実は塩分を摂りすぎている?!塩分過多がもたらす恐怖と減塩のコツ

日本人は多くの塩分を日常的に摂取している?!

和食は健康であると思っている方、実はは危険かもしれません。

和食は2012年にユネスコ無形文化遺産に登録されているほど世界的に見ても健康志向の強い食文化であると言われていますが実は日本人の平均塩分摂取量は世界の中でもトップという事実があります。

その理由は塩を多く使うからです。
日本の伝統の料理はうまみを引き出すために多くの塩を使います。

漬物や焼き魚、煮物などは調理の段階で多くの塩分を使うことは誰でも知っていると思いますが、健康によさそうなみそ汁も実は多くの塩分を含んでいます。

米を主食とする食生活ではご飯に合うおかずはたらこや梅干しなど味の濃いものが多くなります。
また、しょうゆをかける習慣もある為に塩味に慣れている日本人は結果として日常的に多くの塩分を摂取していることになるのです。

塩分を多く取ると体はどうなるの?

塩分を多く取りすぎた結果で一番早く現れる症状はむくみです。
塩分を過剰に摂取すると、体内の塩分を薄めようとして水分の排出が抑制されます。
溜めこまれた水分が細胞から溢れ出る時にむくみとして大きく見た目に変化が起こります。

また、塩分の摂りすぎは重大な疾患を引き起こすリスクを大きく上昇させます。

1、高血圧 高血圧は、それ自体に特徴のある症状があるわけではなく、ゆっくりと体の様々な部位に悪影響を及ぼします。
動脈硬化、脳出血、心筋梗塞、脳梗塞などの命に関わる疾患になるリスクが高まります。
2、腎臓疾患 塩分過多が続くとナトリウムを排出する為に腎臓に負担を大きくかけます。
腎臓を悪くすると最悪の場合尿が出なくなり人工透析を行わないといけない体になってしまいます。
3、不整脈 過度な塩分過多による不整脈は急に意識がなくなったり、失神する場合さえあります。
また、息切れやめまいが日常的に起こるようになります。

塩分の摂りすぎにはこのようなリスクがたくさんある事を忘れないようにして毎日の食事を意識してみましょう。

小さな事に気を付けるだけで減塩が出来るコツ

過剰に塩分を摂りすぎる生活を繰り返す人は多くいます。
塩分過多の人の危険性については上で紹介しましたが、今回は普段の生活の小さな心掛けで塩分の摂りすぎから逃れる方法を紹介します。

1、汁系は残すようにする ラーメンやうどんの汁は多くの塩分を含みます。
おいしくてついつい飲み干してしまうのも分かりますが、体の為に汁は残す習慣を身に付けましょう。
2、カリウムの多い食品を食事に積極的に取り入れる。 カリウムは体内の塩分を排出してくれる働きを持ちます。
また、血圧を下げる効果もあります。
3、調味料ではなく香辛料や香味食材を多く使った料理を作る 日本人が好む味は実は塩分を多く取りがちになります。
生姜やワサビ、ペッパーなどを使用したり、しそ、みょうがなどを取り入れた料理は薄い味でもおいしく頂けます。
4、一品だけ味の濃い料理を取り入れる 薄味では満足できないという方は、食事の際に1品だけ味の濃いものを取り入れて、ほかの料理は薄味の物をつくるといった方法なら、総合的な塩分は普段よりは少なくなります。
5、だしを多く取る みそ汁は塩分をたっぷり含んでいます。
味噌を減らしたみそ汁をつくるとしても味気の無いものになってしまうので、鰹節や昆布から取れるだしを普段より多く取ってみましょう。
うまみが強く出て少量の味噌でもおいしいみそ汁が作れます。

これらの事を毎日少しでも意識するだけで塩分の摂取量は大きく変わってきます。
まだまだ生活の中に減塩できるコツは多くあるので皆さんも楽しみながら探してみてはいかがでしょうか。

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