個人輸入で購入したイベルメクチンの服用は自己判断でそして、自己責任となります。
また、イベルメクチンは体重に応じた服用量が決まっているため、服用する前にの飲み方で本当に大丈夫なのかいま一度確認してみてください。
イベルメクチンの飲み方に関する情報をまとめてみました。
体重に合わせた服用量を守る
糞線虫・疥癬の治療の用法・用量は以下の通りです。
- 腸管糞線虫症
- 疥癬
通常:体重1kgあたり約200μgを2週間間隔で2回経口投与。
通常:体重1kgあたり約200μgを1回経口投与。
体重ごとの1回当たりの投与量
体重(kg) | 3mg錠数 |
---|---|
15~24 | 1錠(3mg) |
25~35 | 2錠(6mg) |
36~50 | 3錠(9mg) |
51~65 | 4錠(12mg) |
66~79 | 5錠(15mg) |
≧80 | 約200μg/kg |
参考サイト:医療用医薬品 : ストロメクトール (ストロメクトール錠3mg)
この用量ですと、体重50kgの方だと1回9mgになります。
個人で判断して服用する場合は体重に合わせて服用量を守るようにしましょう。
イベルメクチンが12mg錠の場合
個人輸入の場合、イベルメクチン1錠12mgで販売されていることがあります。
1回6mg必要な場合、1錠12mgだとどうやって飲めばいいのか悩みますよね。
錠剤の中には真ん中でカットできるよう、割れ目があるものがあります。(全部が全部ではありません)
そこで12mgをカットすれば必要な用量分、服用することができます。
カット方法はピルカッターを使うのが綺麗にカットできるので、一番おススメです。
しかしピルカッターが無くても、以下の写真のようにスプーンがあれば簡単に割ることができます。
1/4錠にする場合スプーンでは難しいので、ピルカッターやハサミなどでカットして下さい。
(※刃物を使う場合怪我には十分注意して下さい。)
下記に用量別に12mgの必要な錠数を記載しておきます。
用量 | 12mg錠数 |
---|---|
3mg | 1/4錠 |
6mg | 1/2錠 |
9mg | 3/4錠 |
12mg | 1錠 |
15mg | 1錠+1/4錠 |
18mg~ | 1錠+1/2錠~ |
服用のタイミングが大切
腸管糞線虫症・疥癬の治療を行う場合、イベルメクチンの服用タイミングは守るようにしましょう。
最適な服用タイミングは、食後2時間以上空けた空腹時です。
空腹時であれば、吸収されるのは比較的速やかであり、成人であれば4~5時間で最高血漿中濃度となります。
- 腸管糞線虫症・疥癬
空腹時(食後2時間以上)に水だけで服用。
参考サイト:イベルメクチン:ストロメクトール
イベルメクチンの服用注意点
併用することができない薬のことを併用禁忌薬と呼びます。
日本で承認されているイベルメクチンの服用方法の中で、併用禁忌薬は指定されていません。
しかし現在服用中の薬がある場合や、治療中の病気などがある場合はイベルメクチンを自己判断で服用せず必ず医師に相談しましょう。
個人輸入で購入したイベルメクチンを服用するのは自己判断で自己責任だと説明しましたが、以下のようなケースは危険が伴う行為となります。
×動物用のイベルメクチンの服用
家畜や動物用のイベルメクチンを服用し、過剰摂取で入院している患者がでているそうです。
人間用ではなくかなり高用量で、重度の副作用を引き起こす可能性が高いです。
×妊娠中・高齢者・小児の自己判断での服用
妊娠中、高齢者の方、小児(体重15㎏未満)の方のイベルメクチンの安全性は確立されていません。
服用に関しては必ず医師に相談しましょう。
×牛乳などの乳製品での服用
イベルメクチンは脂溶性物質のため、血中薬物濃度が上がる恐れがあります。(通常より強い効果が出る可能性)必ず水やぬるま湯で服用。
参考サイト:医療用医薬品 : ストロメクトール (ストロメクトール錠3mg)
まとめ
イベルメクチンは、比較的安全なお薬と言われていますが、個人輸入で購入して自己判断で使用する場合には注意が必要です。
必ず用法や用量を守り安全に使用するようにしましょう。
また、イベルメクチンは糞線虫や疥癬の治療薬です。
それ以外の使用では安全性は確保されていないため、使用しないようにしてください。