アクアチムクリームは、ニキビやおできなど皮膚の細菌感染症の治療に用いられる医薬品です。
そんなアクアチムクリームに関して、市販で購入する方法やドラッグストアなどで購入できる代用薬を紹介していきます。
アクアチムクリームは市販されていない
「ナジフロキサシン」が含まれるアクアチムクリーム・軟膏などは、市販で購入することはできず、医療機関で処方してもらう必要があります。
アクアチムクリームは、医療用医薬品に指定されており、医師が症状や病気、体質に合わせて処方する必要がある医薬品です。
アクアチムは、殺菌効果がある抗生物質なので自己判断で使用し続けると、細菌が耐性を持ち効果がなくなる場合があります。
そのため、医師の診断を受けて適切に使用必要があるのです。
通販なら購入できる
市販では購入できないアクアチムクリームですが、個人輸入であれば医療機関で処方されているものと同じ成分を含んだ医薬品の購入が可能です。
海外医薬品の取り扱いをしている「個人輸入代行サイト」であれば、処方箋が不要のため、医療機関へ受診することなく医薬品を購入ができるというメリットがあります。
アクアチムクリームジェネリック 1本10g:1,800円~ |
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しかし、個人輸入代行サイトの医薬品は、海外から直接発送されるため手元に届くまでに10日~2週間ほど時間がかかるというデメリットもあります。
また、医師に相談することはできないため用法用量や副作用などは自己責任の上で使用する必要があります。
そもそもアクアチムクリームとは
アクアチムクリームは、有効成分「ナジフロキサシン」が配合されている抗生物質です。
皮膚感染症の原因であるアクネ菌や表皮ブドウ球菌の増殖抑制と殺菌をする作用があるので、ニキビやおでき、毛包炎などの治療に用いられています。
ニキビは段階により種類分けされていますが、そのなかでも「赤ニキビ」に特に有効です。
アクアチムクリームは、炎症を起こす前の初期ニキビにはあまり効果を発揮せず、炎症をおこした重症化したニキビに高い効果を発揮します。
アクアチムクリームにステロイドは入っている?
アクアチムクリームには、ステロイドは含まれていません。
ステロイドには、免疫力を低下させ炎症を抑制する効果がありますが、免疫力低下により逆にニキビができやすくなってしまいます。
ニキビ治療に使用されないわけではないですが、使用する場合は医師へ相談のうえ使用するようにしましょう。
効果出るまでどれくらいかかる?
効果があらわれるまでの期間は個人差もあり、明確な研究もされていないため一概には言えませんが、国内一般臨床試験では以下の結果が報告されています。
1週間1日2回塗布した結果は有効率81%
※78例を対象
4週間1日2回洗顔後の朝と夜塗布した結果は有効率67.1%
※519例を対象
臨床試験では、毛包炎は使用開始1週間から効果があらわることが多く、ニキビについては約7割が4週間の使用で効果が実感できるという結果がでています。
市販で買えるアクアチムクリームの代用薬
アクアチムクリームは市販購入できませんが、応急処置として市販薬を使用したい場合もあると思います。
ここからは、ニキビやおでき、毛包炎に効果的な成分とその代用薬をご紹介していきます。
ニキビに効く代用薬
アクアチムクリームは赤ニキビに有効です。
市販薬で似たような医薬品を購入したい場合は、同じく赤ニキビに有効な以下の成分を含んだ市販薬がおすすめです。
(抗炎症作用を持つ成分で炎症を鎮める効果)
・イブプロフェンピコノール
(抗炎症作用、アクネ菌の増殖予防効果)
商品名 | ペアアクネクリームW | メンソレータム アクネス | イハダ アクネキュアクリーム |
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定価 | 1本14g:950円 1本24g:1,450円 |
1本18g:1,210円 | 1本16g:880円 1本26g:1,210円 |
主成分 | イブプロフェンピコノール、イソプロピルメチルフェノール | イオウ、レゾルシン、グリチルレチン酸、 トコフェロール酢酸エステル |
イブプロフェンピコノール、イソプロピルメチルフェノール |
特徴 | 炎症を鎮め、アクネ菌を殺菌する 2種の有効成分配合 |
4つの有効成分が赤ニキビを改善 | 消炎&殺菌のW有効成分配合 ノンステロイド、弱酸性で低刺激 |
ボタン |
炎症が起こるとニキビ跡が残りやすくなるため、早めに炎症を抑えることが重要です。
市販薬を選ぶ基準として、赤ニキビに有効な成分が含まれているものを選ぶようにしましょう。
おできや毛包炎に効く代用薬
おできや毛包炎などにはステロイドや抗生物質が効果的です。
(抗炎症作用やかゆみを抑える作用)
・抗生物質
(抗炎症作用や感染の抑制効果)
商品名 | クロマイ-N軟膏 | フルコートf | ドルマイシン軟膏 |
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定価 | 1本6g:1,045円 | 1本5g:980円 1本10g:1,800円 |
1本12g:864円 |
主成分 | クロラムフェニコール、フラジオマイシン ナイスタチン |
フルオシノロンアセトニド、 フラジオマイシン |
コリスチン硫酸塩、 バシトラシン |
特徴 | 2つの抗生物質と抗真菌剤配合 とびひ、めんちょう、毛のう炎に有効 |
ステロイド、抗生物質配合 湿疹、皮膚炎、とびひ、めんちょうなどに有効 |
2つの抗生物質配合 火傷、とびひ、毛のう炎などに有効 |
ボタン |
ステロイドや抗生物質は、化膿性皮膚炎にたいへん効果的な医薬品ですが高い効果が期待できるぶん、使用に十分注意する必要があります。
長期的に使用することで、副作用が強くでたり耐性菌ができ効果がなくなったりする恐れがあるので、長期的に続けることは避けましょう。
アクアチムクリームが効かない場合
主にニキビの治療に用いられるアクアチムクリームですが、なかなか効果が実感できないという方もいるかもしれません。
その場合は、今から紹介する医薬品を試してみるのもよいでしょう。
ダラシンゲル
ダラシンゲルの有効成分「クリンダマイシンリン酸エステル」は、たんぱく質の合成を阻害する作用があります。
ニキビの原因となるアクネ菌は、たんぱく質の合成によって増殖します。
たんぱく質の合成を阻害することで、細菌の増殖を抑制することができるのです。
クリンダマイシンゲル 1本20g:3,300円~ |
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赤みや腫れなどの炎症を起こした「赤ニキビ」や「黄ニキビ」に効果的です。
炎症を抑える作用があるため、炎症を起こしていない「白ニキビ」や「黒ニキビ」などには効果を発揮できないためご注意ください。
ディフェリンゲル
ディフェリンゲルの有効成分「アダパレン」は、肌のターンオーバーを整えて毛穴のつまりを改善する作用があります。
毛穴に皮脂がつまった初期ニキビから炎症を起こした重症化のニキビまで、ほとんどのニキビに効果的です。
ディフェリンゲル 1本15g:2,400円~ |
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とくに「白ニキビ」に高い効果を発揮でき、初期段階から使用することでニキビの進行を防ぐことができます。
クレーターや色素沈着したニキビ跡には効果を発揮できません。
ベピオゲル
ベピオゲルの有効成分「過酸化ベンゾイル」は、細菌の殺菌、抗菌作用に加えてピーリング作用もあります。
抗菌薬に耐性を持つニキビにも効果があるので、長期にわたって使用することも可能です。
炎症を起こした「赤にニキビ」に高い効果を発揮しますが、炎症を起こす前の白ニキビや黒ニキビの発生や進行も防ぐことができます。
商品名 | 過酸化ベンゾイルジェル | パーソルACジェル |
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価格 | 1本60g:4,000円~ | 1本30g:3,400円~ |
特徴 | 配合濃度が2%、5%、10%から選べる 大容量でコスパ◎ |
配合濃度が2.5%、5%から選べる |
ボタン |
また、ほかの外用薬とは異なり顔以外にも身体へ塗布することができます。
エピデュオゲル
エピデュオゲルは、ディフェリンゲルとベピオゲルの2つの有効成分が配合されています。
ニキビの原因である「アクネ菌」の増殖抑制と毛穴のつまりを防ぐ作用を持ち、1本でディフェリンゲルとベピオゲル両方の効果が期待できるのです。
エピデュオフォルテ 1本30g:7,700円~ |
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ニキビができる前の毛穴のつまりから炎症が起きた赤ニキビにも有効で、マルチに使用できる治療薬です。
あくまでもニキビの予防や改善に用いられる外用薬のため、ニキビ跡や色素沈着には効果が期待できません。
まとめ
アクアチムクリームは、ニキビやおでき、毛包炎などの治療に用いられる外用薬です。
医療機関で処方してもらう必要があるので、ドラッグストアなどでの購入はできません。
個人輸入代行サイトでは、通院せずに同じ成分が配合された医薬品を購入することができます。
自分の症状に合った医薬品で早期治療をすることで、ニキビ跡や傷跡が残らないお肌を目指しましょう。