フォシーガはダイエット薬として広く知られていますが、主に糖尿病の治療薬として使用されています。
血糖を下げる効果のほか、副次的な作用として体重減少がみられるため、ダイエットに効果的です。
そのため、ダイエットをしている方の中では、フォシーガを日常的に服用している方も少なくありません。
しかし、健康診断を控えている方などは、フォシーガの服用によって尿糖がいつまで排泄されるのか気になりますよね。
本記事では、フォシーガの作用時間や健康診断前の休薬時期について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
フォシーガと尿糖の関係
| フォシーガ | ||
|---|---|---|
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14錠：4,000円 | |
| 成分 | ダパグリフロジン | |
| 効果 | 糖尿病治療、ダイエット、体重減少 | |
| 副作用 | 便秘、頻尿、口の渇きなど | |
フォシーガは糖尿病のほか、さまざまな疾患の治療薬として使用されていますが、糖分が尿へ排出されることで体重減少が期待できるため、ダイエットにも効果的です。
また、消化器官からの糖分の吸収を抑えることで、服用中は太りにくい体づくりが期待できます。
次項では、尿糖やフォシーガの作用の仕組みについて解説します。
尿糖とは
尿糖とは、血液に含まれる糖が尿中に排出された状態をいいます。
通常、糖が尿に排出されることはありませんが、腎臓の機能低下や血糖値の上昇などで尿糖が出る場合があります。
血液中の糖は、腎臓でろ過される過程で体に再吸収されますが、血糖値が一定数を超えるか腎臓の働きが弱まっていると吸収できなくなり、尿中に糖が排出されるのです。
また、ストレスや食事の量などでも、一時的に尿糖が出る場合があります。
フォシーガによる尿糖のメカニズム
フォシーガはSGLT2阻害薬に分類され、尿中へ糖を排出して血糖値を下げる効果が期待できます。
SGLT2とは、腎臓の尿細管に存在するたんぱく質で、体に必要な栄養分であるブドウ糖を再吸収する役割があります。
SGLT2阻害薬はこの働きを阻害し、不要なブドウ糖を尿と排泄させることで、血糖値を下げることが可能です。
それにより血糖値が低下し、体に取り込まれるカロリーが抑えられ、結果的に体重減少効果が見込めます。
なお、体が必要とする糖分は保持されるため、身体への負担を心配することなく使用でき安心です。
フォシーガの尿糖はいつまで？
フォシーガの有効成分であるダパグリフロジンは、服用後1時間ほどで効果が現れ、その後は徐々に減少します。
しかし、その効果は約24時間続くため、服用中は持続的に尿糖の排泄が可能です。
また、休薬後も成分は体内に残留するため、成分が完全に排出されるまで数日間は尿糖の排泄が続くといわれています。
他のSGLT2阻害薬の尿糖はいつまで？
フォシーガはSGLT2阻害薬のひとつですが、そのほかにもさまざまなSGLT2阻害薬があります。
・ジャディアンス
・スーグラ
これらの医薬品も糖が体に再吸収されるのを抑制し、糖を尿と一緒に排泄することで、血糖値を下げる効果が期待できます。
フォシーガと同様に服用中は効果が持続し、休薬後も数日間は尿糖の排泄が続きます。
フォシーガは健康診断前に休薬する
健康診断は自身の健康状態を検査し、病気の兆候がないか確認するための重要な検査といえます。
そのため、正確な健康状態を把握するにあたり、フォシーガを休薬すべきか悩んでいる方も多いでしょう。
次項より、フォシーガは健康診断前に休薬する必要があるのか、注意点を交えて解説します。
尿糖検査で陽性になるため
尿糖検査とは、尿中に含まれているブドウ糖を調べる検査であり、この結果により腎性尿糖や糖尿病などのリスクが判断できます。
これは尿中のブドウ糖濃度により判定され、尿糖を排出するフォシーガは検査時に陽性になるため注意が必要です。
検査結果にはプラスやマイナスなどの記号のほか数字が使われており、(1+)、(2+)と数値が上がるほど、尿中のブドウ糖濃度が高いと判断されます。
なお、通常は糖が尿に排出されることはないため、マイナス(-)と判定された場合は正常値といえます。
1週間前から休薬する
フォシーガは、休薬後数日間は尿糖の排泄が持続します。
そのため、ダイエット目的で服用している場合は、健康診断の1週間前から休薬すると良いでしょう。
しかし、糖尿病や疾患治療などで医師から投薬された場合は、自己判断で休薬せず医師に相談してください。
フォシーガを休薬しても尿糖検査で陽性が出た場合
フォシーガを健康診断の1週間前から休薬し、検査時に陽性と判定された場合、以下の要因があると考えられます。
・糖尿病や腎性糖尿である可能性
フォシーガの成分は、完全に排出されるまで個人差があり、体質や体調によっても残留する日数が前後する場合があります。
また、フォシーガの成分はすべて排出され、糖尿病や腎性糖尿が原因で陽性と判定されることもあるため注意が必要です。
これらは、尿検査の結果のみで判断することは難しいため、陽性判定が出た場合はすぐに医師へ相談し検査をおこないましょう。
フォシーガの尿糖に関するよくある質問
フォシーガと尿糖について、よくある質問をまとめました。
現在服用している方はもちろん、これから服用される方もぜひ参考にしてください。
フォシーガを服用するとどれくらの尿糖が出る？
フォシーガは、1日に約200〜500kcalの糖が尿とともに排泄されます。
この量は血糖値が高い人ほど多いとされていますが、個人の血糖値や体調によっても異なる場合があるため注意が必要です。
フォシーガはインスリンの作用に影響しないため、低血糖のリスクが低く、安全にダイエットをおこなえます。
フォシーガ服用後どれくらいで尿糖が排泄される？
フォシーガを服用後、数日以内に尿糖が排泄されます。
服用を続けると数週間で血糖値の改善がみられますが、個人差があるため注意が必要です。
フォシーガを服用中は、体内に脂肪を蓄積させにくい体質に改善するほか、尿量が増えることからむくみの解消効果も期待できます。
フォシーガを服用しても尿糖が出ない場合はどうする？
フォシーガを服用しても効果が感じられない場合は、誤った服用方法やほかの医薬品との相互作用により、効果が発揮されていない可能性があります。
また、フォシーガで排出するカロリーより摂取カロリーが上回っている場合も、効果を得られない要因のひとつです。
フォシーガの効果を感じられない際には服用を中止し、一度医師へ相談することをおすすめします。
尿糖が出ることによる副作用はある？
フォシーガの服用で尿糖を排泄することから、以下の副作用が引き起こされる可能性があります。
・尿路感染症
フォシーガは、糖とあわせて尿の排泄も多くなるため、こまめな水分補給をし脱水症状に注意しましょう。
また、服用中は糖を栄養源にする雑菌が増え、尿路や性器の感染症を発症する可能性があります。
腟カンジダ症や膀胱炎などのリスクを防ぐため、排泄後はデリケートゾーンを清潔に保つことが重要です。
まとめ
本記事では、フォシーガの作用の仕組みや、健康診断前の服用などをまとめました。
フォシーガには、糖を尿に出す作用があることから、体重減少やむくみ解消など、ダイエットに効果的であることが分かります。
しかし、尿検査では陽性になる可能性があるため、健康診断を控えている方は注意が必要です。
フォシーガをダイエット目的で服用している方は、健康診断の1週間前から休薬すると良いでしょう。
なお、1週間前の休薬で尿検査が陽性だった場合は、医師へ相談することをおすすめします。
