花粉症の目薬は何が良い?よく効く市販薬と処方薬を紹介

花粉症の目薬は何が良い?よく効く市販薬と処方薬を紹介
花粉症の辛い症状のひとつ、目のかゆみや充血には目薬が有効です。

しかし、市販薬や処方薬、成分や作用によってさまざまな種類が販売されているため、どの目薬が自分に合っているか分からない方も多いでしょう。

本記事では、花粉症におすすめの目薬や選び方のポイントや注意点を解説します。

処方薬と市販薬の違い

目薬の処方薬と市販薬の大きな違いは、配合されている有効成分の種類や量です。

処方されている目薬
  • 有効成分の量が多く効果が高い

高い効果を求める方は、有効成分の量が多い処方薬がおすすめです。

処方薬は病院を受診して処方してもらう必要がありますが、個人輸入(海外通販)でも処方薬と同等の目薬を購入可能です。

ストックしておきたい方や通院が面倒な方は、個人輸入を利用してみてください。

市販の目薬
  • 有効成分の量が少ない
  • 清涼化剤やビタミン成分などが配合されているものがある

ただし、処方薬にはメントールなどの清涼化剤が配合されていない場合が多いため、スッキリとした使用感を求める方には市販薬をおすすめします。

処方のおすすめ目薬

処方薬の目薬には、主に4種類の有効成分が配合されています。

成分の種類
  • 抗ヒスタミン成分
    アレルギー物質のヒスタミンの働きを阻害
  • ケミカルメディエーター遊離抑制成分
    ロイコトリエンなどのアレルギー物質の放出を防ぐ
  • ステロイド
    体内の免疫反応や炎症を抑える
  • 免疫抑制剤
    免疫細胞の働きや増殖を抑制する

これらの成分を含む処方薬のうち、特におすすめの目薬を5つご紹介します。

商品名 アレジオン パタノール インタール フルメトロン パピロック
画像 アレジオン パタノール インタール ステロイド パピロック
分類 抗ヒスタミン薬 抗ヒスタミン薬 ケミカルメディエーター遊離抑制薬 ステロイド 免疫抑制剤
価格 1本:1,800円~ 1本:1,800円~ 1本:2,100円~ 1本:2,160円~ 1本:2,160円~
商品詳細 詳細を見る 詳細を見る 詳細を見る 詳細を見る 詳細を見る
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アレジオン

エピナスチン点眼液 エピナスチン点眼液
1本:1,800円~
分類 抗ヒスタミン薬
主成分 エピナスチン塩酸塩
使用方法 1日2回(朝、夕)
1回1滴ずつ点眼
副作用 結膜充血、刺激感、異物感、眼瞼炎など

アレジオンには有効成分のエピナスチン塩酸塩液が配合されています。

花粉症などのアレルギー性結膜炎によく効き、コンタクトを装着していても使用できます。

妊娠中や授乳中の方は医師に相談してから使用してください。

パタノール

IF2点眼液 IF2点眼液
1本:1,800円~
分類 抗ヒスタミン薬
主成分 オロパタジン塩酸塩
使用方法 1日4回(朝、昼、夕、就寝前)
1回1~2滴ずつ点眼
副作用 眼の痛み、頭痛、刺激感、異物感など

パタノールには有効成分のオロパタジン塩酸塩液が配合されています。

抗ヒスタミン作用とともにケミカルメディエーター遊離抑制作用もあり、アレルギー性結膜炎に有効です。

コンタクトレンズを装用している方は、一度取り外してから使用してください。

インタール

ビビドリン点眼薬 ビビドリン点眼薬
1本:2,100円~
分類 ケミカルメディエーター遊離抑制薬
主成分 クロモグリク酸ナトリウム
使用方法 1日4回(朝、昼、夕、就寝前)
1回1~2滴ずつ点眼
副作用 刺激感、結膜充血、眼瞼炎、アナフィラキシー様症状など

インタールには有効成分のクロモグリク酸ナトリウムが配合されています。

妊娠中や授乳中の方は医師に相談してから使用してください。

また、発現頻度0.1%未満ですが、副作用として呼吸困難や蕁麻疹といったアナフィラキシー様症状が確認されています。異常を感じた場合には使用を中止し、医師に相談してください。

フルメトロン

フルメトロン点眼液 フルメトロン点眼液
1本:2,160円~
分類 ステロイド
主成分 フルオロメトロン液
使用方法 1日2~4回、1回1~2滴ずつ点眼
※よく振ってから使用すること
副作用 刺激感、結膜充血、過敏症など

フルメトロンには有効成分のフルオロメトロン液が配合されています。眼瞼炎、結膜炎、角膜炎などの炎症性疾患に有効です。

妊娠中や授乳中の方、高齢者は医師に相談してから使用してください。

また、ステロイド点眼薬を連用すると眼圧が上がって緑内障を発症する恐れがあるため、長期使用する場合は定期的に眼圧測定などを行いましょう。

パピロック

シクロスポリン点眼液 シクロスポリン点眼液
1本:2,160円~
分類 免疫抑制剤
主成分 シクロスポリン液
使用方法 1日3回、1回1滴ずつ点眼
副作用 刺激感、角膜びらん、角膜潰瘍、角膜上皮欠損など

パピロックは、他の目薬では効果がない場合の春季カタルに使用します。

春季カタルとは
・アレルギー性結膜炎の重症型
・子供に多い

妊娠中や授乳中の方、小児は医師に相談してから使用してください。

また、発現頻度5%未満ですが、副作用として角膜への障害が確認されています。異常を感じた場合には使用を中止し、医師に相談してください。

市販のおすすめ目薬

市販薬の目薬にも、抗ヒスタミン成分やケミカルメディエーター遊離抑制成分が配合されているものがあります。

Amazonや楽天などのECサイトで人気の高い目薬を5つご紹介します。

商品名 ロートアルガード ロートアルガードクリアブロックZ アイリスAGユニット マイティア アルピタットEXα アレジフェンス
画像 ロートアルガード ロートアルガードクリアブロックZ アイリスAGユニット マイティア アルピタットEXα アレジフェンス
価格 1本:690円~ 1本:1,567円~ 18本:724円~ 1本:1,291円~ 2本:983円~
商品詳細 詳細を見る 詳細を見る 詳細を見る 詳細を見る 詳細を見る
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ロートアルガード

ロートアルガード ロートアルガード
1本:690円~
有効成分 グリチルリチン酸ジカリウム、クロルフェニラミンマレイン酸塩、塩酸テトラヒドロゾリン、ビタミンB6
使用方法 1日3~6回、1回1~2滴ずつ点眼
副作用 結膜充血、目のかゆみ、発疹など

ロートアルガードには、抗ヒスタミン成分のクロルフェニラミンマレイン酸塩の他、血管収縮作用のある塩酸テトラヒドロゾリンなどが配合されています。

ハードコンタクトレンズを装用していても使用できますが、ソフトコンタクトレンズには非対応です。

ロートアルガードクリアブロックZ

ロートアルガードクリアブロックZ ロートアルガードクリアブロックZ
1本:1,567 円~
有効成分 クロモグリク酸ナトリウム、クロルフェニラミンマレイン酸塩、プラノプロフェン、コンドロイチン硫酸エステルナトリウム
使用方法 1日4回、1回1~2滴ずつ点眼
副作用 結膜充血、目のかゆみ、刺激感、異物感、発疹など

ロートアルガードクリアブロックZには、抗ヒスタミン成分のクロルフェニラミンマレイン酸塩の他、非ステロイド性抗炎症薬のプラノプロフェンなどが配合されています。

妊娠中や授乳中の方、7歳未満の小児は使用を避けてください。

また、点鼻薬との併用時は副作用として眠気が現れる場合があるため、乗り物の運転や機械類の操作には注意が必要です。

アイリスAGユニット

アイリスAGユニット アイリスAGユニット
18本:724円~
有効成分 イプシロン-アミノカプロン酸、グリチルリチン酸ジカリウム、クロルフェニラミンマレイン酸塩、塩酸テトラヒドロゾリン、タウリン、コンドロイチン硫酸エステルナトリウム
使用方法 1日3~6回、1回2~3滴ずつ点眼
副作用 結膜充血、目のかゆみ、発疹など

アイリスAGユニットは、1本使い切りタイプの目薬です。

抗ヒスタミン成分のクロルフェニラミンマレイン酸塩の他、血管収縮作用のある塩酸テトラヒドロゾリンなどが配合されています。

ハードコンタクトレンズを装用していても使用できますが、ソフトコンタクトレンズには非対応です。

マイティア アルピタットEXα

マイティア アルピタットEXα マイティア アルピタットEXα
1本:1,291円~
有効成分 クロモグリク酸ナトリウム、クロルフェニラミンマレイン酸塩、プラノプロフェン、コンドロイチン硫酸エステルナトリウム
使用方法 1日4回、1回1~2滴ずつ点眼
副作用 結膜充血、目のかゆみ、発疹など

マイティアアルピタットEXαには、ケミカルメディエーター遊離抑制成分のクロモグリク酸ナトリウムが配合されています。

アレルゲン免疫療法(減感作療法)を受けている方や緑内障の方は医師に相談してから使用してください。

また、点鼻薬との併用時は副作用として眠気が現れる場合があるため、乗り物の運転や機械類の操作には注意が必要です。

アレジフェンス

アレジフェンス アレジフェンス
2本:983円~
有効成分 アシタザノラスト水和物
使用方法 1日4回(朝、昼、夕、就寝前)、1回1~2滴ずつ点眼
副作用 結膜充血、目のかゆみ、発疹など

アレジフェンスには、ケミカルメディエーター遊離抑制成分のアシタザノラスト水和物が配合されています。

妊娠中や授乳中の方、アレルゲン免疫療法(減感作療法)を受けている方などは医師に相談してから使用してください。

花粉症の目薬を選ぶ際のポイント

花粉症の目薬を選ぶ際のポイント
花粉症の辛い症状に有効な目薬は数多く存在するため、どの目薬を選べば良いか分からない方もいるでしょう。

目薬を選ぶ際のポイントを3つご紹介します。ご自分に合う目薬を探している方はぜひ参考にしてみてください。

抗アレルギー成分が含まれているものがおすすめ

花粉症による目のかゆみには、炎症を抑える抗アレルギー成分や、ヒスタミンの働きを阻害する抗ヒスタミン成分が入っているものがおすすめです。

おすすめの有効成分
・エピナスチン塩酸塩(抗ヒスタミン成分)
・オロパタジン塩酸塩(抗ヒスタミン成分)
・クロルフェニラミンマレイン酸塩(抗ヒスタミン成分)
・クロモグリク酸ナトリウム(抗アレルギー成分) 

これらの成分では目のかゆみが改善されない場合には、ステロイドや免疫抑制剤への切り替えを検討しましょう。

涙目や充血には抗炎症成分を

花粉症による涙目や充血は、結膜の炎症が原因と考えられます。

そのため、抗炎症成分を配合した目薬がおすすめです。

また、血管収縮剤には充血を抑える効果がありますが、一時的に血管を収縮させているだけで、充血の原因である炎症は改善されていません。

結膜の炎症をきちんと改善したい場合には、血管収縮剤ではなく抗炎症成分を選びましょう。

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コンタクトを使用している方は注意

目薬には、「コンタクトレンズ対応」「コンタクトレンズ非対応」という2種類があります。

この2つには、成分を清潔に長持ちさせるために配合されている防腐剤などが関係しています。

特に、ソフトコンタクトレンズを装用時に防腐剤入りの目薬を使用した場合、角膜障害を引き起こす恐れがあるため注意が必要です。

ハードコンタクトレンズの装用時は使用できる目薬もありますが、いずれも必ずコンタクトレンズに対応しているか確認してください。

また、アレジオン点眼液はコンタクトレンズに対応しているためおすすめです。

目薬の効果的な使用方法

続いて、より効果的に使用するためのポイントをご紹介します。

・1回あたり1~2滴垂らし、目を閉じて液を馴染ませる
・寝る5分以上前に点眼する
・雑菌が付着してしまうため、目薬の先端がまつ毛やまぶたに触れないようにする
・家族を含む、自分以外の人と目薬を共有しない
・開封後は2~3か月が使用期限の目安

添付文書に記載されている注意事項を守って使用することが大切です。

また、コンタクトレンズを使用している方は使用方法が異なるため、。

コンタクトを使用している場合

防腐剤が配合されている目薬を使用する際は、コンタクトレンズを外す必要があります。

防腐剤入りの目薬を使用した後は、5~10分以上経過してからコンタクトレンズを装用してください。

また、外す手間が面倒な方や副作用のリスクを避けたい方は、防腐剤フリーの目薬がおすすめです。

花粉症用目薬のよくある質問

ここからは、花粉症用目薬に関するよくある質問にお答えします。

より効果の高い目薬が欲しい方や、自分の症状に合う目薬を探している方は参考にしてみてください。

パタノールとアレジオンはどちらが効果が高い?

パタノールとアレジオンの効き目の強さを比較した研究結果がないためエビデンスはありませんが、一般的にはアレジオンの方が効き目が強いと言われています。

また、アレジオンはコンタクトをつけたまま使用できるため、コンタクトユーザーにもおすすめです。

ただし、パタノールに比べ薬価が高いため費用を抑えたい方にはパタノールを選ぶと良いでしょう。

薬価の違い
パタノール(0.1%):1mlあたり116.6円
アレジオン(0.1%):1mlあたり541.5円

授乳中でも目薬を使える?

基本的に、目薬が乳児に与える影響はないと考えられています。

ただし、目薬の種類によっては、「ラットによる動物実験で、成分が乳汁に移行した」という旨が添付文書に記載されている場合があります。

授乳中で不安な方は、目薬の添付文書を確認し、授乳中でも安全に使用できる目薬を選びましょう。

目ヤニが出る場合はどうする?

花粉によって目や粘膜が炎症を起こすと、涙のようなサラサラとした目ヤニが出る場合があります。

目ヤニが気になる方は、抗ヒスタミン成分やケミカルメディエーター遊離抑制成分といった、抗アレルギー成分を配合した目薬がおすすめです。

効き目の高い目薬で花粉を乗り切ろう

市販薬、処方薬のどちらも、目薬は花粉症の辛い症状への効果が期待できます。

成分や使用感、価格を比較して自分に合う目薬を選びましょう。

また、正しい使用方法を守ることでより効果的に使用できるため、本記事でご紹介した方法を実践してみてください。

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