スマートドラッグの個人輸入規制に関して
「頭が良くなる」や「集中力が高まる」、「認知能力」、「学習能力」などを向上させる薬やサプリメントを総称してスマートドラッグ(通称スマドラ)が、平成30年12月4日に、厚生労働省から通知が発出されました。
実際に規制となるのは2019年1月1日から、個人輸入が規制される運びとなります。
規制の対象となる有効成分に関しては、下記の外部資料にてご確認いただけます。
スマートドラッグとは何なのかを知らない方のために、スマートドラッグとは何なのか、また本日こうした規制の対象となるまでの流れをご覧いただけます。
スマートドラッグってなに?
冒頭でご紹介した、
「頭が良くなる」や「集中力が高まる」、「認知能力」、「学習能力」などを向上させる薬やサプリメント
上記をみただけでは、スマートドラッグがとういったものなのかを良くわからないかと思いす。
ましてや、ドラッグという単語がより怪しさを醸し出しますね…
そんな方のために、簡単にスマートドラッグとは何かをご紹介します。
スマートドラッグ、通称スマドラは、ヌートロピック(Notropic)とも呼ばれており、向知性薬という意味でもあるんだとか。
作用としては、脳の中枢神経に作用することができる成分で、集中力を高めたりするのをサポートすることから、1990年代後半でアメリカの大学生の間で流行したんだそうです。
現代でも、アメリカをはじめ、ヨーロッパなどでもこのスマートドラッグは使用されており、弁護士や研究者、プログラマーといった知的生産性を求められる人たちも使っているということで、より注目を集めたようです。
日本でも、こうしたスマートドラッグの情報をキャッチした若い層を中心にスマートドラッグを利用するようになりました。
その中で、受験生が「スマートドラッグを使用しているが大丈夫か?」など、同様な問い合わせが相次いだことで話題となりました。
その中には、健康被害を訴えるものもあり、厚生労働省が27品目のスマートドラッグについての個人輸入の規制に乗り出していました。
スマートドラッグの安全性
一通り、スマートドラッグが日本で話題となり、規制となるまでをざっくりご紹介しましたが、実際にスマートドラッグが危険なのかどうかを簡単にご紹介します。
スマートドラッグと称される商品の成分のなかには、DHEAやDMAEといったような、あまり日本では聞きなじみのないものも含まれていますが、イチョウ葉やコエンザイムQ10などのように、日本でも古くから漢方薬やサプリメントとして使用されている成分も含まれています。
しっかりと、そのスマートドラッグ商品に含まれる成分や、その期待できる効能、服用方法などを守れば、ゆるやかな効果をもつスマートドラッグであれば基本的には安全性は高い商品であることは間違えありません。
しかし、ただいたずらに乱用してしまえばゆるやかに作用するスマートドラッグであってもリスクはあります。
なかには、第一種向精神薬に指定されている成分もあるため、そういったスマートドラッグの服用量を間違えれば大きな危険は伴います。
スマートドラッグに限らず健康を維持するための商品の危険性
医薬品や漢方薬、サプリメントなど、健康を維持する目的で、日常的に何かしら摂取している方も中にはいらっしゃることと思います。
本来ならば、私たちの健康を維持してくれる商品であっても、使用方法を間違えれば私たちの体へのメリットが大きい反面、リスクも大きいのはスマートドラッグに限らず同じくリスクが伴います。
この機会に普段から医薬品や漢方薬、サプリメントなど、健康を維持するために摂取している場合は、改めてその使用方法を見直しましょう。
※外部資料
脳機能の向上等を標ぼうする医薬品等を個人輸入する場合の取扱いについて
http://jvpa.jp/jvpa/wp-content/uploads/2018/12/jimu181204.pdf
(別途)脳機能の向上等を標ぼうする医薬品等を個人輸入する場合の取扱いについて
http://jvpa.jp/jvpa/wp-content/uploads/2018/12/181126_01.pdf
(参考)医薬品等及び毒劇物輸入監視要領の一部改正について
http://jvpa.jp/jvpa/wp-content/uploads/2018/12/181126_02.pdf
更新日時:2018年12月11日