逆流性食道炎は、胃から逆流した胃酸によって食道が炎症を起こす病気です。
食生活や生活習慣の乱れによって発症することが多く、患者数は年々増加しています。
胸やけや喉の違和感といった症状に悩んでいる方は、薬で症状緩和が可能です。
本記事では、逆流性食道炎に効果的な市販薬をご紹介します。
症状を軽減したい方はぜひ参考にしてみてください。
逆流性食道炎におすすめの市販薬
医薬品 | 市販/処方 | 胃酸抑制効果 | おすすめの方 | 作用機序 |
---|---|---|---|---|
M1ブロッカー | 市販 | 普通 | 胃酸を抑えつつ、食道も保護したい | 胃酸分泌を促進するM1受容体をブロックし胃酸の分泌を抑える |
H2ブロッカー | 市販/処方 | 強い | 市販薬の中でも効果の高いものがいい | 胃の壁細胞にあるヒスタミンH2受容体を遮断することで胃酸の分泌を抑える |
プロトンポンプ阻害薬(PPI) | 処方 | とても強い | 市販薬が効かない | 胃酸分泌を行うプロトンポンプを阻害することで胃酸の分泌を抑える |
カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB) | 処方 | とても強い | 効果が高く素早く効くものがいい | 酸による活性化を必要とせずカリウムイオンに競合する形でプロトンポンプを阻害し胃酸の分泌を抑える(PPIより作用発現が速い) |
逆流性食道炎の薬には、上記の4種類があります。
M1ブロッカー、H2ブロッカーは市販薬がありますが、プロトンポンプ阻害薬(PPI)、カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)は、処方薬のみとなります。
まずは、M1ブロッカーやH2ブロッカーに分類される逆流性食道炎の市販薬をご紹介します。
いずれもドラッグストアや通販などで手軽に購入可能です。
M1ブロッカー
商品名 | ①ガストール | ②パンシロンキュアSP |
---|---|---|
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有効成分 | ピレンゼピン塩酸塩水和物 | ピレンゼピン塩酸塩水和物 |
特徴 | 胃酸分泌抑制、胃酸の中和、消化促進 | 胃酸分泌抑制、胃酸の中和、胃粘膜の保護 |
価格 | 10包:1,045円~ | 12包:1,045円~ |
通販 |
いずれも胃酸の分泌を抑え、過剰に分泌された胃酸を中和します。
ガストールには消化促進効果、パンシロンキュアSPには胃粘膜の保護作用があるため、ご自分の症状に合わせて選びましょう。
H2ブロッカー
商品名 | ③ガスター10 | ④アシノンZ |
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有効成分 | ファモチジン | ニザチジン |
特徴 | 胃酸分泌抑制、胃粘膜の修復 | 胃酸分泌抑制、胃粘膜の修復 |
価格 | 6錠:1,078円~ | 14錠:1,540円 |
通販 |
いずれも胃酸の分泌抑制や胃粘膜の修復効果があるため、飲みやすさや価格で選ぶことをおすすめします。
逆流性食道炎に効く市販薬の選び方
逆流性食道炎の症状を緩和させるためには、胃酸の分泌を抑える薬や食道を保護する薬、消化管の働きを正常にする薬の服用が推奨されます。
比較的軽症の方や食道を保護したい方は、M1ブロッカー又はH2ブロッカーに分類される市販薬がおすすめです。
ただし、市販薬では効かなくなってしまった方は、処方薬のプロトンポンプ阻害薬(PPI)に切り替えた方がよいでしょう。
胃酸分泌抑制効果は市販薬より処方薬の方が強いため、軽症の方はまずは市販薬から試してみてください。
市販薬と処方薬の違い
いずれも胃酸の分泌抑制効果がありますが、大きな違いはブロックする対象です。
効果:胃酸の分泌を促すアセチルコリンやヒスタミンという一部のホルモンをブロックする
一部のみをせき止めるため、効果が弱い
効果:胃酸を分泌するプロトンポンプへの信号をブロックする
まとめてせき止めるため、効果が強い
市販薬のM1ブロッカーやH2ブロッカーには、胃酸の分泌を促すホルモン(M1受容体、H2受容体)をブロックする働きがあります。
処方薬のプロトンポンプ阻害薬(PPI)は胃酸を分泌するプロトンポンプをブロックします。
プロトンポンプという機能をブロックできる処方薬の方が、より強力に胃酸の分泌を抑えることが可能です。
市販薬が効かない場合は処方薬がおすすめ
前述の通り、市販薬(M1ブロッカーやH2ブロッカー)より処方薬(PPIやP-CAB)の方が胃酸分泌抑制効果が強力です。
また、PPIの方がH2ブロッカーより持続時間も長い特徴があります。
市販薬では効かないと感じる場合には処方薬に切り替えることをおすすめします。
市販されていない逆流性食道炎の薬
プロトンポンプ阻害薬は、市販されていませんが、病院で処方してもらうことができます。
市販薬より強力な胃酸抑制剤です。
逆流性食道炎の診療ガイドラインでも強く推奨されています。
軽症逆流性食道炎の初期治療において PPI と P-CAB はいずれも内視鏡的食道粘膜傷害の治癒をもたらし,軽症逆流性食道炎の第一選択薬として使用することを推奨する.
【推奨の強さ:強(合意率:100%),エビデンスレベル:B】
プロトンポンプ阻害薬(PPI)
オメプラール
タケプロン
パリエット
ネキシウム
PPIは、胃酸を分泌する細胞のプロトンポンプという機能を阻害することで胃酸の分泌を抑えます。
薬の血中濃度が下がっても作用するため、1日1回の服用で効果が十分に持続します。
ただし、長期間の連用は副作用のリスクが高まるため、定期的な内視鏡検査や医師の経過観察が必要です。
カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)
タケキャブ
P-CABはPPIの一種ですが、他のPPIとは異なる仕組みで作用するため分類されています。
PPIより速く効く点や胃酸の分泌抑制効果が強い点から、逆流性食道炎の治療にはP-CABを処方するケースが増えています。
海外通販で買える逆流性食道炎の薬
日本国内で市販されている逆流性食道炎の薬は、M1ブロッカーやH2ブロッカーのため、効果が強いPPIやP-CABは病院で処方してもらう必要があります。
しかし、海外通販では日本国内の市販薬や病院処方薬と同様の薬を購入可能です。
海外通販で取り扱っている逆流性食道炎の薬をご紹介します。
病院より安く購入したい方やストックしておきたい方などはぜひ利用してみてください。
⑤【H2ブロッカー】ファモチジン(ガスター)
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ファモチジン(ガスター) 100錠:3,480円~ |
ファモチジンは市販薬のガスター10に配合されている成分で、海外通販ではガスターという薬品名で販売されています。
胃酸の分泌を抑制し、弱った胃粘膜を修復する作用があります。
- 市販薬(ガスター10):1錠約180円
- 海外通販(ガスター):1錠31円~39円
海外通販のガスターは、市販薬の6分の1程度の価格で購入可能です。
⑥【H2ブロッカー】ガスター・ジェネリック
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ガスター・ジェネリック 280錠:1,780円~ |
ガスターのジェネリック医薬品なら、更に安く購入可能です。
- 市販薬(ガスター10):1錠約180円
- 海外通販(ガスター・ジェネリック):1錠6円~8円
ガスター・ジェネリックも先発薬と同様に胃酸の分泌を抑制し、弱った胃粘膜を修復する作用があります。
先発薬より5分の1程度の価格で、逆流性食道炎の症状緩和に十分な効果が期待できます。
⑦【H2ブロッカー】ザンタック・ジェネリック
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ザンタック・ジェネリック 60錠:2,160円~ |
ラニチジン塩酸塩という成分には胃酸の分泌抑制効果があり、ザンタックという薬品名で販売されています。
海外通販ではザンタックのジェネリック医薬品も購入可能です。
先発薬の半分程度の価格で、逆流性食道炎の症状緩和に十分な効果が期待できます。
また、ラニチジン塩酸塩は胃炎や胃潰瘍の治療にも用いられるため、胃の痛みが強い方におすすめです。
⑧【PPI】パリエット
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パリエット 28錠:2,250円~ |
パリエットは、プロトンポンプ阻害薬(PPI)で、ラベプラゾールナトリウムという成分の薬です。
胃酸を分泌するプロトンポンプという機能を阻害することで胃酸の分泌を抑制します。
また、弱った胃粘膜を修復する作用もあり、逆流性食道炎の症状緩和に効果的です。
日本国内の市販薬には配合されておらず、病院で処方してもらう必要があります。
しかし、海外通販ではパリエットも購入可能です。
⑨【PPI】タケプロンジェネリック
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タケプロンジェネリック 30錠:3,500円~ |
タケプロンのジェネリック医薬品です。
プロトンポンプ阻害薬(PPI)で胃酸の分泌を強力に抑えます。
⑩【PPI】ランソプラゾール(TEVA)
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ランソプラゾール(TEVA) 28錠:3,600円~ |
こちらもプロトンポンプ阻害薬(PPI)になります。
日本でのグループ会社は、武田テバファーマとなっていて、国内トップクラスのジェネリック医薬品企業となっています。
海外通販がおすすめな理由
逆流性食道炎の薬を海外通販で買うおすすめの理由をまとめました。
Amazonや楽天市場などと同じような感覚で使うことができます。
ただし、海外からの発送となるため、商品到着までに2週間~3週間程度かかります。
ガスターと同じ成分の薬が安く買える
ガスター(ファモチジン) | 値段 |
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市販薬 | 1錠約180円 |
海外通販 | 1錠31円~39円 |
海外通販 ジェネリック |
1錠6円~8円 |
ガスターと同じ成分の医薬品の価格差をまとめました。
市販薬のガスター10と比較して海外通販であれば、かなり安く購入することができます。
ジェネリック医薬品であれば、さらに安くコストパフォーマンスに優れています。
国内でも取り扱う処方薬が安く買える
パリエット 20mg | 値段 |
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国内処方薬 | 1錠113.1円(薬価) |
海外通販 | 1錠72円~80円 |
国内で取り扱っている処方薬よりも海外通販の医薬品の方が安く購入できます。
薬価以外にも病院での診察料などがかかるため、保険適用でも国内処方薬の方が高くなる場合が多いです。
薬だけ欲しいという場合も安価に購入できる海外通販がおすすめです。
通院不要・処方箋不要
海外通販であれば、通院不要・処方箋不要で医療用医薬品を購入することができます。
スマホやパソコンからいつでも注文することができるので、とても便利です。
ただし、購入した医薬品は自己使用に限り、自己責任での使用となります。
まとめ買いできる
まとめ買いできるのも海外通販のポイントの1つです。
病院処方の場合、一定の期間の薬しかもらえないことが多いです。
しかし、海外通販であれば、まとめ買いすることができるので、再度症状が出たときに備えておくことができます。
正規品100%保証&追跡番号発行
海外通販を初めて使う場合、注文したものが届かない、偽物が届くなど不安に思う方も多いはずです。
お薬なびでは、メーカー正規品を100%保証しています。
第三者機関の成分鑑定も行っていますので、安心してご利用いただくことができます。
また、入金後即日発送を行っており、発送後に追跡番号を発行しています。
通常2週間~3週間程度でお届け可能となっています。
逆流性食道炎の薬に関するよくある質問
ここからは、逆流性食道炎の薬に関するよくある質問にお答えします。
市販薬の服用期間や薬の選び方を知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
市販薬の長期服用は可能ですか?
市販薬のガスター10やパンシロンキュアSPなどはドラッグストアや通販で手軽に購入可能ですが、いずれも2週間以上の連用は推奨されていません。
症状が進行している場合は効果の強いPPIやP-CABの処方が検討されるため、病院で検査を受けて適切な診断を受けてください。
H2ブロッカーとプロトンポンプ阻害薬(PPI)はどう選べばいいですか?
H2ブロッカーは即効性がありますが、効果の持続時間が短い薬です。
一方、PPIは胃酸の分泌抑制効果が強く、薬剤の効果が長く持続する薬です。
PPI:強力長期型
PPIは、夜間は効果が弱まる特徴があります。
そのため、たまに症状が出る方や夜間に症状が出る方にはH2ブロッカーがおすすめです。
症状が強く長期的な治療が必要な方はPPIを選びましょう。
逆流性食道炎は再発しますか?
本記事でご紹介している薬は胃酸の分泌を抑えたり、胃粘膜を保護するために用いられる薬です。
そのため、薬の服用をやめると逆流性食道炎が再発する可能性があります。
胃酸が逆流しないよう、食生活や生活習慣を改善することが大切です。
・食後すぐに寝転がらない
・腹部をきつく締め付けない
・脂っこい食事や刺激物を控える
・よく噛んでゆっくり食べる
・喫煙や飲酒を控える
薬の服用と並行して、生活習慣の改善にも取り組みましょう。
まとめ
逆流性食道炎に効果のある市販薬と市販されていない効果の強い処方薬をご紹介しました。
自分の症状に合った医薬品を選びましょう。