2023年現在、大都市圏を中心に全国的に梅毒の感染者数が増加しています。
梅毒は感染力が強い感染症で、「キスで梅毒に感染した」という噂を聞いたことがある方もいるでしょう。
本記事では、キスによる梅毒の感染リスクや注意点を解説します。
性感染症から自分やパートナーの身を守るために、正しい知識を身につけましょう。
梅毒はキスでも感染する?
梅毒の原因菌である梅毒トレポネーマは、主に精液や血液などの体液に含まれています。
唾液に原因菌が含まれる可能性もあり、口内や歯ぐきなどの傷口から細菌が浸入した場合は、キスでも梅毒に感染する恐れがあります。
なかでも、唇や口腔内にしこりなどの症状がある方とのキスは特に感染しやすいため注意が必要です。
次項では、キスで梅毒に感染する確率や間接キスによる感染リスクについて詳しく解説します。
キスで感染する確率
「キスが原因で梅毒に感染したケース」を調査したデータはなかったため、「キスによる感染確率は何%なのか」という厳密な数値は分かっていません。
しかし、主な感染経路である性行為1回あたりの感染確率は30%とされているため、キスのみの感染確率はそれ以下と推測できます。
ただし、病変が唇に生じているケースやキスをした時間など、条件によって感染リスクも異なるため、感染確率が低いからと言って油断しないよう注意しましょう。
間接キスでも感染する
梅毒トレポネーマは、粘膜から体内に侵入する細菌です。
そのため、感染者との飲み物の回し飲みや食器の使い回しなど、いわゆる間接キスでも感染する可能性があります。
特に、唇に病変がある方との間接キスはハイリスクのため注意が必要です。
ただし、梅毒トレポネーマは体外では長時間生存できないため、直接のキスと比較すると感染確率は低いでしょう。
梅毒感染者とキスしてしまった時の対処法
梅毒感染者、または感染の疑いがある方とキスしてしまった場合は、念のため梅毒の検査を受けましょう。
ただし、梅毒の潜伏期間は長いため、キスの直後すぐ検査をしても正しい判定が出ない可能性があります。
そのため、感染の疑いがある日付から3~4週間ほど時間を置いてから検査することをおすすめします。
また、梅毒の検査は保健所や医療機関で受けられますが、検査キットは通販でも購入可能です。
手軽に検査するなら通販で
梅毒をはじめとする性感染症の検査は、保健所や医療機関などで実施しています。
保健所の管轄区域によっては無料や匿名で検査が受けられますが、事前の予約が必要な場合があります。
また、保険が適用される医療機関で検査を受けた場合は家族に知られる可能性があります。
家族に知られないように保険を使用しなかった場合は、費用が高くついてしまうでしょう。
そのため、費用を抑えて手軽に検査したい方は通販の検査キットがおすすめです。
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ただし、梅毒は最短1週間ほどで初期症状が現れる可能性があるため、異変を感じたら医療機関で診察を受けましょう。
梅毒の薬は通販でも購入できる
梅毒の感染が不安な場合は、検査キットと一緒に梅毒治療薬のアモキシシリンも購入することをおすすめします。
同時に買っておくことで、万一検査キットで陽性判定が出た場合にもすぐに治療できます。
商品名 | サワシリンジェネリック | ノバモックス | アモキシシリン |
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価格 | 150錠:6,500円~ | 1本:1,940円~ | 21錠:1,420円~ |
特徴 | 1錠43円~とコスパの良い アモキシシリン |
液体タイプのアモキシシリン | 21錠と少量から試せる アモキシシリン |
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なお、アモキシシリンなどの抗生物質はドラッグストアや国内通販(Amazon、楽天など)では販売されていません。
海外通販(個人輸入代行サイト)では国内通販のように手軽に注文できるため、ぜひ利用してみてください。
口唇周辺に起きる梅毒の症状
梅毒に感染している場合、唇や口腔内に以下のような症状が現れる可能性があります。
自分や相手にこれらの症状がある場合はキスや性行為を控え、必要に応じて検査を受けましょう。
次項では、それぞれの症状について詳しく解説していきます。
しこり
唇や口の中、舌、性器などの感染部位に初期硬結(しょきこうけつ)というしこりができます。
初期硬結は、感染後3週間~3ヶ月頃の第1期梅毒に起こる初期症状の一種です。
痛みやかゆみを伴わない軟骨のようなしこりが特徴で、徐々にただれる場合があります。
また、放置しても2~3週間ほどで消失することがあり、「梅毒に気付かない」「梅毒が治った」と勘違いする原因のひとつです。
しかし、しこりが消失しても体内では梅毒が進行しているため注意が必要です。
クレーター・潰瘍
しこりが進行すると唇や口腔内の皮膚や粘膜がえぐれ、口内炎のようにただれる場合があります。
クレーター状になることがありますが、しこりと同様に痛みやかゆみを伴わないケースが大半です。
クレーターや潰瘍も、第1期梅毒に起こる初期症状の一種です。
特に、しこりの中心にできる硬性下疳(こうせいげかん)という潰瘍は、口唇や性器にできやすい特徴があります。
しこりと同様に、硬性下疳も2~3週間で消失するため注意が必要です。
喉の痛み
感染後3ヶ月以上経過すると第2期梅毒に進行し、喉の痛みが起こります。
喉の痛み以外にも頭痛や発熱、倦怠感などを伴うことがあり、風邪とよく似た症状が現れます。
上記の症状だけでは判断がつきにくいため、以下のポイントもあわせてチェックしましょう。
・手のひらや全身に赤い発疹はないか
・性器などに平らなぶつぶつはないか
いずれも徐々に症状が消失するため「完治した」と勘違いしやすいですが、体内では全身のリンパ節や臓器などに症状が及んでいる可能性があるため、早急な治療が必要です。
梅毒の感染を防ぐために
梅毒は性感染症のため、感染者との性的な接触がなければ感染するリスクは低い病気です。
ここからは、梅毒の感染を防ぐための注意点を3つご紹介します。
不特定多数と関係を持たない
日本国内では2013年頃から梅毒の感染者数が増加しており、2023年現在も過去最多ペースで感染者数が増え続けています。
参考:東京都感染症情報センター
上記は梅毒感染者が最も多い東京都の感染者数推移です。(2023年第1週~第21週まで)
昨年の感染者数を表す青軸に比べ、今年の感染者数を表す赤軸が増加傾向にあることが分かると思います。
東京都に限らず全国各地で梅毒感染者数は増えているため、キスによる感染確率が低いとはいえ、不特定多数とのキスは控えましょう。
特に、性行為を目的としたSNSやマッチングアプリによる出会いは、感染リスクが高いため注意が必要です。
近年の梅毒感染者の特徴や、増加の原因に関しては以下の記事もご参照ください。
コンドームをつける
梅毒は性行為による感染が最も多く、コンドームの使用で感染リスクを下げることができます。
ただし性器の接触だけでなく、キスや粘膜の接触だけでも感染する恐れがあるため、コンドームで100%予防できるわけではありません。
自分や相手に梅毒の疑いがある場合は性的な接触を控え、双方が検査を受けましょう。
初期症状を見逃さない
梅毒の症状は初期から末期の4段階に分類され、段階に応じてさまざまな症状が現れます。
徐々に消失する症状も多いため「偽装の達人」と呼ばれており、気付いた時には感染から数ヶ月経過していた、というケースも少なくありません。
不特定多数の相手と関係を持っている方や風俗業に従事している方など、梅毒の心当たりがある場合は初期症状を見逃さないことが大切です。
・しこり
・クレーターや潰瘍
・足の付け根の腫れ
ただし、無症状で進行することもあるため、心当たりがある方は検査キットで定期的に確かめてみてください。
感染には細心の注意を
梅毒は、キスや間接キスでも感染する可能性があります。
感染した場合は段階的に症状が進行していくため、初期症状を見逃さずに治療を開始することが大切です。
梅毒は保健所や医療機関が実施している検査の他、通販で購入できる検査キットでも検査可能です。
手軽に検査が可能で治療薬も購入できるため、ぜひ通販も利用してみてください。