パースピレックスは体に悪い?乳がん・アルツハイマー・肌荒れリスクを解説

パースピレックスは暑い夏、人によっては年中欠かせないほど人気の制汗剤です。

薬局やドラッグストアで販売されているものよりも効果が高いと評判で、大手通販サイトでも人気の商品です。

ですが、“パースピレックス”と検索すると“体に悪い”と出たり“乳がんになる”、“アルツハイマー”、“肌荒れ”といった検索が出てきたことはありませんか?

このコラムでは、パースピレックスの安全性や乳がん・アルツハイマーのリスク、かゆみや肌荒れの原因について徹底解説します。

パースピレックスを使うのが不安、肌に優しい制汗剤を使いたい方は以下もご覧ください!
『パースピレックスの使用が不安な方は飲み薬がおすすめ』

パースピレックスは体に悪い?

パースピレックスと検索すると乳がんやアルツハイマーといった言葉が出てきて、危険なのでは?体に悪いの?と心配される方も多くいると思います。

結論から言うと、パースピレックスと乳がん、アルツハイマーは全くもって因果関係はありません

・パースピレックスを使用しても乳がん・アルツハイマーリスクは上がらない
・脇にパースピレックスを使用してもアルミニウムの吸収率は0.012%
・吸収したアルミニウムは99%体外へ排出される

「パースピレックスは強力な分リスクがあっても仕方ない」と思う方も多いかもしれません。

パースピレックスは制汗剤の中でも効果の強い商品ですが、気になる方はより効果のある多汗症治療の医薬品を選ぶというのも一つの手です。

多汗症対策にはさまざまな方法がありますが、最も効果的なのは臨床試験でも効果が実証されている医療用医薬品を使用すること。

とにかく汗を抑えたい!汗による体臭をどうにかしたい!という方は、多汗症治療に効果的な医薬品「プロスパス」を試してみることをおすすめします。

しかし、「そもそもなぜパースピレックスは体に悪いという噂が出たのか」という点が気になる方も多いでしょう。

ここからは、なぜそんな噂が出たのかを解説していきます。

乳がんになる?

乳がんになる?

パースピレックスに使用されているアルミニウムという成分が乳腺へと入り込み、乳がんになってしまうのでは?と言われているからです。

アルミニウムを含む制汗剤を使用しても発がん性や皮膚にダメージを与えるといったデータはなく、因果関係はないとされています。

また、脇にパースピレックスを使用した場合のアルミニウムの吸収率は0.012%だと研究で証明されており、アルミニウムが豊富な海藻類や貝類、大豆、ごまなどの食材を食べて吸収される量より著しく少ないとされています。

そのため、アルミニウムを含む制汗剤を使用しても乳がんになるリスクが高くなるといった事実はありません。

また、食材などで摂取したアルミニウムに関しても99%は吸収されずに体外へと排出されます。

わずかに体内に残ったアルミニウムも腎臓で処理されて尿として排泄されます。

アルツハイマーになる?

アルツハイマーになる?

認知症を引き起こす原因であるアルツハイマー病は、記憶や思考、行動に問題を起こす脳の病気です。

アルツハイマー病患者の脳内にアルミニウムの蓄積が多いことを示す研究結果が出たことで、パースピレックスを使用するとアルツハイマー病になりやすいという噂が出現しました。

しかし、そもそもアルミニウムとアルツハイマー病の因果関係も証明されておらず、根拠も見つかっておりません。

また、前述の通り、吸収したアルミニウムは99%は吸収されずに排出されます。

厚生労働省の発表でもアルツハイマー病とアルミニウムの関係性は否定されています。

一時期、アルツハイマー病とアルミニウムの関係があるといった情報もありましたが、現在は、この因果関係を証明する根拠はないとされています。
引用:厚生労働省-アルミニウムに関する情報

肌が荒れる?

パースピレックスでかゆみやかぶれが起こり、肌が荒れてしまったという話を聞いたことがある方も多いかもしれません。

口コミを調べてみると、「パースピレックスの効果にはかなり満足しているがかゆみが気になる」という方も少なくないようです。

効果や副作用には個人差があるため、「そもそもかゆみを感じない人」という人もいれば、「最初だけかゆかったけど慣れた」「かゆくて使い続けられない」という人もいます。

パースピレックスを使った方全員に症状が発生するわけではありませんが、肌が弱い方は特に、かゆみ・かぶれが起こる可能性が高いと言えるでしょう。

パースピレックスの副作用について詳しく知りたい方は以下もご覧ください。
『パースピレックスの副作用』

パースピレックスで肌がかゆくなるのはなぜ?

パースピレックスで肌がかゆくなるのはなぜ?

では、なぜパースピレックスを使うと肌がかゆくなってしまうのでしょうか?

これは、パースピレックスに含まれている塩化アルミニウムが原因と言われています。

この塩化アルミニウムが脇に残った汗や水分と反応して塩酸を出すことで、ピリピリとした刺激やかゆみが発生するという仕組みです。

パースピレックスを使用する際は、必ず脇の汗や水分をしっかりと飛ばすようにしましょう。

そのほか、アルコールに反応して肌がかゆくなってしまうというケースも考えられます。

敏感肌の方は、アルコールが含まれていない「パースピレックスロールオン・コンフォート」の使用をおすすめします。

また、腋毛の処理などで肌の表面に小さな傷がある状態で使用すると、さらに塩酸の刺激を受けやすくなってしまいます。

腋毛の処理をした直後は、パースピレックスの使用を避けておくことをおすすめします。

パースピレックスの使用が不安な方は飲み薬がおすすめ

パースピレックスの使用が不安な方は飲み薬がおすすめ

「どうしてもパースピレックスで肌がかゆくなってしまう」「パースピレックスを使うのが不安……」という方には、飲み薬の「プロスパス」がおすすめです。

プロスパスの主成分であるプロパンテリンは、汗を出す神経伝達物質「アセチルコリン」の働きを抑え、汗が過度に出てしまう症状を改善します。

臨床試験でも有効性が認められており、多汗症の治療薬として処方されています。

プロパンテリンの臨床試験データ:プロバンサイン錠 医薬品インタビューフォーム

プロスパスのメリット
  • 脇汗だけでなく全身の汗を抑えられる
  • 肌のかゆみ・かぶれがない
  • 制汗剤が塗れない場所にも効果がある

プロバンサイン

商品名 プロスパス
画像 プロスパス
価格 100錠:4,950円
特徴 体臭やワキガなどの発生原因となる多汗症を改善する効果があります。
多汗症の改善率は国内で83.3%と臨床試験で認められいます。
1回1錠を1日3回服用
商品詳細

パースピレックスに使用されている成分

パースピレックスには現在5種類ありますが、使用されている成分量が異なるだけで使用されている成分はほとんど同じです。

ここでは、パースピレックスに含まれている成分についてもご紹介していきます。

商品名 パースピレックスローション パースピレックスロールオン パースピレックスロールオン・コンフォート パースピレックスロールオン・ストロング パースピレックス・フォーメンマキシマム
画像 パースピレックスローション パースピレックスロールオン パースピレックスロールオン・コンフォート パースピレックスロールオン・ストロング パースピレックス・フォーメンマキシマム
特徴 ローションタイプ
手や足などボディ用
オリジナルタイプ 敏感肌用 強力タイプ メンズ用
強力タイプ
成分 酸化アルミニウム
乳酸アルミニウム
エタノールなど
酸化アルミニウム
乳酸アルミニウム
エタノールなど
ヒドロキシプロピルセルロース
酸化アルミニウム
乳酸アルミニウム
エタノール
塩化アルミニウム
PEG-12ジメチコン
エタノール
塩化アルミニウム
PEG-12ジメチコン
濃度 25% 15% 8% 25% 25%
持続時間 3~5日 3~5日 2~3日 5日 5日
価格 3,150円/1本 3,100円/1本 3,150円/1本 2,500円/1本 3,300円/1本
商品詳細

※表は横にスクロールできます。
※濃度とは塩化アルミニウムの配合濃度のことです。濃度が高いほど効果は高くなります。

アルミニウム

パースピレックスを使用すると乳がんやアルツハイマー病になるといった噂の出どころでもあるアルミニウム。

アルミニウムは、日焼け止め製品やUVカット機能のコスメに配合されています。

しかし、アルミニウムにも様々な種類があり、種類によって用途は異なるため、詳しく説明してきます。

塩化アルミニウム

塩化アルミニウムは、収れんや制汗剤に使用される成分です。

収れんとは、肌を引き締めたり、発汗を抑える作用で、肌のケラチンタンパクを収縮させることで、肌が引き締まったように見せる効果やメイク崩れ防止効果があります。

塩化アルミニウムは、汗腺の栓となり、一時期的汗腺を塞ぎ汗を止める効果があります。

そのため塩化アルミニウムの濃度が濃いほど効果は高くなります。

酸化アルミニウム

化粧品成分として使用される場合は、「アルミナ」と表示される酸化アルミニウムは、成分を分散させるために使用される成分です。

皮膚刺激性やアレルギー性はほとんどなく、メイクアップ製品や、日焼け止め、ネイル製品などに使用されています。

乳酸アルミニウム

乳酸アルミニウムには皮膚や粘膜の収れん作用、消臭作用があります。

皮膚刺激性やアレルギー性がなく、歯磨き粉の原料として使用されることもあります。

エタノール

エタノール(別名エチルアルコール)はアルコールの一種で、汗やワキガの原因となる脂質やタンパク質を溶かし、ニオイの発生を抑える効果があります。

また、アルコールの持つ殺菌作用により常在菌の働きを抑え、形成された角栓を汗腺内の深部に運び維持する役割があります。

しかし、エタノールは人によって皮膚に刺激性を感じることもあり、かゆみやかぶれの原因となることもあります。

ヒドロキシプロピルセルロース

食品や医薬品の添加剤として使用されているセルロース誘導体で、化粧品成分の安定化や結合、コーティングなどとして用いられています。

皮膚刺激性やアレルギー性はほとんどない成分です。

PEG-12ジメチコン

使用したときのベタつき感などを抑えるために使用される成分で、皮膚刺激性やアレルギー性はほとんどありません。

シリコーン系界面活性剤で、メイクアップ製品や日焼け止め製品、スキンケア製品、ボディやハンドケア製品、シャンプーなど幅広い化粧品に使用される成分です。

硬化ヒマシ油

ヒマシ油を水素添加し、固形状のオイルに変化させた成分で、クレンジングや化粧水、保湿クリーム、日焼け止めなど幅広く使用されています。

皮膚刺激性やアレルギー性はほとんどないとされています。

パースピレックスの副作用

パースピレックスはドラックストアなどで販売されている制汗剤よりも高い効果を発揮することで人気を博した製品です。

効果が高い分副作用が強いのでは?と思われるかもしれませんが、報告されている副作用は他の制汗剤とほとんど変わりません。

主な副作用は以下の通りです。

・かゆみ
・かぶれ
・炎症

パースピレックス製品に皮膚刺激の強い成分は配合されていませんが、他の化粧品や制汗剤同様に人によっては肌に合う、合わないがあります。

塗布するとどうしてもかゆみがでてしまう、かぶれてしまうという方は使用を中断してください。

パースピレックスの詳しい使い方を紹介。これで嫌な汗ともおさらば!
パースピレックスは最長5日間静観作用が続きますが、その間毎日使用するわけではありません。ワキ用やローションタイプのボディー用など、使用箇所によっても使い方は異なります。

熱中症にも注意

人間は汗腺から汗をかくことで蒸発させて気化熱により体温を下げる働きがあります。

しかし、制汗剤によって汗腺を塞いでしまうと体温調整がうまく機能せずに熱中症を引き起こす危険性があります。

脇や汗、手のひらなど汗が気になる部分に局所的に使用する分にはさほど影響はないとされていますが、汗腺を止めてしまう分、熱中症には注意が必要です。

しっかり水分補給を行い、暑いときは無理をせずに涼しい場所で体を休めるようにしましょう。

パースピレックスは安全な制汗剤

パースピレックスに使用されている成分は安全なものばかりで、乳がんになる、アルツハイマー病になるといった噂は全く根拠や因果関係はありません。

使用方法を守れば安全に使用できます。

しかし、皮膚にかぶれやかゆみが出てしまう場合もあるため、症状が出た場合は使用を中断するようにしてください。

また、制汗剤だけでは多汗症を改善できないという方は飲み薬のプロスパスがおすすめです。

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