「フロモックス」とは歯の治療でよく使用される抗生物質の一種です。
具体的には歯周病の治療や虫歯、親知らずの抜歯などによる歯茎の腫れに使われています。
また、歯茎の腫れ以外にも気管支炎や膀胱炎、咽頭炎など広範囲の炎症に効果的なため、いざという時に備えて持っていると便利です。
しかし、市販で購入できるのでしょうか。
本記事では「フロモックス」が市販で購入できるのか、調査しまとめました。
ぜひ参考にしてみてください。
フロモックスとは
フロモックスとは医療用の抗生物質です。
菌を死滅させ増殖を抑えることで、炎症を鎮める作用があります。
あらゆる菌に対し幅広く効果が期待できるため、皮膚科、外科、泌尿器科など幅広く使われますが、とくに多いのは歯科です。
歯周病や虫歯、親知らずの抜歯などによる歯茎の腫れに使われています。
効果について詳しく解説していきます。
フロモックスの効果
フロモックスは下記の症状に有効です。
- 歯周病
- 咽頭、扁桃炎
- 急性気管支炎
- 肺炎
- 尿道、膀胱炎
- 外耳、中耳、副鼻腔炎
- 胆嚢炎、胆管炎
- リンパ節炎
- 乳腺炎
- 肛門周囲膿瘍
- 二次感染予防
フロモックスの効果は細菌が原因の炎症を抑えることです。
幅広い菌の種類に抗菌作用を発揮することから、あらゆる箇所の炎症に使われています。
薬の形状も顆粒タイプと錠剤タイプがあり服用しやすく、子どもから大人まで服用可能です。
フロモックスは歯茎の炎症に効く薬ですか?
歯科治療によく使用される抗生物質「フロモックス」は、歯茎の腫れに効きます。
歯茎の腫れの原因は、ほとんどが歯周病です。
磨き残しによる歯垢から細菌が増殖することで歯周病となり、歯茎が炎症を起こしてしまいます。
フロモックスは、細菌の細胞を取り囲む細胞壁を破壊する作用があります。
菌は細胞壁を破壊されたことで死滅し、増殖が阻害されるため、歯茎の炎症を抑えることができるのです。
また、歯茎の炎症以外にも呼吸器・皮膚・耳・尿路など幅広い範囲の症状に効果を発揮します。
フロモックスの副作用
フロモックスの副作用は下記の通りです。
- 下痢
- 吐き気
- 食欲不振
- 腹痛
- 発疹
- かゆみ
- 倦怠感
- 皮膚や白目が黄色くなる
- 血尿
- アナフィラキシー
フロモックスは抗生物質の中でも副作用や飲み合わせによる影響が少なく、安全性は高いとされています。
しかし、セフェム系の抗生物質に対してアレルギーのある場合や、腎臓の疾患やその他持病がある場合は、医師と相談する必要があります。
フロモックスは市販で買える?
歯茎の腫れを抑える抗生物質のひとつフロモックスは、いざという時のために持っておくと便利です。
しかし市販で購入することはできるのでしょうか。
フロモックスの市販での購入について解説していきます。
薬局で売ってる?
歯茎の腫れに効く抗生物質「フロモックス」は、薬局やドラッグストアなどの市販では購入できません。
耐性菌の問題から、飲み薬の抗生物質自体、市販では販売されていないのです。
耐性菌とは、薬に対する抵抗力が強くなり薬が効かなくなってしまった菌を指します。
抗生物質は量や期間などを守らずに服用してしまうと、耐性菌がつくられやすくなる恐れがあるのです。
そのため日本では調剤薬局や病院の薬局などの医療機関でのみ入手できます。
Amazonや楽天などの通販で売ってる?
歯茎の腫れに効く「フロモックス」は、通販で購入できないでしょうか。
結論から言えば、抗生物質の内服薬はAmazonや楽天などの国内通販では購入できません。
フロモックスは市販薬ではなく医療用医薬品に分類されます。
医薬品は市販薬と比べて強い効果を発揮する一方で、副作用の恐れも高くなります。
そのため薬機法の規制により、通常の通販での販売が禁じられているのです。
日本では医療用医薬品の購入には、医師の診断のもと発行された処方箋が必要とされています。
フロモックスの市販の代用はある?
残念ながら市販には、フロモックスの代用となる内服薬はありません。
フロモックスのような抗生物質には、歯茎の腫れの原因菌を死滅させる作用があります。
市販の内服薬は歯茎の腫れを一時的に緩和するだけのもので、フロモックスのような原因菌を死滅させる作用はないのです。
また抗生物質を含む外用薬であれば、軟膏がいくつか市販されていますが、どれも皮膚用であり歯茎の腫れに使用できる内服薬はありません。
フロモックスは個人輸入サイトで買える?
フロモックスは個人輸入サイトでも購入できません。
しかし、類似の抗生物質であれば個人輸入サイトで購入することができます。
下記より、フロモックスと類似の抗生物質についてお薬なびで購入可能な商品のご紹介です。
類似の薬なら購入可能
フロモックスと同じ第3世代セフェム系にはメイアクトという抗生物質があり、海外通販を通じて個人輸入することができます。
メイアクトの成分:セフジトレン、ピボキシル
効果:歯周病、歯肉炎、抜歯後の腫れや感染予防など
有効成分は異なりますが、どちらも同様の作用・効果を示し、歯科でよく使われています。
お薬なびではジェネリック品である「メイアクトジェネリック」が購入可能です。
メイアクトジェネリック | ||
---|---|---|
10錠:2,500円 | ||
※セフェム系の抗生物質は第1~第4世代あり、各世代により効果を示す菌の種類や強さが異なるため、症状に合わせて使用する抗生剤を決めます。
歯茎の腫れに効く抗生物質
歯茎の腫れに効く抗生物質は以下のようなものがあります。
抗生物質の種類 | 作用機序 | 系統名 | 成分名 |
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殺菌性 | 細胞壁合成阻害 | ペニシリン系 | アモキシシリン |
セフェム系 | フロモックス、メイアクト、セファレキシン | ||
核酸合成阻害 | キノロン系(ニューキノロン) | クラビット | |
静菌性 | タンパク質合成阻害 | マクロライド系 | ジスロマック、クラリス |
抗生物質には複数種類がありますが、これらは歯科によって年齢や症状などで処方される薬が異なるため、最適な抗生物質を断言することは難しいです。
しかしジスロマックとフロモックスは歯茎の腫れによく使われています。
またフロモックスとメイアクトのように作用機序や系統が同じものもあるため、フロモックスの代用としてメイアクトの使用もおすすめです。
フロモックスではなくても歯茎の腫れの緩和が期待できます。
個人輸入で買える歯茎の腫れに効く抗生物質
個人輸入で買える歯茎の腫れに効く抗生物質をご紹介します。
商品名 | アモキシシリン | メイアクトジェネリック | セファレキシン | クラビリン | ジスロマックジェネリック | クラリスロマイシン・ジェネリック |
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画像 | ||||||
有効成分 | アモキシシリン | セフジトレンピボキシル | セファレキシン | レボフロキサシン | アジスロマイシン | クラリスロマイシン |
価格 | 20カプセル:2,400円 | 10錠:2,500円 | 150錠:8,000円 | 5錠:1,200円 | 5錠:1,500円 | 12錠:2,700円 |
購入 |
まとめ
歯茎の腫れに効く抗生物質「フロモックス」は医療用医薬品に分類されるため、処方箋が必要です。
そのため薬局やドラッグストア、またAmazonや楽天といった通販サイトでも購入できません。
購入は、病院で処方してもらうか、個人輸入をするかのいずれかになります。
また、フロモックスと同様の特徴・効果をもつ抗生物質にメイアクトがありますが、お薬なびではそのジェネリック品である「メイアクトジェネリック」が購入可能です。
メイアクトジェネリック | ||
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10錠:2,500円 | ||