偏った食生活によって痛風を発症することがありますが、言い換えれば「食生活を見直せば痛風を改善できる」ということでもあります。
本記事では、痛風の予防や改善におすすめの食べ物を一覧でご紹介します。
痛風を悪化させる恐れがある食べ物や、食生活の注意点も解説しますので参考にしてみてください。
痛風は食べ物で予防・改善できる
正常な尿酸値は7.0mg/dL以下とされており、基準値を超えると高尿酸値と診断されます。
尿酸値が高いと痛風を発症するリスクが上がるため注意が必要です。
尿酸値は薬で下げることができますが、食べ物でも痛風の予防や改善が可能なため、薬だけに頼りたくない方は食生活を改善しましょう。
食生活による、痛風の予防と改善のポイントをそれぞれご紹介します。
予防のポイント
・高カロリーな脂っこい食べ物やお菓子を過剰摂取しない
・アルコールを過剰摂取しない
・バランスのよい食事を心掛ける
・休肝日を作る
肥満は、痛風の原因のひとつです。
間食が多い方、脂っこい食べ物やお菓子といった高カロリーな食事を好む方は、食べる量を制限しましょう。
偏った食生活は、痛風だけでなくさまざまな生活習慣病を引き起こします。
栄養バランスのよい食事を心掛けることが大切です。
また、プリン体を多く含むアルコール類は痛風のリスクを高めてしまうため、過剰摂取は禁物です。
1週間に飲む本数を決めたり休肝日を作るなど、意識的にアルコールの摂取量を抑えましょう。
改善のポイント
・脂っこい食べ物を控え、摂取カロリーを抑える
・アルコールを控え、水をたくさん飲む
・塩分を控え、なるべく薄味にする
・アルカリ性食品(野菜や海藻など)を積極的に食べる
プリン体は肉類や魚類に多く含まれているため、食べ過ぎないようにしましょう。
一方、野菜や海藻類などのアルカリ性食品は尿酸値を下げるために効果的です。
痛風は、プリン体だけでなく塩分の過剰摂取も原因となります。
減塩調味料で味付けしたり、食材の味を生かした料理がおすすめです。
また、水をたくさん飲むことで体内の尿酸の排出を促すことができます。
アルコールの代わりに水を飲む習慣をつけてください。
痛風にいい食べ物
痛風患者の尿は酸性であることが多く、尿酸が溶けにくいので、結晶化しやすい特徴があります。
尿路結石や腎機能障害のリスクが高まるため、尿をアルカリ性にして効率よく尿酸を排出することが大切です。
・海藻(わかめ、昆布など)
・野菜(サツマイモ、しょうが、ネギ、サトイモ、キュウリ、ゴボウ、タマネギ、ニンジン、ほうれん草、インゲン豆など)
・梅干し
・こんにゃく
・大豆製品 など
アルカリ性食品の他にも、プリン体が少なく、ビタミンや食物繊維が多い食べ物がおすすめです。
・アルカリ性食品
・キウイ
・レモン
・ブロッコリー
・ピーマン
・ごぼう
・低脂肪乳製品 など
痛風に悪い食べ物
プリン体の多い食品は痛風を悪化させますが、プリン体は体内でも生成される物質です。
食事からのプリン体摂取量は約20%とされているため、推奨摂取量以下であれば食べても構いません。
1日あたりのプリン体推奨摂取量は400mgです。
煮干し100gのプリン体は約750mg、鶏レバー100gのプリン体は約315mgですから、注意しなければ簡単に推奨摂取量を超えてしまいます。
・煮干し
・かつおぶし
・マイワシ
・レバー
・干ししいたけ
・ビール など
食品中のプリン体含有量(100gあたり)
極めて多い(300mg~) | 鶏レバー、干物(マイワシ)、白子(イサキ、ふぐ、たら)、あんこう(肝酒蒸し)、太刀魚、健康食品(DNA/RNA、ビール酵母、クロレラ、スピルリナ、ローヤルゼリー)など |
多い(200mg~300mg) | 豚レバー、牛レバー、カツオ、マイワシ、大正エビ、オキアミ、干物(マアジ、サンマ)など |
中程度(100mg~200mg) | 肉(豚・牛・鶏)類の多くの部位や魚類など ほうれんそう(芽)、ブロッコリースプラウト |
少ない(50mg~100mg) | 肉類の一部(豚・牛・羊)、魚類の一部、加工肉類など ほうれんそう(葉)、カリフラワー |
極めて少ない(~50mg) | 野菜類全般、米などの穀類、卵(鶏、うずら)、乳製品、豆類、きのこ類、豆腐、加工食品など |
アルコールに注意
ビールには、プリン体が多く含まれているため、痛風の原因としてよく挙げられます。
しかし、ビール以外のアルコールも摂取しすぎると痛風のリスクを高めるため注意が必要です。
ビール:500ml
日本酒:1合
ウィスキー:60ml
あくまでも、尿酸値への影響を最低限に抑えるための摂取目安量です。
禁酒や休肝日を増やすなどの心掛けが大切です。
摂取カロリーを抑える
肥満症の方は痛風になりやすいため、暴飲暴食を避け、摂取カロリーを抑えることも食事のポイントのひとつです。
活動量別の摂取カロリーの目安は以下の通りです。
活動量が低い方 | 成人男性 | 2,200±200kcal |
成人女性 | 1,400~2,000kcal | |
活動量が普通の方 | 成人男性 | 2,400~3,000kcal |
成人女性 | 2,200±200kcal |
摂取カロリーを意識すると同時に、小まめな運動も取り入れて生活習慣を改善しましょう。
実際に尿酸値を下げた食べ物
痛風経験者によるこちらのYouTube動画では、「わかめの酢の物」で痛風発作が緩和され、薬が必要なくなったことが語られています。
薬を服用しているにも関わらず1ヶ月に3回連続で痛風発作が起きたため、「わかめ」を毎日食べ続けて症状改善を試みたそうです。
・毎日食べ続けた
・1日に食べる量は80g程度
・よく噛んで食べる
動画投稿者は早期の症状だったため、フェブリク錠の服用をやめていますが、長年服用している方は徐々に減薬しなければなりません。
自己判断で服用をやめず、まずは医師に相談しましょう。
尿酸値を効率よく下げるなら尿酸降下薬
痛風の治療では、尿酸値を効率よく下げ、コントロールするために尿酸下降薬が用いられます。
尿酸の生成を抑える尿酸産生抑制薬や、尿酸の排出を促す尿酸排泄促進薬などの種類があるため、ご自分に合った薬を選ぶことが大切です。
商品名 | フェブリク | フェブリクジェネリック | ザイロリック | ザイロリックジェネリック |
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価格 | 50錠:4,280円~ | 90錠:1,350円~ | 100錠:3,150円~ | 84錠:2,970円~ |
口コミ | ★3.82(15件) | ★4.16(63件) | ★4.54(4.54件) | ★4.04(56件) |
特徴 | 効き目が高く1日1回の服用で済む 腎機能障害がある方にも |
フェブリクと同じ効果を持つジェネリック | 痛風の薬のとして歴史ある薬 腎機能障害がある方は服用不可 |
ザイロリックと同じ効果を持つジェネリック |
ボタン |
痛風発作には痛み止め
痛風発作を抑えるためには、痛み止めが処方されます。
市販の痛み止めでも効果は期待できますが、より効果の高い痛み止めは病院で処方してもらうか、海外通販(個人輸入)で購入することをおすすめします。
通販で事前に購入しておけば、突然やってくる痛みにもすぐ対処可能です。
商品名 | インドメタシン | ナイキサンジェネリック | ボルタレンジェネリック |
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価格 | 100錠:3,150円~ | 90錠:1,350円~ | 90錠:2,850円~ |
口コミ | ★4.89(8件) | ★4.4(57件) | ★4.4(65件) |
特徴 | 痛風発作によく処方される | 効き目が早く副作用が少ない | 効き目が早く効果が高い |
ボタン |
まとめ
本記事でご紹介した食品を参考に栄養バランスのよい食事を心掛け、痛風を予防、改善しましょう。
また、痛みの緩和や尿酸値のコントロールには医療用医薬品の服用が推奨されます。
海外通販では病院の処方薬と同等の医薬品が購入できるため、ぜひ利用してみてください。