幼い頃からそばかすにお悩みの方もいらっしゃると思いますが、そばかすは治療することが可能です。
本記事では、代表的な治療法やおすすめのクリームをご紹介します。
そばかすの原因も解説しますので、原因を改めて理解した上で適切な治療を行いましょう。
⇒「そばかすの改善におすすめのクリーム6選」
そばかすとは?
そばかすはシミの一種で、見た目が雀の卵の殻の模様に似ていることから雀卵斑(じゃくらんはん)とも呼ばれています。
肌の色が白い方にできやすく、5mm前後の細かな茶色のシミが斑点のようにたくさん広がるのが特徴です。
頬骨や鼻のあたりにできるイメージが強いですが、肩や腕、背中などにもできます。
紫外線の影響を受けてしまうため、春から夏は特に濃くなる傾向にあります。
一般的にシミというと加齢に伴い増えていくものが多いですが、そばかすは幼少期からでき始めることが多いです。
思春期ごろをピークに濃くなり、徐々に薄くなると言われていますが、大人になっても残り続ける方もいます。
そばかすができる原因
他のシミとは異なり幼少期から現れるそばかすですが、なぜできてしまうのか原因を具体的に解説していきます。
遺伝的要因が強い
一般的なシミが、加齢や紫外線などが原因となる後天的なシミであるのに対して、そばかすには遺伝的要因が大きく関わっています。
ご家族にもそばかすがある場合は、他の家族にも現れる可能性があるということです。
生まれた時からではなく5~6歳くらいの幼少期からそばかすができ始めることが多いですが、遺伝が関係するため予防することは難しいでしょう。
また、海外では白人にそばかすがある方が多いですが、これは肌の白い人に現れやすいためです。
日本人でも肌が白い方がそばかすができる可能性が高いとされています。
そばかすの治療法
そばかすの改善が期待できる治療法の中から、本記事では外用薬とレーザー治療をご紹介します。
それぞれのメリットとデメリットを理解した上で、ご自分に一番合う方法で治療を行いましょう。
クリーム
病院の力を借りずに、自分で改善したい場合には外用薬のクリームがおすすめです。
- 安価で手軽なケアが可能
- 通院の手間がいらない
- 効果が出るまでに時間がかかる
- そばかすを完全に消すのは難しい
次でご紹介するレーザー治療と比較して、クリームなら費用を安く抑えることができます。
通院する手間もかからないため、時間に余裕のない方でも手軽にケアを始めることができるでしょう。
ただし、すぐに効果が現れるレーザー治療と異なり、塗ってすぐにそばかすが消えるということはありません。
クリームの長期使用で薄くすることは可能ですが完全に消える保証はないため、比較的軽度のそばかすのケアに適しています。
そばかす治療をしたいけれど、いきなりレーザー治療を受けるのは敷居が高いという方はまずクリームから試してみることをおすすめします。
⇒「そばかすの改善におすすめのクリーム6選」
レーザー治療
お金がかかっても確実にそばかすを消したいという方は、レーザー治療がおすすめです。
- そばかすを完全に消すことができる
- 費用がかかる
- 失敗してしまう可能性もある
そばかすの程度にもよりますが、部分的なものであれば最短で1回の治療でそばかすを消すことができます。
しかし、広範囲に広がっていたりそばかすが濃くなってしまっている場合には、通院期間が4ヶ月ほどかかることもあります。
レーザーの種類や治療回数によって費用が異なり、1万円以下で済むこともあれば20万円近くかかってしまうこともあるため、時間とお金に余裕のある方におすすめです。
レーザー治療後は肌が紫外線の影響を受けやすいため、紫外線対策を怠るとかえってそばかすが濃くなり失敗に繋がる恐れも。
紫外線の少ない秋や冬に治療を受けるなど、タイミングを工夫することで失敗のリスクを減らすことができるでしょう。
そのほか、レーザーの種類が合っていなかったり、シミの元が潜伏していた場合には濃くなったり再発したりする恐れがあります。
また、治療後はダウンタイム(治療箇所の赤みや腫れなど)がありますので、仕事や学校に支障をきたす場合には長期休暇の間に治療を受けるのがおすすめです。
そばかすの改善におすすめのクリーム6選
そばかすの改善が期待できる、おすすめのクリームをご紹介します。
シミ治療によく使用されるハイドロキノンやトレチノインを中心に6つピックアップしましたので、参考にしてみてください。
ユークロマクリーム
ユークロマクリーム 1,380円~ |
商品名 | ユークロマクリーム |
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有効成分 | ハイドロキノン4% |
効果 | シミ・そばかす・肝斑・ニキビ跡などの色素沈着を薄くする |
使い方 | 朝晩2回、洗顔後に綿棒などで薄く塗布 |
強力な漂白作用がある有効成分「ハイドロキノン」を含んだクリームです。
そばかすなどの色素沈着を薄くする効果があるほか、シミ・そばかすの原因となるメラニン色素の生成を抑える効果もあります。
そばかすを薄く、目立たなくしたいという方におすすめです。
ユークロマプラスクリーム
ユークロマプラスクリーム 1,700円~ |
商品名 | ユークロマプラスクリーム |
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有効成分 | ハイドロキノン2%、トレチノイン0.025%など |
効果 | シミ・そばかす・肝斑・ニキビ跡などを薄くし、ターンオーバーを促す |
使い方 | 朝晩2回、洗顔後化粧水で整えた後に綿棒で薄く塗布 |
先程ご紹介した「ユークロマクリーム」に、トレチノインが配合されたクリームです。
トレチノインには肌のターンオーバーを促す作用があり、メラニンにより色素沈着を起こした細胞を体外に排出するのを助けます。
ハイドロキノンでそばかすを薄くし、トレチノインでメラニンの排出を促すことで、より効果的なそばかすの改善が期待できます。
BIHAKUENハイドロキノンクリーム
BIHAKUENハイドロキノンクリーム 3,900円~ |
商品名 | BIHAKUENハイドロキノンクリーム |
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有効成分 | ハイドロキノン |
効果 | シミ・そばかす・ニキビ跡などの色素沈着を薄くする |
使い方 | 朝晩2回、洗顔後に綿棒などで薄く塗布 |
ハイドロキノンの漂白作用のほかに、酸化してしまった黒色メラニンを還元(元の色に戻す)する酵素チロシナーゼが含まれているクリームです。
これにより既に定着してしまったシミ・そばかすを薄くすることができるため、効果的なそばかす改善が期待できるでしょう。
そのほか、メラニン色素を作るメラノサイトを減少させる効果もあり、シミができにくくなるのも嬉しいポイントです。
トレチノインジェル
トレチノインジェル 1,980円~ |
商品名 | トレチノインジェル |
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有効成分 | トレチノイン |
効果 | シミ・しわ・ニキビ・ニキビ跡・毛穴のたるみなどの改善 |
使い方 | 1日1~2回、洗顔後に綿棒などで薄く塗布 |
トレチノインには肌のターンオーバーを促す作用があり、色素沈着してしまった細胞を早く体外に排出させることができます。
新しい表皮細胞を増殖させることで皮膚表面の角質が剥がれ、新しい肌へ生まれ変わらせるのを助けます。
シミ・そばかすのほかにも、ニキビやニキビ跡、シワの改善にも効果的です。
トレチノイン・ハイドロキノン
トレチノイン・ハイドロキノン 3,500円~ |
商品名 | トレチノイン・ハイドロキノン |
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有効成分 | トレチノイン0.025~0.1% ハイドロキノン4% |
効果 | トレチノイン:シミ・しわ・ニキビ・ニキビ跡・毛穴のたるみなどの改善 ハイドロキノン:シミ・そばかす・肝斑・ニキビ跡などの色素沈着を薄くする |
使い方 | トレチノイン:1日1~2回、洗顔後に綿棒などで薄く塗布 ハイドロキノン:朝晩2回、洗顔後に綿棒などで薄く塗布 ※トレチノイン→ハイドロキノンの順番で使用 |
先程ご紹介したトレチノインジェルとユークロマクリームがセットになった商品です。
ハイドロキノンの漂白作用でシミ・そばかすを薄くし、トレチノインがターンオーバーを促進して色素沈着してしまった皮膚細胞を体外に排出させてくれます。
シミ・そばかすの改善にはトレチノインとハイドロキノンの併用が推奨されているため、セットでの使用をおすすめします。
トランサミンカプセル
トランサミンカプセル 100錠:3,980円~ |
商品名 | トランサミンカプセル |
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有効成分 | トラネキサム酸250mg |
効果 | シミ・そばかす・肝斑の改善 |
使い方 | 1日3~8カプセルを3~4回に分けて服用 |
トランサミンカプセルは、メラニンの生成を抑える作用を持つ「トラネキサム酸」が含まれた内服薬です。
トラネキサム酸の内服は美容皮膚科などでも推奨されており、シミ・そばかすの治療薬として処方されています。
ハイドロキノンやトレチノインなどの外用薬とあわせて使用することで、より効果的なそばかす改善が期待できます。
そばかすの改善に効果のある成分
シミにはそばかすの他にも、老人性色素斑や肝斑、炎症性色素沈着などさまざまな種類がありますが、元を辿ればどれも過剰に生成されたメラニン色素の蓄積が原因で起こります。
ハイドロキノンはメラニン色素を抑制し、トレチノインはメラニン色素の排出を早める効果が期待できます。
- メラニン色素の生成を抑制する効果がある
- 「肌の漂白剤」と呼ばれるほどの美白効果が期待できる
- 皮膚のターンオーバーを促す効果がある
- ターンオーバー促進により、メラニン色素が蓄積した層が剥がれ落ちるのを早めてくれる
ハイドロキノンとトレチノインは、併用することでより高い効果が期待できます。
ただし、長年そばかすで悩んでいる方などはシミ(色素沈着)が皮膚の奥深くまで及んでいる可能性があるため、ハイドロキノンやトレチノインだけでは完全に消すことは難しいかもしれません。
医師に相談しながら、適切な治療を受けましょう。
ハイドロキノンとトレチノインはいずれも美容皮膚科で処方してもらうことができますが、海外通販であれば同様の効果が得られる商品を安く手に入れることができます。
少しでも費用を抑えたい方は海外通販がおすすめです。
ハイドロキノン・トレチノインの使い方
ハイドロキノンとトレチノインはどちらも化粧水の後、乳液・クリーム(または美容液)の前に使用します。
推奨回数はそれぞれ1日2回です。単体でも問題ありませんが、併用することで更に高い効果が期待できます。
その場合にはトレチノインを先に塗布してください。スキンケアの順序を簡単にまとめると以下の通りです。
②化粧水
③トレチノイン
④ハイドロキノン
⑤美容液
⑥乳液・クリーム
⑦日焼け止め(UV対策)
また、ハイドロキノンとトレチノインを使用する場合は以下のような流れで使用することが推奨されています。
使用開始 1ヶ月~1ヶ月半 |
トレチノインとハイドロキノンを併用 |
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使用開始 2ヶ月~3ヶ月 |
ハイドロキノンのみ使用 |
使用開始 3ヶ月~4ヶ月半 |
休薬期間 |
ハイドロキノンやトレチノインは正しく使用すれば効果が期待できますが、紫外線の影響を受けやすいため、かえってそばかすが濃くなってしまう恐れがあります。
塗布した後は、必ず日焼け止めなどを用いて紫外線対策を行ってください。
そばかす改善クリームの注意点
ここからは、そばかすの改善が期待できるクリームを使用する際の注意点をご説明します。
セルフケアでそばかす改善を目指したいと思っている方には、ぜひ知っておいていただきたい情報です。
きちんと効果を得るために、正しい方法で使用しましょう。
市販の美白クリームでは効果が期待できない
ドラッグストアなどで市販されている美白クリームの中には、「シミやそばかすが消える」などと謳っている商品もありますが、日本国内で市販されている商品はあくまで化粧品に過ぎません。
シミやそばかすが増えるのを防ぐことはできても、完全に消すことはできないのです。
そのため、外用薬(クリーム)でそばかすを薄くしたい方はハイドロキノンやトレチノインといった高い効果のあるクリームを使用しましょう。
さらに早く効果を得たい、確実にそばかすを消したい、といった方はレーザー治療がおすすめです。
2~3ヶ月程度使い続ける必要がある
クリームを使用したセルフケアでは、効果が実感できるようになるまで継続して使う必要があります。
レーザー治療とは異なり即効性はありませんが、費用を抑えたい方は根気強く使用を続けましょう。
体質やシミ・そばかすの程度により効果が現れる時期に差はありますが、2~3ヶ月を目安に継続して使うことをおすすめします。
クリームでの改善が難しいケースもある
できたばかりのシミは皮膚の表皮層にできていることが多いため、クリームでも改善が期待できます。
ただし、そばかすは遺伝的要因が大きく、皮膚の奥深くまで及んでいることが多いため、真皮層にあるそばかすはクリームだけでは改善するのが難しいのが現実です。
そのため、3ヶ月以上クリームの使用を続けても効果が感じられない場合や、長年そばかすに悩んでいる方は、医師に相談することをおすすめします。
真皮層に及んだそばかすも、レーザー治療であれば治療可能なことがほとんどです。
紫外線対策も忘れずに
そばかすは遺伝的要因が大きいとご説明しましたが、メラニン色素の過剰生成や蓄積、色素沈着には紫外線の影響によるところも大きいです。
春から夏にかけてそばかすが濃くなることからも分かるように、紫外線が強い時期は特に紫外線対策を徹底しましょう。
本記事でご紹介したハイドロキノンやトレチノインは、紫外線にあたるとかえってシミ・そばかすを濃くしてしまいます。
スキンケアでは必ず日焼け止めを使用し、必要に応じて飲む日焼け止めも併用することをおすすめします。
また、一度は改善したシミ・そばかすも、紫外線にあたることで再発してしまう恐れがありますので、治療終了後も紫外線対策を怠らないようにしましょう。
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まとめ
そばかすは遺伝的要因が大きく関与するシミの一種ですが、適切な治療を施すことで改善が期待できます。
費用を抑えてセルフケアを行いたい方はクリームの使用がおすすめです。すぐにそばかすを消したい、薄くしたいという方はレーザー治療を検討してみてください。
そばかすを濃くしないためには紫外線対策が必須となります。他のシミと同様に、紫外線対策も忘れずに行いましょう。