェックしてみてください。
