AGAは、日本人男性の約3人に1人が発症するといわれる進行性の脱毛症です。
薄毛について調べていると、「AGAは発症したら終わり」という言葉を目にして、さらに不安に思っている方もいるでしょう。
この記事では、発症したら終わりといわれる理由について解説をしていきます。
AGAは発症しても終わりではない
AGAは、発症しても終わりではなく、治療をすれば薄毛の進行を抑制できます。
とくに、若い年代であれば、早期に治療をすることで改善効果があらわれやすいのです。しかし、症状を放置すれば薄毛はどんどん進行していくため、改善は難しくなります。
早めに治療をおこない、症状の悪化を防ぎましょう。
なぜ発症したら終わりと言われているのか
先述したとおり、AGAは治療によって進行の抑制が可能です。しかし、AGAはなぜ「発症したら終わり」といわれているのでしょうか。
ここからは、その理由について解説していきます。
AGAは進行するため
AGAは進行性なので、発症してしまうと完全には元の状態に戻れません。進行は続き、症状の悪化が止まらないことから「発症したら終わり」といわれている可能性があります。
AGAは、前頭部や頭頂部の抜け毛が徐々に増えて、頭皮が透けるように薄くなることが特徴です。治療をしなければ、最終的に側頭部と後頭部以外、すべての毛が抜ける可能性があります。
進行を抑えるには、早期での適切な治療が大切です。
薄毛が気になる方は、早めの対策をおこない進行を防ぎましょう。
AGA治療薬で進行を抑制
AGAは、治療薬によって進行を抑制する効果が期待できます。
治療薬には、プロペシアやザガーロが使用されていて、服用を継続することで抜け毛の予防に効果があるのです。
さらに、ミノキシジルは発毛の促進に有効で、プロペシアやザガーロとの併用によって相乗効果も期待できます。
病院でも処方されていますが、日本では薬局でもリアップなどの育毛剤が購入可能です。
しかし、育毛剤などの外用薬は、内服薬より作用が小さいとされています。
個人差はありますが、ミノキシジルタブレットタイプは高い効果が期待できるため、未承認にも関わらず医療機関で処方されています。
商品名 | プロペシア (フィナステリド) |
ザガーロ (デュタステリド) |
ミノキシジル (タブレット) |
ミノキシジル (外用薬) |
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画像 | ||||
特徴 | AGAの進行を抑制 | AGAの進行を抑制 | 発毛促進 服用タイプ |
発毛促進 塗布タイプ |
投与 | 内服薬 | 内服薬 | 内服薬 | 外用薬 |
ボタン |
※ザガーロは国内での商品名で、海外では同じ製薬会社からアボダート名で販売されています。
AGA治療にお金がかかるため
AGA治療には保険が適用されませんが、継続して治療薬を服用する必要があるため、お金がかかります。
治療薬以外の場合は、さらに費用がかかるため「発症したら終わり」といわれている可能性があるのです。
以下の項目は、治療薬以外の方法と費用の目安になります。
■植毛:50~300万円
■光・LED治療:1回5,000〜10,000円
海外通販(個人輸入)ならお得にAGA治療を継続できる
個人輸入でも、AGA治療薬を購入できます。
先述したとおり病院での処方は高額ですが、海外市場のジェネリック医薬品であれば、安価での購入が可能です。
費用が抑えられるため、高額な治療費で悩んでいた方も継続しやすくなります。さらに、セット商品も販売されていて、単品で購入するよりお得な商品もあります。
治療薬の併用もしやすくなり、より高い効果を得られる可能性があるのでおすすめです。
商品名 | フィンペシア | デュタストロン | ノキシジル(noxidil) | ツゲイン |
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特徴 | プロペシアジェネリック | ザガーロジェネリック | ミノキシジルタブレット | ミノキシジル育毛剤 |
価格 | 30錠:1,520円~ | 30錠:2,700円~ | 100錠:4,900円~ | 1本:2500円~ |
ボタン |
AGAは完治しないため
AGAは、発症すると完治することはありません。
治療を中断すれば、元の状態へと徐々に戻るため、「発症したら終わり」といわれている可能性があります。
AGAの進行を抑えるには、治療薬の服用を継続することが重要です。せっかく増えた毛髪も、治療を中断すれば抜け落ちてしまう可能性があります。
元の状態に戻ってから治療を再開すれば、ゼロからのスタートに戻ります。
改善されるまでには、初めて治療したときと同じように時間が必要です。
薄毛になるから
AGAによる薄毛は、世間でいう「ハゲ」といわれる症状です。
マイナスイメージをもっていれば、鏡を見るたびに自信がなくなり、大きなコンプレックスになるのです。
ビジュアルを気にする面から、「発症したら終わり」と考えられている可能性があります。
とくに、若い年代で発症すれば異性や周囲からの目線が気になって、悩んでしまう要因になるでしょう。
AGA年代別発症率
AGAは年齢とともに発症率が上がりますが、中高年者だけが抱える問題ではありません。
20代でも発症する可能性があり、中には20代前半で発症する方もいるのです。
出典: Takashima T et al. In: Orfanos CE et al, eds. Hair Research. Springer, Berlin Heidelberg New York 1981: 287-293
毛が細くなったり抜け毛が増えたりと、気になる症状があれば、若くてもAGAを発症している可能性があります。
全年齢の平均では男性の約30%がAGAで悩んでいると言われています。
今ではAGA治療が当たり前の世の中になってきていますので、発症したら終わりではなく、まずは治療をすすめましょう。
AGAはなぜ発症する?
AGAには、男性ホルモンのテストステロンが大きく関係しています。
男性には重要な役割をするホルモンですが、還元酵素「5αリダクターゼ」と結合すると、「DHT(ジヒドロテストステロン)」に変換されるのです。
悪玉男性ホルモンであるDHTは、頭皮に存在する受容体「AR(アンドロゲンレセプター)」と結びつくと、AGAの原因になります。
そのため、毛髪サイクルの「伸びる(成長期)・抜ける(退行期)・生える(休止期)」の繰り返しが保てなくなり、AGAが進行するのです。
遺伝
遺伝は、AGA発症に深く関係しています。
ARは、母親から受け継ぐX染色体に存在する遺伝子で、母方の祖父が薄毛の場合は発症リスクが高くなるのです。
受け継がれたARの感受性が高ければ、DHTと結合しやすくなります。
そのため、遺伝はAGA発症のリスクを高める原因のひとつとされているのです。
ストレス
AGAとの直接的な因果関係は認められていませんが、日常生活でストレスを感じると、発症リスクが高まると考えられています。
ストレスは、DHTに変換する男性ホルモンを過剰に分泌させる可能性があります。
さらに、自律神経のバランスも乱れるため、血流が悪くなって抜け毛の増加につながります。
AGAを進行させないための予防法
AGAの進行を防ぐには、早期に対策をして症状を悪化させないことが重要です。
すぐに取り入れられる改善方法を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
生活習慣を見直す
生活習慣の見直しは、AGAの進行を遅らせるために有効な方法です。
偏った食事は、頭髪の栄養を不足させることで、抜け毛のリスクを高めます。
また、喫煙や運動不足によって血液循環が悪くなると、頭皮へ栄養が届きにくくなるのです。
薄毛を予防するためにも、生活習慣を見直して頭皮環境の改善に努めましょう。
シャンプーやリンスを見直す
シャンプーやリンスの見直しも、抜け毛の予防に有効です。
界面活性剤が含まれるシャンプーは、肌に残りやすいため頭皮を痛める可能性があります。
リンスも油分が多いため、不十分な洗い流しでは、毛穴が詰まり雑菌が繁殖しやすいのです。
薄毛を防ぐには、清潔な頭皮を保つことが重要になります。
シャンプーやリンスの見直しをして、頭皮環境を整えましょう。
サプリメントを使う
サプリメントで、毛髪や育毛に必要な栄養素を補えば、薄毛の予防につながります。
ビタミンやミネラル、タンパク質などは髪の健康に必要な栄養素です。
これらが不足して、頭皮に栄養が届かなければ、毛髪が成長しにくくなります。
必要な栄養素を意識的に補って、髪の成長を促してあげましょう。
AGAが発症してもAGA治療薬で解決
AGAは進行性の病気ですが、発症しても終わりではありません。
治療薬を使用すれば、進行を遅らせることができます。
さらに、対応が早期であるほど、症状の改善効果は高くなる可能性があるのです。
薄毛が気になってきたら、すでにAGAは進行しています。
早期に治療を始めて、正常なヘアサイクルを保つことが改善への近道です。