逆流性食道炎に効果的な市販薬!選び方や処方薬との違いも紹介します

逆流性食道炎に効果的な市販薬

逆流性食道炎は、胃から逆流した胃酸によって食道が炎症を起こす病気です。

食生活や生活習慣の乱れによって発症することが多く、患者数は年々増加しています。

胸やけや喉の違和感といった症状に悩んでいる方は、薬で症状緩和が可能です。

本記事では、逆流性食道炎に効果的な市販薬をご紹介します。

症状を軽減したい方はぜひ参考にしてみてください。

逆流性食道炎におすすめの市販薬

医薬品 市販/処方 胃酸抑制効果 おすすめの方 作用機序
M1ブロッカー 市販 普通 胃酸を抑えつつ、食道も保護したい 胃酸分泌を促進するM1受容体をブロックし胃酸の分泌を抑える
H2ブロッカー 市販/処方 強い 市販薬の中でも効果の高いものがいい 胃の壁細胞にあるヒスタミンH2受容体を遮断することで胃酸の分泌を抑える
プロトンポンプ阻害薬(PPI) 処方 とても強い 市販薬が効かない 胃酸分泌を行うプロトンポンプを阻害することで胃酸の分泌を抑える
カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB) 処方 とても強い 効果が高く素早く効くものがいい 酸による活性化を必要とせずカリウムイオンに競合する形でプロトンポンプを阻害し胃酸の分泌を抑える(PPIより作用発現が速い)
漢方薬 市販/処方 弱い 市販で買えるものを試したい 弱っている胃の機能を改善、胃の炎症を抑え粘膜を保護

逆流性食道炎の薬には、上記の4種類があります。

M1ブロッカー、H2ブロッカーは市販薬がありますが、プロトンポンプ阻害薬(PPI)、カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)は、処方薬のみとなります。

まずは、M1ブロッカーやH2ブロッカーに分類される逆流性食道炎の市販薬をご紹介します。

なお、市販では漢方薬も購入できますが、逆流性食道炎の治療で一般的に使用されるのは上記のような医薬品です。

M1ブロッカー

商品名 ガストール パンシロンキュアSP
画像 ガストール パンシロンキュアSP
有効成分 ピレンゼピン塩酸塩水和物 ピレンゼピン塩酸塩水和物
特徴 胃酸分泌抑制、胃酸の中和、消化促進 胃酸分泌抑制、胃酸の中和、胃粘膜の保護
価格 10包:1,045円~ 12包:1,045円~
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いずれも胃酸の分泌を抑え、過剰に分泌された胃酸を中和します。

ガストールには消化促進効果、パンシロンキュアSPには胃粘膜の保護作用があるため、ご自分の症状に合わせて選びましょう。

ガストール

ガストール
主成分 ピレンゼピン塩酸塩
効果 消化不良、胃痛、胃酸過多、はきけの改善
分類 第2類医薬品
価格 10包:1,045円~
使用方法 1回3錠、毎食後に服用
副作用 発疹、胃部膨満感、動機、排尿困難、目のかすみなど
商品のポイント
  • ピレンゼピンが胃酸を抑制&胃粘膜を保護
  • 速効性制酸剤配合ですばやく胃酸を中和

M1ブロッカーであるピレンゼピン塩酸塩が過剰な胃酸の分泌を抑制し、胃酸過多による胃痛や胸焼けを改善します。

錠剤タイプで服用しやすく、胃酸が逆流して胸焼けを感じている方や胃がムカムカしている方におすすめです。

パンシロンキュアSP

パンシロンキュアSP
主成分 水酸化マグネシウム
効果 胃痛、胃酸過多、げっぷ、嘔吐の改善
分類 第2類医薬品
価格 12包:1,045円~
使用方法 1回1包、食前または食後に服用
副作用 発疹、胃部膨満感、動機、排尿困難、目のかすみなど
商品のポイント
  • ピレンゼピンが胃酸を抑制&胃粘膜を保護
  • 速効性制酸剤配合ですばやく胃酸を中和
  • 空腹時でも食後でも服用可能で飲みやすい

溶けやすい顆粒タイプの胃腸薬です。

胃酸の分泌抑制、胃粘膜の保護、すでに出てしまった胃酸の中和作用があり、胃酸による胸焼けや胃痛に効果を発揮します。

胃酸を中和する水酸化マグネシウムのほかにも健胃生薬チンピ末が配合されており、弱った胃の働きを高めます。

H2ブロッカー

商品名 ガスター10 アシノンZ
画像 ガスター10 アシノンZ
有効成分 ファモチジン ニザチジン
特徴 胃酸分泌抑制、胃粘膜の修復 胃酸分泌抑制、胃粘膜の修復
価格 6錠:1,078円~ 14錠:1,540円
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いずれも胃酸の分泌抑制や胃粘膜の修復効果があるため、飲みやすさや価格で選ぶことをおすすめします。

また、ガスター10をできるだけ安く購入したい場合は、海外通販がおすすめです。

海外通販なら、1錠あたり6円~8円とお得に購入可能です。

ガスター10

ガスター10
主成分 ファモチジン
効果 もたれ、胃痛、むかつき、胸焼けの改善
分類 第1類医薬品
価格 6錠:1,078円~
使用方法 1回1錠、症状があらわれた時に服用
副作用 発疹、脈のみだれ、ひきつけなど
商品のポイント
  • 胃酸分泌を即効コントロール
  • 1錠服用で8時間持続
  • 空腹時でも服用可能

胃酸の分泌をコントロールするH2ブロッカー胃腸薬で、1錠の服用で約8時間効果が持続します。

症状があらわれた時に、いつでも服用できるのが特徴です。

錠剤が7ミリと小さく、糖衣錠のため錠剤が苦手な方でも服用しやすくなっています。

アシノンZ

アシノンZ
主成分 ニザチジン
効果 胃痛、胸焼け、もたれ、むかつきの改善
分類 第1類医薬品
価格 14錠:1,540円~
使用方法 1回1錠を服用
副作用 発疹、かゆみ、頭痛、めまい、眠気、口のしびれなど
商品のポイント
  • 胃運動を促進させ胃もたれ解消
  • 胃酸逆流を阻止して胸やけ・むかつきにも効果的

有効成分ニザチジンを含むH2ブロッカー胃腸薬で、胃酸の分泌をコントロールして胃もたれや胸焼けなどを改善します。

アセロラ風味の内服液もあり、錠剤や散剤が苦手な方にも向いています。

漢方薬

逆流性食道炎の治療では、主に「PPI(プロトンポンプ阻害薬)」が使用されますが、漢方薬が使用されることもあります。

治療ガイドラインによると、漢方薬のみではなくPPIとの併用治療や、PPIで効果が得られなかった時に使用されます。

逆流性食道炎の治療でよく使用される漢方薬は、六君子湯、半夏厚朴湯、半夏瀉心湯、小柴胡湯の4つです。

商品名 六君子湯 半夏厚朴湯 半夏瀉心湯 小柴胡湯
画像 六君子湯 半夏厚朴湯 半夏瀉心湯 小柴胡湯
有効成分 六君子湯エキス 半夏厚朴湯エキス 半夏瀉心湯エキス 小柴胡湯エキス
特徴 胃もたれや吐き気、食欲不振に 気の流れを良くして胃腸を整える
ストレスが原因の症状にも有効
胃腸の働きを改善し、
吐き気やつかえ感を治す
吐き気や倦怠感に有効
風邪による食欲不振にも効果あり
価格 10包:1,380円~ 20包:1,762円~ 10包:1,250円~ 20包:1,380円~
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※参考:胃食道逆流症 (GERD) 診療ガイドライン2021の概説

六君子湯

六君子湯エキス
主成分 六君子湯エキス
効果 胃炎、胃下垂、胃腸虚弱、消化不良、食欲不振の改善
分類 第2類医薬品
価格 10包:1,380円~
使用方法 1回1包、食前に服用
副作用 発疹、かゆみ、発熱、黄疸など
商品のポイント
  • 副作用が控えめ
  • 胃腸が弱い方におすすめ

体力が低下しており、冷え性ぎみの方におすすめの漢方薬です。

胃腸の働きをよくする効果があり、胃腸の機能低下や胃痛、食欲不振などの治療に用いられます。

半夏厚朴湯

半夏厚朴湯エキス
主成分 半夏厚朴湯エキス
効果 神経性胃炎、不安神経症、せき、つわり、のどのつかえ感の改善
分類 第2類医薬品
価格 20包:1,762円~
使用方法 1回1包、食前に服用
副作用 発疹、かゆみなど
商品のポイント
  • 副作用が少ない
  • ストレスで胃の調子が悪い方におすすめ
  • のどがつかえた感じがする場合にも

不安感や緊張感からくる喉の詰まりに効果がある漢方薬です。

気のめぐりを良くして、不安感を和らげ胃腸の働きを改善します。

心身ともに疲れやすく、ストレスを感じている方におすすめです。

半夏瀉心湯

半夏瀉心湯エキス
主成分 半夏瀉心湯エキス
効果 二日酔い、胸焼け、げっぷ、口内炎、神経性胃炎、下痢の改善
分類 第2類医薬品
価格 10包:1,250円~
使用方法 1回1包、食前に服用
副作用 発疹、かゆみなど
商品のポイント
  • 副作用が少ない
  • ストレスで胃腸が弱っている方におすすめ
  • みぞおちのつかえ感にも

ストレスによる神経性胃炎、下痢などの症状を改善する効果があります。

ほかにも、胸焼けや二日酔い、口内炎などに効果的です。

ストレスから胃腸の働きが低下している方、食欲不振がある方におすすめの漢方薬です。

小柴胡湯

小柴胡湯エキス
主成分 小柴胡湯エキス
効果 はきけ、食欲不振、胃痛、疲労感の改善
分類 第2類医薬品
価格 20包:2,342円~
使用方法 1回1包、食前に服用
副作用 発疹、かゆみ、頻尿、残尿感、血尿など
商品のポイント
  • 副作用が少ない
  • 食欲不振・吐き気などの胃腸障害に有効
  • こじらせた風邪におすすめ

上腹部が張って苦しく、微熱や疲労感などのこじれた風邪に効果を発揮します。

熱を冷ます生薬が含まれているため、炎症を抑える働きもあります。

風邪による食欲不振や、口腔内の不快感のある方にもおすすめです。

逆流性食道炎に効く市販薬の選び方

逆流性食道炎の症状を緩和させるためには、胃酸の分泌を抑える薬や食道を保護する薬、消化管の働きを正常にする薬の服用が推奨されます。

比較的軽症の方や食道を保護したい方は、M1ブロッカーまたはH2ブロッカーに分類される市販薬がおすすめです。

M1ブロッカー
胃酸の分泌を促す「M1受容体」をブロックして胃酸の分泌を抑える
H2ブロッカーより効果は劣るが胃粘膜の保護作用があり、荒れた胃粘膜を修復して保護できる
H2ブロッカー
胃粘膜の壁細胞にある「H2受容体」に作用して、胃酸の過剰分泌を抑える
夜間の胃酸分泌を抑える効果が高いため、胸焼けや胃痛で眠れないという方におすすめ

ただし、市販薬では効かなくなってしまった方は、処方薬のプロトンポンプ阻害薬(PPI)に切り替えた方がよいでしょう。

胃酸分泌抑制効果は市販薬より処方薬の方が強いため、軽症の方はまずは市販薬から試してみてください。

また、市販薬は症状別で使い分けることもできます。

症状別の選び方

一言で逆流性食道炎といっても、人によってその症状の頻度は様々かと思います。

以下のように症状別で市販薬を使い分けることも可能です。

●数日に1回程度の症状がある場合
 ⇒胃酸中和薬

ガストールやパンシロンキュアSPなど
高い速効性があり、服用後すぐに症状が和らぐことが特徴

●毎日症状がある場合
 ⇒H2ブロッカー

ガスター10やアシノンZなど
逆流性食道炎で最も重要とされる治療薬
効果の発現は服用後2時間ほど

●よりしっかり治療したい場合や症状をコントロールしたい場合
 ⇒漢方薬を併用

六君子湯や半夏瀉心湯など
逆流性食道炎の治療薬と併用することで、より効果が高まる

胃酸中和薬は、症状がたまにある場合の治療に向いています。

しかし、改善がみられない場合はH2ブロッカーへの切り替えがおすすめです。

以下の動画でも詳しく解説しているため、参考にしてください。

また、数日服用しても症状が良くならない場合は、病院を受診するまたは、PPIなどの処方薬を試すなどの対応をしてください。

市販薬と処方薬の違い

市販薬と処方薬の違い

いずれも胃酸の分泌抑制効果がありますが、大きな違いはブロックする対象です。

市販薬=川の上流の一部をせき止めるイメージ

効果:胃酸の分泌を促すアセチルコリンやヒスタミンという一部のホルモンをブロックする

一部のみをせき止めるため、効果が弱い

処方薬=川の下流でまとめてせき止めるイメージ

効果:胃酸を分泌するプロトンポンプへの信号をブロックする

まとめてせき止めるため、効果が強い

市販薬のM1ブロッカーやH2ブロッカーには、胃酸の分泌を促すホルモン(M1受容体、H2受容体)をブロックする働きがあります。

処方薬のプロトンポンプ阻害薬(PPI)は胃酸を分泌するプロトンポンプをブロックします。

プロトンポンプという機能をブロックできる処方薬の方が、より強力に胃酸の分泌を抑えることが可能です。

市販薬が効かない場合は処方薬がおすすめ

前述の通り、市販薬(M1ブロッカーやH2ブロッカー)より処方薬(PPIやP-CAB)の方が胃酸分泌抑制効果が強力です。

また、PPIの方がH2ブロッカーより持続時間も長い特徴があります。

市販薬では効かないと感じる場合には処方薬に切り替えることをおすすめします。

市販されていない逆流性食道炎の薬

プロトンポンプ阻害薬は、市販されていませんが、病院で処方してもらうことができます。

市販薬より強力な胃酸抑制剤です。

逆流性食道炎の診療ガイドラインでも強く推奨されています。

軽症逆流性食道炎の初期治療において PPI と P-CAB はいずれも内視鏡的食道粘膜傷害の治癒をもたらし,軽症逆流性食道炎の第一選択薬として使用することを推奨する.

【推奨の強さ:強(合意率:100%),エビデンスレベル:B】

引用元:日本消化器病学会「胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン2021(改訂第3版)

プロトンポンプ阻害薬(PPI)

医薬品名
オメプラール
タケプロン
パリエット
ネキシウム
商品名 パリエット タケプロンジェネリック ランソプラゾール
(タケプロンジェネリック)
ネキシウム オメプラゾール
画像 パリエット タケプロンジェネリック ランソプラゾール ネキシウム オメプラゾール
価格 28錠:2,250円~ 30錠:3,500円~ 28錠:3,600円~ 28錠:4,600円~ 28錠:2,200円~
有効成分 ラベプラゾール ランソプラゾール ランソプラゾール エソメプラゾール オメプラゾール
特徴 他のPPI阻害薬と比べて
副作用や薬物相互作用が少ない
代表的なPPI阻害薬 代表的なPPI阻害薬 オメプラゾールの改良版 1番最初にできたPPI阻害薬
ボタン

PPIは、胃酸を分泌する細胞のプロトンポンプという機能を阻害することで胃酸の分泌を抑えます。

H2ブロッカーに比べ、以下のような特徴があります。

PPIの特徴
  • 効果が高く、長持ちする
  • 耐性がつきにくいため、長期使用に向いている
  • 特に昼間に効きやすい

H2ブロッカーは即効性があるものの、耐性がつきやすく長期間の使用に向いていません。

また、効き目もPPIの方が高いため、定期的に胸やけが起こる方や症状が強い方はPPIの服用がおすすめです。

ただし、長期間の連用は副作用のリスクが高まるため、定期的な内視鏡検査や医師の経過観察が必要です。

カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)

医薬品名
タケキャブ

P-CABはPPIの一種ですが、他のPPIとは異なる仕組みで作用するため分類されています。

PPIより速く効く点や胃酸の分泌抑制効果が強い点から、逆流性食道炎の治療にはP-CABを処方するケースが増えています。

効果の高い処方薬は通販でも買える

日本国内で市販されている逆流性食道炎の薬は、M1ブロッカーやH2ブロッカーのため、効果が強いPPIやP-CABは病院で処方してもらう必要があります。

しかし、海外通販では日本国内の市販薬や病院処方薬と同様の薬を購入可能です。

海外通販で取り扱っている逆流性食道炎の薬をご紹介します。

病院より安く購入したい方やストックしておきたい方などはぜひ利用してみてください。

商品名 ガスター・ジェネリック ファモチジン(ガスター) ザンタック・ジェネリック パリエット タケプロンジェネリック ランソプラゾール オメプラゾールジェネリック ネキシウム
画像 ガスター・ジェネリック ファモチジン(ガスター) ザンタック・ジェネリック パリエット タケプロンジェネリック ランソプラゾール オメプラゾールジェネリック ネキシウム
価格 280錠:1,780円~ 100錠:3,480円~ 60錠:2,160円~ 28錠:2,250円~ 30錠:3,500円~ 28錠:3,600円~ 28錠:2,200円~ 28錠:4,600円~
特徴 H2ブロッカー
大容量で市販薬より安い
H2ブロッカー
市販のガスター10と同成分
H2ブロッカー
胃酸の分泌抑制効果あり、胃潰瘍にも◎
PPI阻害薬
他のPPI阻害薬と比べて副作用が少ない
PPI阻害薬
最初にできたPPI阻害薬で代表的な薬
PPI阻害薬
最初にできたPPI阻害薬で代表的な薬
PPI阻害薬
胃酸の基礎分泌90%以上を抑制
PPI阻害薬
オメプラゾールの改良版で効果が高い
商品詳細 詳細を見る 詳細を見る 詳細を見る 詳細を見る 詳細を見る 詳細を見る 詳細を見る 詳細を見る

【H2ブロッカー】ガスター・ジェネリック

ガスター・ジェネリック ガスター・ジェネリック
280錠:1,780円~
主成分 ファモチジン
効果 逆流性食道炎や急性胃炎、胃潰瘍などの改善
使用方法 1回10mg~20mgを2回、朝食後、夕食後、または就寝前に服用
副作用 便秘、下痢、耳鳴り、発疹など

ファモチジンを含むガスターのジェネリック医薬品です。

以下の通り市販薬よりも、圧倒的に安く購入可能です。

市販薬との価格差
  • 市販薬(ガスター10):1錠約180円
  • 海外通販(ガスター・ジェネリック):1錠6円~8円

ガスター・ジェネリックも先発薬と同様に胃酸の分泌を抑制し、弱った胃粘膜を修復する作用があります。

先発薬より5分の1程度の価格で、逆流性食道炎の症状緩和に十分な効果が期待できます。

【H2ブロッカー】ファモチジン(ガスター)

ファモチジン(ガスター) ファモチジン(ガスター)
100錠:3,480円~
主成分 ファモチジン
効果 逆流性食道炎や急性胃炎、胃潰瘍などの改善
使用方法 1回10mg~20mgを2回、朝食後、夕食後、または就寝前に服用
副作用 便秘、下痢、耳鳴り、発疹など

ファモチジンは市販薬のガスター10に配合されている成分で、海外通販ではガスターという薬品名で販売されています。

胃酸の分泌を抑制し、弱った胃粘膜を修復する作用があります。

市販薬との価格差
  • 市販薬(ガスター10):1錠約180円
  • 海外通販(ガスター):1錠31円~39円

海外通販のガスターは、市販薬の6分の1程度の価格で購入可能です。

【H2ブロッカー】ザンタック・ジェネリック

ザンタック・ジェネリック ザンタック・ジェネリック
60錠:2,160円~
主成分 ラニチジン塩酸塩
効果 逆流性食道炎や急性胃炎、胃潰瘍などの改善
使用方法 1回75~150mgを1日2回、朝食後と就寝前に服用
副作用 便秘、下痢、発疹など

ラニチジン塩酸塩という成分には胃酸の分泌抑制効果があり、ザンタックという薬品名で販売されています。

海外通販ではザンタックのジェネリック医薬品も購入可能です。

先発薬の半分程度の価格で、逆流性食道炎の症状緩和に十分な効果が期待できます。

また、ラニチジン塩酸塩は胃炎や胃潰瘍の治療にも用いられるため、胃の痛みが強い方におすすめです。

【PPI】パリエット

パリエット パリエット
28錠:2,250円~
主成分 ラベプラゾールナトリウム
効果 逆流性食道炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの改善
使用方法 1日1回、10mgを食前に服用
副作用 便秘、下痢、めまい、軟便など

パリエットは、プロトンポンプ阻害薬(PPI)で、ラベプラゾールナトリウムという成分の薬です。

胃酸を分泌するプロトンポンプという機能を阻害することで胃酸の分泌を抑制します。

また、弱った胃粘膜を修復する作用もあり、逆流性食道炎の症状緩和に効果的です。

日本国内の市販薬には配合されておらず、病院で処方してもらう必要があります。

しかし、海外通販ではパリエットも購入可能です。

【PPI】タケプロンジェネリック

タケプロンジェネリック タケプロンジェネリック
30錠:3,500円~
主成分 ランソプラゾール
効果 逆流性食道炎、胃潰瘍、ピロリ菌除菌補助など
使用方法 1日1回、30mgを服用(※症状によって異なる)
副作用 発疹、便秘、下痢など

タケプロンのジェネリック医薬品です。

プロトンポンプ阻害薬(PPI)で胃酸の分泌を強力に抑えます。

【PPI】ランソプラゾール(TEVA)

ランソプラゾール(TEVA) ランソプラゾール(TEVA)
28錠:3,600円~
主成分 ランソプラゾール
効果 逆流性食道炎、胃潰瘍、ピロリ菌除菌補助など
使用方法 1日1回、30mgを服用(※症状によって異なる)
副作用 発疹、便秘、下痢など

こちらもプロトンポンプ阻害薬(PPI)になります。

日本でのグループ会社は、武田テバファーマとなっていて、国内トップクラスのジェネリック医薬品企業となっています。

【PPI】オメプラゾールジェネリック

オメプラゾールジェネリック オメプラゾールジェネリック
28錠:2,200円~
主成分 オメプラゾール
効果 逆流性食道炎、胃潰瘍などの改善
使用方法 1日1回1錠を服用(※症状によって異なる)
副作用 発疹、吐き気など

オメプラゾールジェネリックの有効成分オメプラゾールは、逆流性食道炎で起こる痛みや、胸やけなどの症状を和らげる効果が期待できます。

プロトンポンプ阻害薬であるオメプラゾールは、胃の壁細胞にあるプロトンポンプの働きを阻害して、胃酸の基礎分泌90%以上を抑制することが特徴です。

体内から、胃炎を引き起こす原因ヘリコバクター・ピロリ菌を取り除く場合にも使用されます。

【PPI】ネキシウム

ランソプラゾール(TEVA) ランソプラゾール(TEVA)
28錠:4,600円~
主成分 エソメプラゾール
効果 逆流性食道炎、胃潰瘍などの改善
使用方法 1日1回20㎎を服用(※症状によって異なる)
副作用 下痢、倦怠感、口内炎など

ネキシウムは、オメプラゾールをもとにして改良されたPPIで、シェア率が高い治療薬になります。

逆流性食道炎に対する作用はとくに優れており、臨床試験では20㎎で87.3%、40㎎で90%を治療したとの結果も報告されています。

胃酸の分泌を強力に抑える効果が認められているため、ほかの治療薬からの切り替えを検討している方にもおすすめです。

市販薬を服用する際の注意点

市販薬を服用する際には、注意点があります。

逆流性食道炎の治療に市販薬の使用を検討している方は、参考にしてみてください。

妊娠中・授乳中の服用

妊娠中や授乳中の方は、逆流性食道炎の市販薬を服用する際に注意が必要です。

市販薬に含むピレンゼピンやファモチジンは、妊娠中や授乳中の方に対する安全性が確立していません。

そのため、妊娠中や授乳中での使用は、医師が危険性よりも治療を優先すると判断されたときに限られています。

妊娠中や授乳中の身体は、さまざまな変化が生じやすい状態です。

自己判断で使用しないように、注意しましょう。

他の薬との併用

市販薬をほかの治療薬と使用する際は、注意が必要です。

併用することで、副作用などの悪影響を引き起こすことがあります。

とくに、逆流性食道炎に効果がある医薬品と、以下に該当する医薬品を併用する場合は注意してください。

・MIブロッカー(ピレンゼピン):なし
・H2ブロッカー(ファモチジン):フルコナゾールやイトラコナゾールなどアゾール系抗真菌薬

心臓、腎臓、肝臓が悪い人の服用

逆流性食道炎の治療薬は、心臓や腎臓、肝臓が悪い人が服用する場合、副作用や症状悪化を引き起こす可能性があるため注意が必要です。

心臓が悪い場合は副作用として脈の乱れが起こる可能性があり、腎臓、肝臓が悪い場合は医薬品の成分の代謝機能が低下しているため作用が強まるなどのリスクがあります。

また、医薬品によっては緑内障や前立腺肥大症を悪化させる場合もあります。

市販薬を服用する際は、必ず使用時の注意事項を確認しましょう。

逆流性食道炎の症状

逆流性食道炎になると、以下のような症状が現れます。

・胸やけ
・酸がこみあげてくる感じがする
・胃もたれ
・吐気
・食べ物が喉や胸につかえる
・喉がヒリヒリする
・食後にお腹がはる
・食後に胸やみぞおちが痛くなる
・げっぷ
・慢性の咳
・睡眠中に急な咳が起こりよく目が覚める

代表的な症状は、胸やけ・胃もたれ、すっぱい酸がこみあげてくる感覚、食後に起こる胸やみぞおちの痛みなどの症状です。

胃酸が喉まで逆流してきたときには、のどの違和感や喘息のような咳が出ることもあります。

また、のどの違和感やげっぷ、睡眠中に起こる急な咳でよく目が覚めるなどの症状は逆流性食道炎の特徴的な症状で、ほかの胃腸障害ではみられない症状です。

逆流性食道炎の原因

逆流性食道炎は、主に以下の3つが原因となって起こるとされています。

逆流性食道炎の原因
  • 胃に圧がかかる
  • 胃酸の増えすぎ
  • 食道と胃のつなぎ目の筋肉がゆるむ

具体的には、以下のような状態が考えられます。

胃に圧がかかる原因
・食べすぎ、肥満体型
・便秘
・ベルトやコルセットをしている
・長時間前かがみの姿勢をとる など
胃酸過多の原因
・脂っこいものを食べる
・アルコールやコーヒーをよく摂取する
・食べてすぐ寝る など
食道と胃のつなぎ目の筋肉がゆるむ原因
・食道裂孔ヘルニア
・加齢
・降圧剤の副作用 など

人間の身体は、下部食道括約筋という筋肉が食道と胃の間にあって、胃の中にある物が食道へ逆流しないような作りになっています。

しかし、胃酸が多すぎる場合や下部食道括約筋が緩んでいる場合など、逆流を防ぐ機能が働けない状況になると胃酸が食道へ流れやすくなるため、逆流性食道炎を引き起こします。

逆流性食道炎の症状がある時にやってはいけないこと

逆流性食道炎の症状がある場合、日頃の生活を見直すことが大切です。

やってはいけないことや、控えた方がいい食べ物・飲み物について簡単にご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

体勢

食後すぐに横になったり、前かがみの姿勢をとったりすると胃酸が逆流しやすく、症状が悪化する恐れがあるため注意が必要です。

また、猫背によって胃が圧迫されると、逆流性食道炎を誘発することもあるため、きれいな姿勢を保つようにしましょう。

逆流性食道炎は、就寝中に症状が起こりやすいことから寝る時の姿勢も大切です。

うつぶせ寝は避けて、仰向きで寝ることをおすすめします。

横向きで寝る場合は、左側を下にすると胃酸の逆流が起こりにくくなります。

食生活

逆流性食道炎の症状がある場合、食生活の改善も大切です。

以下のような食べ物・飲み物は、症状を悪化させる可能性が高いため避けるようにしましょう。

アルコール
コーヒー
炭酸飲料
脂っこい食べ物
辛い食べ物 など

特に、コーヒーに含まれるカフェインは、胃を刺激することで胃酸の分泌を促します。

胃酸の逆流を防ぐための下部食道括約筋を緩める作用があるため、食道に胃酸が逆流してしまい症状を悪化させます。

また、逆流性食道炎は、お腹の圧迫によっても引き起こされるため食べ過ぎにも注意が必要です。

喫煙

煙草に含まれるニコチンには、胃酸の分泌を増やす作用があります。

喫煙することで、胃酸の分泌が増えて逆流が起こりやすい状態になったり、下部食道括約筋が緩んだりします。

ほかにも、唾液の分泌量が減少して食道粘膜の保護作用が低下し、炎症が起こりやすくなるため注意が必要です。

逆流性食道炎の症状がある場合は、喫煙を控えるようにしましょう。

逆流性食道炎の薬に関するよくある質問

逆流性食道炎の薬に関するよくある質問

ここからは、逆流性食道炎の薬に関するよくある質問にお答えします。

市販薬の服用期間や薬の選び方を知りたい方はぜひ参考にしてみてください。

市販薬の長期服用は可能ですか?

市販薬のガスター10やパンシロンキュアSPなどはドラッグストアや通販で手軽に購入可能ですが、いずれも2週間以上の連用は推奨されていません。

症状が進行している場合は効果の強いPPIやP-CABの処方が検討されるため、病院で検査を受けて適切な診断を受けてください。

H2ブロッカーとプロトンポンプ阻害薬(PPI)はどう選べばいいですか?

H2ブロッカーは即効性がありますが、効果の持続時間が短い薬です。

一方、PPIは胃酸の分泌抑制効果が強く、薬剤の効果が長く持続する薬です。

H2ブロッカー:即効性短期型
PPI:強力長期型

PPIは、夜間は効果が弱まる特徴があります。

そのため、たまに症状が出る方や夜間に症状が出る方にはH2ブロッカーがおすすめです。

症状が強く長期的な治療が必要な方はPPIを選びましょう。

逆流性食道炎は再発しますか?

本記事でご紹介している薬は胃酸の分泌を抑えたり、胃粘膜を保護するために用いられる薬です。

そのため、薬の服用をやめると逆流性食道炎が再発する可能性があります。

胃酸が逆流しないよう、食生活や生活習慣を改善することが大切です。

逆流性食道炎の予防法
・食後すぐに寝転がらない
・腹部をきつく締め付けない
・脂っこい食事や刺激物を控える
・よく噛んでゆっくり食べる
・喫煙や飲酒を控える

薬の服用と並行して、生活習慣の改善にも取り組みましょう。

まとめ

逆流性食道炎に効果のある市販薬と市販されていない効果の強い処方薬をご紹介しました。

自分の症状に合った医薬品を選びましょう。

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