ジスロマック何に効く薬?効果と副作用について分かりやすく解説


抗生物質のジスロマックは何に効く薬なのか気になる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、ジスロマックの効果と副作用についてわかりやすく解説していきます。

ジスロマックについて

マクロライド系の新しい抗生物質である「ジスロマック」は、肺炎球菌、インフルエンザ菌、黄色ブドウ球菌、肺炎クラミジア、マイコプラズマなど幅広い細菌に対応できます。

ジスロマックを一回投与すると、長時間にわたって薬が体内に留まるので、細菌が増殖するのを何日間も抑えることができます。

他の抗生物質に比べて服用回数が少なくて済むのがジスロマックの特徴です。

急性呼吸器感染症の患者に1日1回3日間投与すると、優れた効果を有することが示されています。

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ジェネリックとの違い

ジスロマックとジスロマックジェネリック(後発薬)の効果や副作用に違いはありません。
先発薬と同じく有効成分のアジスロマイシンが同量含まれているので、効果も安全性も同じと考えてください。

また、海外で販売されているジスロックジェネリックも成分が同じです。そのため、個人輸入等で海外品を購入しても効果や安全性に違いはありません。

▼ジスロマックジェネリック▼

商品名 AZEE(アジー) ジスリン アジードライシロップ
画像 AZEE(アジー) ジスリン アジードライシロップ
成分 アジスロマイシン アジスロマイシン アジスロマイシン
特徴 人気商品 日本語表記 シロップタイプ
価格 250mg6錠:1,700円 250mg5錠:1,410円 200mg2本:1,080円
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ジスロマックの効果

ジスロマックの効果について解説していきます。

ジスロマックは服用後、細菌内に取り込まれると、蛋白合成開始複合体の抗生物質と結合し、機能を阻害します。その結果細菌の発育を妨げる作用を発揮します。

細菌を原因とする感染症はいくつかありますが、ジスロマックが適応できる菌種や適応症は、次の通りです。

・レンサ球菌属
・ブドウ球菌属
・肺炎球菌
・淋菌
・急性気管支炎
・肺炎
・扁桃炎
・インフルエンザ菌
・歯周組織炎
・クラミジア など

参考URLアジスロマイシン:ジスロマック

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ジスロマックは細菌性の性病であるクラミジアの細菌増殖を、高い確率で抑え陰性化することから、クラミジア治療薬としてよく選ばれています。

ジスロマックでのクラミジア治療は1日のみと短期間な点も特徴です。

4錠(1,000mg)を1回服用すれば1週間以上も抗菌作用が続くのです。

約90%前後の確率で治癒するのでため、クラミジアの治療に使われる薬は、圧倒的にジスロマックが多いです。

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歯周病の治療について

ジスロマックは歯周病の治療にもよく使われています。歯周病でジスロマックのような抗生物質が処方されるのは「治療」と「治療」の間です。

細菌の増殖を抑制することで、治療で歯周病菌がなくなった場所に、まだ菌が残っている箇所から細菌がうつるのを防ぐ狙いがあります。

抗生物質の中でも服用の回数が少なくて済むジスロマックは、歯科医院で特によく使われています。

歯周病による歯周組織炎や歯冠周囲炎の場合、成人では1日1回、ジスロマック500㎎を3日間服用します。
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風邪で処方されるのはなぜなのか

ジスロマックは細菌に効く抗生物質ですが、ウイルスが原因でおこる風邪などをひいたときにも病院で処方されることがあります。

風邪で処方される理由としては二次感染の予防です。

風邪で抵抗力が弱くなると、細菌によって「のどの炎症」といった二次感染を起こす可能もあります。
二次感染を予防するため、ジスロマックを投与するのです。

その他、細菌性の風邪である可能性を考慮してジスロマックを処方する医師もいます。

ジスロマックの副作用

基本的にジスロマックは副作用の少ない薬です。ただし、以下の副作用が発症するケースはあります。

・胃腸症状(下痢、腹痛、嘔吐など)
・アナフィラキシーショック
・肝炎 など

ジスロマックの副作用について以下で詳しく紹介します。

胃腸症状に注意

ジスロマックの副作用として起こりやすいのが、胃腸症状です。
なかでも特に下痢が多く、下痢しやすい体質の場合は、処方時に医師に相談するとよいでしょう。整腸剤も一緒に処方されることがあります。

胃腸症状の原因として、ジスロマックのような抗生物質を服用すると、悪玉菌と善玉菌の双方が減少します。
その結果腸内環境のバランスが崩れ、下痢や便秘を引き起こす原因になります。

服用翌日以降から下痢の症状がはじまる可能性があり、期間は1週間前後続く場合があります。

主な副作用

ジスロマックの主な副作用を紹介します。
3745例を対象とした臨床試験では90例(2.4%)に副作用が発生しています。

そのうち下痢(0.91%)がもっとも多く、嘔吐(0.40%)、腹痛(0.19%)と続きます。
他には、悪心、嘔吐、眠気、腹部の不快感や張り、発疹、蕁麻疹などが報告されています。

また、けっして多くはないものの、重大な副作用が起こることもあります。

重い副作用

ジスロマックの重い副作用の事例としては以下の症状があります。

アナフィラキシーショック
中毒性表皮壊死融解症
薬剤性過敏症症候群
肝炎
肝機能障害
黄疸
肝不全
急性腎障害
偽膜性大腸炎
出血性大腸炎
間質性肺炎
好酸球性肺炎など

いずれも放置しておくと、命にかかわる副作用と言えるでしょう。重い副作用が出た場合、早急に医療機関を受診してください。

副作用が出た場合、どうすればいいのか

副作用が現れた場合は、症状に応じて適切に対処して、生活への支障を最小限に食い止めることが大切です。
胃腸症状の場合、翌日には収まるケースがほとんどです。

しかし、症状がひどく、なかなか収まらない場合は服用を中止し、医師に相談してください。

ジスロマックの注意事項

ジスロマックにも薬剤耐性菌の報告があるのでご注意ください。

薬剤耐性菌とは、抗菌薬が作用する部分を変化させて、治療の効果が出ないようになった細菌、つまり薬剤に対して抵抗性を持つ菌のことです。
この菌があると、治療の効果が得られません。

抗菌薬の乱用や不適切な使用によって増加するので、必ず医師の指示通りに服用してください。

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服用に注意、もしくは服用できない方

ジスロマックの服用に注意が必要、もしくは服用できない方は以下の通りです。

・過去にジスロマック錠に含まれる成分でアレルギーを起こした人
・心疾患がある人
・高度な肝機能障害のある人
・妊婦または妊娠している可能性のある人
・授乳中の人

以上に当てはまる人は、ジスロマックの服用前に必ず医師に相談してください。

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薬の飲み合わせについて

ジスロマックとの併用に注意したいのは、次の薬です。

・制酸剤(水酸化マグネシウムや水酸化アルミニウムを用いた胃腸薬)
・ワルファリン(抗血栓薬)
・シクロスポリン(免疫抑制薬)
・メシル酸ネルフィナビル(HIV治療薬)
・ジゴキシン(強心剤)

これらの薬を服用している人は、ジスロマックの服用前にかかりつけの医師に相談しましょう。

同系統の抗生物質

ジスロマックと同系統のマクロライド系統抗生物質には、次のようなものがあります。

・エリスロマイシン(エリスロシン)
・クラリスロマイシン(クラリス・クラリシッド)
・ロキシスロマイシン(ルリッド)

ジスロマックはマクロライド系統の抗生物質の中で、もっとも優れていると言ってもよいでしょう。
幅広い応用範囲と安全性の高さ、そして経口投与という便利さからよく使われています。

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