レスベラトロール
健康番組として有名な某テレビ番組などでも取り上げられ注目をされている成分がこのレスベラトロールですが、最近の研究で一番に注目をされた効果効能が有効ではないとの結果が出たことで、全ての症状に効果がないといったような認識を持たれている方が多いようですが、実際はそれは異なります。
もちろん、まだまだ研究によっては素晴らしい効果効能がある成分かもしれないこのレスベラトロールについてこの機会にしっかりと勉強しましょう。
レスベラトロールとは
レスベラトロールとは、サンタベリーやぶどうなどの中に多く含まれている「ポリフェノール」の一種となっています。
ポリフェノールrは抗酸化力が強く、香料や色素としても利用される植物の総称となっています。
レスベラトロールには化学構造の違いから、「トランス型値」と「シス型」に分類されます。
◎トランス型
新鮮な材料から摂取することができる、安定した分子構造をもっています。
◎シス型
太陽の光や熱、酸化などに対して不安定な分子構造となります。
構造から分かるように、私たちが使用する一般的に使用される化粧品やサプリの中には、からだの中で有効に働いてくれるトランス型が多く使用されています。
レスベラトロールの発見は1939年と比較的新しく、ケイバイソウという有機植物から防腐剤や殺菌剤に用いる原料「レゾルシノール」構造をもつ抗酸化物質が日本人によって発見されました。
レスベラトロールの名前の由来として、レゾルノシール(Resorcinol)とバイケイソウ(Veratrum album)を組み合わせて命名されました。
レスベラトロールの働き
◎放射能から、からだを守る
地震による原発などの影響から放射能への関心が強まる日本。
アメリカのある大学の腫瘍学者がレスベラトロールには放射能からからだを守る働きがあることが報告されています。
これからの未来をしょって立つこどもへの影響や、被爆を心配している方達の今後の未来に希望の光となってくれる働きがあります。
◎ガンを予防してくれる
レスベラトロールが注目を浴びるようになってのは、「ガン予防効果」があるからだと言われています。
1997年には、アメリカの科学雑誌である「サイエンス」にレスベラトロールの抗ガン作用についての掲載が行われたことがきっかけとなり、世界中の科学者達が実験を繰り返し、その多くで有効性が確認されています。まだ研究段階であるため、サプリメントの領域ではあるものの、現在もガンの死亡率を下げるための研究というのは続いていますが、その中の1つがレスベラトロールということで注目を浴びている訳です。
◎美肌への効果
レスベラトロールには、病気の予防や単純に健康だけに関しての効果だけではないとされています。
いつまでも若々しく、そして美しい肌を作るのにも欠かせない成分となっています。
肌が老化していくのは、加齢や外部の要因である「活性酸素」によって引き起こされます。
レスベラトロールは、この活性酸素を除去する働きがあります。
つまり摂取することで新陳代謝を活性化させ、シミやシワ、そばかす、たるみなどの女性なら特に気になる肌のトラブルを予防することができます。
◎メタボ予防にも
内蔵の周囲に脂肪が溜り過ぎてしまうと、メタボリックシンドローム(内蔵脂肪症候群)となります。
メタボになると、心血管系の疾患や糖尿病といった生活習慣病にかかりやすくなるとされ、病気になる前の段階で改善の必要がありますが、そのからだに溜っていく脂肪を減少させてくれるのがレスベラトロールになります。
◎不妊症の改善
男女の不妊症は年々、増加していきていると言われています。
特に最近では、晩生結婚の傾向にもあることから女性の高齢化が不妊症の要因の1つとなります。
生活習慣の変化、長年に渡って妊娠に至らないことで、女性のからだの中は活性酸素による影響が大きくなってしまいます。
中でもからだの中でもっとも大きい細胞とされる「卵子」も、その影響を受けやすくなります。
質の良い卵子を作るためには、活性酸素の影響から守ることが大切になります。
これを防ぐのがレスベラトロール中に含まれるポリフェノールであり、不妊症や子宮内膜症などにより卵子の劣化が気になる女性は、ぜひレスベラトロールを摂取することがオススメです。
ちなみに、長寿遺伝子とされている「サーチュイン遺伝子」を活性化させてくれるのがレスベラトロールだとして大変話題になりましたが、それもつかの間、ある2つの研究チームが調べたところ、そういった効果は見られないことが報告されました。
長寿作用は期待することができませんが上記のような作用はあるので、いずれにせよ利点だらけの成分であることは間違いなさそうです。
レスベラトロールを含んだ食材
このレスベラトロールは種類でいうとカテキンなどと同じくポリフェノールの一種なのですが、植物が光合成をおこなうときに生成される色素や苦味成分のことを称しているのですが、天然の化合物であるので、レスベラトロールを含む食材、食品がほとんどありません。
そのため、今現在で確認されているものでは、
・赤ワイン
・ブドウジュース
・ブドウの皮
・ピーナッツ(ラッカセイ)
・アーモンドの皮
・マルベリー
・イタドリ
・レーズン
などが挙げられますが、赤ワインの場合だとこのレスベラトロールを含む量にばらつきがあるといわれており、一般的には熟成期間が長く色が濃い赤ワインはよりこの抗酸化力が強くレスベラトロールも多く含んでいるといわれています。
やはりレスベラトロールはこうした食品や食材に含まれている量も決して多くないため、これを多く摂取するには他の脂質やアルコールも多量に摂取しなくてはならないので無理に食品・食材で摂取するよりも信頼ができるサプリメントで効率よく摂取することをおすすめします。
レスベラトロールの副作用
既に既述したこととなりますが、レスベラトロールは天然化合物であるため、基本的に食品、食材を摂取している分には問題はありません。
しかし、レスベラトロールが濃色されたサプリメントを服用する際にはホルモン受性疾患のある方や、がん、子宮内膜症、子宮筋腫などの病気、またはその疑いがある場合は主治医に相談してから服用することをおすすめします。
更新日時:2018年08月21日