「頭からの汗がひどくてメイクが崩れやすい」「頭皮に汗をかきすぎて髪が濡れる」など頭部の汗はさまざまな悩みを引き起こします。
本記事では、頭に汗をかく理由や効果的な治療法の他、日常生活で手軽にできる対策方法も併せて紹介します。
頭の汗にお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。
頭からたくさんの汗をかくのはなぜ?
汗をかくメカニズムを基に、頭からたくさん汗をかく理由を解説します。
体質が原因の場合と病気が関係している場合があるため、どちらに当てはまるか確認してみてください。
汗をかくメカニズム
汗を出す汗腺には、エクリン腺とアポクリン腺の2種類あります。
エクリン腺から出る汗には主に体温調節の役割があり、体温が上がりすぎないよう頭から発汗して熱を逃がしています。
アポクリン腺は自律神経の働きにより発汗するため、過度の緊張やストレスなどが主な原因です。
また、顔から多量の汗が噴き出す場合は、更年期障害や甲状腺機能亢進症などが原因の可能性もあります。
頭部多汗症かも
運動後や緊張した時など、原因が明確な汗はあまり心配ありません。
しかし、顔や頭皮などの頭部から、日常生活に支障をきたすほど多量の汗をかく方は頭部多汗症の可能性があります。
- 気温や体温などに関係なく多量の汗をかく
- 多量の発汗が週に1回以上ある
- 顔から滴り落ちるほど汗をかく顔から滴り落ちるほど汗をかく
- 左右対称に汗をかく
- 睡眠中は汗をかかない
- 多汗症の家族歴がある
- 日常生活に支障をきたすほど汗をかく
多汗症には全身性多汗症と局所性多汗症があり、頭部のみ汗が多い場合は局所性多汗症に該当します。
また、病気が原因の場合は続発性多汗症、原因不明の汗は原発性多汗症、とさらに細かく分類されます。
いずれも自然に治るものではないため、症状に合った適切な治療が大切です。
頭部多汗症が招くトラブル
頭部多汗症の方は季節を問わず多量の発汗があり、放置するとさまざまなトラブルを招く恐れがあります。
頭部多汗症によるトラブルには次のようなものがあります。
ニオイが発生する
エクリン腺から出る汗は9割以上が水と言われていますが、頭皮や髪に付着した汚れと混ざると雑菌が繁殖し、汗特有のニオイを発します。
顔の汗が多い方はマスクの中が蒸れやすく、帽子を被ったり整髪料をつけたりする習慣がある方は雑菌が繫殖しやすいため注意が必要です。
抜け毛が増える
前述の通り、頭皮の汗が多い方は雑菌が繁殖し、頭皮環境が乱れやすくなります。
頭皮環境が悪いとヘアサイクルが乱れるため、抜け毛の原因に繋がります。
また、汗に含まれる老廃物が頭皮の毛穴に溜まり、頭皮環境をより悪化させるでしょう。
性別や年齢を問わず、頭皮環境が乱れている方は抜け毛や薄毛になりやすいため注意が必要です。
湿疹などの肌トラブル
顔や頭皮などが汗で蒸れると痒みを伴い、ニキビや吹き出物もできやすくなります。
無意識に搔きむしって皮膚が傷つくことも多く、炎症が広がり湿疹や細菌感染を起こす可能性があります。
肌トラブルが悪化するとニオイや抜け毛にも繋がるため、早めの治療が大切です。
頭部多汗症の治療法
頭部多汗症を病院で治療する場合の代表的な治療法を紹介します。
それぞれのメリットやデメリットの他、保険適用の有無についても詳しく解説します。
治療法
頭部多汗症の治療法には、外用薬や内服薬を用いた薬物療法、またはボツリヌス療法などがあります。
原発性局所多汗症の診療ガイドラインを基に、推奨されている治療法を解説します。
外用薬
外用薬では主に、塩化アルミニウムを用いた治療がおこなわれます。
患部に塗布した塩化アルミニウムが汗腺を塞ぎ、一時的に発汗が抑えられます。
- メリット
- デメリット
発汗を抑える、雑菌の繁殖を防ぐ
一時的な効果しか得られない、頭部に塗布しにくい
外用薬を塗布すれば発汗やニオイの予防が可能ですが、根本治療ではありません。
比較的軽度の方の対症療法、または他の治療法との併用におすすめです。
内服薬
内服薬では主に、抗コリン薬を用いた治療がおこなわれます。
抗コリン薬には神経伝達物質のアセチルコリンの働きを阻害する作用があり、発汗を抑える効果が期待できます。
- メリット
- デメリット
頭部多汗症でも治療しやすい
基礎疾患により服用できない場合がある
頭部多汗症は顔や頭皮の全体から発汗することが多く、外用薬は広範囲に塗布しにくいデメリットがあります。
しかし、内服薬は飲むだけで効果が得られるため、頭部多汗症の方に適した治療薬です。
ただし、基礎疾患により服用できない場合があるため、用法用量を正しく守ることが大切です。
ボツリヌス療法
ボツリヌス療法は、ボツリヌス菌から作られる成分を患部の筋肉に注射して、汗腺の働きを抑える方法です。
- メリット
- デメリット
一度の治療で3~4ヶ月程度持続する
治療費用が高い
ボツリヌス療法の効果は3~4ヶ月ほど持続するため、外用薬や内服薬のように毎日使う必要はありません。
しかし、効果が弱まってきたら再度注射する必要があります。
また、頭部多汗症では保険が適用されないため、高い治療費用がかかる点がデメリットです。
保険適用される?
原発性多汗症と診断された場合、内服薬の抗コリン薬は保険が適用されます。
しかし、頭部多汗症に対する外用薬やボツリヌス療法は保険適用外です。
特に、ボツリヌス療法は費用が高額で、数万円~十数万円かかる場合があります。
また、根本治療ではないため定期的に治療を受ける必要があります。
外用薬・内服薬は海外通販でも購入可能!
外用薬や内服薬は海外通販でも購入可能です。
外用薬は保険が適用されないため、病院を受診せずに購入できる海外通販がおすすめです。
また、海外通販では病院で処方される内服薬のプロバンサインも購入できます。
プロバンサイン
プロバンサインには有効成分プロパンテリンが配合されています。
多汗症の他、胃潰瘍や胃炎、夜尿症などのさまざまな疾患に用いられる抗コリン薬です。
発汗を促す神経伝達物質のアセチルコリンには、消化器系や脳などを活発にする働きがあります。
しかし、アセチルコリンの働きが活発になりすぎると、多汗症や胃潰瘍などの病気を引き起こしてしまいます。
アセチルコリンの働きを抑えるために用いられるのが抗コリン薬です。
プロバンサインには次のような副作用が確認されています。
・発現頻度0.1~5%未満:頭痛、めまい、眠気、腹部膨満感、倦怠感など
・発現頻度0.1%未満:発疹
・発現頻度不明:心悸亢進
基礎疾患がある方や妊婦、授乳婦、高齢者などは服用に注意が必要です。
商品名 | プロバンサイン | プロスパス |
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画像 | ||
有効成分 | プロパンテリン | プロパンテリン |
価格 | 100錠:5,700円 | 100錠:4,950円 |
購入 |
日常でできる汗対策
頭部多汗症は薬や注射で治療可能ですが、薬を使う必要がない方は日常生活の心掛けでも対策可能です。
手軽に実践できる対策を3つ紹介します。
こまめに汗を拭く
頭部の汗を放置すると、顔や頭皮の肌トラブルを招いてしまいます。
ハンカチやタオルを持ち歩き、小まめに汗を拭きとることが大切です。
また、雑菌の繫殖や蒸れが防げるため、汗のニオイも予防可能です。
ただし、一度使用したハンカチをバッグの中に戻すと、ハンカチで雑菌が繁殖します。
汗の量が多い方はハンカチを何枚か持ち歩いたり、使い捨てのペーパータオルの活用がおすすめです。
身体を冷やす
汗には本来、体温調節の役割があります。
体温が高い場合は、身体を冷やすことで発汗が抑えられます。
脇の下や鼠径部、首筋など、太い血管が通る部位を保冷剤や濡れタオルなどで冷やしましょう。
また、涼しい場所へ移動したり冷たい飲み物を飲んだりして、効率的に身体を冷やしてみてください。
薬用シャンプーを使う
頭部の汗によるニオイ、抜け毛、湿疹で悩んでいる方は、薬用シャンプーがおすすめです。
一般的なシャンプーは洗浄力が強く、頭皮が乾燥しやすくなります。
乾燥すると余分な皮脂が分泌されるため、頭皮環境が悪化します。
汗をかきやすい方は特に頭皮環境が乱れやすいため、薬用シャンプーや育毛シャンプーを使用しましょう。
また、入浴後は髪をきちんと乾かして清潔に保つことが大切です。
まとめ
季節を問わず、顔や頭皮から多量の汗をかく方は頭部多汗症の可能性があります。
頭部多汗症は外用薬や内服薬、ボツリヌス療法で治療できますが、保険が適用されない治療法もあるため、費用がネックになる方もいるでしょう。
費用を少しでも抑えたい方は、海外通販で購入できる外用薬や内服薬がおすすめです。
通院の手間も省けるため、ぜひ試してみてください。
また、多汗症は病気が原因の場合もあるため、基礎疾患がある方や症状が重い方は病院の受診をおすすめします。
プロスパス | ||
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100錠:4,950円 | ||