リベルサスとフォシーガの併用で相乗効果!注意点や飲み方解説

リベルサスとフォシーガは、それぞれ異なった有効成分が配合された医薬品ですが、どちらも糖尿病の治療に使用されています。

しかし、体重減少や食欲抑制効果があることから、ダイエットに使用する方も増えています。
それぞれ異なる効果を発揮し、違った角度でダイエットにアプローチすることが可能です。

また、リベルサスとフォシーガを併用することでより高いダイエット効果が期待できますが、そのためには服用方法や服用のタイミングが重要です。

本記事では、併用する際の注意点や服用方法など、詳しく解説します。

リベルサスとフォシーガの基本情報

リベルサスとフォシーガの基本情報は以下のとおりです。

商品名 リベルサス フォシーガ
画像 リベルサス フォシーガ
分類 GLP-1受容体作動薬 SGLT2阻害薬
成分 セマグルチド ダパグリフロジン
主な効果 食欲抑制、インスリン分泌促進 余分な糖分を尿と共に排泄
服用方法 1日1回 1日1回
副作用 便秘、下痢、お腹の張り、胃のむかつきなど 便秘、頻尿、口の渇きなど
価格 3mg10錠:9,800円 10mg14錠:4,000円
購入

リベルサスはGLP-1受容体作動薬に分類され、減量に有効とされるセマグルチドを有効成分としています。
インスリンの分泌を促進し血糖値の上昇を抑えるほか、胃の働きを弱めることで食欲の抑制が可能です。

一方フォシーガはSGLT2阻害薬に分類され、脂肪の蓄積を防ぐ効果のあるダパグリフロジンを有効成分としています。
糖の再吸収を抑制し尿へ排出することで、体に取り込まれるカロリーが減少するためダイエットに効果的です。

リベルサスとフォシーガの効果

リベルサスとフォシーガは、どちらも糖尿病の治療薬として使われていますが、副次的な効果として体重減少が見込めることから、ダイエットにも広く使用されています。

次項より、それぞれの効果や臨床試験の結果など、詳しく解説します。

リベルサスの効果

リベルサスは、GLP-1受容体作動薬に分類される糖尿病治療薬です。

GLP-1には、インスリンの分泌を促進させ、血糖値を上げるホルモンの分泌を抑制する作用があります。
それにより、食後の血糖値をコントロールし、中性脂肪の蓄積を防ぐことが可能です。

リベルサスに含まれるGLP-1には中枢神経を刺激する作用があるため、食欲を抑える効果が期待でき、暴飲暴食や食べすぎを防ぎます。
また、消化を遅らせる働きにより満腹感が持続するほか、脂肪細胞に作用することで脂肪燃焼効果が期待できます。

リベルサスを処方してもらうには?手軽な購入方法もご紹介
リベルサスはダイエット目的で処方してもらう場合、美容クリニックに来院する必要があり、自由診療となります。薬代を抑えたいという方には個人輸入での購入がおすすめです。

研究データ

リベルサスは、有効成分量が多いほど高い効果をもたらすことが報告されています。
以下は、26週間服用した際の研究データに基づく数値です。

3mg:-1.5kg
7mg:-2.3kg
14mg:-3.7kg

このように、成分の含有量が低い場合でも、体重減少の効果が確認できました。
また、52週間の服用で-4.3kg減量できた被験者もいるため、非常に効果の高いダイエット薬であるといえます。

フォシーガの効果

フォシーガは、以下のダイエット効果が期待できます。

  • 余分な糖の排泄
  • 脂肪を貯めこみにくくする
  • 血糖値のコントロール

糖の再吸収を抑制し、不要なブドウ糖を尿として排出させることで血糖値を低下させることができます。
また、服用中は糖が吸収される前に排出されることで、不足したエネルギーを補うために体内の脂肪が効率よく使われます。

これにより脂肪を貯めこみにくい体づくりができ、無理のないダイエットが期待できるのです。

フォシーガの効果はいつから?実感できるタイミングや体験談紹介
フォシーガの効果は服用した当日から発揮され、数週間で実感できるとされています。実際に服用している方の体験談や効果が出ない理由なども解説します。
フォシーガは痩せないって本当?その理由と体験談を紹介
フォシーガで痩せない人には何かしらの理由があります。太っている原因が糖質ではない人や、それ以上に食べ過ぎてしまっている人は要注意です。効率よく痩せられるポイントを紹介します。

フォシーガの臨床試験データ

フォシーガの臨床試験では、24週間にわたる服用で体重減少が報告されています。
その結果は以下のとおりです。

フォシーガの用量 検証結果
5mg -2.56kg
10mg -3.17kg

数値は服用した有効成分の量によって異なり、5mgの場合は平均で-2.56kgの体重減少がみられ、10mgの場合は平均で-3.17kgの体重減少が確認されています。

これにより、フォシーガは持続的な体重減少をもたらし、ダイエットに非常に効果的であるといえます。

フォシーガはいつまで尿糖が排泄される?健康診断前の休薬時期も解説
フォシーガを服用中は継続的に尿糖が排泄されます。健康診断前に休薬しないと尿糖検査で陽性になる可能性があるため、服用中の方は注意が必要です。フォシーガ服用中の尿糖に関する注意点を解説します。

リベルサスとフォシーガの併用による効果

リベルサスとフォシーガの併用による効果
ダイエット薬の中で最も体重減少効果が高いとされるのはリベルサスであり、次いでフォシーガが効果的であるといわれています。
そのため、このふたつの医薬品を併用することで相乗効果が見込まれ、より高いダイエット効果が期待できるのです。

また、フォシーガは、糖を尿と排泄することで血糖値が下がるため、それにより食欲増進につながる場合があります。
しかし、併用することでリベルサスの食欲抑制作用も働き、フォシーガの服用による食べすぎを防ぐことが可能です。

このように、フォシーガにより糖の排出をしつつ、リベルサスで持続的に血糖値をコントロールすることで、効果的にダイエットができます。

併用による研究データ

GLP-1受容体作動薬とSGLT2阻害薬を併用した研究データがあり、それぞれ以下のように報告されています。

・SGLT2阻害薬単体:-約1.5~2kg
・GLP1受容体作動薬単体:-約2~4kg
・併用:-3~5kg

この結果を見ると、単体で服用した場合にも効果があることがわかりますが、併用することでより高い効果が得られることが示されています。

一般的に、体重が減少すると代謝も低下しエネルギーが消費されないことから、痩せにくくなるといわれています。
しかし、フォシーガによって代謝低下で消費されなくなった糖が排出され、リベルサスで血糖値の急激な低下を防ぐことが可能です。

このことから、GLP-1受容体作動薬とSGLT2阻害薬の併用は、それぞれの医薬品がもつ作用を補完しあうことで、優れた効果をもたらすことがわかります。

メトホルミンとフォシーガは併用可能?そのダイエット効果を解説
メトホルミンとフォシーガはどちらもダイエット目的としても使われている糖尿病治療薬です。併用することで相乗効果があるといわれています。その効果や注意点を徹底解説します。

リベルサスとフォシーガの併用の飲み方

リベルサスとフォシーガの併用の飲み方
リベルサスとフォシーガの効果を最大限に発揮するために、以下の方法で服用してください。

リベルサスの飲み方:起床後朝の食事や飲水をする前に1錠服用
フォシーガの飲み方:1日1回5mgを服用

飲み方の例
  • 起床時:リベルサスを1錠服用(120ml以下の水で服用)
  • その30分後:フォシーガを1錠服用

リベルサスは食事の影響を受けやすいほか、服用時に水の量が多いと効果が十分に得られない可能性があるため注意が必要です。
服用の際に飲む水は120ml以下とし、服用後30分間の飲食は控えましょう。

また、フォシーガは尿量を増加させる効果があるため、朝に服用することが推奨されます。

フォシーガの5mgと10mgの違い|適応疾患と効果について
フォシーガの5mgと10mgの違いは、主に適応疾患にあり、どんな目的で服用するかによって使い分ける必要があります。効果の違いや薬の切り替えるタイミングについても解説します。
リベルサスの飲み方|効果的な飲み方や注意点を解説
リベルサスの飲み方には重要なポイントがいくつかあります。注意点も解説しますので、効果的にダイエットしたい方はぜひご覧ください。

リベルサスとフォシーガは同じタイミングで飲んでもいい?

リベルサスとフォシーガは、同じタイミングで服用することはできません。

リベルサスは食事の影響を受けるため、空腹時に服用することで効果を得ることができ、服用後30分間は飲食を控える必要があります。

また、この30分間は食事や水のほか、医薬品やサプリメントも口にすることはできないため、フォシーガの服用まで30分の間隔を空けましょう。

フォシーガを先に飲んでもいい?

リベルサスは空腹時の服用が推奨されているため、フォシーガを先に服用することはできません。

また、空腹であることはもちろんですが、服用前には6時間以上の絶飲食をおこなうことが望ましいとされています。

ただし、食事によっては胃の内容物が長く滞留することがあり、前日に脂質や量の多い食事をした場合は注意が必要です。

起床時にリベルサス、昼食時にフォシーガでもいい?

リベルサスを服用後、30分以上経過していればフォシーガをどのタイミングで服用しても問題ありません。

ただし、フォシーガは体内の糖を尿へ排出する作用があり、その結果、尿量が多くなることが懸念されます。

したがって、就寝前の服用は睡眠を妨げる恐れがあるため、注意が必要です。

リベルサスとフォシーガを併用した方の口コミ

リベルサスとフォシーガを併用している方の口コミが、Xでポストされているためいくつか紹介します。

この口コミからもわかるように、リベルサスとフォシーガを併用することで、糖質制限に近いダイエット効果を実感できた方がいるようです。

また、上記の口コミのように、糖質によって太る体質の方はリベルサスとフォシーガの組み合わせが最も効果的のようです。

このように、自身の体質に合ったダイエット薬の併用により、普段の意識を変えることなく、無理のないダイエットが期待できます。

リベルサスとフォシーガを併用による副作用

リベルサスとフォシーガを併用による副作用
リベルサスとフォシーガを服用することで、高いダイエット効果が期待できます。
しかし、その一方で副作用のリスクも高まる危険性があるため、服用には十分な注意が必要です。

次項より、併用することで引き起こされる副作用について解説します。

低血糖

リベルサスとフォシーガは、どちらも血糖値を下げる作用があるため、併用することで低血糖のリスクが高くなります。
本来、このふたつの医薬品は糖尿病の治療薬として使用されているため、併用することに問題はありません。

ただし、以下の症状が現れた場合にはすぐに服用を中止してください。

・めまい
・手足の震え
・冷や汗
・動悸
・意識障害

また、高所での作業や自動車の運転など、低血糖による事故を引き起こす可能性もあるため注意が必要です。

低血糖の症状が現れた際には以下の対処をし、安静に過ごすと良いでしょう。

・ブドウ糖をとる
・砂糖20gをとる
・糖分を含む市販飲料(コーラなど)を飲む

吐き気・下痢

リベルサスは副作用として、5%以上の頻度で下痢が起こると報告されています。

また、1〜5%の頻度で吐き気など、消化器系の副作用が引き起こされます。
これらは一時的な症状であり、時間の経過で解消することがほとんどのため、整腸剤を服用して対処すると良いでしょう。

ただし、吐き気を伴う激しい腹痛が現れた場合には、急性膵炎の可能性もあるためすぐに病院を受診してください。

脱水症状

フォシーガは、口渇や多尿、頻尿、血圧低下など脱水の症状が現れる場合があります。
これは、フォシーガの作用によって尿の量が増えることで、体から水分が失われやすくなるためです。

リベルサスとフォシーガを併用している場合は、意識的に水分補給をおこない、脱水症状に注意しましょう。

リベルサスとフォシーガの併用に注意が必要な方

リベルサスとフォシーガの服用には注意が必要であり、なかには服用できない方もいます。

重大な副作用を引き起こす恐れのあるほか、持病を悪化させる可能性があるため、以下に該当する方は医師に相談のうえ、服用するようにしてください。

・リベルサスやフォシーガに対して過敏症の既往歴のある方
・糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡または前昏睡の方
・1型糖尿病の方
・重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある方
・膵炎の既往歴のある方
・重度の胃腸障害のある方
・低血糖を起こすおそれがある方
・妊娠中、授乳中、または2ヶ月以内に妊娠を予定する女性
・小児、高齢者

まとめ

本記事では、リベルサスとフォシーガの併用について、注意点を交えながら解説しました。

このふたつの医薬品は高いダイエット効果があり、併用することで相乗効果が見込めます。

しかし、服用のタイミングや、副作用が引き起こされるリスクについては注意が必要です。

リベルサスとフォシーガを単体で使用している方や、現在併用している方はぜひ本記事を参考にしてみてください。

ジャディアンスとフォシーガを徹底比較!自分にあった選び方解説
ジャディアンスとフォシーガはどちらもSGLT2阻害薬に分類される糖尿病治療薬です。その違いや自分にあった選び方をご紹介します。
タイトルとURLをコピーしました