腰痛でロキソニンが効かない場合はどうする?慢性化や神経痛が原因

腰痛でロキソニンが効かない

腰痛を緩和するためには鎮痛剤が有効です。

市販薬でも購入できるロキソニンは鎮痛作用が強いことで有名ですが、ロキソニンが効かないほどのひどい腰痛に悩まされている方もいるでしょう。

本記事では、腰痛にロキソニンが効かない原因と対処方法を解説します。

ロキソニンに代わる鎮痛剤もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

【種類別】腰痛の飲み薬推奨度ランキング!
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腰痛でロキソニンが効かないという方は多い

ロキソニンはドラッグストアや通販で手軽に購入できるため、腰痛を緩和するために服用している方も多い鎮痛剤です。

しかし、「ロキソニンを飲んでも腰痛が治らない」という声も多々あります。

ロキソニンは、痛みを感じさせるプロスタグランジンという物質の生成を抑制して、痛みや炎症を緩和する非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)です。

そのため、腰痛の原因がプロスタグランジン以外にある場合はロキソニンは効きません。

腰痛でロキソニンが効かない場合は?

ロキソニンが効かない原因は、前述の作用(プロスタグランジンの生成抑制)が関係している場合の他に、飲み方が間違っている可能性も考えられます。

腰痛でロキソニンが効かない原因を詳しく解説します。

ロキソニン ロキソニン
100錠:9,000円

飲み方が間違っている可能性

薬は、服用方法が間違っていると効果が十分に発揮されません。

ロキソニンも同様に、誤った飲み方によって効果が弱まる可能性があります。

ロキソニンの正しい服用方法(成人)
・空腹時を避け、1回1錠(60mg)服用する
・服用回数は原則1日2回まで
※症状がひどい場合は1日3回まで服用可能
・4時間以上間隔を空けて服用する

空腹時を避けるよう指定されている薬は、正しい効果が得られない可能性や胃に負担がかかる可能性があるため、必ず何かを食べてから服用してください。

慢性腰痛の可能性

3ヶ月以上症状が続いている慢性腰痛は、単なる痛みだけではなく椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの疾患、または心理的要因が関わっている場合があります。

心理的要因とは
痛みへの恐怖感
ストレス
疲労
睡眠不足 など

ロキソニンは、プロスタグランジンの生成を抑制することで痛みを鎮めるため、慢性腰痛には効果を発揮できません。

また、ロキソニンを含む非ステロイド性抗炎症薬が効かないためにストレスが溜まり、さらに痛みが増すという悪循環が生まれてしまいます。

慢性化してしまった腰痛には他の治療薬が推奨されるため、適切な治療を受けましょう。

神経痛の可能性

腰痛にはさまざまな原因があり、外傷や炎症、腰への負荷以外に神経障害が関係している場合があります。

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの疾患により坐骨神経痛を発症している場合は、ロキソニンなどの非ステロイド性抗炎症薬では効果が期待できない場合があります。

神経痛には、神経障害性疼痛治療薬という種類の鎮痛剤がおすすめです。

神経障害性疼痛治療薬には神経の働きを正常化させる作用があり、ロキソニンでは対処できない神経性の腰痛にも効果が期待できます。

足の痺れや違和感、力が入りにくい、といった症状を伴う腰痛は神経痛の可能性があるため、まずは病院を受診して適切な診断を受けましょう。

慢性腰痛に効果的な薬

慢性腰痛に効果的な薬は、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬や弱オピオイドに分類される薬です。

慢性腰痛の痛みを緩和する仕組みをそれぞれ解説します。

セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬

サインバルタ サインバルタ
28錠:4,050円~

セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)はうつ病の治療薬として用いられる薬です。

脳内神経伝達物質のセロトニンやノルアドレナリンの働きを増強する作用があります。

セロトニンやノルアドレナリンは痛みの抑制に深く関わる下行性疼痛抑制系を活性化させる物質のため、慢性腰痛に対しても効果が期待できます。

特に、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬のサインバルタは慢性腰痛症に伴う疼痛への適応があるとして承認されています。

サインバルタは、NSAIDsの効果が不十分な慢性腰痛症患者を対象に、国内で二重盲検並行群間比較試験が実施され、プラセボ群に対する優越性を示した。また50週間の長期投与試験でも、長期間にわたる鎮痛効果の維持が認められた。

引用元:サインバルタ:慢性腰痛で使用可能に

弱オピオイド

トラマドール トラマールジェネリック
20錠:3,420円~
トラムセット トラムセットジェネリック
20錠:3,400円~

ロキソニンなどの鎮痛剤では効かない腰痛には、弱オピオイド系の鎮痛剤も選択肢のひとつです。

中枢神経や末梢神経にあるオピオイド受容体に作用する薬で、強い鎮痛作用が期待できます。

ただし、副作用のリスクが高いため用法用量を守って服用してください。

また、オピオイドは医療用麻薬に分類されます。

正しく使用すれば麻薬のような中毒性はありませんが、自己判断で使いすぎないよう注意が必要です。

NSAIDs の使用は腰痛症発症から2週間までを原則とし,最長でも4週間までとする.
NSAIDs に見切りをつけたら直ちにトラムセットを1日2錠開始し,1~2週間後に再評価し,鎮痛が不十分であれば4錠に増量する.

引用元:腰痛治療のための薬剤選択と使用法

神経痛に効果的な薬

神経痛による腰痛に効果的な薬は、Ca チャネルα2δリガンドやセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬に分類される薬です。

神経痛を緩和する仕組みをそれぞれ解説します。

Ca チャネルα2δリガンド

リリカ(プレガバリン) リリカ(プレガバリン)
56カプセル:6,200円~
プレガリカ(リリカジェネリック) プレガリカ(リリカジェネリック)
30カプセル:4,500円~

神経性の痛みは、興奮性神経伝達物質が過剰に放出されることが関係しています。

Ca チャネルα2δリガンドには興奮性神経伝達物質の過剰放出を抑制する作用があるため、神経痛による腰痛への効果が期待できます。

また、痛みを抑制する下行性疼痛調節系(セロトニン経路やノルアドレナリン経路)を活性化させる作用もあるとされています。

セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬

サインバルタ サインバルタ
28錠:4,050円~

セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬は、脳内神経伝達物質のセロトニンやノルアドレナリンの働きを増強させる薬です。

神経痛が原因の腰痛に対しても効果が期待できます。

しかし、神経痛を完治させるものではなく、痛みや痺れを一時的に緩和させるための薬に過ぎません。

神経痛を根治させたい方は、病院を受診して適切な治療を受けてください。

ロキソニンより効果の強い痛み止めはある?

鎮痛剤は、成分や作用により効果の強さに差があります。

ロキソニンは比較的効果が強い鎮痛剤ですが、ロキソニンより効果が強い薬も存在します。

前述の弱オピオイドはそのひとつです。

鎮痛剤の強さをランキング形式でまとめているので、気になる方は併せてチェックしてみてください。

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まとめ

腰痛にはさまざまな原因があり、効果的な薬もそれぞれ異なります。

ロキソニンでは効果がない場合には他の医薬品に切り替えることをおすすめします。

まずは、ご自分の腰痛の原因を見極めることが大切です。

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