ホクナリンテープは市販されていない?代わりとなる薬や通販で買う方法を紹介します

ホクナリンテープは市販されていない?代わりとなる薬や通販で買う方法を紹介します
ホクナリンテープは、気管支喘息の方は聞き馴染みのある名前のお薬だと思います。

ところが近頃、新型コロナやインフルエンザなどでの需要過多で、どうやら品薄状態なのだそうです。

もし、ホクナリンテープの代わりとなるお薬があるのなら知っておきたい…!

本記事では、代わりとなる薬や、ホクナリンテープを通販で買う方法についてご紹介します。

ホクナリンテープは市販されていない

ホクナリンテープは市販されていない

ホクナリンテープは市販されていません。

ホクナリンテープはまるでシールのような見た目をしていますが、れっきとした医療用医薬品なのです。

そのため、日本国内では医師に処方してもらうしか購入手段がありません。

医療用医薬品が薬局やドラッグストア、Amazonや楽天でも購入することができないのは、その薬が医師や薬剤師などの専門家による管理が必要な薬だからです。

診察した時点で患者さんの病状に合わせて薬の種類や量が決められるので、医師の指示した通りに使用しなければならず、医師からの指導なくしての使用は禁じられています。

病院では品薄状態

2023年12月現在、咳止めの薬が全国的に不足しているという報道がなされています。

かつて猛威をふるった新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが、同年5月から5類感染症と移行されました。

そのため、それまで「行政が関与して特別な対応を受けられていた感染症」から、「国民が選択して自主的な対処をする感染症」へと変わりました。

また、自宅で療養する時間が多かったコロナ禍の時よりも国民全体の外出の機会が増えたことで、新型コロナウイルス感染症以外のインフルエンザなどの感染症発症件数も増加。

さらに、国内製薬メーカーの相次ぐ不祥事が後押して、ジェネリック医薬品を含めた医薬品の生産量が低下したうえに、医薬品を必要とする疾患が増えて需要過多となったことが原因とされています。

ホクナリンテープ、ホクナリンテープのジェネリックにあたる「ツロブテロールテープ」などを生産元が限定出荷としており、医療機関でも品薄状態となっています。

これらの薬は、国内での生産が追い付かず不足しているため、医療機関で処方されないケースがあります。

しかし、どうしてもホクナリンテープを使用したいという時は、通販で入手することができます。

通販なら手軽に購入

ホクナリンテープが品薄なため、国内の医療機関では処方されていないのに、通販で購入できるとはどういうことなのでしょう。

ホクナリンテープは、海外では日本のように出荷制限されていません。

そのため、海外からの個人輸入というかたちで購入することができるのです。

ホクナリンテープやそのジェネリック医薬品である「ツロブテロールテープ」は、有効成分が同じものが海外でも製造販売されています。

ホクナリンテープジェネリック ホクナリンテープジェネリック
1箱14枚:2,900円~

成分の含有量も、日本で流通しているものと同じ0.5、1、2㎎のものが揃っています。

個人輸入といっても難しい手続きは必要なく、Amazonや楽天などの国内通販と同じように注文するだけです。

ただし、商品のお届けまでは2週間ほどかかること、処方箋を必要としない医薬品の個人輸入は服用の際に副作用が起きた時も全て自己責任となることを認識していなければなりません。

そもそもホクナリンテープとは

そもそも「ホクナリンテープ」とは、気管支を広げる作用のある処方箋医薬品です。

有効成分は「ツロブテロール」で、テープとして貼ることで皮膚から吸収され、気管支の平滑筋を弛緩させる働きを持つβ2受容体を刺激することで気管支を拡張させます。

このテープは主に、気管支喘息や気管支炎、肺気腫などによって気管支が狭くなっている人の息苦しさなどを改善するために使われます。

子どもでも安心して使うことができ、とても人気のあるお薬です。

用量は年齢によって異なる

一見すると、どれも同じテープかと思ってしまいそうですが、有効成分の含有量の違う0.5、1、2mgの3種類の用量のテープが展開されています。

貼付する用量は、年齢によって変わります。

ホクナリンテープの通常の用法用量は、以下の通りです。

成人:2mgを1日1回
小児:0.5〜3才未満には0.5mgを1日1回
   3〜9才未満には1mgを1日1回
   9才以上には2mgを1日1回

また、医師によっては、体重で処方を変えることもあるようです。

その他、体重や年齢だけではなく、症状によって処方が変わることもあるため、用量は医師の指示に従うようにしましょう。

代わりに使用できる市販薬

市販にはホクナリンテープの有効成分を含む薬はなく、貼るタイプの咳止め薬もありません。

そのため完全な代用とはなりませんが、もし市販で代替品を購入したい場合は以下の成分を含む薬がおすすめです。

・メトキシフェナミン塩酸塩
・メチルエフェドリン塩酸塩
・ジブロフィリン
・テオフィリン

これらの成分はいずれも気管支を拡げて咳を抑える効果があり、作用がホクナリンテープと類似しています。

それでは、大人・子供に分けておすすめの市販薬をご紹介します。

大人用(15歳以上)の市販薬

15歳以上の大人が使うことができる市販薬をご紹介します。

ホクナリンテープの代用というだけではなく、咳止めのお薬を選ぶ際のご参考にしてください。

アスクロン

アスクロン アスクロン
定価:2,035円
有効成分 メトキシフェナミン塩酸塩
効果 気管支を拡げて呼吸を楽にし、咳をしずめる
副作用 発疹、発赤、かゆみ、吐き気、嘔吐、めまい、排尿困難、口の渇き、眠気
用法用量 1包を1日3回

気管支を拡げて呼吸を楽にし、咳をしずめる効果のあるお薬です。

風邪などによる咳や、喘鳴を伴う咳、痰が絡む咳に効果を発揮します。

眠気があらわれることがあるため、服用後は乗り物の運転、機械類の危険を伴う操作をしないよう注意しましょう。

アストフィリンS

アストフィリンS アストフィリンS
定価:1,738円
有効成分 ジプロフィリン、dl-メチルエフェドリン塩酸塩、ノスカピン、ジフェンヒドラミン塩酸塩
効果 気管支を拡げて呼吸を楽にし、咳をしずめる
副作用 発疹、発赤、かゆみ、吐き気、嘔吐、食欲不振、めまい、動悸、排尿困難、口の渇き、眠気
用法用量 1錠を1日3回

気管支を拡げて呼吸を楽にし、咳をしずめる効果のあるお薬です。

ジプロフィリンやdl-メチルエフェドリン塩酸塩をはじめとする有効成分が、咳中枢の興奮をしずめることで咳を止め、さらに気管支の痙攣収縮をおさえて呼吸を楽にします。

眠気があらわれることがあるため、服用後は乗り物の運転、機械類の危険を伴う操作をしないよう注意が促されています。

ミルコデ錠A

ミルコデ錠A ミルコデ錠A
定価:1,078円
有効成分 テオフィリン、dl-メチルエフェドリン塩酸塩、グアイフェネシン、キキョウエキス、セネガエキス、カンゾウエキス末
効果 気管支を拡げて呼吸を楽にし、咳をしずめ、痰を取り除く
副作用 発疹、発赤、かゆみ、吐き気、嘔吐、食欲不振、胃腸出血、めまい、意識の低下、けいれん、動悸、呼吸が荒い、貧血、体がだるい
用法用量 2錠を1日3回

テオフィリンとdl-メチルエフェドリン塩酸塩が配合されており、気管支を拡げて呼吸を楽にし、咳をしずめる効果のあるお薬です。

さらに、キキョウやセネガ、カンゾウといった生薬が、痰のからみを取り除きスッキリさせます。

子供用の市販薬

子どもがホクナリンテープの代わりに使うことができる市販薬をご紹介します。

子どもが使いやすいお薬を選びましたので、お子さまの咳止め薬を選ぶ際のご参考にしてください。

宇津こどもせきどめ

宇津こどもせきどめ 宇津こどもせきどめ
定価:1,078円
有効成分 デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物、dl-メチルエフェドリン塩酸塩、クロルフェニラミンマレイン酸塩、カンゾウ粗エキス、キキョウエキス
効果 気管支を拡げて呼吸を楽にし、咳をしずめ、痰を取り除く
副作用 発疹、発赤、かゆみ、吐き気、嘔吐、食欲不振、めまい、息苦しさ、息切れ、排尿困難
用法用量 1才以上~3才未満:1回 1/2包
3才以上~5才未満:1回 2/3包
5才以上~8才未満:1回 1包
※1才未満服用禁止

デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物や、dl-メチルエフェドリン塩酸塩が配合されており、咳中枢に働きかけ、気管支を拡げて呼吸を楽にし、咳をしずめます。

また、生薬のキキョウエキスが配合されており、痰を出しやすくしてくれます。

子ども用ではありますが、大人の方も飲むことができます。

浅田飴子供せきどめドロップいちご

浅田飴子供せきどめドロップS 浅田飴子供せきどめドロップS
定価:600円
有効成分 dl -メチルエフェドリン塩酸塩、クレゾールスルホン酸カリウム、セチルピリジニウム塩化物水和物
効果 気管支を拡げて呼吸を楽にし、咳をしずめ、痰を取り除く
副作用 発疹、発赤、かゆみ、吐き気、嘔吐、食欲不振、めまい
用法用量 5~7歳:1錠を1日6回
8~14歳:2錠を1日6回

子ども用の咳止めドロップです。

dl-メチルエフェドリン塩酸塩をはじめとする有効成分が、咳中枢に働きかけ、気管支を拡げて呼吸を楽にし咳をしずめます。

ドロップタイプなので、喉にとどまって長く作用します。

シュガーレスですが、いちご味のさっぱりとした風味で、苦いお薬が苦手な子どもに人気です。

ホクナリンテープに関するQ&A

ホクナリンテープに関するよくある質問をご紹介します。

ホクナリンテープ購入の際のご参考にしてください。

ホクナリンテープはステロイドと併用できる?

ホクナリンテープは、吸入ステロイドとの併用ができます。

気管支喘息の治療に吸入ステロイドを用いることがありますが、吸入ステロイドによる症状の改善がみられない場合に、ホクナリンテープと併用することがあります。

しかし、ステロイド剤の中には、「プレドニゾロン」や「ベタメタゾン」などは、ホクナリンテープとの併用を注意するよう呼びかけているものもあります。

自己判断での併用は避け、必ず医師の判断を仰ぐようにしてください。

ホクナリンテープを処方してもらうには?

ホクナリンテープは現在限定出荷中のため、購入を希望しても処方してもらえない可能性があります。

また、子どもの気管支喘息の治療の際は、処方は2週間以内とされており、それ以上は処方されない場合があります。

処方されないことに疑問を感じる場合は、処方されない理由を医師に確認しましょう。

それでも、他の咳止め薬では代替ができないという場合に、ジェネリック医薬品のツロブテロールテープを通販購入するという選択肢もあります。

まとめ

ホクナリンテープは、現在日本国内において出荷制限がかけられています。

そのため、医師に処方してもらいたいと思っても、処方されないことがあります。

また、ジェネリック医薬品のツロブテロールテープは個人輸入することもできます。

どうしても必要な場合は、通販で購入するのも選択肢の1つです。

タイトルとURLをコピーしました