薄毛はある日突然自覚するものですが、その改善方法となると「日々の食事に気をつける」となる方も多いのではないでしょうか。
女性の薄毛は食べ物で改善できるのか。
その食材とは何なのか。
以下、詳しく紹介していきます。
女性の薄毛を改善した食べ物はあるのか
あらためて、髪の毛は体の一部です。
体が太ったり痩せたりとするように、健康状態、ストレス、食生活が悪いと髪の毛に十分な栄養が行き渡らず、栄養不足になった髪の毛は成長を止めて抜け落ちてしまいます。
「栄養が足りず短く細い毛が生えては抜け落ちる」、このメカニズムになってしまうと薄毛に見えてしまいます。
髪の毛と栄養=食べ物は切っても切れない関係です。
薄毛が、髪の毛の健康状態の悪さが原因だった場合、食生活の問題が考えられます。
ひじきなどの海藻類は薄毛に良いのは本当?
よく耳にする、「ひじきなどの海藻は薄毛に効く」と言う情報ですが、本当なのでしょうか。
ひじきにはヨウ素が含まれており、ヨウ素は髪の毛を構成するタンパク質、ケラチンの合成を促すため、髪の毛にとって良い成分となります。
それでも、直接に発毛効果があるというわけではありませんので、毎日ひじきだけを食べていれば安心、ということではありません。
女性の薄毛に良いとされている栄養素と食材
海藻類にはタンパク質、亜鉛やビタミンB群がバランスよく含まれており、髪の毛の成長にとって良い成分がバランスよく含まれています。
では女性の薄毛に良いとされている栄養素はどのようなものなのか、食材も合わせてご紹介していきます。
タンパク質
人間の髪の毛はタンパク質で出来ており、その主成分はケラチンと呼ばれているタンパク質です。
タンパク質が不足してしまうと髪の毛にまで栄養が行き渡らず、結果的に薄毛を招いてしまいます。
タンパク質を大量に接種したからといって髪の毛が伸びることはありませんが、髪の毛の基礎となる栄養素として重要な存在です。
タンパク質が多く含まれている食材
タンパク質が多く含まれている食材は以下となります。
・卵(主に白身)
・豆類(大豆など)
亜鉛などミネラル群
亜鉛をはじめとしたミネラル群は、髪の毛の主成分であるケラチンの生成に関わる栄養素です。
亜鉛が不足すると抜け毛に繋がってしまうため、食生活の中で意識して摂取することをおすすめします。
亜鉛などミネラル群が多く含まれている食材
亜鉛などミネラル群が多く含まれている食材は以下となります。
・豚レバー
・牛赤身肉
・カシューナッツ
ビタミン
髪の毛の成長にはビタミン類も欠かせません。
ビタミンB群のひとつ、ビタミンB5のパントテン酸は特に毛髪の成長において大事な栄養素です。
髪の毛の成長を助けるだけではなく、紫外線や脂質によってダメージを受けた毛穴の炎症を「パンテノール(パントテン酸が安定した形)」が抑える働きがあります。
また、ビタミンのひとつ「ビオチン」は髪の毛に栄養を届きやすくさせる作用があります。
ビタミンが多く含まれている食材
ビタミンB群やパントテン酸が多く含まれている食材は以下となります。
・ナッツ類(ビタミンB6、ビオチン)
・しいたけ(ビオチン)
・牛乳(パントテン酸、ビオチン)
生の卵白の摂取に注意
タンパク質が豊富な卵白ですが、食べる際には生はいけません。
ビオチンと生の卵白を一緒に摂取すると、体内への吸収を防いでしまうのです。
ビオチンが豊富な鶏レバーをおかずに卵かけご飯を……というメニューはおすすめできません。
ビオチン接種を気にかけている場合、卵は加熱して食べましょう。
鉄分
髪の毛の成長には鉄分も重要です。
体内で鉄が不足してしまうと、髪の毛の「毛乳頭」まで酸素や栄養が届かなくなります。
その結果、髪の毛が細くなる、抜け毛が増えるという症状に繋がってしまうのです。
鉄分が多く含まれている食材
鉄分が多く含まれている食材は以下となります。
・赤貝
・ほうれん草
・レンズ豆
コラーゲン
コラーゲンは人間の体を作るタンパク質の約3割を占めています。
コラーゲンが減ると肌の潤いがなくなり、たるみやシワの原因になるのですが、髪も同様にコラーゲンが与えられることで髪にハリやコシが備わります。
コラーゲンは髪の毛を強くするものと言ってもいいでしょう。
コラーゲンが多く含まれている食材
コラーゲンが多く含まれている食材は以下となります。
・軟骨
・手羽先
・豚バラ肉
大豆イソフラボン
大豆イソフラボンは髪の毛の生え変わりサイクルを乱す酵素「5αリダクターゼ」の働きを抑える効果があります。
また、大豆イソフラボンは女性ホルモンの生成を促し、抜け毛を防ぐ一因となります。
大豆イソフラボンが多く含まれている食材
大豆イソフラボンが多く含まれている食材は以下となります。
・豆乳
・おから、ゆば
超簡単!薄毛改善におすすめレシピ
薄毛の改善に「髪の毛に効く食材」を使った、とても簡単な料理のレシピを紹介します。
納豆油揚げ
油揚げの中に納豆を入れた、重ねて大豆イソフラボンが摂れる料理です。
あさりとブロッコリーのオイルパスタ
髪の毛を育てるのに必要不可欠な鉄を豊富に含むパスタです。
過剰摂取で女性の薄毛の原因になり得る食べ物
適量であれば特に問題はありませんが、過度に摂取すると薄毛の原因となる食材も存在します。
以下、それらの食材を紹介します。
糖質
糖質を過剰摂取するとAGEと呼ばれる糖化産物が作られやすくなります。
タンパク質と結合した糖化産物は、ツヤがコシを失わせ、健康な髪が生えにくくなる効果を及ぼします。
塩分
塩分の過剰摂取により、血液が粘りドロドロになります。
髪の毛にとって貴重な栄養である血液の流れが滞ることで、栄養が足りなくなった髪の毛が抜けてしまうのです。
脂の多い食べ物
脂分を取りすぎると、コレステロールや脂肪分が増え、血行が悪くなることに繋がります。
揚げ物や脂肪分とともに塩分も多いラーメンなど、髪の健康のためにもそうした食事は控えておきましょう。
足りない栄養素はサプリメントで補える
食事では髪の毛に対して十分な栄養を補えない場合もあります。
サプリメント・育毛剤であれば、薄毛改善に繋がる栄養素を手軽に取り入れることができます。
以下、おすすめの薄毛改善サプリメントを紹介します。
パントガール
女性用薄毛対策の育毛剤として有名なものです。
主成分としてパントテン酸カルシウム、ケラチン、シスチンが含まれています。
また、ルグゼバイブという薄毛治療剤はパントガールの主成分に馬プラセンタが配合されており、髪のケアのみならずスキンケアにも期待ができます。
商品名 | パントガール | ルグゼバイブ |
---|---|---|
画像 | ||
価格 | 90錠:7,200円 | 90錠:7,700円 |
有効成分 | パントテン酸カルシウム、L-シスチン、ビタミンB1など | パントテン酸カルシウム、馬プラセンタ、薬用酵母など |
ボタン |
ビオチン
ビオチンは病院でも処方されているビタミンです。
サプリメントとしても販売されており、髪の毛の代謝に影響を与えるビタミンB7を気軽に摂ることができます。
ビオチンを継続的に摂取することで髪の毛を構成するケラチンの合成を助け、髪の毛に潤沢な栄養を与えることができます。
商品名 | 価格 | |
---|---|---|
ビオチン/5,000mcg | 120錠 4,900円 | |
亜鉛
亜鉛は牡蠣やレバーに豊富に含まれていますが、毎日の食事で摂ることが難しい場合は、サプリメントで手軽に補うことができます。
また、亜鉛はビタミンCやクエン酸とともに摂取すると体内への吸収が良くなるので、それらの栄養素、サプリメントと合わせて使用するのがおすすめです。
ただ、過剰に接種しても意味はなく、逆に体に悪影響をおよぼすことがあるので注意が必要です。
商品名 | 価格 | |
---|---|---|
ZINC(亜鉛) | 250錠 4,500円 | |
食べ物以外の女性の薄毛の改善方法
男性の薄毛治療と違い、女性の場合は明確な薄毛治療薬が開発されていません。
しかし病院ではパントガールやミノキシジル配合の発毛剤が処方されており、薄毛を改善できている方もいます。
髪の毛への栄養を考えて食事内容の改善を目指すことも重要ですが、薄毛が気になる場合、医師の相談なども視野に入れてみるのが良いでしょう。