マスクの目的は
いつからかわかりませんが、気がつくと季節を問わずにマスクをしている人が増えたような気がしませんか?
マスクをして口元を隠したい。
マスクをしていると精神的に落ち着く。
などいろんな理由があるようですが、本来マスクは風邪やインフルエンザなどのウイルスを防ぐためのものです。
今回は、マスクによるウイルスの予防効果について取り上げたいと思います。
マスクにあまり予防効果ないんだって
子供の頃、風邪の季節になると、母親に「外に行くときはマスクをしていきなさい。」とよくいわれたものです。
ところでそのマスクにウイルスの予防効果はあるのでしょうか?
風邪やインフルエンザなどのウイルスは、咳やくしゃみなどで飛び散る飛沫(しぶき)を1~2メートルの至近距離で浴びることにより感染します。
マスクにより防げると考えられているのは、そのウイルスを含んだ飛沫です。
しかし、ウイルスはマスクの網目よりかなり小さく、直径0.1マイクロメートルと微細なためマスクをしていても防げません。
また、顔とマスクの間の若干の隙間からの侵入もあるので、100%飛沫を防ぐことは不可能です。
仮に、マスクで感染を防ぐことができたとしても、髪の毛や目、衣類に付いたウイルスを手で触り、口に運んでしまって感染する場合もあるため、完全にウイルスを遮断することは不可能です。
私の息子は、通っている保育園でよく風邪を移されてきます。
移されないように、息子と過ごしている時間は常にマスクをしていますが、移されてしまったこともあるので、マスクで完全に感染を防ぐことはできないのかもしれません。
他の人に移すリスクは下げられる
風邪やインフルエンザなどのウイルスに感染してしまった方がマスクをしてくれる場合、周りの人への感染を抑えることができます。
なにもつけずに咳やくしゃみをしてウイルスを含んだ飛沫(しぶき)が外に放出される場合、簡単に周りの人に感染してしまいますが、マスクをすれば、飛沫がある程度はマスクの内側で食い止められるため、ウイルスに感染する機会を減らすことができるのです。
(ちなみにウイルス患者の1回のくしゃみでは約200万、1回の咳で約10万のウイルスが放出されていると言われています。)
私の周りでは、よく風邪を引いた方が、「風邪?もう引いちゃったからマスクをしても意味ないよ~」なんて言いながら、平気で咳やくしゃみをしている方がいますが、周りの人が移らないように気を使ってくれないかなー?なんて思ってしまいます。
しかし、会社で冗談の効かない上司に、「マスクしてください!」なんてストレートに言うと、角が立つのでお気を付けください。
大切なことは基本の徹底
マスクに予防効果があまり見込まれないと分かったところで、どうすればよいのでしょうか?
わかったことは、基本的な予防の徹底です。
下記の対策をお薦めします。
- 人混みが多い場所へは積極的には出掛けない
- 外出したらしっかりと手洗いうがい
- 十分な休養とバランスの取れた食事で免疫力を高める
- 部屋の中を適度な湿度で保つ
(加湿器などを使い室内の湿度を50~60%程度に保つ) - インフルエンザのような感染症は、予防接種を受ける
最後に私の個人的な意見ですが、十分な休養と睡眠を取り、絶対に風邪をひかないと気を張っていると、なかなか風邪に罹らないような気がしています。
「病は気から」です。
最後までお読み頂きありがとうございました!
更新日時:2018年11月20日