風邪によく似た症状を引き起こす扁桃炎。細菌やウイルスによる感染症のため、性行為やキスでうつるのか心配という方もいるでしょう。
本記事では、扁桃炎が性行為やキスでうつるのか詳しく解説します。ぜひ参考にしてみてください。
扁桃炎とは?
扁桃は舌の付け根の両端あたりにあり、体内に細菌が侵入しないよう防ぐ役割を担っています。
免疫力が低下している時に扁桃の常在菌が増殖したり、ウイルスに感染したりした場合に扁桃が炎症を起こすことがあります。この状態が扁桃炎です。
喉の痛み、発熱、倦怠感といった症状が現れるため風邪とよく似ていますが、咳はあまり出ないという特徴があります。
しかし、風邪と勘違いして扁桃炎の適切な治療をおこなわなかった場合、炎症箇所に膿が溜まり悪化する恐れがあります。
また、何度も繰り返して発症すると慢性化するため注意が必要です。
咽頭炎との違い
扁桃炎の他にも喉が炎症を起こすことがあります。「喉風邪」とも呼ばれる、咽頭炎です。
咽頭炎は喉の奥から食道の間が細菌やウイルスに感染した状態で、扁桃炎との大きな違いは炎症(感染)を起こしている箇所です。
症状は扁桃炎に似ており、喉の痛み、発熱、頭痛、倦怠感などが現れます。
扁桃炎が性行為やキスでうつることもある
扁桃炎は体内に元々存在する常在菌の増殖により発症するため、基本的には日常生活で他人にうつることはありません。
ただし、ウイルスや細菌が原因の場合、ウイルスや細菌が他人の体内に侵入する可能性はあります。
では、性行為やキスをした場合に扁桃炎がうつるのか詳しく解説します。
性行為の場合
性感染症によって扁桃炎を引き起こしている場合は、性行為をした相手に性感染症がうつり、相手にも扁桃炎の症状が現れることがあります。
特に、オーラルセックスでは喉がウイルスや細菌に感染することが多いため、扁桃炎を発症する可能性があります。
また、ただの扁桃炎だと思っており性感染症の自覚がない場合には、性行為をした相手にも気付かぬうちに性感染症をうつしてしまう恐れがあるため注意が必要です。
扁桃炎の症状が現れる性感染症にはつぎのようなものがあります。
淋菌
クラミジア
ヘルペスウイルス
ヒトパピローマウイルス
HIVウイルス
特に、喉がクラミジアの病原体に感染している咽頭クラミジアでは、扁桃炎や咽頭炎が起きる場合がありますが、その他は無症状の場合が多いため注意しましょう。
クラミジアを治すには?
クラミジアは性感染症の中でも感染者が多い病気です。しかし、感染者のうち女性では8割、男性では5~6割が無症状と言われています。
無自覚にパートナーにうつしてしまう恐れがあるため、必ず治療をおこないましょう。
治療しないまま進行した場合、不妊や流産の原因になる可能性があるため早期治療が大切です。
適切な治療を受ければ3~4週間ほどで完治させることができます。クラミジアの治療にはジスロマック(内服)などの抗生物質が有効です。
商品名 | ジスロマック | ジスリン ジスロマックジェネリック |
AZEE ジスロマックジェネリック |
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有効成分 | アジスロマイシン | アジスロマイシン | アジスロマイシン |
メーカー | ファイザー | Asle pharmaceuticals | シプラ |
特徴 | 先発薬 服用回数が少ない |
ジェネリック 価格が安い 服用回数が少ない |
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価格 | 1錠あたり:676円~ | 1錠あたり:253円~ | 1錠あたり:255円~ |
購入 |
淋病を治すには?
淋病は男性では尿道炎、女性では子宮頚管炎を起こすことが多く、特に女性は無自覚のまま感染していることが多い病気です。
淋病を引き起こす淋菌は粘膜から体内に侵入するため、オーラルセックスで喉に感染し、扁桃炎や咽頭炎を発症することがあります。
しかし、抗生物質が喉の粘膜に届きにくいため、他の箇所より治療に時間がかかると言われています。
自然治癒はほとんど不可能なため、進行する前に必ず治療をおこないましょう。
商品名 | クラビリン クラビットジェネリック |
レボフロックス クラビットジェネリック |
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画像 | ||
有効成分 | レボフロキサシン | レボフロキサシン |
メーカー | Asle pharmaceuticals | シプラ |
特徴 | ジェネリック 価格が安い |
ジェネリック 価格が安い |
価格 | 1錠あたり:162円~ | 1錠あたり:31円~ |
購入 |
キスの場合
扁桃炎を引き起こしているウイルスや増殖した常在菌が、キスによって相手の体内に侵入してしまう可能性があります。
免疫力が低下していると扁桃炎を発症しやすいため、特に注意が必要です。
ただし、唾液から絶対に感染しないとは言い切れません。
また、咽頭クラミジアの場合はディープキスで感染する可能性があるため、いずれの場合も完治が確認できるまでは控えることをおすすめします。
別名「キス病?」伝染性単核球症について
伝染性単核球症はヘルペスウイルスの一種であるEBウイルスによる感染症で、発熱や喉の痛みといった症状を引き起こします。
唾液によって感染するため、別名「キス病」とも呼ばれている病気です。
扁桃炎と症状が似ているため間違えられやすい病気ですが、伝染性単核球症は抗生物質では効果がありません。
扁桃炎ではなく伝染性単核球症だった場合、キスで相手にうつしてしまう恐れがあるため注意が必要です。
※伝染性単核球症は現在特効薬がありません。自然治癒を待つかアセトアミノフェンなどの解熱鎮痛剤が処方されます。
扁桃炎かもと思ったら
喉の痛みを感じた場合には市販の喉スプレーなどで対応し、症状が治まるまではキスや性行為は避けましょう。
クラミジアや淋病など細菌での感染の場合、抗生物質での治療が必要になります。個人輸入でも購入でき、クラミジア感染など誰にも知られず抗生物質が購入できます。
重症化や慢性化すると膿が溜まり、手術で扁桃を切除することもあるため、異変を感じたら医師に相談することをおすすめします。
扁桃炎が治れば性行為やキスはOK?
軽度の扁桃炎は1週間ほどで治る可能性がありますが、悪化している場合は完治までの期間が長引きます。
特に、常在菌の増殖により扁桃炎を起こしている場合、身体が弱っている人は再発を繰り返しやすいと言われています。
また、ウイルスが原因の場合は完全に体内から出ていくまでは再発の恐れがあります。
症状が治まってから数日間様子を見て、再発していないことを確認できるまではキスや性行為を控えることをおすすめします。