炎症後色素沈着を治すクリームは？おすすめの薬や市販商品を紹介

「ニキビを潰したら茶色く跡が残ってしまった……」
「火傷の跡がなかなか消えない……」

など、炎症後色素沈着にお悩みの方は多いでしょう。

この記事では、炎症後色素沈着を早く消したい方におすすめの薬をご紹介しています。

炎症後色素沈着はなぜ起こってしまうのか？という点についても解説しているので、ぜひご覧ください。

炎症後色素沈着とは

そもそも炎症後色素沈着とは具体的にどういう症状を指すのか、簡単に解説していきます。

炎症後色素沈着はシミの一種で、皮膚が炎症や傷などのダメージを受けた際、赤みがひいたあとに発生する色素沈着のこと。

色は主に茶褐色・灰褐色・紫褐色などさまざまで、患部の境界がはっきりとしていないのも特徴です。

「老人性色素斑」と呼ばれる炎症が原因ではない顔のシミや肝斑は、以下のページで詳しく紹介しています。

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2022.10.06

炎症後色素沈着の原因

では、どういったメカニズムで炎症後色素沈着が発生してしまうのでしょうか。

皮膚が炎症などのダメージを受けると、皮膚の内側のメラノサイト（メラニンを生成する細胞）が刺激され、メラニン色素が生成されます。

通常であれば肌のターンオーバー（新陳代謝）によりメラニン色素は体外に排出されますが、メラニンが大量に生成されることでターンオーバーが追い付かず、皮膚内にメラニンが溜まってしまいます。

それが色素沈着となり、炎症や傷が治ったあとも患部の皮膚が茶色っぽく見えてしまうのです。

色素沈着に繋がりやすい炎症・傷などには、以下のようなものが挙げられます。

炎症後色素沈着は時間の経過とともに消える

通常、炎症後色素沈着はターンオーバーによって少しずつ肌が生まれ変わることで消えていきます。

炎症の度合いによっても異なり、軽度のものであれば3～6ヶ月程度で消えるものもあれば、6ヶ月～1年程度かかるものもあります。

また、ターンオーバーの周期は年齢とともに長くなっていくため、歳を重ねるほど治りが遅くなります。

早く治したい場合はトレチノインやハイドロキノンがおすすめ

「何ヶ月も待ってられない！」「自然に消えるのを待つのがもどかしい！」という方は、トレチノインやハイドロキノンを含む外用薬を使うことをおすすめします。

トレチノイン・ハイドロキノンは皮膚科や美容皮膚科でも処方されている外用薬で、それぞれ以下のような作用があります。

トレチノイン	ターンオーバーを促進し、肌の生まれ変わりを助ける
ハイドロキノン	メラノサイトの働きを抑制し、メラニン色素の生成を抑える

ハイドロキノンがメラニンの生成を抑え、トレチノインがターンオーバーを促進することで、自然治癒よりも早い期間で炎症後色素沈着を消すことが可能です。

自然治癒では3～6ヶ月程度かかるものが、トレチノイン・ハイドロキノンの併用では1～3ヶ月程度で消える効果も期待できます。

なお、ハイドロキノンは目元にも使用できますが、目元は皮膚も薄く粘膜に近い部分になるため、使用の際は十分ご注意ください。

炎症後色素沈着を治すための市販クリーム

薬局などで市販されている炎症後色素沈着を治すクリームをご紹介します。

※表は横にスクロールできます。

しかし、市販品の成分は濃度が低い、効果がマイルドなどの理由で色素沈着を治すのに時間がかかる場合もあります。

早く治したい場合はトレチノイン・処方用ハイドロキノンなどの外用薬もおすすめです。

ビーグレン QuSomeホワイト

ビーグレン QuSomeホワイト 15g：6,600円～

商品名	ビーグレン QuSomeホワイト
有効成分	ハイドロキノン2.0% メラトルピン、アミトースなど
使い方	パール1～2粒程度出して顔に塗布

美白成分のハイドロキノンと、それをサポートする3つの成分が配合された夜用の美容クリームです。

肌のくすみやシミ、乾燥に悩んでいる方におすすめの商品です。

アテニア アイリンクルセラム

アテニア アイリンクルセラム 15g：3,740円～

商品名	アテニア アイリンクルセラム
有効成分	ナイアシンアミド、 Argハリ酵母エキス、真珠エキスなど
使い方	スキンケアの最後に使用

保湿やハリUP成分の酵母エキスや発酵コラーゲン、シワ改善成分のナイアシンアミド、透明感を与える真珠エキスなど、目元のお悩みを総合的に改善できる成分が豊富に含まれたアイクリームです。

乾燥や摩擦による目元の色素沈着にはもちろん、シワなどのエイジングケアにも適しています。

ドクターシーラボ　薬用ボディ・ピンク

ドクターシーラボ　薬用ボディ・ピンク 50g：4,180円～

商品名	ドクターシーラボ　薬用ボディ・ピンク
有効成分	持続型ビタミンC、グリチルリチン酸、レチノールなど
使い方	適量を手に取り、気になる部分に使用

メラニンの生成を抑え色素沈着を防ぐ持続型ビタミンC配合のボディ用の美白クリームです。

脇、ビキニライン、バストトップなどのデリケートな箇所から、ひじひざなど全身に使用できます。

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2023.06.02

炎症後色素沈着を早く消したい方におすすめの薬6選

ここからは、炎症後色素沈着をより早く消すのにおすすめの薬をご紹介します。

皮膚科・美容皮膚科でも処方されている、トレチノイン・ハイドロキノンを含むものを中心にピックアップしました。

※表は横にスクロールできます。

トレチノイン・ハイドロキノン

トレチノイン・ハイドロキノン 3,360円～

商品名	トレチノイン・ハイドロキノン
有効成分	トレチノイン0.025～0.1% ハイドロキノン4%
効果	トレチノイン：ターンオーバーを促しメラニン色素を体外に排出するのを助ける ハイドロキノン：強力な漂白作用で肌の色素沈着を薄くする
使い方	トレチノイン：1日1～2回、洗顔後に綿棒などで薄く塗布 ハイドロキノン：朝晩2回、洗顔後に綿棒などで薄く塗布 ※トレチノイン→ハイドロキノンの順番で使用

トレチノインとハイドロキノンがセットになっている商品です。

併用することでより早く炎症後色素沈着を消すことができるので、購入の際はトレチノインとハイドロキノンをセットで購入することをおすすめします。

タップしてトレチノインジェル単体の商品情報を見る

トレチノインジェル

トレチノインジェル 1,980円～

商品名	トレチノインジェル
有効成分	トレチノイン
効果	ターンオーバーを促しメラニン色素を体外に排出するのを助ける
使い方	1日1～2回、洗顔後に綿棒などで薄く塗布

トレチノインを有効成分に含むジェルです。

肌のターンオーバーを促進し、メラニンによって色素沈着した皮膚をすばやく体外に排出するのを助けます。

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ユークロマクリーム

ユークロマクリーム 1,380円～

商品名	ユークロマクリーム
有効成分	ハイドロキノン4％
効果	強力な漂白作用で肌の色素沈着を薄くする
使い方	朝晩2回、洗顔後に綿棒などで薄く塗布

ハイドロキノンを4%配合したクリームです。

強力な漂白作用により、炎症後色素沈着を薄く、目立たなくしていく効果があります。

通販ページへ

ユークロマプラスクリーム

ユークロマプラスクリーム 1,700円～

商品名	ユークロマプラスクリーム
有効成分	ハイドロキノン2％、トレチノイン0.025％など
効果	肌の色素沈着を薄くし、ターンオーバーを促進してメラニン色素を体外に排出する
使い方	朝晩2回、洗顔後化粧水で整えた後に綿棒で薄く塗布

先程ご紹介したユークロマクリームに、トレチノインをプラスしたクリームです。

ハイドロキノンとトレチノインが含まれているため別々に塗る必要がなく、これ1本で炎症後色素沈着のケアが可能になります。

メラケアフォルテクリーム

メラケアフォルテクリーム 2,580円～

商品名	メラケアフォルテクリーム
有効成分	ハイドロキノン、トレチノイン、モメタゾン
効果	肌の色素沈着を薄くする、ターンオーバー促進、ニキビの改善
使い方	1日1回、洗顔後に綿棒などで薄く塗布

ハイドロキノンとトレチノインが含まれているクリームで、これ1本で漂白効果とターンオーバー促進効果の両方が期待できます。

また、ニキビの治療にも使用できるため、ニキビ・ニキビ跡を同時にケアしたい方にもおすすめです。

トラネミック（トラネキサム酸）

トラネミック 120錠：6,800円～

商品名	トラネミック
有効成分	トラネキサム酸
効果	メラニンの生成を抑制、抗炎症作用
使い方	1日750～2000mgを3、4回に分けて服用

有効成分のトラネキサム酸にはメラニンの生成を抑える効果があるため、外用薬と併用することでより効果的な治療が可能になります。

また、抗炎症作用もあるため、肌の炎症の予防にも効果的です。

トランサミンカプセル

トランサミンカプセル 100錠：3,980円～

商品名	トランサミンカプセル
有効成分	トラネキサム酸250mg
効果	メラニンの生成を抑制、抗炎症作用
使い方	1日3～8カプセルを3～4回に分けて服用

トラネキサム酸を含む内服薬で、メラニンの生成抑制や抗炎症作用効果が期待できます。

外用薬と併用してより効果的に炎症後色素沈着をケアしたい方や、肌の炎症予防も同時に行いたい方におすすめです。

アトピーの色素沈着の治し方

アトピー性皮膚炎による「さざなみ様色素沈着」などの色素沈着は、刺激が繰り返されてできるためなかなか治りにくい場合もあるでしょう。

アトピーによる色素沈着を改善するには、まずはアトピーの炎症を治すことが大切です。

炎症が治まっていない場合は、タクロリムス（プロトピック軟膏）などの治療薬が推奨されます。

その上で肌の炎症がコントロールできた場合は、レーザー治療やハイドロキノンで治療します。

レーザー治療は1回1万円～2万円ほどかかるため、できるだけ費用を抑えたい場合はハイドロキノンがおすすめです。

しかしどちらも肌への刺激が強いため、まずは炎症を抑えることが先決となります。

目元の色素沈着に関して

目元や目の周りの色素沈着の原因として、以下の点が挙げられます。

目がかゆい時や眠い時、メイク時など、目元はよく触ってしまう部位です。

特に目の下にできるクマの「茶クマ」は摩擦によってできる色素沈着のクマとなります。

また、紫外線や乾燥によるダメージもメラニンによって色素沈着しやすくなります。

目元の色素沈着を治す方法

目元や目の周りが色素沈着している場合は、以下の点に気を付けましょう。

また、色素沈着が気になる場合はハイドロキノンがおすすめです。

ただし目の周りは皮膚も薄く、粘膜も近いため十分注意して使用する必要があります。

その他乾燥が気になる場合は、アイクリームなどで保湿すると良いでしょう。

炎症後色素沈着を消すなら処方薬がおすすめ

ドラッグストアにもニキビ跡・傷跡を薄くするクリームなどは売っていますが、より強い効果を求めるのであれば先程ご紹介した処方薬をおすすめします。

理由としては、市販薬は処方薬と比べて有効成分濃度が低く、効き目もマイルドになっているからです。

海外通販（個人輸入）であれば国内通販と同じ手軽さで処方薬が購入できるため、皮膚科や美容皮膚科に行くのが難しい方にもおすすめです。

レーザー治療ではまた炎症後色素沈着を繰り返すことも

炎症後色素沈着を消す方法としては、美容皮膚科でのレーザー治療という選択肢もあります。

レーザー治療では早い場合で1日で効果が実感できるというメリットがありますが、レーザーで受けた肌ダメージにより後日同じ個所に炎症後色素沈着が表れてしまうというリスクもあります。

炎症後色素沈着を消すためにレーザー治療をしたのにまた同じ場所に炎症後色素沈着ができてしまっては元も子もありませんよね。

処方薬の海外通販であればレーザー治療よりも手軽かつ安価に治療を行うことができるというメリットもあるので、炎症後色素沈着治療の入り口としてもおすすめです。

まとめ

不意の傷や繰り返すニキビなどで簡単に発生してしまう炎症後色素沈着。

放っておけば自然に消えるとはいえ、できた場所によっては毎日が憂鬱になってしまうこともあるでしょう。

少しでも早く消すためには、効果の高い処方薬でしっかりとケアをすることが大切です。