スギやヒノキなどの花粉が原因となって起こる花粉症。
特に目のかゆみや充血は、メイク崩れや運転の妨げになるため困っている方も多いでしょう。
そんな方に向けて、花粉症による目のかゆみや充血の対策をご紹介します。
花粉症で目がかゆいときの対処法
花粉症の症状のうち、目のかゆみが酷い場合の対処法を4つご紹介します。
目のかゆみを解消したい方はぜひ参考にしてみてください。
目薬をさす
目薬に配合されている抗アレルギー成分によって目のかゆみを抑えることができます。
花粉症で使われる目薬には、抗ヒスタミン薬・ステロイド・遊離抑制成分など様々な種類があります。
特に即効性が欲しい場合は、抗ヒスタミン成分を含んだ目薬がおすすめです。
商品名 | アレジオン | パタノール | インタール |
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価格 | 1本5ml:1,800円~ | 1本5ml:1,800円~ | 1本10ml:2,100円~ |
特徴 | コンタクトをしていても使用できる 抗ヒスタミン成分配合 |
抗ヒスタミン成分配合 | ステロイド点眼薬よりも効果が穏やかだが副作用がない ケミカルメディエーター遊離抑制成分配合 |
ボタン |
また、点眼後のスッキリとした使用感を求める方は、メントールなどを配合している市販薬がおすすめです。
内服薬を飲む
目のかゆみの他に、鼻水やくしゃみなどの鼻の症状も併発している場合は内服薬がおすすめです。
配合されている成分によって、眠くなりにくい薬や即効性に優れている薬など特徴が異なります。
商品名 | アレロックジェネリック | ザイザルジェネリック | シングレアジェネリック |
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価格 | 100錠:5,000円~ | 20錠:1,900円~ | 100錠:4,500円~ |
特徴 | 効き目が強い 抗ヒスタミン成分配合 |
ジルテックの改良版 抗ヒスタミン成分配合 |
特に鼻詰まりに良く効く 抗ロイコトリエン成分配合 |
ボタン |
また、内服薬は目薬との併用も可能です。
内服薬で総合的な症状を抑え、目のかゆみが酷い時は目薬を使用して対処しましょう。
目を冷やす
何度も目元を擦ったり強く搔いたりしてしまうと、目元の皮膚や眼球を傷つける恐れがあります。
目のかゆみや炎症が悪化する原因にもなるため、むやみに掻くことは避けましょう。
目のかゆみを落ち着かせたい場合は、水で濡らした清潔なタオルを目元に当てて冷やす方法がおすすめです。
人工涙液をさす
花粉による目のかゆみは、目から侵入した花粉が結膜などで炎症を起こすことで発生します。
そのため、人工涙液で花粉を洗い流す方法も効果的です。
ドライアイや目のかすみを解消するためによく用いられますが、花粉を洗い流すためにも有効です。
また、薬剤が配合された目薬を使用する前に人工涙液で花粉を洗い流すことで、目薬の効果を高めることができます。
人工涙液は病院で処方してもらうことができますが、市販でも購入可能です。
ソフトサンティア 4本:504円~ |
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花粉で目がかゆくなる原因
そもそも花粉症とは、スギやヒノキなど特定の植物の花粉が原因となって起こる諸症状のことです。
花粉が目の中に入ると、体内から花粉を排除するため「IgE抗体」という物質を作ります。
この抗体は、目の粘膜にある肥満細胞と結合し、目のかゆみを起こすヒスタミンを分泌します。
花粉を排出させるためとはいえ、このヒスタミンが目のかゆみや涙目の原因となっているわけです。
また、鼻炎症状のイメージが強い花粉症ですが、目の症状だけ出るという方も多くいらっしゃいます。
目の症状だけで鼻の症状のない人もいますよ。
眼科で抗ヒスタミン薬とステロイドの点眼液を処方してもらうと良くなりますよ。
引用:Yahoo知恵袋
花粉症は誰でも発症する
花粉症はIgE抗体が一定の水準をこえることで発症します。
そのため、昨年は症状がなかったけど今年突然症状が出るようになった、ということも十分あり得ます。
花粉症の患者数は年々増加傾向にあり、2023年2月に行われた調査では、対象の1000名のうち約半数が花粉症と回答しています。
さらに以下のグラフでは、鼻炎症状と並び多くの方が目の症状で悩んでいることが分かります。
また花粉は春だけでなく1年中飛散しているため、春の花粉シーズンじゃないから目がかゆくても花粉じゃない、とも言いきれません。
目がかゆい時は何科に行けばいい?
花粉症の総合的な症状の治療や予防では内科や耳鼻咽喉科を受診しますが、目の症状が強い場合には眼科もおすすめです。
目薬の他に内服薬を処方してくれる病院もあるため、まずは医師に相談してみましょう。
また、近くに眼科がない方や通院が難しい方は、海外通販(個人輸入)で病院処方薬と同等の薬を購入可能です。
花粉症の目の症状
花粉症と言えば、春先に多く飛散するスギやヒノキによる症状が代表的です。
しかし、夏や秋に開花のピークを迎える植物も多いため、夏や秋にも花粉症を発症します。
そのため、よく目がかゆくなる方は何らかの植物によって花粉症を起こしている可能性があるでしょう。
花粉症による具体的な目の症状をご紹介します。
目のかゆみ
花粉症で悩む方の中には「鼻の症状はなく目の症状だけ出ている」という方も多くいます。
眼球のかゆみ、目頭や瞼のふちのかゆみ、目がしょぼしょぼする、目がゴロゴロするといった症状には目薬がおすすめです。
有効成分の配合量が多い処方薬、使用感や目的に合わせて自由に選べる市販薬から、自分に合う目薬を選びましょう。
目ヤニ
細菌やウイルスといった異物が目に侵入した場合、異物を排出するための免疫反応として目ヤニが出ます。
細菌感染を起こしている場合には黄緑色で粘性のある目ヤニが出ますが、花粉症の場合は涙のように透明でサラサラとしています。
人工涙液で洗い流したり、清潔なティッシュで小まめに拭き取りましょう。
涙目
目ヤニと同様に、目から侵入した花粉を外に排出するための免疫反応で涙の量が増えることがあります。
また、過剰に分泌された涙が目元に留まることで目ヤニになります。
目のかゆみを伴う場合がありますが、目をこすって目元に付着した花粉を再度目に侵入させてしまわないよう注意が必要です。
人工涙液で洗い流したり、清潔なティッシュで優しく拭き取りましょう。
充血や目の腫れ
かゆみや炎症の原因となるアレルギー物質のヒスタミンには血管拡張作用があります。
血管が拡がることで血流が増えるため、目の充血や腫れを引き起こします。
血管収縮作用のある目薬を使用すると一時的に充血が治まりますが、アレルギー症状を改善したわけではないため、効果が切れると再発する可能性があります。また、血管収縮剤を常用すると充血しやすくなるため注意が必要です。
充血がある場合は「塩酸ナファゾリン」「塩酸テトラヒドロゾリン」などの、血管収縮作用がある成分が配合の目薬はなるべく避けましょう。
目のかゆみを防ぐために
目のかゆみの対処法をご紹介してきましたが、ここからは目のかゆみを防ぐための予防法をご紹介します。
目の症状を軽症に抑えたい方や外出時の注意点が知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
花粉量が多い時は外出しない
花粉の飛散量は、植物の開花のタイミングや気候の影響を大きく受けています。
花粉の飛散量が増えやすいタイミングは以下の通りです。
空気が乾燥している日
風が強い日
雨が降った次の日
正午ごろ(11~14時)
日没ごろ(17~18時)
可能な限り、これらのタイミングでの外出を避けましょう。
また、やむを得ず外出しなければならない場合は、次にご紹介する予防法できちんと対策することをおすすめします。
外出時は眼鏡をする
目の症状を予防するためには、外出時の眼鏡が有効です。
眼鏡を着用することで、花粉量は通常の眼鏡で40%、花粉症用の眼鏡で65%減少します。
また、目のかゆみが酷い時にコンタクトレンズを装用すると、レンズに付着した花粉や目ヤニによって炎症を起こす恐れがあります。
普段はコンタクトレンズを装用している方も、花粉シーズンには眼鏡に切り替えることをおすすめします。
洗眼薬で目を洗う
外出中は目薬や人工涙液で対処し、帰宅後は洗眼薬で目に付着した花粉を洗い流しましょう。
なお、水道水には塩素が含まれており目の表面を傷つける恐れがあるため、必ず洗眼液や人工涙液を使用してください。
また、洗眼薬の中にはベンザルコニウム塩化物やパラベンといった防腐剤が配合されているものがあります。
品質保持のための防腐剤ですが、角膜に悪影響を及ぼす場合があるため、防腐剤フリーの洗眼薬がおすすめです。
よくある質問
花粉症による症状には個人差があり、対処法に悩む方も多いかと思います。
よくある質問を参考に、かゆみや腫れなどに有効な対処法をしてください。
アレグラは目のかゆみにも有効?
アレグラに限らず、花粉症の飲み薬は目のかゆみに有効です。
しかし飲み薬の場合、効果を感じられるまで時間がかかる、副作用が出やすいという特徴があります。
一方の目薬は即効性を感じやすく、眠気や口の渇きなどの副作用も控えめです。
そのため、目のかゆみに悩んでいる人はまずは目薬を使用すると良いでしょう。
目薬が効かない場合は?
先述した通り、目薬には成分によって様々な種類があります。
通常抗ヒスタミン成分を含む目薬から使い始め、重症の場合はより効果の高いステロイドや免疫抑制剤の目薬を使用します。
目薬が効かないと言っても、別の成分の目薬は効果を感じる場合もあるため、様々な薬を使用してみると良いでしょう。
目のかゆみは目薬で改善できる
花粉症の辛い症状のひとつ、目のかゆみは目薬で改善可能です。
処方薬や市販薬、配合されている成分によってさまざまな種類があるため、自分の目的に合う目薬を見つけてみてください。
また、外出時の予防や帰宅後のケアで、花粉が目に侵入しないよう防ぐことも大切です。本記事を参考に、花粉シーズンの目のケアをおこないましょう。